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2017年8月13日 (日)

東新潟駅(白新線)

本日の駅紹介は白新線・東新潟駅。

東新潟駅の駅名標


新潟県新潟市東区に所在する有人駅で、駅としての正式な開業は昭和53年(1978年)10月2日。
ただし当駅は「新潟操車場前」という名称で、昭和33年2月以来、実に20年余りに渡る仮乗降場としての歴史を持っています。
仮乗降場の名称の由来となった「新潟操車場」は、昭和32年11月に開業した操車場で現在の新潟貨物ターミナルの前身です。
一日の操車能力1,200両、職員100名という当時の日本海縦貫線最大の貨物取扱能力を誇り、新潟界隈の貨物輸送能力に大きく貢献しています。
昭和44年にはその能力は倍増されて、新津駅に代わる名実共に貨物拠点になっています。
その傍らに地元の要望でひっそりと置かれたのが、新潟操車場前仮乗降場だったのです。
東隣の大形駅は、白新線の葛塚-沼垂間開業の翌年昭和32年に開業しています。
現在の東新潟駅と大形駅の周辺人口の比較では、前者が圧倒的に勝っていると一目でわかるレベル。
しかし、新潟市史によると約半世紀前の昭和40年度乗車人員は新潟操車場前が五千人に対して大形駅は24万9千人。
単純計算すると一日平均は前者が約14人!に対して後者は約682人。
これって資料の数字を誤記してない?と怪しむレベルなのであります。
この数字が事実ならば、新潟操車場前が駅ではなく乗降場止まりだったのも理解できるのですけれど。

そんな新潟操車場前仮乗降場も、前述のように昭和53年に目出度く駅に昇格。
しかし同時期に供用を開始した白新線・新潟-新崎間の複線化に伴い、当駅の上下ホームは新潟操車場を挟んで南北に分離した形にされてしまいます。
新潟操車場の構内改良をしてまで、ホームを併設する意味は無いと判断されたのかもしれません。
従来からのホームは上り新潟方面乗り場に、新設された下りホームは新発田方面乗り場になりました。
新潟へ向かうのは今まで通りでよいのですが、新潟から帰ってくる際は操車場を陸橋で越えてこなければなりません。
その距離は約1km。
新設された北側の下りホーム側は当時宅地化されていないので、そもそも駅に対する需要はごく限られていたと推測されます。
したがって上下ホーム分離による損得勘定は、人口の集積した南側(上りホーム側)の利用者に圧倒的に不利という状況だったのです。
せっかく駅に昇格したというのにこれでは・・・。
また白新線は一部複線化されたといっても列車本数はほとんど増えていないので、従来通りの過疎ダイヤです。
手元の時刻表によると、部分複線化後の昭和55年10月改正ダイヤで東新潟駅に停車する普通列車は、上下合わせて25本に過ぎません(2017年3月改正ダイヤでは上下合わせて94本)。
白新線と並行する新潟交通運行の路線バス石山線は、白新線の運行頻度が低かったのに加えて駅の不便さも手伝ったからか利用が多く、また当時はまだ大繁華街であった古町に直行できるとあって盛況でした。
実体験として子供の頃、古町や今は亡きダイエー界隈へ買い物遊びに行った帰路、万代シティバスセンターからバスに乗る場合は出発の十数分前に並んでいないと座れませんでしたからねぇ。
不便な東新潟駅下車なんてウチの母親の選択肢にはハナから無かった様子。

そんな状態が十年以上続いた後、平成元年秋にようやく下りホームの上りとの併設が行われて、東新潟駅も晴れて通常形態の駅の仲間入りに。
国鉄末期から新潟都市圏にも都市型ダイヤが導入され、白新線・新潟-豊栄間の列車本数が増えたこともあって、東新潟駅は大都市近郊駅としての立ち位置を確立して今日に至っています。

