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2008年12月27日 (土)

空自FXは高価な旧式機F-15の再導入か純減か

政府は27日、次期主力戦闘機(FX)選定で米国製最新鋭ステルス戦闘機「F22ラプター」を最有力機とする対応を見直し、再検討する方針を固めた
そうです
→http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081227-OYT1T00380.htm

空自はおそらく今でも

「らぷたーがほしいっていったらほしいほしいんだよぉぅ・・・!」

なのでしょうけれど、政府の方はラプターを諦めるように引導を渡すつもりのようです。
ラプターに関しては、よしんば米国が対日輸出を認めたとしてもライセンス生産はNG、向こうの言い値、恐らくは1機200億円をくだらない価格でのFMS購入になったでしょう。
そうなれば空自の他の事業は大きな圧迫を受け、特にF-15の近代化改修計画はラプター導入の引き換えに中止という事になりかねず、高性能だが少数でFMS導入ゆえに稼働率の低下も懸念されるラプターと旧式化が急速に進む多数のF-15という、結果として非常に由々しい事態を招きかねませんでした。

従って、最強戦闘機日の丸ラプターは見果てぬ夢として潔く諦めるとして、問題はその代わりにどの機種を選ぶのか?
前述の報道では、その候補として絞られたのは次の三機種。

ボーイングF-15FXイーグル
ロッキードF-35ライトニングⅡ
ユーロファイター・タイフーン

これまで候補の一角を占めていたボーイングF/A-18E/Fスーパーホーネット採用の目は、これで消滅したという事でしょうか・・・。
ボーイング社は既に生産終了目前で出がらしのイーグルよりも、新鋭機で先の長いスーパーホーネットを優先して販売したい意向と聞き及んでおりましたけれど。

私はこのブログで三年近く前から次期F-X問題については記事を書いておりまして、

参照
タイフーンJはいかが?

FXはやっぱりF-15ですかねぇ

改めてくどくどと書く事もないのですが、かいつまんで私の推察を述べさせていただくと・・・、

F-35は多国間開発が建前で、比較的早期に導入を開始しようとするのなら、現在導入の順番待ちをしている諸国同様「お布施」が必要になります。
また現在日本は米国以外の国との兵器共同開発はNGです。従ってF-35計画参入には単に予算上の問題ではなく、FMS導入にしろライセンス生産にしろ、「高度な政治判断」が求められる事になるでしょう。
昨今の国会事情で果たしてそんな事が出来るのか? 民主党が政争の具にし、提灯マスコミも一騒ぎしかねません。
・・・もっとも、F-X機種決定時には間違いなく衆院選が実施され、自民党が一旦下野するのはまず確実な情勢ですので余計な心配かもしれませんね(苦笑)。

そういう生臭い話を置いておいて純粋に機体の能力として考えても、なるほどステルス性は優れていても、空自の求める要撃戦闘機としての飛行性能にF-35が合致するかと言われれば、識者の方々が色々言われているように少々疑問を差し挟みたくなるのも確か。
国産の空対空、空対艦ミサイルとのマッチングを行うにしても、その作業は全て米国で行う事を強要され、虎の子のそれらミサイルの技術開示を泣く泣く・・・という事もありえます。

タイフーンはかつて私が一押しの機体で、ありがたい事に先方もかなり自由に(ブラックボックスも無しとか!?)弄らせてくれるとかなんとか。
日本が特に欲しいエンジンの技術移転もかなりの範囲で認めるようです。
また肝心の要撃戦闘機としての飛行性能も、F-35に比べればステルス性以外は勝っており、価格もこの際F-15pre-MSIP型の一部をも代替する事で採用機数を百機にまで増やせれば、日本独自の改修を加えてのライセンス生産もスケールメリットが働いて相応の低下を見込めます。
建前として「共同開発」の形を取らない玉虫色で押し通せば、(F-35にその手は無理そうかなぁ)、政治絡みの生臭い話に足を引っ張られずにすみます。
・・・問題は米国の意向。

つい先日も、タイフーンのサウジアラビアへの輸出に対して、
「米国製の部品が使われているからナントカ」
と大人気ない難癖を付けておりました。
米国としては、将来F-15の後継として日本が国産主力戦闘機を開発するに際して一番のネックである高性能エンジンのノウハウをタイフーン導入による技術移転でモノにするのは、政治上も商売上も甚だ面白くないでしょうから、色々言ってくるでしょうね。
最強の殺し文句は

「タイフーン採用により、その互換性の問題から日米両軍の共同作戦に支障が生じる恐れがあり、それはひいては日米同盟の将来にも悪影響を及ぼす」・・・。

こう言われれば自民政権はシッポを巻くより他になし、民主政権にしても現実問題として日米安保をただちに解消して中国に全てを委ねるなんてバカな事は出来ませんから、米国の意向に当面は従っておく必要があります。
ゆえに残念ながらタイフーン導入の目は・・・。
米国がそれを認めるとすれば、日本がF-15後継機に国産機を充てる目論見を完全放棄して、F-35発達型をそれに充て、日米共同開発として(建前上は新型機開発として武器輸出三原則に抵触しないようにして)、多額の資金と技術を日本が拠出するという条件の元だろうと私は推察しますが果たして?

三候補のうち二つまでが難しい条件付きとなれば、選択肢は二つ。

一つはいくら改良型とはいえ、基本設計が1960年代後半のF-15FXの導入。
まだ試作さえされていない架空の機を(原型のF-15KやSGがあるとはいえ)、たかだか数十機これから開発して採用しようというのですから、開発費用はその少ない機数に上乗せされ、結果性能の割にとてつもなく高い買い物になりかねません。
導入後、早期の陳腐化は確実ですが、耐用寿命が従来のイーグルよりも格段に長いFX(機体強度の高い戦闘爆撃機型のE型をベースにしている為)は、空自に類例のない長期に渡る運用を強いられる(途中で捨てるなんて言ったらあの財務省が何と言うか・・・)ので、その辺の問題をどうクリアしていくのかが課題です。

二つ目の選択肢は言わずとしれた「純減」。
民主党政権になれば、この選択が最も可能性大でしょうね。
F-35は武器輸出三原則がクリア出来ないので駄目、タイフーンは対米関係に悪影響を及ぼす可能性があるので駄目、F-15のような高価な旧式機に国民の税金は使えないので駄目。
ファントム後継は、周辺各国との友好と融和の促進で補います!
従って純減でいいのです純減純減!
軍備増強よりも経済対策! 安心安全な社会保障! 定住外国人の皆様への充実した生活保障!

結論
ファントム後継は無し、周辺各国が軍拡を続けようが日本は率先して一方的に防衛力削減!
残念ながらこのように立ち至るでしよう・・・。

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