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2020年2月の記事

2020年2月15日 (土)

新潟県民放子供向け番組放送の推移・昭和編の総括第七回・海外SF・ホラー映画放送史昭和59年~64年

新潟県民放子供向け番組放送の推移・昭和編の総括第七回は、前回から引き続いて海外SF・ホラー映画放送史昭和59年~64年です。
まず昭和58年末時点での新潟県民放の在京キー局同時ネット映画枠は下記の通りです。

新潟放送(BSN):月曜ロードショー(TBS同時ネット、月曜夜九時からの約二時間枠)
新潟総合テレビ(NST):ゴールデン洋画劇場(フジ同時ネット、土曜夜九時からの約二時間枠)
テレビ新潟(TNN):水曜ロードショー(日本テレビ同時ネット、水曜夜九時からの約二時間枠)
新潟テレビ21(NT21):日曜洋画劇場(テレビ朝日同時ネット、日曜夜九時からの約二時間枠)

昭和59年
この年の6月時点でTNNの深夜映画ローカル枠は金曜から土曜に変更されています。
またBSNの深夜映画ローカル枠はこの年の8月時点で土曜から金曜に再変更されています。

1月:「シンドバット虎の目大冒険」(BSN月曜ロードショー、1月16日)
   「メテオ」(TNN水曜ロードショー、1月25日)
2月:「新・猿の惑星」(TNN水曜ロードショー、2月22日)
3月:「続・恐竜の島(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、3月4日)
4月:「ジョーズ(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、4月8日)
   「スタートレック」1979年米国(NT21日曜洋画劇場、4月15日)
5月:「ヘルナイト」1981年米国(TNN水曜ロードショー、5月23日) 
   「モンスターパニック」1980年米国(BSN月曜ロードショー、5月28日)
7月:「エクソシスト(二回目の放送)」(NSTゴールデン洋画劇場、7月7日) 
   「世界崩壊の序曲」1980年米国(NT21日曜洋画劇場、7月29日)
8月:「ブロフェシー」1979年米国(NT21日曜洋画劇場、8月5日) 
   「バラクーダ(二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、8月13日)
   「悪魔の棲む家(二回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、8月15日) 
   「怒りの群れ」1977年米国(NT21日曜洋画劇場、8月19日) 
   「ハウリング(二回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、8月22日)
9月:「華氏451(三回目の放送)」(BSN金曜深夜、9月21日) 
   「ブロムナイト」1980年米国(NSTゴールデン洋画劇場) 
   「残酷の沼(二回目の放送、初回放送タイトルは「ディアボロ博士の大予言」)(BSN金曜深夜、9月28日)
10月:「スーパーマン2冒険編」1981年米国(NT21日曜洋画劇場、10月7日) 
    「ザ・デイ・アフター」1983年米国(NT21日曜洋画劇場、10月21日)
11月:「SF最後の海底恐竜(三回目の放送)」(BSN金曜深夜、11月2日) 
    「天才悪魔フー・マンチュー」(BSN金曜深夜、11月16日) 
    「宇宙から来たツタンカーメン」1982年米国(NT21日曜洋画劇場、11月18日) 
12月:「ピラニア(二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、12月3日) 
    「激突!(三回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、12月19日) 

この年のSF・ホラー作品は私の気を惹く作品が無いですなぁ。
「スタートレック」と「ザ・デイ・アフター」ぐらいかなぁ。
「スタートレック」は小説版とサントラCDを今でも持っているぐらいの作品なのですけれど、正直映画本編はそんなに面白くない。
小説版の方が望みもしない提督の地位に祭り上げられたカークの心情を濃く描写していて良いのです。

この他に私の気を惹く作品は「名探偵登場」(BSN金曜深夜、8月10日)と「ロッキー2」(BSN月曜ロードショー、10月8日)、「マッドマックス2」(NSTゴールデン洋画劇場、10月13日)です。
「名探偵登場」は「刑事コロンボ」のピーター・フォークがコロンボとは真逆の、ダミ声でまくし立ててすぐに拳銃を抜いて威嚇する脳筋探偵を演じています。
「マッドマックス2」は何といっても"ロックンロールのアヤトラ"ヒューマン・ガス氏に尽きますな。
マックスたちに向けてのあの名演説「オマエたちには失望したぞ」は必聴ですわ。

昭和60年
この年の10月から、TNNの「水曜ロードショー」は金曜日に移動して「金曜ロードショー」になっています。
昭和59年頃に復活したNSTの土曜深夜ローカル枠はこの春に再び消滅しています。
またNT21が土曜深夜の映画ローカル枠を新設しています。

1月:「デアボリカ(二回目の放送)」(BSN金曜深夜、1月11日) 
   「ザ・カー(二回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、1月23日) 
   「スペースサタン」1980年米国(NSTゴールデン洋画劇場、1月26日)
2月:「戦慄の第四帝国」1968年米国(BSN金曜深夜、2月8日) 
   「殺人魚フライングキラー」1982年米国(TNN水曜ロードショー、2月13日)
3月:「バーニング」1981年米国(NSTゴールデン洋画劇場、3月9日) 
   「13日の金曜日(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、3月17日) 
4月:「ジョーズ2(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、4月7日)
   「ポルターガイスト」1982年米国(NSTゴールデン洋画劇場、4月13日)
   「ファイヤーフォックス」(NT21日曜洋画劇場、4月14日) 
   「スタートレック2」1982年米国(TNN水曜ロードショー、4月17日) 
   「タイタンの戦い」1981年米国(NT21日曜洋画劇場、4月28日)
5月:「アウトランド」1981年米国(NT21日曜洋画劇場、5月5日) 
   「13日の金曜日PART2」1981年米国(TNN水曜ロードショー、5月29日)
6月:「キャット・ピーブル」1981年米国(NSTゴールデン洋画劇場、6月15日) 
   「白い家の少女」1976年米加(NT21日曜洋画劇場、6月23日) 
   「原潜ポラリスSOS」1971年米英(NT21土曜深夜、6月29日)
7月:「13日の金曜日PART3」1982年米国(NSTゴールデン洋画劇場、7月6日)  
8月:「悪魔の植物人間」1973年英国(BSN金曜深夜、8月9日) 
   「ザ・デイ・アフター(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、8月11日) 
   「続恐竜の島(三回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、8月18日) 
   「サンゲリア」1980年米国(NT21土曜深夜、8月24日) 
   「猛獣大脱走」1983年イタリア(NSTゴールデン洋画劇場、8月31日)
10月:「スーパーマンⅢ」(NT21日曜洋画劇場、10月6日) 
    「スターウォーズ(二回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、10月11日) 
    「ジョーズ3」1983年米国(TNN金曜ロードショー、10月18日) 
11月:「遊星からの物体X」1982年米国(NSTゴールデン洋画劇場、11月30日)
12月:「フィラデルフィア・エクスペリメント」1984年米国(NSTゴールデン洋画劇場、12月7日) 
    「フラッシュ・ゴードン(二回目の放送)」(NT21土曜深夜、12月7日) 
    「タイム・アフター・タイム」1979年米国(NT21日曜洋画劇場、12月15日) 
    「エイリアン(二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、12月30日)

