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2007年6月 4日 (月)

トラウマな、海賊野郎だバッカニア

隔月刊の軍用機本「世界の傑作機」、最新号No122は「ブラックバーン・バッカニア」。
英国海軍空母用ジェット攻撃機として1960年代初めから配備が開始され、新型攻撃機開発キャンセルその他のゴタゴタで攻撃機難の英国空軍も60年代末から配備を開始して湾岸戦争にも実戦投入され、1994年にハッピーリタイアという戦後開発された英国作戦機中、キャンベラ爆撃機、ハンター戦闘機、ハリアー攻撃機と並び立つ傑作機であります。

私は英国海軍艦及び艦載機が大好きな人間ですので、今回のバッカニアにはまさに狂喜乱舞、ロイヤルネイビー独特のエクストラダークシイグレイに身を包んだバッカニアの空母運用写真なぞは涎を垂らさんばかりの興奮にございます。
バッカニアに限らず戦後開発の英国軍機って、米国機のモダニズムを突き詰めた機能美とは対照的な、どこか野暮ったい人間臭い味(人によってはゲテモノ臭とも言う)があっていいんですよね~。
バッカニアにしても、そのコンセプトは世界初、設計段階からの「超低空高速侵入」という当時世界最先進のモノでしたけど、出来上がった機体は英国人独特の感性や手法が入った好き嫌いのはっきり分かれそうな、重厚だけどエキセントリックでどこか野暮ったいフォルム・・・。
だが私にはそこがイイ! 根性曲がりで何かにつけ独自の解釈やアプローチを取りたがる私にはああいう独特の信念に基づく英国人気質丸出しの造形物が見ていて非常に心地良いんですなぁ、類は類を呼ぶってヤツ?

艦艇でも空母アークロイヤルの、英国流の独特な形状をしたレーダー類をそそり立たせた中世の古城のごときクラシックなアイランドや対潜フリゲートとして大いに名をなしたリアンダー級の大英帝国華やかなりし頃の植民地警備艦を連想させる佇まいなんてぐっときますし、戦車でも機動性能は列国戦車中最悪、反面火力と防御力は最強という「動きは鈍いが凶悪な」コンセプトのチーフテンやチャレンジャーが好みです。

さてこのバッカニア艦上攻撃機、開発の目的は当時伸張著しいソ連海軍に対抗するために超低空で海上を高速侵入し、核爆弾を敵艦に投げつけるといういささか乱暴なものでした。
核爆弾の他にも、射程5.5km(短っ!)の核弾頭付き対艦ミサイル搭載を想定するなど(このミサイルはキャンセルになりましたが)、現代の我々の目か
ら見れば正気の沙汰とは思えない攻撃パターンを想定しておりました。
洋上超低空を時速約1,000kmで侵入、目標まで約5.5km地点で機体を引き起こしトス・ボミング、核爆弾投下。
炸裂までの時間的余裕が僅少で(空中爆発ではアフターバーナーの無いバッカニアは安全ゾーンまで逃げ切れない気がしますが・・・。
海面に着水後、波間にしばらくプカプカ浮いてタイマー爆発とかなのかなぁ・・・
それならバッカニアでも逃げ切れそう)、洋上では陸上でのソレのように遮蔽物(地形)を利用して逃走する事もできません。
かなり危なそうな攻撃パターンではあります。

核爆弾を使用しない場合、今日のような長射程・シースキミングな対艦ミサイルなど影も形もない当時では、ロケット弾攻撃が唯一のスタンドオフ攻撃かと思いますが、それにしたって射程は数キロ。
敵艦も今日のような超低空探知能力を持つ対水上レーダーなど持っておりませんから対戦条件はイーブンだとしても、近接信管付きの中口径弾がレーダー管制で撃ちかけてくる中で予想される損害に引き合う戦果を期待できるのか、成算をどの程度置いていたのか興味があります。
(当時の原始的な艦対空ミサイルシステムでは低空目標の捕捉は不可能と思われるので無視しても構わないでしょうけれど)

