上条駅(只見線)
本日の駅紹介は只見線・上条駅。
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新潟県魚沼市に所在する無人駅で、開業は昭和26年10月1日。
その約半年前の3月1日から仮乗降場として旅客扱いを開始していました。
仮乗降場としての先行営業、駅への昇格時期は只見線内の薮神、魚沼田中両駅と同じで、これら三駅は駅の規模も造りも似通っています。
当駅の開業当時の所在は上条村で、上条駅は同村の玄関駅になりました。
しかし上条村は駅開業の五年後、昭和31年9月に隣接する須原村と合併して守門村に装いを改め、平成の大合併の号令によって平成16年11月に近隣諸町村と合併して新自治体の魚沼市の東部地域になり、現在に至ります。
小出駅を出発して越後須原駅までは半農半住の長閑な道のりを辿る只見線も、越後須原駅を出ると俄かにローカル色が濃くなってきます。
そんなロケーションの只中に寂然と佇むのが上条駅です。
上条駅待合室の様子、2013年5月撮影。
建築財産票を確認出来なかったので竣工年月は不明ですが、駅開業時の建物かもしれません。
名うての豪雪地帯の建物にしては、屋根に厚みがなく華奢な感じです。
これだと雪下ろしも頻繁にやらないと危険なのではと心配になるのです。
駅前通りの様子、2008年4月撮影。
画像真ん中の建物は公衆トイレで、その右側に駅待合室があります。
只見線の新潟県内区間諸駅で駅トイレもしくは公衆トイレがあるのは、近年まで有人駅だった越後須原、入広瀬、大白川の各駅と当駅です。
トイレのある生粋の無人駅としてはここ上条駅が唯一の存在なのです。
待合室内部の様子、2008年4月撮影。
仮乗降場上がりで同じ境遇の薮神、魚沼田中両駅の待合室と比べて相当に広い室内です。
ベンチの着席定員は八名で、只見線の新潟県内区間の諸駅の例に漏れず自動券売機も乗車証明書自動発行機も未設置。
2013年5月に再訪した時は、ベンチがJR東日本定番型に変わっていました。
そう言えば、私は只見線に乗って車内検札を受けたことが一度もありません。
途中駅から乗車しても車掌氏は回って来ないのですよ。
私は取材では「えちごツーデーパス」を使うので、別に回ってこなくてもいいのですけれど、普通にきっぷを買って乗ろうとするとアレでは困ります。
客の方から車掌氏のところへ行けってことなんですかね?
まぁかつての北陸線では度々そういうことがありましたけど。
自動券売機の無い有間川駅から乗車しても車掌氏が回って来ないので、仕方なくこちらから出向くという、ユーザーフレンドリー何それ美味しいの?な状態。
あまりにも赤字が多いと、現場のやる気も無くなるんですかね?
小出方から見た上条駅構内の様子、2013年5月撮影。
ホーム端から小出方を見通す、2013年5月撮影。
只見方から見た構内、上は2008年4月中旬、下は2013年5月下旬撮影。
一ヶ月強の間に風景はこんなに違うのです。
また上の画の時点では、駅名標は魚沼地方の駅独特の物が未だ健在でした。
下の画の時点ではJR東日本定番型に替わり、設置場所も移動しています。
何もこんな線区にまで、おカネをかけて標準化させなくてもいいのにと外野は思うところです
ホーム端から只見方を見通す、2013年5月撮影。
ホーム上の名所案内板、2003年8月撮影。
守門温泉へは当駅から徒歩15分の近さです。
上条駅に停車中のキハ40系気動車只見行、2013年5月撮影。
ホーム有効長は2両で、只見線全通前の客車列車時代は常にはみ出していたのでしょうね。
只見線と並走する国道252号線の駅付近の様子、2013年5月撮影。
下の画に写っているバスは、南越後観光バス運行の小出行路線バスです。
小出発着の只見線並行路線バスは穴沢大白川線と貫木線があって、ここ上条で分岐しています。
前者は国道252号線をそのまま直進して穴沢(入広瀬)や大白川に、後者はここから国道290号線に入って守門温泉方面に向かいます。
前述の路線バス小出-貫木線が走る国道290号線、2013年5月撮影。
国道290号線の渋川橋から見た春の破間川の清き流れ、2013年5月撮影。
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