最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 越後線・越後赤塚駅 | トップページ | 大形駅(白新線) »

2006年4月 7日 (金)

戦隊ヒロイン女形の系譜その2(「仮面結社デストロン」の記事の移転です)

前回「戦隊ヒロイン女形の系譜その1」に引き続き、私が長年放置しているサイト「仮面結社デストロン」掲載記事「戦隊ヒロイン女形の系譜その2」の移転です。
2020年7月26日に移転しましたが、この記事は一部加筆修正して日付はサイトの当該ページを最後に改稿した2006年4月9日にしてあります。

戦隊ヒロイン女形の系譜その2

1.仮面ヒロイン女形継承の系譜・・・蜂須賀祐一さん

「超電子バイオマン」の後、デンジピンク、ゴーグルピンク(前半)、そしてピンクファイブを演じてきた竹田道弘さんがアクション監督への転向準備の為に事実上女形(というよりスーツアクター自体を)を引退後、横山さん、竹田さんと続く仮面ヒロイン女形の本流となったのが蜂須賀祐一さん。
「電撃戦隊チェンジマン」(1985年)のチェンジフェニックス役で女形デビューです(番組開始当初22才、若いなぁ~)。
この作品から「超新星フラッシュマン」(1986年)、「光戦隊マスクマン」(1987年)と三年連続で、赤田昌人さん(チェンジマーメイドで女形デビュー)と女戦士のコンビを組んでいます。
蜂須賀祐一さんの場合、最初から女形として相当の完成の域に達していたように思います。
もしかしたら後楽園のショーでピンクファイブやイエローフォーを演じていて、あらかじめ女形の基礎を学んでの登板だったのかもしれませんが。
注:講談社刊のムック本「高速戦隊ターボレンジャー」での蜂須賀さんのインタビュー記事によると、後楽園ゆうえんちの「バイオマンショー」でピンクファイブを担当されていたそうです。
「デンジマン」で竹田さんの初女形を見ていた頃よりも、こちらの目も肥えておりましたがそれでもチェンジフェニックスの演技は「女性」に見えましたから。

「電撃戦隊チェンジマン」のヒロイン・チェンジフェニックス

同じく初女形の赤田さん演じるチェンジマーメイドが、演技に少々「照れ」が見てとれた(マーメイドの場合、変身前を演じる西本浩子さんの声と白基調のスーツイメージで女形としての演技を補強していますね)のに対し、実に堂々とした女形ぶり。
体型的にも、竹田さんよりはやや大きいかなと感じさせるものの、男役の他のメンバーとの比較であれば、身長・ウエスト共に女役としてなんら問題のないレベルです。

レギュラーで都合13人(チェンジフェニックス、ピンクフラッシュ、ピンクマスク、ブルードルフィン、ピンクターボ、ファイブイエロー、ホワイトスワン(前半)、メガイエロー、ガオホワイト、ボウケンイエロー、ゴセイピンク、ゴーカイイエロー、イエローバスター)のヒロイン女形を演じた蜂須賀祐一さん。
不肖高樹的に、その中で女形の芝居として白眉のひとつなのが、「鳥人戦隊ジェットマン」(1991年)のホワイトスワン(途中怪我の為降板のやむなきに至ったのが何とも残念!)。
変身前の鹿鳴館香というおねいさんが、深窓の令嬢という戦隊ヒロインに類例のない設定。
当初は戦闘に関して全くの素人です。
戦闘マシンの操縦、五機合体のイカロスハーケン誕生話でもみんなの足を引っ張る当初はかなりのヘタレなキャラです。
また、ジェットマンはドラマ性を強く打ち出した作品で、変身前後のキャラもこれまで以上にしっかりシンクロしていなければなりません(特に番組開始当初は)が、男キャラならともかく、「世間知らずなお嬢様で戦闘の素人」を変身前とシンクロして演じなければならない蜂須賀さんの苦労が察せられます。

注目のジェットマン第一話、初回から蜂須賀節(笑)が早速炸裂! 
これまでの女形で培ったノウハウを全て注ぎ込んだような深窓の令嬢ぶりを見せてくれます。
初変身で舞い上がり、感動して我を忘れてうっかり手を離し、イエローオウルを地面に落っことして、駆け寄ってごめんなさいのポーズ、敵兵に対して
「こっちにこないでぇ~!」と逃げをうち、ぶりっ子ポーズに内股で逃げ惑い、足をひっかけられて転んじゃうなどなど、降って湧いたような初変身のいっぱい
いっぱいさ加減を余すところなく表現! 絶品です!!
ただ・・・作劇的に残念なのは、変身前の色恋沙汰を変身後は引き摺らない点。
変身前、香をめぐって男メンバー三人が殴り合いするようなドロドロな展開なのに、変身後は何事もなかったように敵と戦ってます。
変身後もレッドホークとブラックコンドルが自分をめぐっての殴り合いにオロオロしたり、ブラックコンドルに
「お前が好きだー!」
とかなんとかで押し倒されてパニくったり、愛するレッドホークとぴったり寄り添う蜂須賀さんの演技が見たかった(笑)。
その点、後楽園のショーでは戦闘中にブラックコンドルがホワイトスワンに「俺に惚れろ」とかなんとかちょっかいかけるなど、ドラマの人間模様に即した内容だったようです。

