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2006年1月の記事

2006年1月31日 (火)

道遥かか日沿道

1/28付の朝日新聞地方版によると、新潟県は未開通の日本海沿岸東北自動車道(通称・日沿道)中条-朝日間(30km)について、高速道路会社が
建設する「有料道路方式」だけでなく、国と県による建設方式「新直轄方式」の採用も検討しているそうです。
要望書を近く国に提出、来月7日の国交省の会議で、どちらの方式により建設を進めるか決定される模様。

当該区間は現在「有料道路方式」で建設が進められておりますが、公共事業に逆風吹き荒れる昨今、ともすれば「不要不急」の烙印を押されかねない厳しい状況下であり、県負担(建設費の1/4、残りは国の負担)をしてでも早急の開通を求めたいのでしょう。
山陰自動車道の建設是非でも論議されておりましたが、広域救急医療の問題で、これからの高齢化時代を鑑みて医療過疎地域と地域中核都市を結ぶ高速道路は絶対に必要という観点からの建設推進論があり、こちらも同様の観点から・・・のようですが、「有料道路方式」でのそのような主張は少々無理があるとも感じられ、地域福祉の向上を高速道建設の目的の重要な要素として掲げるのであれば、地域の福祉=自治体の責務として応分の地元負担を伴う「新直轄方式」のほうが、理屈には合っております。

この方式だと、建設費回収「有料道路方式」は高速道路会社が建設費を全額負担する為、通行料による回収が必要)の必要がないので、基本的に通行料は無料になります。
まぁ実際のところ、建前はそうでも、県財政の逼迫度から考えると建設費負担分相応の料金設定は必要かもなぁとは思いますが・・・。
ちなみに当該区間の総事業費は1300億円(MD能力無しのイージス艦と同額程度、ラプターFMSで7機程度・・・距離を考えると高いんだか安いんだかビミョーな感じ・・・)で、県負担は320億円程、コスト削減と交付税措置で、実質負担は20億円程と我が県のお役人様はおっしゃっておいでですがね・・・。

日沿道沿線の他県も、「新直轄方式」での建設に切り替えておりますが、いずれも「自県内区間」のみ。県境区間はいずれも未着手のまま。
福祉云々は別にして、高速道本来の目的は広域高速ネットワークの確立。
それなのにこれじゃあなぁ・・・。地元負担でバイパス整備やってるようなもの。整備新幹線や空港整備もそうだけど、もう少し「マクロ的な視野」を各自治体に
は持っていただきたいところ。
特に我が県は従来より「対東京一辺倒」。県の地勢的位置の特異さ(東北とも北陸とも断言できかねる曖昧さ)から、周辺各県との連携はなんだかなぁ~な印象だし。
このような懸案を奇貨として、周辺各県との一層の対話、連携の強化に繋げていただきたく思う次第です。
県境区間の建設が、「新直轄方式」方式で自治体間の負担割合を巡る攻防がいつしか泥試合に、または自己負担のない「有料道路方式」に固執した
あげく、事業計画見直しで計画自体お蔵入りなんて事態はご勘弁願いたい。
県境区間の朝日-温海間、山形県側の温海-鶴岡間とオールインワンの1セットとして、山形県と徒党を組んで国と談判するぐらいの度量があっても
いいんじゃないかなぁ。
日沿道沿線各県相互交流の交通ツールは実に乏しく、鉄道は新潟-酒田(山形県)間の在来線高速化が基本方針として定められた程度で実質放置
プレイ状態、航空は相互間の路線なし・・・。
これまでいかに交流がなかったかを雄弁に物語っておりますが、今まではソレ、これからはコレ。
日沿道の早期全通という共通の目標達成の過程を通じて互いの紐帯を確かなものとし、きたるべき環日本海時代を体現する不動の礎と成れ!・・・なんて、
青臭い書生論をちょっと吼えてみますたw。

 

2006年1月28日 (土)

タイフーンJはいかが?

