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カテゴリー「宇宙戦艦ヤマト」の記事

宇宙戦艦ヤマトの世界観における軍事的な考察など

2017年2月25日 (土)

改金剛型宇宙戦艦の陽電子衝撃砲は無砲身型なのか否か

本日から、「宇宙戦艦ヤマト」リメイクシリーズ第2弾・「宇宙戦艦ヤマト2202」の第一話と第二話が劇場公開されます。
我が街は政令指定都市なのに松竹系の映画館が無いので、リメイクヤマトの劇場公開は残念ながら見れません(トホホ)。
私は成人して以来、「マトモな」映画館に足を運んだ事が一度もないので(いわゆる「成人向け」に行って館内の生態を観察した事はありますが)、地元の映画館事情は無知に等しい有様。
昔、ガンダムを見に行った松竹系の古町の映画館は無くなってしまったのだろうなぁと、今頃になって思い出に浸る状態なのであります。

おっと閑話休題。
先日、BS11で放送した特番で第一話前半12分が放送されているのを見ました。
前作「2199」と同じく開始早々に戦闘場面でしたが、人間ドラマが無くなんだか殺伐とした印象。
オープニングナレーションもなんかヘンだなぁと思っていたら、ああ成る程。
あれは大帝ズォーダーさまの独り言でしたのね。
なんでもああして思索に耽る高尚な御方なんだとか。
旧作のようにサーベラーさんをはべらせて美味そうに酒を呑んでドヤ顔という、やり手のオヤヂ臭い面は見せないのでしょうか。
あと大帝の笑い声はどうするんでしょうかね。
旧作でズォーダーを演じた小林修さんの笑い声は、こちらまで愉快になる物凄い豪笑でしたけど、アレは再現困難ではなかろうかと。

戦闘はどこぞの浮遊大陸の成れの果て。
ひょっとして前作でヤマトが波動砲で粉砕した木星浮遊大陸のなれの果て!?
あんなとこまでガトランティス艦隊に押し込まれているのなら地球は相当ヤバいんじゃないの!?
しかしアレは太陽系外のお話のようで、まずは何より。
しかしガトランティス艦隊は強い。
旧作ではヤマトや地球艦隊の砲撃にあっさりぶち抜かれるやられメカだった「大戦艦」転じてガイゼンガン兵器群・カラクルム級戦闘艦の雷撃旋回砲。
艦首に緑色の輪を生じさせて、そこから広域にビームの雨を降らせて敵を殲滅する兵器。
火焔直撃砲もかなり危険な兵器なのに、加えてあんな凄い武器ですよ。
地球やガミラスはショックカノンや陽電子ビーム砲をバンバン撃ったぐらいじゃ、歯が立ちそうにないですよ。
これからあんなのを相手にしなきゃならないのなら、地球連邦政府がイスカンダルとの和親条約を破ってでも波動砲に執着する気持ちもわかるというものです。

ラストではアンドロメダらしき艦が、拡散波動砲の一撃でガトランティス艦隊を殲滅していました。
私は「2202」の情報が公開される以前、アンドロメダは前作で地球を訪れたユリーシャシップや火星から回収したサーシャシップの波動コアを組み込んだ、ヤマト以外では唯一の波動砲搭載艦として描くのではないかと想像を逞しくしておったところです。
しかし蓋を開けてみれば、「前衛武装宇宙艦」に類別されるアンドロメダ級は同型艦も既に完成しているそうで、波動コアの扱いは一体どうなっているのか!?なのです。
ガミラスのデスラー砲は、大型のコアを何個も使ってようやく運用できている様子でしたが、アンドロメダの全長444mから見て、デスラー砲よりもコンパクトなシステム構成なのでしょう。
となると、地球のコア開発技術はガミラスを既に凌いでいるのでしょうか。
またアンドロメダのスペックを見ると。補助機関は「ケルビンインパルスエンジン」。
従来の「コスモタービン」とは違う機関のようですが、どういう種類の機関なのか?
主砲は「収束圧縮型衝撃砲」と呼称するようで、ヤマトの主砲よりもいかにも威力が上がっていそうなネーミングであります。
現在、真田さんたちの手で近代化改修を受けているヤマトの主砲や副砲も、このタイプに変わるのかもしれませんな。

今回、私の目を最も惹いたのは「金剛改型宇宙戦艦」。
前作の金剛型宇宙戦艦の主機を波動機関に換装して、ワープが可能になり主力兵器も従来の高圧増幅光線砲から陽電子衝撃砲に更新されています。
これによって艦の戦闘能力は大幅に向上したと思われますけれど、外観は変化が無いように見えるんですよねぇ。
砲塔も従来と同じだし。
陽電子砲に砲身は必ずしも必要では無さそうなのは、ガミラス艦を見れば明らかです。
砲身型にすれば威力が上がるが、カネも保守の手間もかかるのでとりあえず無砲身型でもOKということなのか?
古代クンの指揮する「ゆうなぎ」は、かつての「ゆきかぜ」ばりの突撃雷撃戦で敵艦を仕留めていましたが、アレは古代クンも砲雷長の南部クンも、無砲身の衝撃砲をあまり評価していないということなのなんでしょうか。
無砲身36サンチショックカノンではガトランティス艦に大して効果が薄いという、かつての光線砲がガミラス艦に通じなかった悪夢の再来なのでしょうか?
また設定にある艦首46サンチ陽電子衝撃砲というのも、なんだか無駄な装備の気がします。
長砲身型なのでしょうから、一発当たりの威力はヤマトの48サンチ主砲より上なのかもしれません。
これまでとは違い、主機で生み出せるパワーも段違いですから、ある程度の連射も可能なのでしょう。
しかし艦首固定式である以上、深宇宙における機動戦では使えないシロモノなのは変わらず。
対要塞用の攻城戦用兵器としては威力不足のようにも思え、私が去年、妄想を書き散らした一連の考察で描いた、敵戦略兵器(遊星爆弾や惑星間弾道弾)迎撃用ぐらいしか使い道が無さそうに思えるのですよ。

また、設定でかなり無理があるのではと感じたのは、改磯風型突撃駆逐艦。
金剛型や村雨型巡洋艦と同様に、磯風型突撃駆逐艦の主機を波動機関に換装したフネです。
あの小型の船体に波動機関というのは、うーむどうなんだろう・・・。
12.7センチ衝撃砲なんて意味のある兵装なんでしょうかね。
それにいくら機関性能が上がってワープ可能になったとしても、あの船体では長期の作戦行動は無理でしょう。
駆逐艦は旧作「さらば」や「2」の駆逐艦をリメイクしてもよかったのではないかと、強く感じるところであります。
波動機関のもたらすパワーは機動性と間接防御力の大幅向上に充て、ショックカノンは装備せず、波動防壁の前方集中で敵弾を凌ぎつつ、艦首に集中装備した空間魚雷の一斉投射で、対ショックカノン防御力を持つ相手にも打撃を与えられる艦をです。

2016年4月15日 (金)

宇宙戦艦ヤマト2199の世界観における、ガミラス戦末期の未成宇宙戦艦と宇宙巡洋艦

これまで私の百パーセント妄想レベルの、「宇宙戦艦ヤマト2199」におけるヤマト帰還後の地球防衛体制再構築について述べて参りました。
前回までに、短中期的に想定される現実的な脅威「ガミラス反乱軍」による地球への戦略攻撃(遊星爆弾や惑星間弾道弾)に対する有効な迎撃体制の確立と、迎撃体制防衛と惑星・衛星基地再建及び資源輸送護衛用の、従来型コスモタービン機関装備の各種宇宙空母や宇宙突撃駆逐艦の再整備について語り終えたところで、今回はガミラス戦中に計画された未成の艨艟について書き散らしておこうと存じます。

宇宙戦艦ヤマトがコスモリバースシステム受領の任務を帯びてイスカンダルへの長征に旅立った後、地球ではイスカンダルから地球への最初の使者、ユリーシャ・イスカンダルの乗船「ユリーシャシップ」に搭載されていた波動コアの解析が、「ヤマト」建造で獲得した波動機関に関する知見も踏まえて全力で進められます。
解析の結果、このコアは基本的に「ヤマト」に搭載されたものと同種と判明します。
従って、「ユリーシャシップ」の波動コアを使用した「ヤマト」二番艦を建造するのに技術的な問題はありません。
しかし「メ2号作戦」の成功で地球に遊星爆弾が降ることは無くなったとはいえ、あらゆる残存資源やエネルギーは敵性植物の毒素の地下浸透速度を遅らせる為に使用し、またパニックによる人類自滅を防ぐ為の民生安定に全力を注がねばならない状況では、「ヤマト」二番艦の建造など、とても不可能な話です。
それどころか、「ヤマト」帰還まで地球を守り抜くのに必要なはずの、建造途中の新鋭戦闘艦を竣工させる余裕さえ無くなっていたのです。

