東光寺駅(信越本線)
本日の駅紹介は、信越本線・東光寺駅。
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新潟県三条市に所在する複線上の上下独立棒線の無人駅で、現在は三条市の一部となっている南蒲原郡栄町(2005年5月に三条市と合併)との境界線上に位置しており、その立地的性格は磐越西線・新関駅と同様(新潟市旧新津市と五泉市の境界線上に立地)です。
駅名の由来も駅正面(西側)の旧栄町東光寺に由来しており、三条市と栄町の狭間でどっちともつかずによるべなくゆらゆらと浮き沈むが如きの当駅を象徴しているかの様であります。
そんな東光寺駅の開業は昭和28年7月1日。
それ以前は信号場として存在しており、その開設は昭和19年5月。
太平洋戦争末期の緊迫した時局下で決戦輸送が叫ばれた時の信越本線の輸送力増強の為でありました。
東光寺信号場開設前後の時期には信越本線新潟県内区間で長鳥、保内、田上、古津の各駅が信号場として開設されましたが、保内、田上、古津の各信号場は昭和24年に揃って駅に昇格したのに比べ、当駅と長鳥駅は4年も遅れをとってしまっています。
長鳥駅エントリーで紹介した「親たちの長鳥駅」によると、昭和24年に国鉄が発足するに当たって、戦時下で作られた信号場が合理化で整理廃止されるのを危惧した各地で駅昇格請願が多発したとの事で、前述の三駅が揃って駅昇格を実現したのもその流れであったのです。
東光寺信号場の駅昇格経緯については残念ながら資料を見つけられず不明なのですが、当駅周辺の現在の姿を見るに、長鳥駅の事例同様に当局が新駅の採算性について問題視したのが主な原因ではなかったかと推測する次第です。
東光寺駅駅舎はどことなくメルヘンチックな雰囲気を漂わせた小品で、建築財産票によると平成6年1月29日の竣工。2007年3月撮影。
2007年3月訪問時の待合室内は壁沿いに一人掛けベンチが8脚と券売機一台、公衆電話一台、ゴミ箱一個という具合。
その後2008年3月にSuicaのサービスが開始されたとの事ですので、現在はホームの出入り口に簡易Suica改札機がロケーションに全く似合わない異質さを湛えつつ、つくんしぼうの如くにょきりと屹立して利用客をお待ち申しておるのでしょう。
なおトイレはホーム側に男女共用で設置されております、内部は見忘れてしまった為に水洗か否かは不明です。
下りホーム(新潟方面乗り場)の東三条方から見た東光寺駅構内、2005年9月撮影。
構内のホームは千鳥形で、上りホームは新津方に、下りホームは長岡方にそれぞれ張り出しています。
下りホームの長岡方から見た構内、2007年3月撮影。
この位置の後方すぐに跨線橋があり、ホームはその直下で途切れています。
跨線橋内部の様子、2014年7月撮影。
このクラスの駅の標準型と言えます。
窓が高所にあるので、俯瞰で撮るのは一苦労。
跨線橋上から新津方を望む、2007年3月撮影。
跨線橋の竣工は昭和45年9月です。
三条市街地の手前まで、一面田圃の海の中を信越本線は進みます。
同じく構内の長岡方を望む、2007年3月撮影。
画像右手に東光寺の集落が見えますが、駅至近で人気のあるのはそこだけです。
上りホーム(長岡方面乗り場)の東三条方から見た構内、2005年9月撮影。
両方向共に見通しのよい直線区間なので、ベーシックな駅撮りに適しているかと存じます。
同じく長岡方から見た構内、2005年9月撮影。
跨線橋と画像左側の下りホームの位置関係が良くわかります。
上りホームを出発する長岡行115系電車、2005年9月撮影。
上りホームに停車中の長岡行115系電車、2014年7月撮影。
下り線を通過する新潟行485系電車国鉄特急色の快速「くびき野」、2014年7月撮影。
駅前広場から帯織駅方を見る、2007年3月撮影。
駅前広場は車数台の駐車が可能なそこそこの広さ。
駅前道路を少し進み振り返って駅前広場方を見る、2007年3月撮影。
自転車置き場は上屋付きでそれなりの規模です。
帯織駅方の踏切付近から振り返って駅を見る、2007年3月撮影。
この踏切のあたりからようやく東光寺集落の家並が現れ始めます。
なお駅周辺を見通す限り商店等はありません、駅前に飲料自販機があるのみです。
踏切手前から北西に進み振り返って、田圃の真ん中にある駅を見る、2007年3月撮影。
赤い屋根は駐輪場の上屋です。
信越本線新潟-長岡間において、ず抜けてローカルなのが当駅周辺。
3km先が三条市の旧市街地なのが信じられないような風景で、越後というよりは北海道的な印象強し。
くだんの踏切から見た構内、2007年3月撮影。
踏切を越えて駅東側から見た様子、2007年3月撮影。
東光寺駅を通過する485系電車T編成の特急「北越」、2005年9月撮影。
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