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2008年1月13日 (日)

F-15の余命はマジあと何年?

去る2007年11月2日、ミゾーリ州ボス南南東6キロで起きたミズーリ州空軍(ANG)所属のF-15Cイーグル機の墜落事故の原因は『機体前後を結ぶ重要な強度メンバー/縦通材の一つである上部右側の「ロンジロン」の破断である』と発表されました→http://www.aviationnews.jp/2008/01/f15f15_7d32.html

墜落した機が製造後何年経過していたのはわかりませんが、前述のソース元によると今回の事故原因である「ロンジロン」にクラックが生じている機体が全機検査の結果9機存在したとの事で、その機齢は22年から29年です。
米空軍のF-15については、アップグレードされた機が海外展開部隊に使い回されて酷使された結果、老朽化の進行が著しく超音速飛行が厳しく制限されたり、ひどいケースでは超音速飛行禁止などといった「ホンマかいな?」という話を漏れ聞いておりましたけれど・・・。
今回の事故は、「ロンジロン」の不良と機体の老朽化の複合要因らしいですが、老朽化進行の一応の目安となる飛行時間が累計でどの程度なのか、そこが問題ですね・・・。

F-15の設計寿命は当初4000時間と設定されておりましたが、機体疲労の測定方法の改善により見直しが行われ、現在は8000時間とも言われておりました。
しかし果たしてそれが妥当なものであったのか、高G機動の連続時間や頻度をどの程度まで織り込んで出した数字であったのか、また後継機取得の予算難からあとこのぐらいの年数は使いたい、使わざるを得ないという用兵側から提示された枠に無理をして入れた結果の数字ではなかったのか、明らかにしてもらいたいものです。

このF-15の老朽化問題は決して他人事ではなく、我らが航空自衛隊装備のF-15、そして次期防への決定先送りとなったファントム後継の次期戦闘機選定の行方にも大いに関係してくるのではないかと思うところでありまして・・・。
これまでの設計寿命8000時間という数字を前提にするならば、1981年から装備化された空自F-15の退役開始時期は恐らく2020年代前半からになると思います
けれど、今回のミズーリの事故をきっかけに、F-15の寿命再計算による余命引き下げが行われれば、退役開始時期はもっと早く、2010年代末からなんて事にもなりかねません。
一方で空自のF-15は現在、保有総数の半数を占めるMSIPタイプに対するアップグレード計画を進めておりますか、余命引き下げに伴い、費用対効果の観点からMSIPタイプ各機の余命をよくよく睨み合わせて改造対象機を選定する必要が生じるかもしれません。

また余命引き下げとなればファントムの退役完了からほどなくして、最古参のF-15のリタイアが始まる事になります。
これまでの計画ではファントムとF-15のPre-MSIPタイプの後継機は別機種というのが通説でしたが、両者の退役完了及び開始時期のタイムラグが小さいとなれば、共通の機種で代替という話になってくるでしょう。
これまで言われていた、ファントム後継=F-22ラプター(ライセンス生産は断念してでも)、F-15preMSIPタイプ後継=楽観的予測で国産開発のF-3?という図式から、ラプターはとても売ってくれそうにない、国産機の開発は間に合わない、仕方なく要撃戦闘機としての飛行性能は甚だ疑問なF/A-18E/Fスーパーホーネットのライセンス生産(今回の事故のとばっちりでF-15FXの、また対米配慮からユーロファイター・タイフーンのライセンス導入の目はないでしょうね)、若しくは多国間共同開発の形をとるF-35ライトニングⅡ(こちらも要撃戦闘機としての飛行性能は疑問)の早期導入の為に、多額の「お布施」(F-35はお布施をした国に優先的に機体の引渡しが行われます。お布施無しでは引渡しの順番はずっと後になってしまいます)をするのか、F-35ライセンス生産の許可を得る為に、現在米国以外の国との兵器共同開発に縛りをかけている「武器輸出三原則」にも手を突っ込むのか、そういう展開になっていくやもしれません。
後者の場合、今後相当の期間に渡って参議院での野党勢力優勢が続く状況下では、「武器輸出三原則の見直し」などと言い出せば野党の格好の政府与党
イジメのメシのタネになるのは必定ですしね・・・。
かと言ってFMS導入となれば稼動率その他の実働上の問題、国内航空メーカーの仕事が途切れることによる国産戦闘機開発への影響も懸念されます。

先読みし過ぎとか心配のし過ぎとか荒唐無稽な妄想だとか色々思われるでしょうが、一つの案件から、それに関連連鎖して起こる種々の問題を想定する癖のある私なのでございます。
今後どのような展開になるのか、個人的に目の離せない数年間になりそうです。

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