「ヤマト」が地球を旅立った時点で、地球各地の地下ドックではガミラス戦の戦訓に基づく宇宙戦闘艦が資材やエネルギーの枯渇、建艦計画破棄などで完成の目処が立たないまま放置されていました。
一つは改「金剛」型宇宙戦艦。
ガミラス戦役緒戦の外惑星防衛戦で戦没した「金剛」型宇宙戦艦「ヨシノ」「ミョウコウ」「ヒエイ」「チョウカイ」「フソウ」の代艦として、2193年に5隻の建造が承認され、「カ号作戦」の戦訓を盛り込んだ「金剛」型の改良型として2196年中の竣工を企図して順次着工されました。
建造所のスペースの制約から「金剛」型の設計をベースにしつつ、新兵器「陽電子衝撃砲」をより弾力的かつ迅速に運用する為の改設計が行われています。
具体的には、決戦兵器たる36サンチ陽電子衝撃砲を「コンゴウ」「ハルナ」「キリシマ」のような艦首固定式ではなく、上甲板に単装の限定旋回式砲塔(旋回半径は左右に20度)として配置したことです。
当時の地球の技術では、陽電子衝撃砲を完全な砲塔型にする為に必要な主機関-陽電子衝撃砲間のエネルギー供給ラインの小型化や冗長化が困難であったので、限定旋回式にせざるを得なかったのですけれど、これで砲撃時に艦首を目標に完全に正対する必要はなくなりました。
例えて言えば、「キリシマ」の固定式陽電子衝撃砲が空対空ミサイル・サイドワインダーのB型とすれば、改「金剛」型の旋回式陽電子衝撃砲は、サイドワインダー拡張捕捉モードを備えたG/H型と言えましょうか。
この新型陽電子衝撃砲の迅速な射撃運用を担保する為に、船体下部の四番光線砲塔を撤去して、余剰空間を陽電子衝撃砲用の予備コスモタービンを搭載。
主力兵器の高圧増幅光線砲については、既存の36サンチ砲では敵駆逐艦に対してさえ効果が薄い事が実戦の手痛い洗礼で明らかになったことから、より大出力が求められます。
しかしコスモタービン主機関で生み出せる光線出力はすでに限界近くに達していて、陽電子衝撃砲射撃補完用の予備機関を併用しても40サンチ砲が限度なのです。
幸い、40サンチ連装光線砲についてはガミラス襲来以前から試作が行われていた為、急遽この砲を制式化して搭載することとしました。
ただ40サンチ光線砲でも、標準砲戦距離で敵駆逐艦に多少の損害を与えるのが精一杯で、敵巡洋艦に対しては相当に踏み込んでから命中させない限り、戦果は望めません。
しかし新型空間魚雷も反物質弾頭型空間重魚雷も実用化の目処が立っていない時点で、正攻法の戦闘で僅かでも敵艦に損害を与えられる主力兵器は高圧増幅光線砲をおいて他に無く、改「金剛」型宇宙戦艦には40サンチ連装高圧増幅光線砲三基が搭載されることになりました。
威力は36サンチ光線砲よりも約三割向上していますけれど、機関に相当の負担がかかる為に射撃速度は36サンチ光線砲よりも劣ります。
射撃速度の低下については部内で問題視されて、光線砲塔一基を撤去してコスモタービンを一基増設して高射撃速度の連装二基とする案やコスモタービン増設の上で艦幅を拡大して三連装砲塔二基とする案が検討されました。
しかしタービン増設連装二基案は艤装要領が大きく変更されて竣工にかなりの遅れが見込まれること、タービン増設三連装二基案は艦型の変化に加えて三連装光線砲の新規開発も必要なことから断念されます。
他の装備や防御要領、機動性能は、近代化改装後の「キリシマ」と同一です。
と言うよりも、改「金剛」型宇宙戦艦の設計が「キリシマ」の改装にフィードバックされたのです。

2194年には「カ号作戦」で戦没した「コンゴウ」「ハルナ」の代艦として更に2隻の改「金剛」型宇宙戦艦の追加建造が承認されますが、「カ号作戦」後暫くして開始された地球への遊星爆弾攻撃本格化の影響で建造スケジュールは遅延を重ね、さらに国連宇宙軍が小惑星帯からの全面撤退を余儀なくされたことで、宇宙戦闘艦建造に必要不可欠な各種希少資源は、未だ敵の手が及んでいない水星から入手する他無くなってしまいました。
しかし水星は資源自体は豊富なものの、強烈な太陽風に晒され、両極以外の「昼」と「夜」の温度差が著しく、また地震活動が極めて活発でプラントの損耗が激しい過酷過ぎる環境であることから、採集される量は極めて少量になってしまうのです。
この少量の採集資源だけでは、残存宇宙艦艇の修理や小型艦艇を細々と建造する以外の余裕は無く、「ヤマト」建造が決定されるに及んで、大型戦闘艦艇の建造は完全に放棄の已む無きに至ったのです。
結局、改「金剛」型宇宙戦艦は4隻が着工されたものの、2195年には2隻の建造を中止して、その資材は「キリシマ」などの残存戦闘艦の近代化に充てることになります。
残りの2隻「イブキ」と「クラマ」は2198年の竣工を目途に建造を続行したものの、スケジュールは遅れに遅れ、「ヤマト」建造決定と同時に全ての工事が中止されます。
両艦の建造進捗率はそれぞれ83%と71%。

新型戦闘艦のもう一つのタイプは、改「村雨」型宇宙巡洋艦です。
迅速な建造を可能足らしめる為に、この新型巡洋艦も戦艦同様に既存の艦の改設計で纏められました。
改「村雨」型巡洋艦も改「金剛型」宇宙戦艦と同様に、その最大の眼目は限定旋回式陽電子衝撃砲の装備です。
上甲板に20サンチ陽電子衝撃砲の限定旋回式単装砲塔を一基搭載して、その迅速な射撃を担保する為の予備コスモタービンを砲塔直下に搭載。
通常兵装については、20サンチ高圧増幅光線砲は敵への牽制程度の意味しか成さないので思い切って撤去。
代わりに多用途誘導弾発射機多数とパルスレーザーを増設して、戦艦の対宙直衛及び水雷戦隊の突撃支援にあたります。
多種多様な弾頭を搭載した多数の誘導弾を同時投射して、敵のセンサーを一時的にでも能力低下させまた直接的な爆発効果で「敵に頭を上げさせない」効果を期待するものです。
「宇宙戦艦ヤマト2199」第一話Aパートで、「キリシマ」が敵艦隊との間に炎の壁を築いたのと同じ感じです。
命中は二の次でAKをバリバリ打ちまくるようなものですけれど、それでも低威力の20サンチ光線砲をパンパンと撃つよりはまだマシというものでしょう。
実弾の誘導弾は光線砲と異なり射撃回数に限度がありますが、水雷戦隊の突撃は彼我の実力差から成功を見込めるのは一度の海戦で一回がせいぜいなので、多用途誘導弾もそれに合わせた分と自衛用で構わないのです。
防御については対陽電子ビーム用装甲をバイタルパートに最初から装着しておきますけれど、巡洋艦の船体サイズや船体の強度余裕から見て残念ながら「無いよりはマシ」に過ぎません。
このクラスは2193年にまず9隻が予算承認されて、2195年までに合計32隻の建造が決定されましたけれど、その間の戦局の悪化や戦訓からこの種の中型戦闘艦の実効性に疑問符が付けられて再検討の結果、一隻も完成しないまま2197年に計画中止が決定します。
32隻の建造計画で実際に着工されたのは10隻、機関の搭載と基本艤装が終了して一応の進宙が可能なのは1隻のみ。
そして改「村雨」型宇宙巡洋艦計画破棄の代わりに新たに立案されたのが、新型宇宙空母計画です。
これまでは艦載機の能力不足が甚だしい為に空母建造まで立ち入らなかった国連宇宙軍ですが、ガミラス軍のポルメリア強襲空母に搭載された戦闘攻撃機DWG229 メランカに対抗可能な航宙防空戦闘機「コスモファルコン」に実用化の目処が立ちつつあり、さらなる高性能を追求した空間戦闘機「コスモゼロ」の開発に着手しつつある状況では、中途半端な攻撃力と機動力と貧弱な防御力の宇宙巡洋艦よりも優秀な性能の航宙/空間戦闘機を搭載した宇宙空母の方が有用性が高いと判断されたのです。
しかし戦局は既に悪化、ジリ貧から再起不能のドカ貧に陥りつつあって、新たな建艦計画を発動する余裕は急速に失われつつあり、新型宇宙空母は一隻も着工できないまま、2198年に計画中止されてしまいます。
しかし基本設計については、「村雨」型宇宙巡洋艦の船体を流用改造することで纏まっており、この設計が「ヤマト」帰還後に着手された敵戦略兵器要撃用の迎撃砲艦機動護衛用宇宙空母の速やかなる建造に大いに役立つことになったのです。