この年は「ファイヤーフォックス」と「遊星からの物体X」でしょうか。
「ファイヤーフォックス」はやはりクリント・イーストウッドカッコ良い!であります。
しかしあのMig-31なる戦闘機、最高速度マッハ6!とか思考制御式火器管制システムとか、ウルトラシリーズのスーパーメカをも凌駕する荒唐無稽にも程があるシロモノです。
だからこそこの作品を私は「SF」認定しておるのですが。
「遊星からの物体X」は、この放送時点で原作「影が行く」を読んでいた私はもうガクブルしながら見ていました。
自分が体を怪物に乗っ取られているかもしれないあの恐怖。
自我を模倣されているかもしれない実存性喪失の恐怖。
原作では主人公たちがパワフルマッチョで、仲間に成り済ました怪物をサディスティックなまでに激しく攻撃して倒す爽快さがあるのですけれど、この映画にはそれもありません。
数年前に見直す機会がありましたが、大人になってもこの作品はやはり怖い。
だから前日譚の新作映画は未だに見れません、見る勇気がない。

この他に私の気を惹く作品は「ダーティハリー」(NSTゴールデン洋画劇場、1月19日)と「チャイナシンドローム」(TNN水曜ロードショー、2月20日)、「レイダース・失われたアーク」(TNN金曜ロードシヨー、10月4日)、そして「ランボー」(TNN金曜ロードショー、10月25日)あたり。
新潟県では既に「2」と「3」は放送していましたが、「ダーティハリー」第一作はこの時が最初の放送です。
この作品は犯人の"さそり"さんがパンチ効き過ぎ。
後半、さそりさんが黄色い幼稚園バスをジャックして園児たちに歌うのを強要する「狂気の川下り」は圧巻です。
吹き替えの堀勝之祐さんの演技は完全にイッてしまっています、原語を超えてますなアレは。
また、さそりさんが黒人の殴り屋にカネをやって自分をボコボコに殴らせるあたりも凄い。

昭和61年

1月:「ジョーズ(三回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、1月3日) 
   「狼男アメリカン(二回目の放送)」(TNN土曜午後、1月4日) 
   「燃える大彗星」1979年米国(BSN金曜深夜、1月10日) 
   「猿の惑星(四回目の放送)」(NT21土曜深夜、1月11日) 
   「続・猿の惑星(三回目の放送)」(NT21土曜深夜、1月18日) 
   「スパイダーマン」1977年米国TVシリーズ(NT21日曜洋画劇場、1月19日) 
   「新・猿の惑星(二回目の放送)」(NT21土曜深夜、1月25日) 
   「アルダート・ステーツ」1980年米国(NT21日曜洋画劇場、1月26日)
2月:「猿の惑星・征服(二回目の放送)」(NT21土曜深夜、2月1日) 
   「血のバレンタイン」1981年米国(NSTゴールデン洋画劇場、2月8日) 
   「最後の猿の惑星(二回目の放送)」(NT21土曜深夜、2月8日) 
   「スクワーム(二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、2月10日) 
3月:「ミニチュア光線の恐怖」1980年米国(BSN金曜深夜、3月21日) 
   「アトランティス7つの海底都市(三回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、3月24日) 
4月:「メガフォース」1982年米香(NT21日曜洋画劇場、4月13日) 
   「ブレードランナー」1982年米国(BSN月曜ロードショー、4月14日) 
   「ジョーズ2(三回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、4月18日) 
   「謎のUFO追跡・10億ドルの脅迫」1979年米国(BSN金曜深夜、4月18日)
5月:「スーパーガール」1984年米国(NSTゴールデン洋画劇場、5月3日) 
   「サンダーバード6号」1968年英国(NT21土曜深夜、5月3日) 
   「アルゴ探検隊の大冒険(三回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、5月4日) 
   「オーメン(三回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、5月16日) 
6月:「ハウリング(三回目の放送)」(NSTゴールデン洋画劇場、6月7日) 
   「アリゲーター(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、6月8日) 
   「クジョー」1983年米国(BSN月曜ロードショー、6月16日) 
   「エンティテイー・霊体」1982年米国(TNN金曜ロードショー、6月27日) 
   「デビルスピーク」1981年米国(BSN月曜ロードショー、6月30日)
7月:「ファイヤーフォックス(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、7月13日)
8月:「バーニング(二回目の放送)」(NT21土曜深夜、8月2日) 
   「宇宙から来たツタンカーメン(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、8月10日) 
   「ドラキュラ対フランケンシュタイン」1971年米国(NT21土曜深夜、8月16日)
   「謎の人喰い魚群」1978年伊伯(NSTゴールデン洋画劇場、8月23日) 
   「13日の金曜日(三回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、8月25日)
10月:「スターウォーズ帝国の逆襲」1980年米国(TNN金曜ロードショー、10月10日)
    「ブルーサンダー」1983年米国(NSTゴールデン洋画劇場、10月11日) 
    「ザ・フォッグ」1979年米国(TNN土曜午後、10月25日)
11月:「トワイライトゾーン・超次元の世界」1983年米国(BSN月曜ロードショー、11月24日)
    「人食いアメーバの恐怖(四回目の放送)」(BSN金曜深夜、11月28日) 
    「レガシー(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場) 
12月:「キングコング(76年版)(三回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場) 
    「恐怖の魔力メドゥーサ・タッチ」1978年伊仏(BSN月曜ロードショー、12月8日) 
    「ミクロの決死圏(五回目の放送)」(NT21火曜深夜、12月30日)