突出した超低空高速侵入能力を持つバッカニアだからこそ期待できる攻撃パターンなのか、バッカニアほどのそうした飛行性能を持たない当時の米海軍攻撃機(A-1スカイレイダーやA-4スカイホーク)が、ソ連戦闘艦に対する対艦攻撃についてどの程度の成算を得ていたのか、シースキマー登場以前の対艦攻撃の実際について大いに知りたいところであります。

さてバッカニアに関して私的に欠かす事の出来ないエピソードが、エアフィックスのプラモデル、そして海外製プラモに対する強烈なトラウマ・・・。
かれこれ十年ほど前でしょうか、地元の模型店に「バッカニアS2B」のプラモデルがそっと置かれていたのに脊髄反射した私は勇んで即購入!
S2Bは空軍型だけど誰に見せるもんじゃなし、エクストラダークシーグレイに塗って適当にロイヤルネイビーのデカール貼って、手持ちのフジミ製ロイヤル
ネイビーファントムFG.1と並べて一人ホルホル♪っと洒落込もうと思ったのですが・・・。
箱にぴっちり貼られたビニールを毟り取って未だおぼこな生娘状態のバッカニアとご対面。
早速パーツの仮組みを始めたところで・・・んっ! なにぃ!!
・・・主翼の上面パーツがない・・・!
・・・もうね、落ち込みましたよ、大ショック・・・。
日本のメーカーなら部品請求すればいい話ですが、バッカニアは海外製。
もうどうしょうもないっす・・・。明らかに相手のミス、不良パッケージングなのに泣き寝入りの他なし。

エアフィックス1/72「ロッキードF-80C」と「ホーカー・シーホーク」
バッカニアでババを引く以前にゲットした、エアフィックス製ロッキードF-80Cとホーカー・シーホーク。ここまでは良かったんだけどなぁ・・・。

しかしまぁ、いつまでも落ち込んでいてもせんない事ですし、ここはゲン直しという事で、それから幾らもしないうちにこれまた私が大好きなミラージュ3
(エレール製)をゲットして仮組み・・・
んっ! ナニぃ!!・・・左右分割の胴体の合いがメチャクチャ・・・。
機首に合わせるとエンジン部分で左右のパーツのズレが1cmもある!
パーツの軸線が最初から狂っていて、パテで修正なんて次元の問題ではないっす・・・。
これ以来海外製プラモは全く信用出来なくなりました。
ドイツレベル社製のD.H・シービクセンやホーカー・ハンターなどよだれじゅるじゅるモノのキットを見つけても、バッカニアとミラージュの悪夢が脳裏によぎっ
て手が出せまん。
¥4,000近く出して買ったらまた不良品でしたじゃあ洒落になりません。
そんなこんなで、私の海外製プラモトラウマの元凶なのがこのバッカニアなのであります。

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コメント

とうとう世界の傑作機にバッカニアですか。
必ず買います。情報ありがとうございます。私も英軍ファンですからウレシイかぎりです。
海陸空とわずイギリス軍は素晴らしい。私は戦後の装甲車になんとも惹かれますね。フェレットとか。

おっしゃるとうりシースキマーが登場するまでの航空機による艦船攻撃ってのはどのような構想だったか気になりますね。
フォークランド紛争のアルゼンチンのように普通に爆撃ですかね。
バッカニアなら雷撃が似合いそうです。
そういえば雷撃機って戦後すぐに姿を消したけど何故なんでしょうね?
雷撃が必要なほどの軍艦はなくなったってことかな?

僕が昔、造ったバッカニアのプラモデルは爆弾倉が回転するヤツでした。

航空魚雷を投下する際、母機が高速だと海面への突入角度で
厄介な問題が生じると聞いた事があるので、ジェット機による
魚雷攻撃にはその辺の事情もあるのではと思います。
命中した時の威力がいかに大きくても、発射母機の速度が大幅に
制限されてしまっては被害甚大なばかりで意味無いですからね。
また射程だってヘタをすればロケット弾より小さいかも。

中国のH-5(ソ連製IL-28ジェット軽爆の中国版)は
魚雷攻撃も任務の一つのはずでしたが、その点どうやるつもり
だったんでしょうか、魚雷投下時には速度をレシプロ艦攻並みに
落とすのかなぁ?

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