2016年4月 8日 (金)

宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛第三段階その2・宇宙空母とコスモMACシップ

前回「宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛第三段階・宇宙突撃駆逐艦の再整備」では、地球にとって中短期的な脅威であるガミラス反乱軍の戦略兵器(遊星爆弾や惑星間弾道弾)を迎撃する砲艦の護衛と空間輸送船団護衛用の、改「磯風」型宇宙突撃駆逐艦建造について述べました。
地球製波動機関が実用化されない間は、固定式の貧弱な決戦兵器としての陽電子衝撃砲しか搭載運用出来ない従来型の戦艦や巡洋艦は無用の長物であり、陽電子衝撃砲以外でガミラス軍艦艇に有効な主力兵器としての新型空間魚雷を搭載し、機動性も高い突撃駆逐艦の再整備がコスト的にも実効性においても優れているのです。
そして突撃駆逐艦と並んで、いやそれ以上に有利に戦えるのが実戦でそれを十二分に証明済みの航宙戦闘機であり、それを搭載する宇宙空母なのです。

地球の防衛力整備第一段階の月面迎撃要塞、その防衛には月面基地航空隊再建で充分でしょう。
月防衛用としてとりあえず二個航空団を配備(当初はコスモファルコンを装備、一個航空団は二個飛行隊で編成、定数32機なので二個航空団の所要は64機)。
ゆえにこの段階で必要とされる空母は母艦搭乗員の急速養成に必要な発着艦訓練用の練習艦のみです。
これは適当な大きさの輸送船を改造すればよいでしょう。
イメージとしては、第二次大戦中に米海軍が五大湖で運用していた外輪船改造の練習空母になります。
次の段階、月-火星宙域への迎撃砲艦常時哨戒配備に際しては、砲艦の配備宙域によっては月面基地からのエアカバーが充分で無い場合、特に航空団の装備機が足の短いコスモファルコンの場合は、ガミラス強襲空母の襲撃に備えて宇宙空母によるエアカバーの提供が必要になります。
この場合は輸送船改造では機動力に劣る為、手頃な大きさで早急な建造に適した艦型として「村雨」型宇宙巡洋艦の設計を流用(迎撃砲艦と同じ)するのが適当かと思われます。
高圧増幅光線砲と固定式陽電子衝撃砲、空間魚雷発射管を全撤去して、代わりに「ヤマト」で採用されたロータリー式格納庫2基とコスモシーガル用格納庫を設置。
艦前部の光線砲塔二基とその上下の射撃機構の代わりにロータリー式格納庫、艦後部の光線砲塔とその上部の射撃機構の代わりにコスモシーガル用格納庫とします。
搭載機定数は当初はコスモファルコン、後にコスモゼロ空間戦闘機最大12機と捜索救難用コスモシーガル2機とします。
艦の搭載兵装は自衛用に留め、対空迎撃ミサイル及びパルスレーザー。
防御様式については迎撃砲艦と同一とします。
イメージとしては第二次大戦中の米海軍軽空母「インデペンデンス」級といったところ。
建造数については、理想としては迎撃砲艦一個隊に一隻の割合で配備するとして、所要16隻になります。
しかし中型艦艇は迎撃砲艦の建造が優先される事と、母艦任務に従事可能な搭乗員が当面限られる事を考えて、この段階で空母については突撃駆逐艦のような砲艦の直接護衛では無く、状況に応じた機動護衛として、建造数は4隻とします。
すなわち高錬度の母艦を常時一隻有事即応としておくのです。
火星基地が再建されて防衛ラインが拡大した際には、足の長いコスモゼロ装備の火星航空団を新編しますが、火星-小惑星間は月-火星間と比べても相当に広大な宙域で、基地航空団のみでは迎撃砲艦のエアカバー実施は極めて困難です。
一方でこの段階になると、地球及び月の宇宙艦艇建造所の増設及び拡充に伴って艦艇建造能力が増強され、且つ母艦搭乗員錬成が軌道に乗りつつある事から、宇宙空母部隊は12ないし16隻体制に移行して、火星-小惑星間四象限に各一隻ずつ常時配備する事とします。
この時点では月面航空団の装備機は航続性能に長け自立航法システムの充実したコスモゼロに改変が進んでいるのと、防衛ライン拡大に伴い月-火星間の迎撃砲艦への敵艦の奇襲可能性が大幅に減じられるので、とりあえずこちらへの護衛用宇宙空母配備の必要は無くなるでしょう。

このような機動作戦・機動護衛用宇宙空母の他に必要となるのが、輸送船団護衛用の空母です。
太陽近傍や水星の工場で製造される反物質や、水星で採取されるヘリウム3などの希少資源の輸送ルートである地球-水星・太陽近傍間については、太陽の強大な重力の影響から敵艦が直接この航路沿いにワープアウトする事は困難と考えられる為、護衛については万が一の事態に備えた突撃駆逐艦で充分でしょう。
しかし火星、小惑星帯、さらには近い将来の木星圏、土星圏への再進出を考えた場合、基地・施設再建・補給船団に対する経宙脅威を想定した護衛用宇宙空母の随伴が必要になります。
ただ護衛空母といっても、そのイメージは第二次大戦中のイギリス海軍が運用した「MACシップ」です。
MACシップは対潜警戒用に複葉のソードフィッシュ艦攻を数機搭載した簡易空母でしたが、この宇宙船団護衛用コスモMACシップはユニット型ロータリー式格納庫と整備ユニットを任意の船倉に搭載する簡易式とします。
ユニット型ロータリー式格納庫は、コスモファルコン/コスモゼロなら4機、コスモシーガルなら2機を搭載出来るものです。

火星基地の一応の再建が終わるのが「ヤマト」帰還の約五年後とすると、地球人類が木星圏、土星圏に再進出するのは約七年後になります。
私のこの世界観の設定では、地球製波動機関を搭載した実戦型宇宙巡洋艦の一番艦完成は2206年。
その翌年には数隻の新型巡洋艦が就役しますが、これらは「カ号作戦」で撃破されて火星宙域に漂うガミラス艦の残骸を、火星輸送船団の航路確保の為の掃宙を兼ねて回収し、コスモナイトに類似の金属を再利用して製造したエネルギー伝導管を波動機関に装備して就役させたもので、波動機関の本格的量産には土星の衛星・エンケラドゥスでコスモナイトを採集する必要があります。
従って木星圏よりまず土星圏再進出を優先すべきかもしれません。
その際には大型の輸送船や工作船からなる採掘船団を、輸送兼務のコスモMACシップと就役したての地球製波動機関搭載新造巡洋艦数隻、場合によっては宇宙戦艦ヤマトも護衛に付けて、万が一の事態に備えるべきでしょう。
その後の木星圏再進出と合わせて、木星、土星への拠点再建用宇宙船団は合計8群。
常に1群が任務に当たっています。
船団は輸送船、工作船、補給船、観測船で編成され、基地や拠点の再建が軌道に乗るまでは相当に大規模なものになりますが、コスモMACシップは当面1群あたり8隻程度を充てて、コスモファルコン/コスモゼロ12機による船団の直衛と、コスモシーガル10機による捜索救難及び軽輸送、人員輸送任務に就くのです。
そして現地滞在中は特に航空基地造成までの間、ガニメデやタイタン、エンケラドゥスの周回軌道に留まって空間戦闘機によるエアカバーを提供します。
太陽系内の防衛ラインが更に拡大され、波動機関搭載宇宙空母が就役して間接護衛に就くようになっても、波動機関のコスト高から一般的な輸送船は相当先までコスモタービン機関のままと考えられるので、コスモMACシップはその数を減らし搭載機をコスモシーガルやその後継機(コスモハウンド?)に変えながらも、船団に密着して長期に渡り地味ながら欠かせぬフネとして使われ続けるのです。
宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛シリーズ次回は、時代を少々遡って「宇宙戦艦ヤマト2199の世界観における、ガミラス戦末期の未成宇宙戦艦と宇宙巡洋艦」です、ではまた。

2016年4月 5日 (火)

宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛第三段階・宇宙突撃駆逐艦の再整備

前回「ヤマト帰還後の地球防衛第二段階・迎撃砲艦と火星基地再建」では、地球に対する短中期的な脅威となるガミラス反乱軍の地球圏に対する遊星爆弾や惑星間弾道弾攻撃を阻止する為の迎撃砲艦や防衛ライン拡大に必要な火星基地の再建について延べました。
月や火星の要塞群に大口径陽電子衝撃砲や反物質弾頭型迎撃誘導弾を配備し、月-火星間と小惑星帯に迎撃砲艦を常時哨戒配備させる事で、相当な規模の戦略攻撃に対処可能となるのですが、敵が迎撃砲艦や要塞群に対して艦艇による先制攻撃を仕掛けてきた場合は、迎撃体制の弱体化で地球圏に対する敵戦略兵器の落着を許してしまう可能性が大きくなります。
それを防ぐには、迎撃施設や迎撃砲艦を守る為の対艦戦闘用艦艇が必要になるのです。

しかし以前に延べたように、本格的な宇宙艦隊再建には地球製波動機関の実用化が必要不可欠です。
それが未だ叶わぬこの段階において整備する戦闘用艦艇は、砲塔式・連射可能な陽電子衝撃砲以外でガミラス軍艦艇に対抗可能な兵装を装備したフネになります。
すなわち、新型空間魚雷を運用し、機動性においてガミラス艦艇に対抗可能な宇宙突撃駆逐艦と、ガミラス戦末期の地球本土防空戦と「ヤマト」航空隊の活躍で現状の技術レベルでも敵と互角以上に渡り合える事が証明済みの航宙戦闘機を搭載する空母なのです。

宇宙突撃駆逐艦については、基本設計は「磯風」型のそれを踏襲しつつ当面の戦闘航海/進出範囲に見合う量に推進剤を減らし、それによって捻出された空間を機動性能及び防御力の強化に充て、新型魚雷に見合った能力を持つ新型戦闘システムへのアップグレードと戦訓に基づく兵装の改変を行います。
「村雨」型宇宙巡洋艦の設計を流用した迎撃砲艦同様に、この新造突撃駆逐艦の行動範囲を戦闘航海で小惑星帯、最大進出範囲(片道)で土星圏とした場合は、冥王星宙域への戦闘航海が可能だった「磯風」型に対して推進剤の搭載量は9割減が可能と思われます。
これなら推進剤は全て艦内タンクに搭載出来るので、被弾に対して脆弱と思われる増槽に頼る必要も無くなり艦の防御上も有利に働くでしょう。
機動性の強化は姿勢制御ノズルの増設を実施し、可能であれば突撃魚雷戦時の加速性能を向上させる為のブースト機能を機関に組み込みたいところですが、これは艦体の強度余裕を充分に考える必要があります。
防御力については破片衝突によるチープキルを低減させる為に艦橋及び機関室、推進剤タンク周りへの装甲材増着。
空間魚雷以外の兵装については、役立たずの対艦砲と牽制程度の効果しか無い5インチ高圧増幅光線砲の撤去。
これらの代わりに四連装パルスレーザーを二基搭載し、対宙防御戦闘と航路上のデブリ排除に使用します。
この仕様の改「磯風」型宇宙突撃駆逐艦を、まず月面要塞防衛用として一個水雷戦隊分(16隻)を緊急に建造配備。
次に月-火星間配備の迎撃砲艦整備と並行して、砲艦護衛用として64隻を建造。
迎撃砲艦は四象限に各一個隊(2隻)を常時哨戒体制に置くので、砲艦一個隊に対して駆逐隊一個(4隻)を護衛に付けるのです。
これとは別に、火星基地再建用資材輸送船団及び太陽近傍及び水星の工場で製造される反物質やヘリウム3などの希少資源輸送護衛用として二個水雷戦隊(32隻)を配備します。
これを「ヤマト」帰還後四年以内に実行するので、この間に建造する改「磯風」型宇宙突撃駆逐艦は合計96隻。
訓練用としてはガミラス戦を生き残った「磯風」型駆逐艦数隻を、新型仕様に改装して使用する事とします。
深宇宙早期警戒システムが構築され、火星基地の再建が完成した後は防衛ラインの拡大によって、火星公転軌道の外側から小惑星帯にかけての四象限に計8隻の迎撃砲艦を配備する事になりますが、月-火星間に配備する砲艦部隊に対する敵艦艇の奇襲の可能性は防衛ライン拡大によって大きく減じる事が出来るので、この宙域における突撃駆逐艦部隊は砲艦の直接護衛から機動的な間接護衛に転換できます。
したがって火星-小惑星間の砲艦護衛に兵力を大きく割く事が可能になり、この段階での駆逐艦新造は二個水雷戦隊分で充分でしょう。
この段階(「ヤマト」帰還から5年後を目処とする)での水雷戦隊の配備状況は下記の通りです。
月:二個戦隊(月面要塞防衛用一個、砲艦部隊間接護衛用一個)。
火星:五個戦隊(砲艦部隊直接護衛用四隊、火星防衛用一個)。
その他:二個戦隊(空間輸送護衛任務)。
実戦配備用の改「磯風」型突撃駆逐艦の定数は144隻になります。
宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛シリーズ次回は「宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛第三段階その2・宇宙空母とコスモMACシップ」です、ではまた。

2016年4月 1日 (金)

宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛第二段階・迎撃砲艦と火星基地再建

本題に入る前に・・・
「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の公式製作発表が3月31日に行われました。
待望の続編がいよいよ現実の話になったわけです。
しかし「2202」となると、前作から約二年後の話。
コスモリバースシステムによる地球復活や防衛艦隊の再建等は、ご都合主義に陥らずにどうするつもりなんだろーか?
前にも書きましたが、短期間で40隻近い波動機関装備の戦艦を完成させるなんて、どう考えても無理があり過ぎ。
波動砲もどうするつもりなんですかね?
せりにゃんこと芹沢軍務局長が何故か出世して軍参謀総長に就いていて、例のドヤ顔ドヤ声で、「イスカンダルとの和親条約で禁じられておるのはヤマトの波動砲復元だけである!」とでっかい声で吼えまくり、拡散波動砲の実戦配備を強行しちゃったりするのかね?
コスモ神重徳かコスモ辻政信か、はたまたコスモ牟田口廉也か。
空間防衛総隊司令から艦隊総司令に転じた土方さんがそれに強く反対して解任された後、辺境の警備戦隊司令に島流しされた後、色々あってヤマトの新艦長に就いたりするんだろうか?
これから情報も小出しで流れてくるでしょうから、その都度要チェックですな。

さて「2202」とは違って現実的?にヤマト帰還後の地球防衛を考える(妄想する)第三段として延べさせていただくのは、「迎撃砲艦と火星基地再建」のお話。
前回「宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛の第一段階・大口径陽電子衝撃砲と反物質弾頭型誘導弾」では、「ヤマト」帰還後の地球防衛力再建の第一段階として、大口径陽電子衝撃砲と反物質弾頭型空間超重魚雷の投射能力を設けた複数の月面要塞を、「ヤマト」帰還後の最初の一年間で構築する事が必要と述べておきました。
これによって、遊星爆弾や惑星間弾道弾数発程度の攻撃に対する同時対処能力を持つことになるのです。
その次の段階として成すべき事は、防衛ラインを延伸して迎撃縦深性を高めることです。
具体的には月-火星間の任意の宙域に、陽電子衝撃砲を搭載した迎撃砲艦を配備して、敵戦略兵器の軌道を早期に逸らします。
建造する砲艦は可及的速やかなる配備が必要なので、新設計は行わず従来の航宙艦の設計を流用する形で行います。
設計流用の候補は「金剛型」宇宙戦艦と「村雨」型宇宙巡洋艦になりますが、想定される残存建造所の数や速やかなる建造の必要性を勘案して、「村雨」型が対象になります。
「村雨型」宇宙巡洋艦をベースとした迎撃砲艦の要点は下記の如し。