この年はSF・ホラー作品もそれ以外の作品も個人的に目を惹くのは無いなぁ。
世間で傑作の呼び声高い「ブレードランナー」も、私は正直あまり面白くないのです。 

昭和62年
TBS系(BSN)の「月曜ロードショー」はこの年の10月から火曜夜八時に移動して、「ザ・ロードショー」にタイトルが変更されています。
またNSTの深夜映画枠は金曜に復活していて、この年の秋には土曜に変更されています。

1月:「フラッシュ・ゴードン(三回目の放送)」(TNN日曜深夜、1月4日) 
   「プロフェシー恐怖の予言(二回目の放送)」(NT21土曜深夜、1月24日) 
   「殺人ブルドーザー(二回目の放送)」(BSN金曜深夜、1月30日) 
   「ポルターガイスト(二回目の放送)」(NSTゴールデン洋画劇場、1月31日)
2月:「カプリコン・1」1977年米国(NSTゴールデン洋画劇場、2月14日) 
   「実録!UFO大接近!消えた412ジェット機隊」1974年米国(NT21土曜深夜、2月21日) 
   「ドクター・モリスの島フィッシュマン(三回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、2月27日)
3月:「ハエ男の恐怖(二回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、3月6日)
   「SF巨大生物の島(三回目の放送)」(BSN金曜深夜、3月27日)
4月:「スペースバンパイア」1985年米国(NT21日曜洋画劇場、4月12日) 
   「ウォー・ゲーム」1983年米国(BSN月曜ロードショー、4月13日) 
   「未知との遭遇 特別編」1980年米国(TNN金曜ロードショー、4月24日) 
   「人喰い鮫ジョーズ」1976年米国(NT21土曜深夜、4月25日) 
   「タイタンの戦い(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、4月26日)
5月:「スーパーマン(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、5月3日) 
   「悪魔の追跡(三回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、5月29日)
6月:「バタリアン」1985年米国(TNN金曜ロードショー、6月5日) 
   「スパイダーマン2・ドラゴンの逆襲」米国TVドラマ(NT21日曜洋画劇場、6月7日) 
   「バーバレラ」1968年伊仏(BSN月曜ロードショー、6月8日) 
   「スキャナーズ」1981年加(TNN金曜ロードショー、6月12日) 
   「スペース・パイレーツ」1984年米国(BSN月曜ロードショー、6月15日) 
   「13日の金曜日完結編」1984年米国(TNN金曜ロードショー、6月19日) 
   「キャットピープル(二回目の放送)」(NSTゴールデン洋画劇場、6月20日) 
   「サイコ」1960年米国(BSN金曜深夜、6月26日)
7月:「サイコ2」1983年米国(NT21日曜洋画劇場、7月26日) 
8月:「ファイナルカウントダウン(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場) 
   「海底二万哩」1954年米国(NSTゴールデン洋画劇場、8月29日) 
   「恐怖!謎の幽霊島」1984年英国(NT21土曜深夜、8月29日)
9月:「エリミネーター」1986年米国(BSN月曜ロードショー、9月7日) 
   「ヘルハウス」1973年英国(NT21土曜深夜、9月12日) 
   「レーザーキャノン・恐怖の殺人光線」1981年米国(NT21日曜洋画劇場、9月13日) 
   「悪魔の受胎」1981年米国(NSTゴールデン洋画劇場、9月19日) 
   「マニトウ(二回目の放送)」(NST火曜深夜、9月22日)
10月:「ゴーストバスターズ」1984年米国(NSTゴールデン洋画劇場、10月3日) 
    「ターミネーター」1984年米国(NT21日曜洋画劇場、10月18日) 
11月:「スリラー・ゲーム人狼伝説」1973年英国(NT21土曜深夜、11月14日)
12月:「オーメン(四回目の放送)」(NST土曜深夜、12月5日) 
    「ファイヤーフォックス(三回目の放送)」(BSNザ・ロードショー、12月8日) 
    「オーメン2(三回目の放送)」(NST土曜深夜、12月12日) 
    「オーメン最後の闘争(二回目の放送)」(NST土曜深夜、12月19日)

この年は「カプリコン・1」と「サイコ」でしょう。
超人気作「ターミネーター」もこの年がテレビ初放送ですけれど、アーノルド・シュワルツェネッガー氏の悪役は個人的に面白くないですな
展開はベタですがシュワちゃんが頼れる善玉の「ターミネーター2」の方が私は好きです。
さて「カプリコン・1」と「サイコ」、両者共にとっくの昔に放送していそうな作品ですが、民放二局時代が長かった新潟県ではこの年が初放送になります。
ただし「サイコ」はNHKで放送実績があります。
「カプリコン・1」はアポロ月着陸捏造論者が大喜びで飛びつく話ですが、飛行士たちが組織の巨大な陰謀と圧力に潰さそうれるあの恐怖はなかなかのものであります。
「サイコ」はもうあのラストに尽きますな。
ノーマンのママの正体・・・。
他に私の気を惹く作品は「インディジョーンズ魔宮の伝説」(TNN金曜ロードショー、10月16日)です。
何かと言うと泣き喚く煩いヒロイン、ウジャウジャムシムシ大行進、邪悪なカルト教団の教祖などなど、見どころ満載で個人的には「インディジョーンズ」シリーズで一番好きなのがこの作品であります。

