八色駅(上越線)
本日の駅紹介は上越線・八色駅。
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新潟県南魚沼市に所在する無人駅で、開業は昭和40年(1965年)1月15日。
開業時の所在は南魚沼郡大和町で、同町は平成16年(2004年)11月に南隣の六日町と合併して新自治体の南魚沼市の北部地域となって現在に至っており、八色駅は北隣の魚沼市との境界に位置しています。
八色駅周辺には小集落がある程度で観光名所もなく、鉄道に興味の無い人が八色と聞いて頭に浮かぶのは当地域名産の八色スイカでしょう。
駅開業時には上越線・浦佐-小出間は複線化していたので、列車交換の信号場的役割を持っていたわけでもありません。
国鉄時代には普通列車も数本は当駅を通過していたほどです。
旧大和町の玄関駅である浦佐駅からも比較的近く(約3km)、駅前至近には国道17号線も通っているのです。
何故この地に駅が置かれたのか?
大和町史にもその辺の事情は記述されていません。
新駅設置なら他にいくらでも需要の見込めるところはあるのに。
やっぱりアノ方の何らかの働きかけがあったのか?
そんな疑問ばかりが頭をよぎる、それがこの駅なのです。
上りホームの長岡方から見た八色駅構内、2013年5月撮影。
電化複線の直線上に当駅は所在しています。
前後は緩やかなカープなので、ホームを作りやすいこの位置に駅を置いたのかもしれません。
しかしそのせいで構内の印象は地味色一色。
少しでも曲線を描けていれば、印象はかなり変わるはず。
同じくホーム端から長岡方を見る、2013年5月撮影。
構内の直線を抜けた列車は上下別線のトンネルに突入して魚沼市内に入ります。
ホーム上の小さな待合室、2004年10月撮影。
建築財産票によると昭和43年7月の完成。
許容積雪量が250cmなのは豪雪地帯ならでは。
屋根の剛健な作りが目を惹きます。
待合室内の様子、2004年5月撮影。
この時点では、当駅には自動券売機も乗車証明書発行機も未設置で、需要は周辺集落の学生に限られているのを窺わせます。
上越線の新潟県内区間で券売機・発行機共に未設置なのは土樽駅と当駅のみです。
ワンマン運行区間以外でここまでナイナイづくしの幹線系の駅も珍しい。
上りホームの水上方から見た構内、2013年5月撮影。
上屋もホーム上のベンチも無いので、ホームは極めて長大に映ります。
アクセント皆無なのでその佇まいは実に退屈なのですよ。
勿論異論は認める。
上下のホーム間の連絡は水上方の構外の踏切で行います、2013年5月撮影。
踏切に続く通路から見たホーム出入り口付近、2013年5月撮影。
水上方の踏切から見た構内、2013年5月撮影。
シンメントリーもここまでやると美観的にちと考え物ですな。
下りホームの端から見た水上方の様子、2004年5月撮影。
下りホームの水上方から見た構内、2013年5月撮影。
左側は旧大和町五箇地区の小集落、右側は民家が点在する田圃で至近を魚野川が流れています。
下りホームの長岡方から見た構内、2004年5月撮影。
上りホームを出発する115系電車水上行、2013年5月撮影。
当駅の地味さをより増しているのが、停車・通過する車両のバラエティの乏しさでしょう。
定期列車は115系電車と電気機関車牽引の貨物列車だけなのです。
駅周辺の様子、2008年4月撮影。
画像中央に見える小さな茶色の建物は公衆トイレです。
駅前至近を通る国道17号線の様子、2013年5月撮影。
この時点では付近にレストランが一軒ありました。
国道には南越後観光バス運行の路線バス小出-六日町線が運行されていて、本数的にも上越線の補完として使えます。
八色駅最寄は「堺川」バス停になります。
魚野川に架かる国道17号線の八色大橋、2013年5月撮影。
駅から徒歩数分のこの橋が南魚沼市と魚沼市の境界です。
八色大橋上から見た、清き流れの魚野川、2013年5月撮影。
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