搭載する陽電子衝撃砲は「金剛型」と同じ36センチ砲で、艦首固定式とするのも同様である。
迎撃砲艦の配備宙域は当面の間、月-火星間であり火星基地の再建後は小惑星帯にも配備する。
よって砲艦の戦闘航海範囲は小惑星帯まで、即戦闘を想定しない場合の最大進出範囲(片道)は土星圏までとする。
これは近い将来想定される希少資源採掘の為の外惑星再進出が、地球製波動機関の製作に必要不可欠なコスモナイト90を産出する土星の衛星エンケラドゥスまでであるからである。
冥王星宙域の戦闘航海が可能な「村雨型」の推進剤の搭載量は、それを小惑星帯までに絞り込む事によって相当の縮減が可能になる。
地球と各天体の平均距離を元に考えれば、搭載推進剤量は計算上約90%の縮減が可能である。
迎撃砲艦はこの縮減スペースに、36センチ陽電子衝撃砲本体及び砲の迅速な起動・射撃用の補助コスモタービン機関とこれに必要な燃料及び発電装置を搭載する。
これによって、一度の会敵で二発の連射を可能とする。
迎撃砲艦の任務はあくまで敵戦略兵器の地球圏落着を阻止する事にあり、敵艦艇との積極的な交戦は考慮しない。
よって36センチ陽電子衝撃砲以外の兵装は、対空迎撃ミサイルとパルスレーザーのみとする。
艦の防御性能は可能な範囲でこれを強化する(バイタルパートへの対陽電子ビーム用装甲増設)。
機動性に関しては砲撃時の迅速なる照準固定の為の姿勢制御ノズル増設を実施するが、敵艦艇との積極的交戦を考慮しない事から加減速性能及び最大速力は若干低下しても止むを得ないものとする。
艦の居住性については従来通りとする。

このようなコンセプトで建造される迎撃砲艦は、月-火星間の四象限に二隻ずつ、計8隻を迎撃哨戒任務に展開させることとします。
四周期で配備、訓練、整備休養を行う為、保有数は合計32隻。
迎撃哨戒任務に就く高錬度艦の迎撃確率を仮に八割と考え、月面要塞群の撃破確率と合わせると一象限からの戦略攻撃10発弱程度に対処可能と考えられます。
深宇宙早期警戒システムが構築されれば敵戦略兵器の数や地球圏落着時期を特定出来、それに合わせてこちらの迎撃体制も柔軟性をもって対応可能になるので、迎撃確率は更に高まるでしょう。
複数の象限から大量の戦略兵器を同時飽和的に撃ち込まれても、こちらも低錬度艦も含めて24隻を集中展開させて迎え撃った場合は、迎撃確率六割としても月面要塞群と合わせて30発弱程度の攻撃に充分対処可能になります。

この迎撃体制を「ヤマト」帰還後、出来れば二年で構築しつつ、更なる防衛ラインの拡大の為に火星基地の復旧に着手します。
ただし火星周辺は、「カ号作戦」による敵味方双方の膨大なデブリが存在するので、「ヤマト」のような重防御高機動力を併せ持つ艦が単独で進入するならともかく、防御力にも機動性にも欠ける輸送船多数が赴くにはデブリ衝突の危険が大きいと考えられます。
従って資源回収も兼ねたデブリ除去(掃宙)作業が必要不可欠であり、第一段階では残存大型輸送船を改造した掃宙母艦と新造の掃宙艇、必要ならば護衛艦艇(突撃駆逐艦及び護衛空母)を付けての掃宙作業を実施します。
最低限の安全航路を確保したならば速やかに基地復旧に着手すると共に、火星の二つの衛星フォボスとダイモスも迎撃要塞及び航宙艦艇用基地として整備します。
この体制構築は、「ヤマト」帰還後四年以内とします。
迎撃砲艦の保有数は実戦用64隻プラス砲撃練習用数隻です。
これにより火星公転軌道の外側四象限に迎撃砲艦を複数常時哨戒配備し、火星圏の迎撃網を構築することによって敵戦略兵器の地球圏落着を、仮に太陽系外縁の複数の天体からの大量の戦略兵器同時飽和攻撃を受けたとしても、月-火星間の砲艦や月面要塞群と合わせて一度だけなら全対処可能な迎撃能力を確保するのです。

もっとも短期的に想定される脅威=ガミラス反乱軍の推定規模や能力的に、かつての冥王星基地規模の根拠地を複数構築される事は心配する必要が無いと思われます。
冥王星基地よりも小ぶりの基地設営が精々といったところと考えられるので、実際はこの迎撃体制確立で地球圏に対する敵戦略攻撃の阻止はまず万全と思われます。
ただし、敵が戦略攻撃実施以前に戦闘艦艇をもって迎撃砲艦や迎撃拠点に攻撃を仕掛けて来た場合、迎撃能力の低下は免れません。
それを可能な限り阻止する為には、こちらも必要最低限の対艦戦闘用の航宙艦艇整備がまた不可欠となるのです。
宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛シリーズ次回は「宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛第三段階・宇宙突撃駆逐艦の再整備」です、ではまた。

2016年3月28日 (月)

宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛の第一段階・大口径陽電子衝撃砲と反物質弾頭型誘導弾

前回「宇宙戦艦ヤマト2199の世界観における地球製波動機関実用化までに要する期間について」では、「宇宙戦艦ヤマト2199」の世界に立脚してで地球製波動機関開発のタイムスケジュールを試験艦完成(2003年)、実戦用艦艇完成(2206年)、機動打撃用の「太陽系第一外周艦隊」配備(2210年)と設定してみました。
今回は波動機関搭載艦で編成される艦隊配備までの間の、地球の防衛力整備の流れを考えてみようと思います。

「ヤマト」の成功によって九死に一生を得た地球人類にとって、短期的に見て最大の脅威は、ガミラス反乱軍の太陽系襲来と遊星爆弾や惑星間弾道弾による地球攻撃であると前回述べておきました。
そしてそれを完全に阻止するには太陽系外縁で彼らを撃破可能な艦隊整備が必要であること。
しかしそれには地球製波動コアの開発が不可欠であり、それには時間がかかること。
となると、当面の地球防衛は波動機関を抜きにして考えなければなりません。
防衛ラインに関しては、かつてのように冥王星宙域まで押し出す事はあまりに無謀な話なのでこれを却下。
新型空間魚雷や三式弾といったガミラス艦に有効な兵器を手中にしたとはいえ、真の主力兵器であるべき陽電子衝撃砲は、それを主力兵器たらしめる連射性能を得る為のエネルギーを供給可能な波動機関が実用出来ない限り、相変わらず「決戦兵器」に留まっています。
波動機関の存在無くしては、「ヤマト」の波動砲のような使い方しか出来ず、しかも威力はおそらく敵重巡を撃破できるレベルの、極めて貧弱な「決戦兵器」でしかありません。
防御力もまたしかりで、ガミラス軍艦艇が用いるミゴヴェザー・コ-ティングに必要なエネルギーでさえ、従来のコスモタービン機関では満足に供給できないでしょう。
従来のコスモタービン機関に依存する限り、この状況に変化は無いのです。
こんな状態で太陽系外縁まで進出可能な艦隊を再建したところで、所詮「前よりは多少マシ」な程度です。

よって本格的な宇宙艦隊の再建は当面諦めて、内惑星宙域で遊星爆弾や惑星間弾道弾を有効に迎撃できる能力獲得と、敵威力偵察部隊の地球近傍への侵入に対処出来る最低限の戦力を保持すること、これが「ヤマト」帰還後の地球防衛の第一ステップとなるのです。

遊星爆弾や惑星間弾道弾の迎撃については、まず可及的速やかに月面基地を再建して、コスモレーダーを用いた高精度の早期警戒/要撃システムを構築。
システムと連動する大口径の陽電子衝撃砲と反物質弾頭を搭載した空間超重魚雷の発射設備を持つ迎撃要塞を複数設置します。
「ヤマト」の主砲をも上回る規模の大口径陽電子衝撃砲は効率を度外視して、複数の大出力コスモタービンによって得られるエネルギーによって起動・発射され、遊星爆弾の軌道を地球から逸らす事が目的です。
地球から離れた宙域で迎撃できるのならば、威力のより小さな衝撃砲でも目標の軌道を逸らすことが可能でしょう。
僅かでも逸らすことが出来れば、地球圏に到達する頃には軌道のずれは大きくなっています。
しかし地球に接近した遊星爆弾の軌道を確実に逸らすには、相当なパワーが必要なのです。