昭和63年

TBS系(BSN)の「ザ・ロードショー」はこの年の10月から番組名を「火曜ロードショー」に改めています。

1月:「キングコング(76年版)(四回目の放送)」(NT21金曜夕方、1月1日) 
   「エイリアン2」1986年米国(BSN土曜夜、1月2日) 
   「スーパーマンⅢ(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、1月3日) 
   「激突!(四回目の放送)」(BSN日曜深夜、1月3日) 
   「メテオ(二回目の放送)」(NT21土曜深夜、1月9日) 
   「スーパーマン(三回目の放送)」 
   「ファイナルカウントダウン(三回目の放送)」(NT21土曜深夜、1月30日)
2月:「ガバリン」1986年米国(NT21日曜洋画劇場、2月14日) 
   「13日の金曜日PART2(二回目の放送)」(BSNザ・ロードショー、2月23日) 
   「恐竜百万年(四回目の放送)」(NT21土曜深夜、2月27日)
3月:「SF・4次元のドラキュラ(二回目の放送)」(BSN金曜深夜、3月4日) 
   「吸血エイリアン・宇宙からの警告」1979年米国(NST土曜深夜、3月5日) 
   「ヤング・フランケンシュタイン」1975年米国(NT21土曜深夜、3月5日) 
   「クリッター」1986年米国(BSNザ・ロードショー、3月8日) 
4月:「スターウォーズ(三回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、4月1日) 
   「スーパーマンⅡ(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、4月3日) 
   「決死圏SOS宇宙船(三回目の放送)」(BSN金曜深夜、4月15日) 
   「襲う巨大怪鳥」1982年米国(NST土曜深夜、4月16日) 
   「コクーン」1985年米国(NT21日曜洋画劇場、4月24日) 
5月:「スーパーガール(二回目の放送)」(NSTゴールデン洋画劇場、5月7日) 
   「巨大蟻の帝国(二回目の放送)」(NST土曜深夜、5月7日) 
   「ハイランダー悪魔の戦士」1986年米英(NT21日曜洋画劇場、5月15日) 
   「スペースインベーダー」1986年米国(NSTゴールデン洋画劇場、5月21日) 
   「世界崩壊の序曲(二回目の放送)」(NST土曜深夜、5月21日) 
   「未来警察」1984年米国(NT21日曜洋画劇場、5月22日) 
   「クリーチャー」1985年米国(NST土曜深夜、5月28日) 
   「狼の血族」1984年米国(NT21日曜洋画劇場、5月29日)
6月:「スタートレック3」1984年米国(TNN金曜ロードショー、6月3日) 
   「悪魔の追跡(四回目の放送)」(NT21金曜深夜、6月3日) 
   「ザ・カー(三回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、6月5日) 
   「砂の惑星」1984年米国(TNN金曜ロードショー、6月10日) 
   「キラー・コップ 悪魔の熱線殺人」1985年イタリア(NT21日曜洋画劇場、6月12日) 
   「エルム街の悪夢」1984年米国(NSTゴールデン洋画劇場、6月18日) 
   「エイリアン(三回目の放送)」(NSTゴールデン洋画劇場、6月25日)
7月:「ブギーマン」1981年米国(TNN金曜ロードショー、7月1日) 
   「オルカ(三回目の放送)」(NST土曜深夜、7月9日) 
   「トワイライトゾーン・超次元の世界(二回目の放送)」(BSNザ・ロードショー、7月12日) 
   「2001年宇宙の旅(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、7月24日) 
8月:「スペースキャンプ」1986年米国(NT21日曜洋画劇場、8月7日) 
   「ラビリンズ魔王の迷宮」1986年米国(NSTゴールデン洋画劇場、8月13日) 
   「新13日の金曜日」1985年米国(NT21日曜洋画劇場、8月14日) 
   「キングコング(1933年版)(二回目の放送)」(BSN金曜深夜、8月19日) 
      「ウォー・ゲーム(二回目の放送)」(BSNザ・ロードショー、8月23日)
9月:「スターファイター」1984年米国(TNN金曜ロードショー、9月2日) 
   「ヒッチャー」1986年米国(NST土曜深夜、9月10日) 
   「猿の惑星(五回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、9月16日) 
   「オペラ座の怪人」1983年米国(NT21日曜洋画劇場、9月25日) 
   「炎の少女チャーリー」1984年米国(BSNザ・ロードショー、9月27日) 
   「続・猿の惑星(四回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、9月30日)
10月:「ブルーサンダー(二回目の放送)」(NT21日曜洋画劇場、10月2日) 
    「キングコング2」1986年米国(NT21日曜洋画劇場、10月9日) 
    「未来惑星ザルドス(二回目の放送)」(TNN土曜深夜、10月15日) 
    「スターウォーズ・ジェダイの復讐」1983年米国(TNN金曜ロードショー、10月21日) 
    「テンタクルズ(二回目の放送)」(TNN土曜深夜、10月29日) 
11月:「ザ・フライ」1986年米国(NSTゴールデン洋画劇場、11月5日) 
    「インフェルノ」1979年イタリア(NST土曜深夜、11月12日) 
    「2010年」1984年(NT21日曜洋画劇場、11月13日) 
    「悪魔の改造人間」1986年カナダ(NST土曜深夜、11月19日) 
    「時空を超えた戦士・ビグルス」1985年英国(NT21日曜洋画劇場、11月20日) 
    「ポルターガイスト2」1986年米国(NSTゴールデン洋画劇場、11月26日) 
12月:「V ビジター・宇宙からの訪問者」1983年米国(TNN金曜ロードショー、12月2日) 
    「V パートⅡ・レジスタンス・壮絶なる抵抗」1983年米国(TNN金曜ロードショー、12月9日) 
    「悪魔の棲む家(三回目の放送)」(TNN金曜ロードショー、12月16日)

実質的に昭和最後のこの年は「ザ・フライ」が白眉です。
ハエと融合してしまい、次第に変化していく肉体そして犯されていく精神。
生きながら全く別の生物に造り変えられ変貌していくあの凄まじい過程。
自身の意思が全く介在していない、こういう形の変身ネタは心底怖い。

この年で他に私の気を惹く作品は「ビバリーヒルズ・コップ」(NT21日曜洋画劇場、5月8日)と「スーパー・マグナム」(NT21日曜洋画劇場、7月10日)あたりです。
後者はチャールズ・ブロンソン演じる闇の処刑人が街で暴れるギャングどもを愛用のゴツいオートマ拳銃で屠っていくというもの。
ブロンソンの走り方はヨタヨタしていて全然強そうに見えないのですが、そこはそれお約束通り、無敵の強さで完勝です。
「正義は必ず圧勝完勝」こういう予定調和的な作品は先が読めるので安心して見れますな、現在でいうとスティーブン・セガール氏の作品ですわ。