大手総合商社が防衛庁・航空自衛隊が導入を計画している次期主力戦闘機(FX)の売り込みに動き出しました。→http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20060127AT1D280C326012006.html

記事を読むに、伊藤忠は米海軍の最新鋭機・F/A-18E/Fスーパーホーネット、住友は英・独・伊・スペイン共同開発戦闘機タイフーン、三菱商事が米空軍最新鋭&世界最強の戦闘機F-22ラプターで決まりかと。
他に名前の挙がっていたF-15Eストライクイーグルシリーズ、仏空軍最新鋭戦闘機ラファール、現在空自に配備中の支援戦闘機F-2の改修型は正式に
選から漏れたという事なのでしょうか。

平和民主反戦派の方々は、新戦闘機導入に絶対反対!なのでしょう。
また今中期防の見直しで、財政上の要請から新戦闘機導入計画中止=要撃飛行隊2個削減という事もあり得ない話ではありません。
私の見るところ、三沢の支援戦闘飛行隊1個と百里の要撃飛行隊1個を削減して、代わりにF-2支援戦闘機に対し、早急にアクティブレーダー誘導空対空ミサイル運用能力を付与というのが防空上、削減許容ギリギリ(有事の際の予備的戦力を失う事になりますが)の線と愚考する次第。
一方で、空自は保有するF-15のうち約半数に大規模な近代化改修を実施する計画を進行中ですけれど、この計画、予算難でペースがひどく遅く、このままでは計画完遂は不可能な状況・・・。
新しい玩具に飛びつくよりは、例え戦闘機の数を減らしてでも、限られたリソースをF-15(及びF-2)の近代化改修に振り向けて計画の早期完遂を計ったほうが・・・という思いもあります(メーカーの人的資源の問題で、例え予算が潤沢に振り向けられても、年間こなせる数は限られるそうですが)。

総額一兆円の調達予算・・・、差し当たって導入が必要な機数が60機前後ですので、一機当たり160億円台。ラプターFMS導入(輸入の事)の場合、一機
当たり160~180億円とも言われておりますから、本命は巷の憶測通り、ラプターなんでしょうね。

ただ、ラプターの場合、米国の軍事航空技術の結晶(高ステルス性、スーパークルーズ能力<燃料をバカ喰いするアフターバーナーを使わずに超音速飛行
/巡航可能>、最先進のレーダーFCS/戦闘システム)であり、日本のようにスパイ防止法もなく、米国の仮想敵国にデータが流出しかねない国への売却に米国議会が許可を出すかどうか・・・。
つい先日も国産の新型地対空ミサイルのデータが朝鮮総連に流出なんてアブない事があったばかりだし。
米空軍とメーカーのロッキード・マーチン社は、このままでは2009年辺りで議会承認済みのラプター生産を終了してしまいますので、引き続き日本向け機体の生産でライン維持に数年の時間稼ぎが出来れば、その間に自軍向け追加生産計画を認めさせる目も出てきますから(現に、高価格ゆえ必要な機数を揃えられないラプターを補って、数の上での米空軍主力戦闘機となる予定のF-35がいろいろキナ臭くなってきているようで・・・米空軍としてはF-35の調達機数を減らして、代わりにラプターが欲しいようです)日本への売り込みに異論はないのでしょうけれど。
メーカーはシミュレーター持参で来日、しかるべき筋に話をしたそうですしね。

現状ではラプターに従来のライセンス生産方式を認めるなどもっての他でしょうし(技術的にも、ステルス関係の機体艤装を日本の技術力で再現可能か?と、ド素人の私は思ってしまいます。
それにもしライセンス生産となった場合の価格は一機200億円台半ばが予想され、いわゆる「売国」系以外のまともな議員諸氏の間でも是非の議論の的になるのは必至)、ステルス性を大幅にダウングレード、レーダーFCS/戦闘システムの能力もスペックダウンした”Type J”(モンキーモデルというヤツ)導入が落としどころでしょうか。
空自の場合、基本的に日本周辺での戦闘行動のみになりますから、オリジナルのラプターほどの高ステルス性は必要ないように思われますし、レーダーFCS/戦闘システムも、要撃任務に差し障る事がなければスペックダウンも一部機能の制限も許容内、ただ、減少する戦闘機勢力を補う意味でも、従来の戦闘機を大きく凌ぐ超音速巡航能力(ターゲットへの短時間での会敵が可能)は譲れないでしょうね