ジェットマンでは実弟の蜂須賀昭二さんも前作「ファイブマン」に続いて女形担当。
元気な女子高生・ブルースワローを演じていますが、こちらも怖いもの知らずの陽気なねーちゃんの弾けっぷりを好演! 
ホワイトスワンとの手をつないでのダブルキックなどは、兄弟で女形で手をしっかりつないで・・・なんか妖しい雰囲気(笑)。

3.お茶目でぷりてぃ~! 中川素州さん

蜂須賀祐一さんの仮面ヒロイン女形に勝るとも劣らない名演と不肖高樹のポイントが高いのが、「激走戦隊カーレンジャー」(1996年)のダブルヒロインのひとり、中川素州さん演じるピンクレーサー
中川素州さんも女形本格デビューとは思えない演技を見せてくれます。
前番組の「超力戦隊オーレンジャー」ではコミカルな敵キャラのアチャを演じていましたから、ギャップが物凄い(笑)。
先週まで肝付兼太さん(スネ夫)の声でドタバタ動いていたのに、今週は変身前の来栖あつこ嬢の声でしなっと女の子している(笑)。
カーレンジャーでは変身後の演技のウエイトが戦隊至上随一の作品と思われます。五人のメンバーが変身後もしゃべる事といったらもう!
それも戦いの合間にどーのこーのではなく、日常のフツーの会話を、身振り手振りを交えてやってます。
中川さん演じるピンクレーサーは、やたら腕を組んで敵を小バカにしてみたり(タカビーな女王様みたい・・・)、敵に「ブタ」呼ばわりされてブチ切れたり、レッド
レーサーのヘタレっぷりに呆れ返ってみせたり、女戦士としてコンビを組むイエローレーサー(演・大林勝さん)と、敵を目の前にしてくだらない喧嘩を始めたり・・・
細かいリアクションも毎回抜け目なくやっていて、見ていて萌えというよりも楽しい戦隊ヒロインです。

その後の「星獣戦隊ギンガマン」(1998年)でギンガピンク、「救急戦隊ゴーゴーファイブ」(1999年)でゴーピンク、「未来戦隊タイムレンジャー」(2000年)でタイムピンクを演じていますが、
不肖高樹がこれら諸作品をあまり見ていなかった事もあり、際立った印象がないんですよね~・・・。
「百獣戦隊ガオレンジャー」ではコミカルな?敵キャラ・ヤバイバを好演されていたとの事で(ガオレンジャーは第一話と最終話しか見ていないもので・・・、しかしクールな女戦士のタイムピンクの翌週にはコミカルな敵キャラ・・・これもまた、ギャップが凄いんでしょーな)、キャラの性別がどちらにしろ、コミカルな役のほうが演りやすい方なんでしょうかね?

4.さらば仮面ヒロイン女形

横山稔さん-竹田道弘さん-蜂須賀祐一さん-中川素州さんと続いてきた戦隊仮面ヒロイン女形の系譜。
しかし近年、彼女?たちの麗姿を見ることが出来ません。
前ページ最初に述べたように、彼女?たちの演技は様式美。
彼女?たちの晴れ舞台である戦隊シリーズもまた、「偉大なるマンネリ」とも評される様式美の世界。
そんな世界に押し寄せた演劇論としての「写実主義」の波。
「女は女が演じるべき、それが自然なありかた」というわけです。 
「男女同権」という社会通念の浸透も、少なからず影響しているのかもしれません。
歌舞伎の世界(こちらも伝統的枠組みの中で成立する演劇・・・伝統芸能はみなそうですけど)でも、明治維新後、江戸時代の禁令解除と西洋の自然主義思想の影響から、しばらくの間写実主義に基づく「女形不要論」が叫ばれたそうです。

あの世界では、六代目歌右衛門や坂東玉三朗といった名優たちの活躍のおかげで、今日「女形」の存在についてとやかく言われる事はありませんが我らの戦隊仮面ヒロイン女形の将来は、極めて暗いものかと・・・(涙)。
昔と違い、体力勝負のアクションがおとなしくなった事で(女性がひどく怖がるという"爆発"も滅多にないし、生傷の絶えない寄居の採石場でのアクションもない)、スーツアクトレス参加のハードルが明らかに下がってますし、この傾向は今後も続くでしょう。