一方、反物質弾頭搭載の空間超重魚雷は、目標を完全に破壊する事が目標です。
水星と太陽近傍に設置された反物質製造工場で、太陽エネルルギーによって得られる莫大な電力を使って反物質を生産し、超大型の空間魚雷の弾頭として用いるのです。
ここで私的設定として、ガミラス戦中盤に二種類の反物質兵器開発が企図された事にしておきます。
一つは地球地下の最重要地点に落着する遊星爆弾や惑星間弾道弾を完全に破壊消滅させる為の大型迎撃兵器。
もう一つは陽電子衝撃砲と並ぶ、対艦戦闘の切り札としてのより小型の戦術兵器「空間重魚雷」です。
従来の空間魚雷では敵艦のミゴヴェザー・コ-ティングによって威力が無効化されてしまうので、弾頭の威力を大幅に増して力づくで敵艦を殴りつけてやろうという発想です。
しかしこれらは、反物質の生産効率がそもそも著しく低いのが開発の隘路になってしまいます。
また前者については配備を想定した月面の迎撃拠点が敵の攻撃で次々と無力化されてしまい、かと言って地球本土に配備したのでは威力が大きすぎる為に、破壊は出来たものの肝心の守るべきものも巻き添えにしてしまう「味方殺し」の危険性が高い為に、計画は断念されます。
戦術兵器としての「空間重魚雷」はその後も開発が進められて、実際に仮制式化されます。
しかし大型迎撃兵器よりは小ぶりといっても、従来の空間魚雷の数倍以上の大きさです。
反物質弾頭そのものは小型であっても、不安定な弾頭を安定させる保護システムは相当の重量・容積が必要なのです。
加えて最低でも従来の空間魚雷と同程度の機動性を持たせるとなると、魚雷は相当な大きさになってしまいます。
その規模は突撃駆逐艦が艦底にぶら下げている、航続距離延伸用の増槽と同じ。
従来の空間魚雷並みの宙走性能では、戦艦や巡洋艦が腰ダメで投射しても敵艦を反物質弾頭の必殺半径に捉える事は困難な為に、確実に戦果を挙げるためには敵の機動に追随出来る性能を持つ突撃駆逐艦への装備が必要になります。
しかし突撃駆逐艦に空間重魚雷を搭載する事は増槽とのバーターであり、これを搭載する事でフネの航続性能を著しく低下させてしまう為に、メ号作戦のような深宙域での戦闘には使えないのです。
仮に突撃駆逐艦の推進剤搭載容量を艦5、増槽各2.5の比率とした場合、反物質弾頭型魚雷を一発、増槽一本を搭載した戦闘航海での進出限界は天王星宙域になります。
撃破確率を高める為に駆逐艦の搭載余力ギリギリの二発搭載(増槽無し)の場合は、土星の公転軌道を少し越える辺りが限界です。
結局、この「空間重魚雷」は搭載する突撃駆逐艦の航続性能上の問題から、ガミラス戦末期の深宇宙での戦闘に用いる機会を逸し、ガミラス軍が地球本土に侵攻した際の阻止火力の切り札として温存される事になりましたけれど、戦争末期に通常弾頭でも敵艦に直接打撃を与えられる新型魚雷が開発され、それが量産されるに及んで急速にその価値を失います。

ガミラス戦後、戦術兵器としての反物質弾頭はコストパフォーマンスの悪さから廃棄された一方で、敵戦略兵器迎撃用としての反物質弾頭には再び目が向けられることになります。
月面要塞に設置される大口径陽電子衝撃砲では迎撃ポイントが地球に近すぎるが故に、相手の軌道を逸らしきれない可能性がある為です。
逸らしきれなかった目標は、完全に破壊しなけれはなりません。
破壊しきれずにバラバラになった物体が地球上の広範囲に降り注ぎ、大被害をもたらしかねないからです。
しかし通常弾頭の誘導弾では威力に限りがあり、巨大な物体を完全に破壊するのは不可能。
その為、迎撃誘導弾の弾頭は目標を完全に破壊消滅させるだけの威力が求められ、「ヤマト」の波動砲が封印されている現状で、それを達成出来るのは反物質弾頭だけなのです。
幸い、こちらの手元には無用の長物と化した「空間重魚雷」の弾頭がありますから、これを再利用して大威力の反物質弾頭型迎撃誘導弾を早急に開発して、月面要塞の堅固な地下サイロに配備するのです。
弾頭は「空間重魚雷」のそれをそのまま活用して、迎撃誘導弾一発に複数の弾頭を搭載するか、再加工して単一の強力な弾頭に仕立て直すかのいずれか。
誘導弾本体は可及的速やかな配備の為に既存の技術を使って高性能は望まず、高速の物体に追いつくための高加速性を最重点に設計。
迎撃目標は、第一に大口径陽電子衝撃砲では軌道を逸らすことが最初から不可能と判断された大型の遊星爆弾や惑星間弾道弾、第二に大口径陽電子衝撃砲が軌道を逸らしそこねた物体です。

これら二種類の迎撃手段によって、同時に数発程度の敵戦略攻撃に充分対処できる能力を、出来れば「ヤマト」帰還後の一年以内に獲得しなければならないでしょう。
宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛シリーズ次回は「宇宙戦艦ヤマト帰還後の地球防衛第二段階・迎撃砲艦と火星基地再建」です、ではまた

2016年3月27日 (日)

宇宙戦艦ヤマト2199の世界観における地球製波動機関実用化までに要する期間について

「宇宙戦艦ヤマト2199」続編のタイムスケールについてその2です。

宇宙戦艦ヤマト帰還後に地球人類が成すべき第一の課題は地球再生で、
前回の「コスモリバースシステムと地球再生のタイムスケールについて」では、それは相当長期間に渡る事業であると推論してみました。
第二の課題は地球の防衛力再建です。
「ヤマト」からの報告によって、国連宇宙軍司令部は次の三点を確認できるでしょう。
第一に、デスラー独裁体制崩壊後の新生ガミラス国家が地球と敵対する可能性は激減したこと。
第二に、亡きデスラー総統にあくまで忠誠を誓い本国の指揮下から離脱した一部のガミラス軍が、デスラー体制崩壊の引き金を引いた「ヤマト」を擁する地球に対する復讐戦を企てる可能性。
第三に、ガミラスもその実態を把握出来ていない正体不明の軍事勢力「ガトランティス」の地球侵略の可能性。
第二の点は、「ヤマト」がイスカンダルからの帰途にバラン星宙域で実際に反乱分子とおぼしきガミラス艦隊の襲撃を受けていること、そして銀河系内に例え少数ではあっても、バラン星と太陽系間の中継拠点確保の為にガミラス軍が進出している可能性と彼らの行動を予測するだけの情報を地球人類が持っていないことなどから、短期的且つ必然性の高い脅威と考えておかねばならないでしょう。
第三の点については、外宇宙から銀河系への速やかな進出に必要不可欠な亜空間ネットワークをガミラスが握っていることから、「ガトランティス」としてはまずガミラスを打倒して亜空間ネットワークを手中に収める必要がありますが、これはそう簡単に出来る事ではないでしょう。
つまり地球人類を破滅の淵に追い詰めたガミラスが、次なる脅威に対しては防波堤の役割を果たしてくれるというわけです。
よって「ガトランティス」の大軍が太陽系に襲来することは長期的、理論的に考えられる脅威ではありますけれど、短期的にはその恐れ無し、中期的には精々偵察部隊の侵入程度ではないかと思われます。

この状況判断に沿って考えるならば、地球にとって当面最大の脅威は、反乱ガミラス軍が再び太陽系の外惑星に根拠地を築いて、地球人類に対する復讐及び地球を手中にして祖国を追われた彼らの新天地とすべく、遊星爆弾や惑星間弾道弾による地球攻撃を再開することです。
足掛け9年に渡るガミラスとの戦いで、地球の人口は激減していると思われます。
そこに再度あのような攻撃を受けたら、今度こそ人類は滅亡するかもしれません。
それを阻止するのに最も効果的な方策は、防衛ラインを拡大して太陽系内の制宙権を地球人類が掌握してしまうことです。
侵入する敵艦隊を太陽系外縁で撃破してしまえば、太陽系内に根拠地を築かれることもなく遊星爆弾攻撃の心配をする必要も無い。
しかしそれを実現するには地球製波動機関の実用化が必要不可欠です。
これなくしては、砲塔式の陽電子衝撃砲多数を搭載して高速機動が可能な、ガミラス戦闘艦と互角に戦える航宙戦闘艦で編成される宇宙艦隊の実現など夢想にしか過ぎないのです。
ここで大きな問題になるのは、波動機関に必要な地球製波動コアの開発と量産に一体どの程度の時間が必要なのかという点。
イスカンダルからの最初の使者ユリーシャは、波動コアの技術を人類に提供してはくれませんでした。
それについて考えられる可能性は二つ。
一つ目は、波動コアが西暦2198年当時の地球人類の理解を遥かに超える代物で、
開発は不可能に近いこと。
この場合、この先を論じることは出来ません。
ガミラスに匹敵する強大な侵略者が襲来したら、今度こそ地球人類は絶滅する他なし。
二つ目は、技術を供与するか現物の解析にある程度の時間をかければ地球人類でも開発可能ではあるが、イスカンダル訪問用の宇宙船出航までの限られた時間内では無理であったということ。