昭和64年

昭和64年は1月7日早朝に昭和天皇が崩御されたので7日までの僅か一週間です

1月:「アルゴ探検隊の大冒険(四回目の放送)」(BSN金曜深夜、1月6日)
この作品が新潟における昭和期のSF・ホラー映画テレビ放送の最後の放送になりました。
僅か一週間の昭和64年ですが、正月の映画放送はなかなか豪華で元日に「コマンドー」(NT日曜洋画劇場)、2日に「ロッキー4」(BSN夜七時から)のテレビ初放送を行っています。
「コマンドー」のテレビ放送は今回で二回目なのですが、昭和62年10月6日のBSN「ザ・ロードショー」での初回放送ではアーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えは屋良有作さんでした。
現在、世間で伝説的に語られている「コマンドー」吹き替え版はこの元日放送のシュワ=玄田哲章さん版です。
玄田バージョンでは他に土井美加さん"今日は厄日だわ!"と石田太郎さん"ヤロウ!ブッ殺したぁぁぁぁぁぁぁるぅ!"の怪演が濃過ぎますな。
特に石田さん、吹き替えで演じるベネットさんのクライマックスでの渾身の顔芸に負けていない物凄いテンションです。
他にも「筋肉モリモリマッチョマンの変態だ!」など至高の名台詞が多くて何度見ても爆笑してしまいます。

さて、ここまで4回に渡って昭和44年からの新潟県民放におけるSF・ホラー映画放送史を概観してまいりましたが、度々言及しているように新潟県では民放二局時代が長かった故に、有名な作品、古典的作品でも未放送が多かったという少々残念な調査結果でした。
有名なところでは「ゾンビ」、古典では戦後の「宇宙戦争」、戦前の「フランケンシュタイン」を初めとしたユニバーサル作品は未放映です。
また関東関西ではしょっちゅう流していたというB級以下の作品もほぼやっていませんでした。
都会と田舎ではテレビの娯楽でも大差があったのが昭和期だったのです。

今回で「新潟県民放子供向け番組放送の推移」昭和編は一応の完結です。
平成についても調査を実施しておりますので、順次記事にしていきたく存じます。
ではまた。

2020年2月 1日 (土)

新潟県民放子供向け番組放送の推移・昭和編の総括第六回・海外SF・ホラー映画放送史昭和54年~58年

新潟県民放子供向け番組放送の推移・昭和編の総括第六回は、前回に引き続いて「海外SF・ホラー映画放送史昭和54年~58年」です。
昭和53年末時点の新潟県民放のレギュラー映画枠は下記の通りです。
新潟放送(BSN):「月曜ロードショー」(TBS同時ネット、月曜夜九時からの約二時間枠)と土曜深夜の新潟ローカル枠。
新潟総合テレビ(NST):「日曜ロードショー」(日本テレビ系「水曜ロードショー」の時差ネットで土曜夜九時からの約二時間枠)と土曜深夜の新潟ローカル枠。

昭和54年
詳細は調査不足に付き遺憾ながら不明ですが、BSNの映画ローカル枠はこの年にそれまでの土曜深夜から金曜深夜に移動しています。

2月:「キラー・アーンツ」1973年米国(NST日曜ロードショー、2月4日)
   「シャークジョーズ・人喰い鮫の逆襲」1976年米国(BSN金曜深夜、2月9日)
   「オーメン」1976年米国(BSN月曜ロードショー、2月12日) 
   「SF地底大探検」1959年米国(BSN金曜深夜、2月16日) 
   「ドラキュラ'72」1972年英国(BSN金曜深夜、2月23日)
3月:「スターシップSOS!」1978年米国(BSN月曜ロードショー、3月29日) 
4月:「暗闇にベルが鳴る」1974年カナダ(BSN金曜深夜、4月13日) 
   「オルカ」1977年米国(BSN月曜ロードショー、4月16日) 
   「キングコング」1976年米国(BSN月曜午後、4月30日)
5月:「新巨大生物の島」1976年米国(NST日曜ロードショー、5月6日) 
7月:「デアポリカ」1976年イタリア(BSN金曜深夜、7月27日)
8月:「連続スーパーオカルト・謎の連続殺人」1975年米国(BSN月曜ロードショー、8月20日)
   「サイレント・ランニング」1972年米国(BSN金曜深夜、8月24日) 
   「マニトウ」1978年米国(NST日曜ロードショー、8月26日) 
9月:「ドラキュラ復活!血のエクソシズム(二回目の放送)」(NST日曜ロードショー、9月2日)
   「アルゴ探検隊の大冒険(二回目の放送)」(NST日曜ロードショー、9月9日)
   「何がジェーンに起こったか」1962年米国(BSN金曜深夜、9月14日)
   「イルカの日(二回目の放送)」(NST日曜ロードショー、9月16日) 
10月:「サスペリア」1977年イタリア(BSN月曜ロードショー、10月1日) 
12月:「キラー・ビー」1976年米国(NST日曜ロードショー、12月2日) 
    「地底王国」1976年英国(NST土曜深夜、12月8日)
      「ドッグ」1976年米国(NST土曜深夜、12月15日)
    「猿の惑星・征服」1972年米国(BSN金曜深夜、12月28日)