戦隊の撮影現場では一人のキャラクターを場面によって複数使うという贅沢な?事も出来るようですので、そうであればいくら細身でもビジュアル的に難のある女形を使うよりも、アクトレスが芝居と軽いアクション、アクターがハードなアクションとスタントという使い分けの方がいいでしょうし・・・つまりは結局、「バトルフィーバーJ」の頃に戻ったという事です。
そしてスーツアクションをレギュラーで担当できる女性が複数以上存在する今日、時計の針が戻ることはないでしょう。
「女よりも女らしい・・・けれどもその中に、どこか男臭い苦味もまた見え隠れする」
我らの憧れる戦隊仮面ヒロイン女形はその使命を終えたのでしょうね・・・。

5.祝復活!仮面ヒロイン女形

前段で「さらば仮面ヒロイン女形」と書いて一年余、このページに加筆する事ももうないだろうと思っておりましたが、戦隊シリーズ第三十作「轟轟戦隊ボウケンジャー」(2006年)で、戦隊仮面ヒロイン女形が復活致しました。まずはめでたいっ!
変身前は天然系不思議キャラのボウケンイエローを演じるは、せくしー蜂須賀祐一さん、元自衛官でサブリーダーのボウケンピンクを演じるは、ぷりてぃー中川素州さん。
昨年までの4作品は連続して、「女戦士のメイン演技は女性、激しいアクションやスタントのみ男性」の図式で、それが定着した(女戦士を演じられる人材も橋本恵子さん、小野友紀さん、小島美穂さん、野川瑞穂さんと4人おられますし)と思われたからの「さらば仮面ヒロイン女形」でしたが、今作で女戦士が二人共女形になったのはどういう理由からなのか・・・巷間言われている「アクションの強化」なのか、前述のアクトレスの方々が多年に渡り、スーツキャラをレギュラーで演じるのは肉体的に厳しいのか、はたまた今作のロケの多さからくる、恐らくタイトな撮影スケジュールに
対応しての事なのか、野次馬根性丸出しで恐縮ですが、そこら辺の事情はぜひ知りたいところです。
注:「ボウケンジャー」の女性戦士の変身後を女形が担当するのは、戦隊シリーズ第30作ということでとりわけアクション重視とされたことのようです。

このお二人、蜂須賀祐一さんが男性キャラ、中川素州さんが女形で共演した事は過去にもありましたが(星獣戦隊ギンガマン、救急戦隊ゴーゴーファイブ、未来戦隊タイムレンジャーの3作連続、1998~2000年)、女形としての共演はこれが初めてです。

お二人のこれまで演じたキャラの印象から、「逆のほうがいいんじゃないの?」と放送前に思っていた不肖高樹でしたが、第一話を視聴しまして、それも杞憂に過ぎなかった事を恥じ入るばかり・・・。特にボウケンイエローの蜂須賀さんの演技が可愛いくて凄すぎます・・・!
女形歴二十年の集大成と言っても過言ではないでしょう!!
五人横並びでレッドにカメラの焦点があるようなシーンでも、脇で抜け目なくぶりぶりっ子な(笑)演技を見せてますしね、イエローメインの話じゃなくても何気に目につきます。
「ボウケンジャー」公式サイトでも以前、蜂須賀さんの演技が、キャストスタッフ、特に女性に大人気と書かれておりました。女性の視線から見ても「女性らしい」「可愛い」と評される演技力、まさに女形の本懐と言えましょう。

一方のボウケンピンク・中川さんは、番組スタート直後、撮影中に怪我をされたとの事で、放送回にして約一ヶ月お休みしたそうです(どうぞご自愛ください
ませ)。またキャラ的に「元自衛官のクールなプロフェッショナルで正式なサブリーダー」である事から、現在までのところ、演技にあまり遊びが出来ないように思えます。
しかし今後、各キャラの掘り下げによって、ピンクにも演技の幅を要求される事が必ず出てきましょうし(普段クールなピンクはコミカルに)、その時こそ中川さんの本領発揮を大いに期待できるでしょう。

ボウケンイエローは現在記憶喪失中なのでああいうキャラですが、いずれ記憶を取り戻した時にどうなるのか。
クールなキャラに様変わりするのか、それとも「仮面ライダーアギト」の主人公津上翔一クンのように、天然キャラは天性のものなのか。
もし前者なら、これまでとはガラリと変わったクールな立ち居振る舞いの蜂須賀さんが見れますので、それもまた今後の楽しみかと。
ただ、今までのドラマの雰囲気からすると、イエローのキャラがガラリと変わる事はなさそうにも思えますけどねぇ・・・。

これを書いている時点ではまだ7話しか放映していない「ボウケンジャー」ですが、女形お二人の演技(話自体もなかなか面白い)に早くも釘付けの不肖高樹、「カーレンジャー」以来の全話エアチェックになりそうです。
特筆すべきトピックスがありましたら、blog共々、随時加筆の予定であります!

注:これを書いた時にはこれ以上加筆することはあるまいと思っていたのですが、その後の情勢の変化に伴い「仮面ヒロイン女形の系譜その3」を書いています。

« 越後線・越後赤塚駅 | トップページ | 大形駅(白新線) »

特撮」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 越後線・越後赤塚駅 | トップページ | 大形駅(白新線) »

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

カテゴリー