第一の可能性に立てばこれでお話はオシマイになってしまいますから、この先は第二の可能性に立って論じます。
波動コアが地球人類の技術力でも開発は可能(ただしガミラスの例を見ても、「ヤマト」の波動炉心に装填されたイスカンダル純正コアよりも能力はかなり劣ると考えなければならないでしょう)であったとして、開発に必要な時間設定を地球の技術史に当てはめて考えた場合、参考になりそうなのは核分裂反応の原子炉への応用です。
核分裂の爆発的反応を応用したのが原子爆弾で、その実用化は1945年。
核分裂反応を制御して動力として使用可能にした原子炉を搭載した最初の軍艦である米海軍潜水艦「ノーチラス」の完成が1954年。
完全に実戦仕様の米海軍原潜第一号「スケート」完成が1957年末。
世界初の原子力推進水上戦闘艦である巡洋艦「ロングビーチ」と空母「エンタープライズ」の完成が1961年。
波動砲の実用化(2199年)を原子爆弾の実用化に擬えれば、地球製波動コアを搭載する最初の試験艦が完成するのは西暦2208年になります。
実戦仕様の航宙艦一番艦の完成は2211年です。
波動機関搭載艦のみで構成された最初の艦隊が編成完結するのは、2216年頃になるでしょう。
ただこれだとヤマト帰還から16年後の話になって、古代や島たちを縦横無尽に動かすには少々歳をとり過ぎかも。
リアルな時間設定ではあっても、作劇上はちょっとマズいかもしれません。

核分裂反応の応用と地球製波動機関の開発を比較して最も異なる点は、後者は既に機関本体を入手済みで、「ヤマト」の航海を通して機関についての知識知見も相当程度深まっているという点です。
手探りで艦艇搭載用原子炉を開発した史実とは、開発開始時点でのノウハウの蓄積が大きく違うのです。
従ってこの点でタイムスケジュールを縮小できると考えると、地球製波動コアを装備した試験艦の完成は2203年頃。
入念なテスト期間を経て、量産型波動機関を搭載した巡洋艦の一番艦完成が2206年頃。
戦艦や空母といった大型艦艇の一番艦完成が2209年頃。
戦艦や空母を有して、太陽系外縁での機動打撃任務を担う「太陽系第一外周艦隊」の実戦配備は2210年頃。
これだと「ヤマト」帰還から約十年で、古代や島たちは30そこそこ。
イスカンダル遠征の功績によって、帰還後は戦時任官解除即二階級特進で一尉に昇進。
その後約十年あれば、その時点でも地球最強の戦艦であろう「ヤマト」の戦術長や航海長、副長(艦長代理)に真に相応しい階級(二佐)まで昇進していてもおかしくはないでしょう。
若さを維持しつつ階級が立場に追いついて、作劇的には丁度良い感じかもしれません。

2016年3月26日 (土)

コスモリバースシステムと地球再生のタイムスケールについて

ども。
今年で地上波放送開始三周年を迎えた「宇宙戦艦ヤマト2199」。
その続編が「さらば宇宙戦艦ヤマト/宇宙戦艦ヤマト2」のストーリーラインで製作されることが昨年7月にファンクラブ会報誌で発表されてから八ヶ月経過し、近日中に正式な製作発表が行われるのではという噂もあって、ヤマトフリークな私としては、四年前同様に目の離せない一年になりそうです。
作品公開は前作同様に、おそらくは劇場公開から始めるのでしょうけれど、残念ながら我が新潟の地ではやらないでしょうなぁ。
アニメだマンガだと騒ぐ土地柄なんですけど、そのベクトルは「萌え」に向っているので、ヤマトのような作品はあまり興味が無いんでしょうね。

閑話休題。
続編を製作するに当たっては、極力ご都合主義は廃してもらいたいところ。
前作のように「ヤマト」帰還後たったの一年で、地球があれほど復興して波動砲装備の戦艦が40隻近く就役しているとか、そういうムチャクチャな話はやめていただきたい。
話のタイムスケールを、もっとリアルな肉付けで設定していただきたいものです。

リアルな肉付けのタイムスケールの話となると、真っ先に触れておかねばならないのが地球再生の件です。
ヤマトがイスカンダルから供与された「コスモリバースシステム」は、その星の知的生命体の記憶を元にして惑星自らが記憶しているエレメントを解き放ち、その惑星を本来あるべき姿に戻すというものであると私は理解しています。
システムが発動すれば、おそらく生命無きものについてはそれこそ「天地創造」もかくやと思われる物凄い規模と速度で復元再生されて、地球にとっての異物である敵性植物とその毒素は跡形も無く浄化消滅するでしょう。
生命についても、魂の無いモノ、つまり「明確な自我をもたないもの」「本能のみで生きるもの」については、これまたあっという間に復元再生されるのではないかと思います。
そういったいきものは、例えは適切でないかもしれませんが「地球の生命体としてデフォルトな存在」で、地球の持つ記憶で再現出来るのです。
それは細菌や微生物に始まって植物、昆虫、両生類、爬虫類、原始的な哺乳類や鳥類です。
しかしそれ以上の動物についてはどうなのか?
本能以上のもの=魂を持つ動物は、それぞれが宇宙の広さに匹敵するような奥深い内面があると考えてみます。
そしてその広大無辺さと奥深さを持つ無数の魂は、コスモリバースシステムの核となった沖田十三という人間の記憶のレベルも、地球の記憶のレベルも遥かに超えていて再現不可能ではなかろうかと。
それは魂を持ついきものが、いかに尊い存在であるかの証でもあるのですけれど。
この持論に沿えば、複雑極まる自我を持つ人類の復元再生はおそらく無理、高等霊長類やイルカ、クジラといった高度な海棲哺乳類も多分無理、犬猫レベルでもそれぞれ個性を持ち時として利他的な行動を取りますから、彼らも魂持つものとして無理ではないでしょうか。
鳥類でもカラスあたりは犬猫と同レベルでこれまた無理かも。
そうなると、青く美しい姿を取り戻した地球の生態系は、極めて歪なものになります。
生態系の上位に君臨する捕食動物の大半と中位の草食動物の相当数が欠落しているのですから。
おそらくというかまず間違いなく、動植物の個体やDNAは地下都市に避難保管されているでしょう。
したがって地球の生態系を完全に復元するには、魂ある動物を地上に放ち、またクローン繁殖させて生殖に問題のない個体は順次地上に放つことを、相当な期間に渡って継続することになります。
これは未来の技術をもってしても、数百年がかりの長期計画になるのです。
本当の意味で地球がガミラス戦以前の姿に戻るのは、西暦3000年を迎える頃なのかもしれません。

2012年4月 1日 (日)

壮烈冥王星会戦と役立たずの艦首陽電子衝撃砲

暫くアニメにはほぼ無縁で興味も関心もない状態の続いていた私ですが、久しぶりに血が滾る新作アニメがいよいよそのベールを脱ぎます。

その名は

宇宙戦艦ヤマト2199

1974年放映のイスカンダル遠征記をキャスト一新、新解釈も加えての完全リメイク作品であります。
公式サイトではPVが公開されていて、沖田艦長の抜錨!ヤマト発進!にはシビれまくりなのですけれど、バンダイチャンネルでは本編第一章の冒頭10分を4月6日11時59分まで無料公開中で、早速視聴してみました。

冒頭10分はガミラス軍の太陽系内最大の根拠地となっている冥王星宙域に進撃した地球艦隊対ガミラス艦隊の戦闘がメインなのですけれど、地球艦隊のオリジナル版に勝るとも劣らない惨敗っぷりが泣けますな・・・。
今作での地球艦隊は、戦艦と巡洋艦の艦首にそれぞれ36サンチと20サンチの「陽電子衝撃砲」(ヤマトの主砲や副砲と同種の兵器)を一門装備しているという設定なので、地球艦隊の敗北は免れないにしても、艦首陽電子衝撃砲の一撃必殺の威力で敵艦隊にも多大の出血を強要する展開を期待しておったところでした。
しかし陽電子衝撃砲の射撃は一度も無く、通常火力の光線砲はガミラス艦に弾かれて(空間屈曲シールドでも使っているようでしたな)全く効果無し。
地球艦隊の巡洋艦は命中弾数発で轟沈、旗艦の戦艦「きりしま」も敵の砲撃で装甲をあっさりと切り裂かれる始末。
地球艦隊の艦橋要員は気密服を着用していませんでしたが、アレはやはり、敵弾を受けたら気密服を着ようが着まいが死は確実という諦観がそうさせているのでしょうか・・・だとしたら悲壮この上無しです。
古代守の指揮する突撃駆逐艦「ゆきかぜ」の魚雷2発(新型魚雷という設定なんだとか)で敵艦一隻を撃沈するのが唯一の戦果らしい戦果。
その「ゆきかぜ」も、「きりしま」の撤退を援護する為に単艦で敵艦隊に突撃して散華(突撃時に乗組員の歌う歌が、「海ゆかば」を想起させて哀しい・・・)