この年は「サスペリア」と「何がジェーンに起こったか」でしょう。
「サスペリア」はこのカテゴリの「昭和54年後半」でも述べましたが、映画を見てその後しばらく悪夢にうなされたのは、私のこれまでの人生で後にも先にもこれ一度きりであります。
夜な夜な解説の萩昌弘さんがにこやかに登場して「ではサスペリアの名場面集をご覧いただきましょう!」と宣言して、数々の名場面が出てくるのです。
まぁしかし、この映画に関してはこの数年後に再見して「なんだこんなもんか」と思って恐怖は既に克服されています。
数年前の確かスターチャンネルの無料放送でこの作品を流していて、私は某巨大掲示板の実況に参加しながら見ていましたけれど、あの色彩感覚と音楽は畏怖すべきところがあるものの肝心のお話はなんかとりとめが無くてイマイチ。
魔女エレナ・マルコスが生徒たちのすぐ横で高いびきで寝ていた意味がわかりませんわw
初見時はクライマックスの「待っていたぞアメリカ娘・・・」でおしっこチビりそうになりましたのに、今見ると失笑してしまいますからね。
こんなババァ、セガールさんならアッという間に首の骨をヘシ折って完勝じゃんとか思いながら見てしまいますわ。
一方、「何がジェーンに起こったか」は「一番怖いのは生きているイカれた人間」の代表例の作品です。
正気を失って果ては完全にイッてしまった白塗りのオバチャンの話であります。
ずっと後年になって見たのですが、いやー凄かったですな・・・
脚の不自由な自分の実の姉(かつての売れっ子女優)をイジメまくる白塗りのキチガイおばちゃんのジェーンタン(子供の頃はスーパーアイドル、のちに女優になるも大根役者で姉と比較されてヤサぐれてアル中一直線)。
かつてのアイドル時代と同じ格好で「天国のパパ」と嬉々として歌うあたりは心底寒気がします・・・。
あのルックスで芸能界にカムバックできると信じ込んでいる様が痛々しく不気味なのであります。
ジェーンタンを演じるベティ・デイビスさんの怪演はまさに必見。
今見ても、所詮は空想の産物に過ぎない「サスペリア」よりも「何がジェーンに起こったか」の方が比較にならん程怖いとです。
もしこの時に見ていたら、白塗りジェーンタンがしばらく夢に出てきたでしょう。
この他に私の気を惹く作品としては「ピンクパンサー2」(NST日曜ロードショー、1月28日)と「カサンドラ・クロス」(NST日曜ロードショー、11月4日)です。
「ピンクパンサー2」はクルーゾー警部の上司であるドレフュス署長がラストでとうとう精神に異常をきたしてしまい、精神病院に強制入院させられてしまいます。
自傷防止用の素材を壁一面に貼った白一色の部屋で拘束衣を着せられ、イモ虫のように転がるドレフュスさんが器用にもつま先にクレヨンを挟んで、白い壁に書きなぐります。
「キル クルーゾー」と。
ケケケケケと完全に正気を失った笑い声、内海賢二さんの吹き替えの演技が凄いとです・・・。
「カサンドラ・クロス」は鉄オタでもある私にとっては、当時のヨーロッパの優等列車の車内の様子とスリルとサスペンスを堪能できる良作でありますな。

昭和55年
1月:「グリズリー」1976年米国(NST金曜深夜、1月4日) 
   「宇宙からの脱出(二回目の放送)」(NST土曜深夜、1月26日)
2月:「ドクター・モローの島」1977年米国(NST日曜ロードショー、2月10日) 
   「最後の猿の惑星」1973年米国(BSN月曜午後、2月11日) 
   「続恐竜の島」1977年英国(NST日曜ロードショー、2月17日) 
   「リーインカーネーション」1975年米国(BSN月曜ロードショー、2月18日)
3月:「SF透明人間大冒険(二度目の放送)」(NST土曜深夜枠、3月8日)
   「エクソシスト」1973年米国(BSN月曜ロードショー、3月31日)
4月:「SF海底都市(二回目の放送)」(BSN金曜深夜、4月25日) 
5月:「宇宙征服・謎の火星探検」1955年米国(BSN土曜午後、5月3日)
   「恐竜の島」1975年英国(BSN金曜深夜、5月23日) 
   「鳥(四回目の放送)」(NST日曜ロードショー、5月25日) 
   「エンブリヨ」1976年米国(NST土曜深夜、5月31日)
6月:「恐竜百万年(三回目の放送)」(BSN金曜深夜、6月20日)
8月:「フランケンシュタイン死美人の復讐」1967年英国(BSN金曜深夜、8月1日) 
   「キャリー」1976年米国(BSN月曜ロードシヨー、8月11日) 
   「ウエストワールド」1973年米国(NST土曜深夜枠、8月16日)
   「改造人間の復讐」1977年米国(BSN金曜深夜、8月29日)
9月:「悪霊の家」1972年仏西合作(BSN金曜深夜、9月5日) 
   「スクワーム」1976年米国(NST日曜ロードショー、9月21日)
10月:「サスペリア2」1975年イタリア(BSN月曜ロードショー、10月6日)

この年は「エクソシスト」と「サスペリア2」、そして「スクワーム」でしょう。
しかし私はこの年の「エクソシスト」は見ていません、前年の「サスペリア」の衝撃と恐怖が凄まじかったのでパスしました。
この作品を見たのはずっと後になってからで、キリスト教の信者ではない私にとっては悪魔ガーと言われてもあまりピンと来ませんな。
世の中、キリスト教他の一神教だけで回っているやないんやで!と申し添えておきたいです。
「サスペリア2」は、この時にかなり腰が引けながら恐る恐る見ました。
でも前作とは一切関係なく、不気味な人形がコケ脅しのキチガイおばちゃんの連続殺人の話。
ラストでペンダントがエレベーターに挟まって、口から白玉団子みたいなのをオエッと吐いて絶命するオバチャン以外はよく覚えていません。
記憶にあまり残っていないのは、まぁそれほど恐怖を感じなかったからなのでしょうな。
「スクワーム」は高圧電流を浴びて凶暴化したミミズやゴカイどもが人間を襲い食い荒らすという話。
ミミズが皮膚を食い破って体内にぐいぐい侵入してまいります。
この種の描写が生理的にダメという方はけして見てはいけませんよ。
私はこういうモノは子供の頃から所詮造り物と思っていたので、面白がって見ていましたけれど。
この他に私の気を惹く作品としては、「ダーティハリー2」(NST水曜深夜、1月2日)、「燃えよドラゴン」(NST木曜深夜、1月3日、「キャノンボール」(NST日曜ロードショー、1月20日、「ピンクパンサー3」(BSN月曜ロードショー、4月7日)といったところ。
「ダーティハリー2」と「燃えよドラゴン」は年始特別編成とはいえ深夜に流すような映画ではないのですが、そこは新潟の民放二局時代の悲しさで全国同時ネットされていない映画枠で放送された作品については、こういう特別深夜枠で流すより他に道無しだったのです。
なお、この時点で新潟県では「ダーティハリー」第一作は放送されていません。
「ピンクパンサー3」は前作「ピンクパンサー2」のラストでとうとう精神に異常をきたしたドレフュス署長が精神病院を脱走して世界征服を企てる話。
前作に引き続き、ドレフュスの吹き替えの内海賢二さんの怪演が相変わらず物凄かったとです。

昭和56年
この年の4月に新潟県第三の民放「テレビ新潟」(TNN)が開局しました。
TNN開局によって、これまでNSTで日曜夜に時差ネット放送していた日本テレビ系「水曜ロードショー」はTNNでの同時ネット放送に変更されています。
それによって空いたNSTの日曜夜九時からの二時間枠にはテレビ朝日系の「日曜洋画劇場」が新たに入っています。
これで新潟でも淀川長冶さんの名調子を聞けるようになりました。
新潟ローカル枠では、NSTの土曜深夜枠が消滅した一方でTNNが金曜深夜に映画枠を設けています。