他の候補2機種はというと・・・、スーパーホーネットはぶっちゃけ
「F-2とどこが違うの?」。
多種多彩な兵器運用能力があるといっても、その中で空自が使うのはJDAM(GPS誘導爆弾)ぐらいで宝の持ち腐れ、一方で国産の空対空/空対艦ミサイル運用の為の改修が必要、空自の要撃システムに組み込む為の改修も必要だし、空中給油のやり方も米空軍式の空自とは異なり、肝心の飛行性能も要撃戦闘機として使うにはちょっと?。
それでも安価で済むのならまだ我慢も出来ましょうが、米海軍向けの価格が一機80億円台となると、ライセンス生産のそれはF-2の価格120億円を超えるのは確実。
F-2の場合、日米共同開発という事で生産すれば米国に一定の金額がいってしまって、日本のメーカーにとってあまり美味しい商売ではないなんて話も聞きますが、納税者の立場から言えば、性能的に大差なく、しかも高価格の機体を、カネを使って新しくライン作って生産なんてのはちょっとなぁ。

一方タイフーンは・・・巷では米空軍とのインターオペラビリティ(相互運用性)がどーのこーのとか、米国製以外の機体は整備性がどーたらこーたらと、最初から当て馬扱い、採用の目はないと言われ放題。
でも前者に関して言えば、エンジン(欧州製)以外国産の支援戦闘機F-1を運用してきたし、後者は戦闘機の性能や価格とのコストパフォーマンスの問題で
あろうし。

タイフーンは米国製兵器システムとの親和性が比較的高く(互角の性能と言われる仏のラファールは全て”メイド・イン・おふらんす”なので親和性ナシで融通が効かない、だからこれまで輸出実績ゼロ、買うとしたら中国ぐらい? でもそうなれば米国が黙ってないゾ)、飛行性能自体もスーパーホーネットよりは明らかに上。
機体の基本設計も、ベースが1970年代半ばでその分今後の伸び代も期待できないスーパーホーネットに比べこちらは1980年代後半で今後の発展性も
それだけ大きい。
現時点では完全なマルチロール機じゃないから駄目なんて人もいるけど、空自に必要なのはとりあえず空対空/艦なワケだし、つい先日サウジアラビアとの商談がまとまって一息ついた格好ながら、今後の商戦も依然苦戦が予想されるタイフーンのメーカー各社からすれば、日本からオファーがくればそれこそ渡りに船。
こちらは対米国の「売ってくださいませんか」的ノリじゃなく「買ってあげてもいいよ」的な強気な交渉態度で高レベルの技術移転(特にエンジン)を勝ち取り、先進兵器及び技術を中国に売らないように一札入れさせる事も出来るかもしれない。
ライセンス契約だって、やり方次第では相当の譲歩も引き出せるかも(少なくても「売ってやる」ノリの米国メーカーよりは)。
向こうは「これまで米国製一辺倒だった日本が採用する程優れた戦闘機」をセールストークの格好の材料に出来る。
日本のような大国が採用したという実績は、大英帝国時代のコネで売り込んだソレとはインパクトがケタ違いですから、もし輸出の競争相手である(最近色々良くない噂のある)F-35が開発計画縮小→比較的安価とされてきた価格の上昇という事にでもなれば、タイフーンも日本の採用という金看板をバックに、改良型の売り込みに成功という目も大いにあり得るワケで、我々にとっても彼らにとっても、得るところは大きいかと。

という事で、本命はラプター、もしラプターの輸出がNGであればタイフーンJのライセンス生産というのが、私の希望するところであります。・・・けど実際は、
ラプター駄目ならスーパーホーネット押し付けられるんだろうなぁ・・・。

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