巡洋艦と言えば、あの世界で地球艦隊に巡洋艦なる艦種の存在は、敵にむざむざと勝利の凱歌を挙げさせるだけで、あらゆる点で資源のムダ使いだと思うのですが・・・。
あの世界でガミラス相手に戦うのならば、機動力を妥協して代わりに可能な限り防御力を充実させ、味方の水雷戦隊の指揮機能を有し、水雷戦隊の突撃に際してせめて敵のセンサーをジャミング出来るような大出力の光線兵器を運用する戦艦か、機動力と魚雷投射能力以外の全てを妥協して、肉薄突撃に特化した駆逐艦の二種類のみでしょう。
巡洋艦は戦艦ほどの防御力は無く、搭載する中型光線砲はガミラス相手には威力が小さ過ぎて、機動力は駆逐艦に劣ります。
旧日本海軍の重巡は、遠距離からの統制魚雷戦が重要な任務でしたけれど、ヤマト世界では機動力に優越する敵に対して魚雷を腰だめで発射したところで、余裕で迎撃されるか回避されるかがオチでしょう。
巡洋艦はいっその事、雷装も光線砲も撤去して代わりに戦艦に準じた大きさの衝撃砲(30サンチ?)とその運用を担保する予備の核融合炉を艦内の余積目一杯を使って搭載するとか、陽電子衝撃砲は20サンチのままで核融合炉を可能な限り増設して連射能力を持たせて、水雷戦隊の援護射撃に徹するといった使い方しかあり得ないと思うところです。

おっと閑話休題
地球艦隊の艦首陽電子衝撃砲はヤマトの波動砲と同じような使い方しか出来ない(全エネルギーを衝撃砲に回す為に、エネルギーチャージ中は回避運動もままならない)らしいので、連射が可能なのか甚だ疑問な兵器です。
ゆえに艦隊レベルで整然と射撃陣形を組んで斉射しないと充分な戦果は期待し得ないような・・・。
相手がこちらより数的に大幅に劣勢なら斉射も可能かもしれませんが、ガミラス艦隊は大型旗艦1、戦艦7、巡洋艦22、駆逐艦80以上の大戦力。
地球艦隊の艦艇数については明らかでは無かったのですが、どう考えてもガミラス艦隊よりかなり劣勢のようです。
数において劣る上に、個艦の火力・防御力・機動力でも明らかに優勢の敵に対して、悠長にエネルギーチャージなどしている暇は無いでしょう。
しかも各艦に各一門しか搭載していないので、例え10隻単位で斉射に成功しても、全弾集中で敵戦艦一隻を沈められるかどうかというところ、第2射チャージ中にまだ多数いる敵にタコ殴りにされるのは必定です。
それに地球側の作戦目的は敵艦隊撃滅でも敵基地攻撃でもなく、イスカンダルからの使者が地球圏に無事到着する為に敵を引き付け持久して時間稼ぎをする事で、艦隊壊滅と引き換えに作戦目的は一応果たしています。
陽電子衝撃砲斉射隊形時に、数に勝る敵に全方位浸透突撃でもかけられたら僅かな時間で全滅しかねないので、あの作戦目的では殺るか殺られるかの博打的な衝撃砲戦術は取れなかったのでしょう。
地球艦隊に出来る事は応戦しつつ戦場を機動して敵を引きずり回す事ゆえに、個艦レベルで衝撃砲を使う事は即ち機動力の大幅低下に直結しますから、これもまた出来ません。
こうしてつらつら考えると、艦隊戦闘では使えねー兵器だよなー
陽電子衝撃砲ってと、地球艦隊乗組員の恨み節が聞こえてきそうです。
地球圏に展開しての遊星爆弾機動迎撃であればまだ使えそうではありますけれど。

2010年10月17日 (日)

宇宙浪漫の精華、森雪嬢の全身タイツコスチューム

平成22年12月1日、ヤマト発進せよ!
ヤマトマニアの諸君がこんなもの本当にできるんだろーか?と、製作決定の一報を聞いた時には何かの冗談だろうと眉唾だった実写版・宇宙戦艦ヤマト。
その号砲一発の日がいよいよ迫ってきております。
私もヤマトマニアのハシクレとして、あのヤマトをどこまで実写で描写出来るのだろうかと、特に元日の宣伝を見てからは興味津々でおった次第。

先日、実写版宇宙戦艦ヤマトのノベライズを購入して一気読みしたのですが、何かこう違和感が拭えませんなぁ・・・。
沖田艦長はちっとも偉大に感じられないし、ガミラスとイスカンダルの関係は石津嵐版ヤマトのパ●リだし、ガミラス=デスラーはスタトレのボーグみたいな連中だし。
その他にもあそことかこことかあれらとか・・・
我らの総統の名調子の後、間髪を入れずに

「総統ーっ!バンザーイ!!」

見ているこちらも思わず直立不動になって右手を挙げたくなる、ああいう集団狂気の滾り立つ名シーンも無いわけですね・・・。
よく書けているネットの二次小説を読んでは、
「そう、こういうヤマトがオレは見たかったんだよ!」
と溜飲を下げオレにもこういうのが書けないかなーと、色々想を巡らせている身としては、なんだかヤマトの上っ面だけ体よく使われただけの気もして・・・。
私がづらづら書き連ねるまでもなく、この映画及びノベライズについてはヨソ様でも色々書かれているのでその辺はおまかせするとして、ヤマトマニアでありかつ全身タイツ萌えである私にとって、この実写版でビジュアル的に最も納得いかないのは、

森雪のコスチュームが何でピッタリフィットな全身タイツじゃないねん?

この一言に尽きるわけでありますw

原作の男子用制服はパジャマっぽくてなんだかなーと昔から思うところもあったので、今回の制服は良しとしましょう。
汗かいたまま着続けると酸っぱい牡臭が艦内に漂いそうではありますが。
しかし!女子用は原作にあくまで忠実に作りこんで欲しかったですな。
佐渡先生も今作では女性化して元レースクイーンが演じるのですから、彼女には完結編で雪が着用した白バージョンの全身タイツコスチュームをぜひとも着て欲しかった!
それを望むのが男の道ではないのかね諸君!
女優が泣こうが喚こうが、あの全身タイツを無理矢理にでも着せてしまうのですよ!
有名女優が裸よりも恥ずかしそうなあの全身タイツを着る!
これぞ漢たちの夢と希望に満ちた宇宙浪漫の誉にして発露なのですよ!
総統万歳も無く、無意味に声を張ってお追従するタラン将軍もおらず、乾杯した後に高価そうなグラスを無造作に文字通り後ろにポイ捨てする総統閣下もおらず、南部は口を開けば戦闘!の狂犬のような砲術バカ一代じゃなく、斉藤は艦内で傍若無人に大暴れする脳筋じゃなく、加藤は古代にタメ口じゃない・・・
これで森雪のコスチュームが全身タイツでなかったら、もうそれはヤマトでも何でもないです・・・。

またマジな話、メ●サ嬢と高●礼子女史があの全身タイツを着たら、これだけで観客動員もかなり違うはずですよw

話はここで大幅に脱線しますが、ヤマト本放送当時は「宇宙戦艦ヤマトショー」ってあったんですかね?
もしあったなら森雪の着ぐるみはやっぱりマスクに全身タイツだったんですかね?
ミスアメリカを男性が演じるのも実に興味深く魅惑的ですが、森雪を男性が演じるのもまた倒錯的でステキw。

ミスアメリカを男性が演じる場合のイメージ
アトラクショーでミスアメリカを男性が演じる場合のイメージ。

森雪を男性が演じる場合のイメージその一
森雪を男性が演じる場合のイメージその二
アトラクショーで着ぐるみの森雪を男性が演じる場合のイメージ。
まぁ、私が着るとこんな感じですかね。
やはり男が演じるには無理があり過ぎなんであります。

昔のアニメの女性キャラですと、「ルパンⅢ世ショー」では峰不二子はマスクキャラでした。
「スタージンガーショー」はクーゴ・ハッカ・ジョーゴは演者の目元が見えているコスプレ風で、オーロラ姫のみ着ぐるみだったそうです。
オーロラ姫も男性が演じる事を考慮してのフルマスクだったのでしょうか?
そうそう「機動戦士ガンダムショー」ではセイラさんは着ぐるみキャラでしたね。
白タイツを穿いて冗談みたいな出来の巨顔マスクで・・・。
70年代後半のアトラクショーは試行錯誤百鬼夜行の感が強く、また巷に画像も当時の体験談もあまり上っていませんから、色々と妄想してしまいますなぁ・・・

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