1月:「ミクロの決死圏(四回目の放送)」(BSN金曜深夜、1月16日)
   「2200年スペースパニック」(NST日曜ロードショー、1月18日)
2月:「オーメン(二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、2月2日) 
   「オーメン2」1978年米国(BSN月曜ロードショー、2月9日)
3月:「フューリー」1978年米国(BSN月曜ロードショー、3月16日) 
   「家」1976年米国(BSN月曜ロードショー、3月23日) 
   「世界が燃えつきる日(二回目の放送)」(NST日曜ロードショー、3月29日)
4月:「レガシー」1978年米英合作(BSN月曜ロードショー、4月27日)
5月:「ドクター・モリスの島フィッシュマン」1979年イタリア(NST日曜洋画劇場、5月3日)
   「ハロウィン」1978年米国(BSN月曜ロードショー、5月11日)
   「ザ・カー」1977年米国(TNN水曜ロードショー、5月13日)
   「キラー・グリズリー」1977年米国(TNN土曜午後、5月30日)
6月:「悪魔の追跡(二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、6月1日) 
   「呪いの人形」1976年カナダ(BSN金曜深夜、6月5日) 
   「バットマン」1966年米国(BSN金曜深夜枠、6月19日)
7月:「呪われた美人学生寮」1978年米国(TNN土曜午後、7月4日) 
   「オードリー・ローズ」1977年米国(NST日曜洋画劇場、7月6日) 
   「魚が出てきた日(二回目の放送)」(BSN金曜深夜、7月24日)
8月:「禁断の惑星(三回目の放送)」(TNN土曜午後、8月15日) 
   「アトランティス7つの海底都市」1978年英国(NST日曜洋画劇場、8月16日)
   「悪魔の赤ちゃん」1974年米国(NST日曜洋画劇場、8月23日)
9月:「宇宙水爆戦」1955年米国(TNN金曜深夜、9月11日) 
   「ジョーズ」1975年米国(TNN水曜ロードショー、9月30日)
10月:「ザ・チャイルド(二回目の放送)」(TNN金曜深夜、10月23日) 
    「2001年宇宙の旅」1968年米国(NST日曜洋画劇場、10月25日)
    「ファンタズム」1979年米国(BSN月曜ロードショー、10月26日)
11月:「キングコング」1933年米国(BSN日曜午後、11月8日) 
    「エクソシスト2」1977年米国(BSN月曜ロードショー、11月9日)
12月:「サスペリア(二度目の放送)」(BSN日曜午後、12月6日) 
    「サスペリア2(二度目の放送)」(BSN日曜午後、12月13日)
    「リーインカーネーション(二回目の放送)」(BSN日曜午後、12月20日) 
    「キャリー(二回目の放送)」(BSN日曜午後、12月27日) 
    「ファイナルカウントダウン」1980年米国(NST木曜深夜、12月31日)

この年は「ジョーズ」と「2001年宇宙の旅」、「ファンタズム」、そして「ファイナルカウントダウン」でしょう。
「ジョーズ」は何回見ても見飽きることの無い、人間と巨大人食い鮫の壮絶な死闘。
実際にはフネに体当たりしたりのしかかってくるような鮫はいないので荒唐無稽な話なのですが、それでも失笑せずに画面に見入ってしまうのはやはりスピルバーグ監督の冴え渡る演出の技ゆえなのでしょう。
「2001年宇宙の旅」は、派手な宇宙モノだと思って見始めた当時の私は話が地味過ぎてかなりガッカリ。
内容も子供には理解できない難解なもので、「ああよく出来ているなぁ」と感心しながら見れるようになったのは大人になってからです。
「ファンタズム」は現実と妄想と異界の境界線上を彷徨っているかのような異様な雰囲気が特徴ですな。
ラストのトールマンさん「来るんだぁ~」には唖然かつ戦慄させられましたわ。
「ファイナルカウントダウン」は、筋立ては正直ありきたりのタイムスリップ物で少々物足りないのですが、当時新鋭の米海軍原子力空母「ニミッツ」の姿を心行くまで堪能できます。
艦載機も全部本物で、中盤のF-14対ゼロ戦の空中戦にはワタクシ日本人でありながらF-14カッコ良い!と声援を送ってしまいます。
この年で他に私の気を惹く作品は「マラソンマン」(BSN金曜深夜、2月20日)です。
歯の痛覚を利用したナチス残党の拷問のやり口はリアル過ぎて背筋が寒くなります・・・。

昭和57年
1月:「スペース・レイダース」(TNN水曜ロードショー、1月27日)
2月:「ドクター・モローの島(二回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、2月3日) 
   「悪魔の棲む家」(TNN水曜ロードショー、2月10日)
3月:「ピラニア」(BSN月曜ロードシヨー、3月15日)
4月:「SF恐怖の頭脳交換(二回目の放送)」(BSN金曜深夜、4月2日) 
   「SF地球爆破作戦(二回目の放送)」(BSN金曜深夜、4月9日)
5月:「スウォーム」(NST日曜洋画劇場、5月16日) 
   「キングコング(1976年版、二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、5月31日)
6月:「オルカ(二回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、6月9日) 
      「黒い絨毯(二回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、6月16日)
7月:「アリゲーター」(BSN月曜ロードショー、7月12日) 
      「ネモ船長と海底都市(三回目の放送)」(NST日曜洋画劇場、7月25日)
8月:「ドラキュラ狙われた美女の生血!恐怖のコウモリ伯爵」1979年米国(NST日曜洋画劇場、8月1日) 
      「ハウリング」(TNN水曜ロードショー、8月11日
      「2300年未来への旅」(NST金曜夕方、8月13日)
     「アニマル大戦争」1977年米国(NST日曜洋画劇場、8月22日)
9月:「ザ・ディープ」(NST日曜洋画劇場、9月26日) 
      「ジョーズ2」(TNN水曜ロードショー、9月29日)
10月:「エレファントマン」(BSN月曜ロードシヨー、10月4日) 
        「未知との遭遇」(NST日曜洋画劇場、10月10日) 
        「テンタクルズ」(BSN月曜ロードショー、10月11日)
       「バラクーダ」(BSN月曜ロードショー、10月18日)
       「フラッシュ・ゴードン」(TNN水曜ロードショー、10月20日)
       「ニューヨーク1997」(TNN水曜ロードショー、10月27日)
11月:「エイリアン」(TNN水曜ロードショー、11月3日)
       「未来世界」1976年米国(TNN水曜ロードショー、11月10日)
12月:「地球は壊滅する(二回目の放送)」(NST日曜洋画劇場、12月26日) 

この年は「エレファントマン」と「エイリアン」でしょう。
「エレファントマン」には泣けました、ホントに泣きました。
彼が窒息して死ぬのを覚悟で横になって安らかに眠るラストはもう号泣してしまいました。
映画であれだけ泣いてしまうとは後にも先にもこれだけですわ。 
「エイリアン」はあの終始陰鬱なムードと暗い画面、救いの無い展開、従来はかっこいいエリートが多かった宇宙船乗りが、この作品では単なる労働者に過ぎないというのも瞠目すべき点でしょう。
なお「未知との遭遇」に関しては、私はこの当時から人間と異星人の仲良しゴッコが嫌いなので初見以来まともに見ていません。
価値感も文明度も違いすぎるのに皆仲良しとかあり得ない話だと昔から思っているので。
この年で他に私の気を惹く作品は「地獄の黙示録」(TNN水曜ロードショー、3月31日)と「マッドマックス」(TNN水曜ロードショー、4月14日)です。
「マッドマックス」は「北斗の拳」の元ネタとされている作品ですが、この第一作は二作目のような笑える場面がなく終始緊迫感と悲壮感に溢れていますな。
「地獄の黙示録」は前述の「2001年宇宙の旅」同様に初見時は内容が理解できませんでした。
まだ子供でしたしね、理解できるようになったのは大人になってからです。
有能だけれども尋常ではない独特の価値感を持って戦場に赴くキルゴア中佐、ああいうタイプは戦場では死なないですな、部下たちは死屍累々でしょうけど。
一方有能で人格者であったが故に正気を失った、ある意味聖人のカーツ大佐。
初見時はカーツの異様さだけが印象に残りましたっけ。
ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を高らかに奏でながら突撃する騎兵部隊、退屈と狂乱が同居する河川哨戒艇の日常も必見です。
  
昭和58年
この年の10月に新潟県第四の民放「新潟テレビ21」(NT21)が開局しました。
これに伴い、これまでNSTが同時ネットで放送していた「日曜洋画劇場」がNT21に移籍しています。
またNSTは土曜夜九時からの「土曜ワイド劇場」のNT21への移籍に伴って、その後枠で「ゴールデン洋画劇場」の同時ネット放送を開始しました。
これによって10月からはテレビ朝日系の「日曜洋画劇場」(NT21)、TBS系の「月曜ロードショー」(BSN)、日本テレビ系の「水曜ロードショー」(TNN)、フジテレビ系の「ゴールデン洋画劇場」(NST)の主要キー局ゴールデンタイムの映画枠がようやく全て視聴可能になっています。
またローカル枠ではBSNの金曜深夜枠が土曜深夜枠に変更されています。

1月:「宇宙からの脱出(三回目の放送)」(BSN水曜深夜、1月5日)
3月:「エクソシスト2(二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、3月7日) 
      「巨大蟻の帝国」(TNN水曜ロードショー、3月16日) 
4月:「オーメン最後の闘争」(TNN水曜ロードショー、4月6日) 
      「猿の惑星(三回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、4月27日)
5月:「ドクター・モリスの島フィッシュマン(二度目の放送)」(NST日曜洋画劇場、5月29日)
6月:「オーメン2(二回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、6月22日) 
      「燃える昆虫軍団(二回目の放送)」(NST日曜洋画劇場、6月26日)
7月:「アトランティス7つの海底都市(二回目の放送)」(NST日曜洋画劇場、7月10日) 
      「続・猿の惑星(二回目の放送)」(TNN水曜ロードショー、7月20日)
8月:「13日の金曜日」(NST日曜洋画劇場、8月21日)
9月:「地球に落ちてきた男」1977年英国(BSN土曜深夜、9月3日)
10月:「宇宙の7人スペース大戦争」(NT21日曜洋画劇場、10月2日) 
        「スターウォーズ」(TNN水曜ロードショー、10月5日) 
        「ドッグ(二回目の放送)」(BSN土曜深夜、10月8日) 
        「スーパーマン」1978年米国(NT21日曜洋画劇場、10月9日)
    「恐竜の島(二回目の放送)」(BSN土曜深夜、10月22日) 
    「エレファントマン(二回目の放送)」(BSN月曜ロードショー、10月31日)
11月:「狼男アメリカン」(TNN水曜ロードショー、11月2日)
12月:「グリズリー(二回目の放送)」(BSN土曜深夜、12月10日) 
    「宇宙空母ギャラクチカ」(TNN水曜ロードショー、12月21日) 

この年はやはり「13日の金曜日」でしょうな。
後のシリーズのジェイソン無双には失笑してしまうのですが、この第一作目だけは違いますな。
わが子を亡くした罪の意識から、いつしかわが子の人格をその心に宿すようになったキチガイママさんは怖いとです。
前述の「何がジェーンに起こったか」同様に、世の中一番怖いのは「正気を失った生きてる人間」なのです。
なお「スターウォーズ」に関しては、私はこの当時から何故か生理的にダメだったので今日に至るまでまともに見たことはありません。
この年で他に私の気を惹く作品は「ロッキー」(BSN月曜ロードショー、10月3日)と「Uボート」(NSTゴールデン洋画劇場、10月8日)です。
「ロッキー」は今見ると展開がベタベタなのですが、あのテーマ曲でもうテンションが上がりっ放しになりますな。
「Uボート」はあのジブラルタル強行突破を奇跡的に成し遂げた直後に、港で空襲に遭い皆やられてしまうというあまりに無常な展開に初見時は呆然としてしまいましたっけ。
こちらも「ロッキー」同様に音楽がカッコ良くて、私はドイツ製のサントラCDを所有しておりよく聴きます。

今回はここまで、次回は昭和編の総括第七回・海外SF・ホラー映画放送史昭和59年-64年です。
ではまた。

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