JR東日本によると2016年度の当駅一日平均乗車人数は1,844人で、同車新潟県内有人67駅中23位。
南魚沼市の玄関駅である上越線・六日町駅や信越本線・荻川駅、越後線・関屋駅と同レベルにあります。
当駅周辺に高校は所在していないので、学生の集中はありません。
東隣の大形駅は至近に高校が一校、徒歩圏内に大学が一校所在していて学生が集中する環境にあって1,256人ですから、東新潟駅周辺人口の多さがわかります。
なお、東新潟駅の利便性の画期的向上で過疎化しているのが前述のバス路線。
当地域から新潟市中心部へは2系統が設定されていますが、駅に近い側の県道経由の路線は本数を大幅に減らされた後、今春からルートを大幅に変更して新潟駅南口発着になっています。
過去にも南口発着便が設定されたことがあったのですけれど、長続きせずに廃止になっています。
また新潟市中心部のBRT化に伴って、もう一系統の方は万代シティ止まりになってしまって古町や新潟市役所へは乗り換えが必要になりました。
乗り換えの必要が無いから、運賃は倍違ってもバスを選択する層も多かったでしょうにねぇ。
赤字の会社ゆえ、JRと並走する郊外線は切り捨てる序曲ではと勘ぐってしまうところです。

東新潟駅駅舎全景と駅前ロータリーの様子
東新潟駅駅舎全景と駅前ロータリーの様子、2016年8月撮影。
駅舎の供用開始は平成元年(1989年)12月25日との事。
駅前にはタクシー数台が常駐しています。

東新潟駅駅舎の出入り口付近
東新潟駅駅舎の出入り口付近、2016年8月撮影。

東新潟駅駅前通りの様子
東新潟駅駅前通りの様子、2012年3月撮影。
駅舎左側至近にコンビニ、画像左側にはスーパーがあって利便性はなかなか高し。
駅舎の右側至近には以前書店があったのですが、現在は跡地にマンションが建っています。

駅付近の前述の路線バスが通る県道
駅付近の前述の路線バスが通る県道、2012年3月撮影。
豆知識として、東新潟駅から信越本線の越後石山駅へはこの県道を道なりに進んで2km強といったところ。
路線バスでも行けますが、近年は本数がめっきり減ってしまったので徒歩移動が吉かもしれません。

東新潟駅駅舎内部の様子
東新潟駅駅舎内部の様子、2017年5月撮影。
画像左側が窓口でしたけれど、平成22年3月に指定券券売機が設置されたのに伴って、みどりの窓口業務は終了しています。
えちごツーデーパスを買える指定券券売機の稼動時間は朝七時半からで、事前購入せずに早朝に出発する場合は、新潟駅で一度降りてツーデーパスを買わねばならないのがちと面倒。
券売機対応にしたのなら、稼動開始時間をもっと早めてほしいところです。

構内側から見た駅舎内部
構内側から見た駅舎内部、2017年5月撮影。
画像右側の自動券売機二台のうち、手前がくだんの指定券券売機です。
JR東日本新潟支社管内では同時期に、当駅と越後石山駅新潟大学前駅に指定券券売機が設置されています。
その後、他駅に波及しなかったのはやはり苦情その他があったから?

駅舎構内側の待合室内部
駅舎構内側の待合室内部、2017年5月撮影。
新潟都市圏の通勤通学メインの駅のそれとして大きな空間です。

駅舎構内側出入り口と、その奥の跨線橋出入り口の位置関係
駅舎構内側出入り口と、その奥の跨線橋出入り口の位置関係、2017年5月撮影。
トイレは駅舎と跨線橋出入り口の間の建物側面に男女別で設置されていましたが、最近バリアフリー化施策に伴って多機能トイレが追加されています。

1番線の新潟駅方から見た東新潟駅構内の様子
1番線の新潟駅方から見た東新潟駅構内の様子、2016年8月撮影。
1番線は新潟方面乗り場です。
白新線が単線時代の仮乗降場時代は、このホームが上下を兼ねていました。
当時は枕木を敷き詰めたような簡素なホームで、上屋もロクになかったような記憶があります。

1番線端から新潟駅方面を見通す
1番線端から新潟駅方面を見通す、2016年8月撮影。

1番線の大形駅方から見た東新潟駅構内
1番線の大形駅方から見た東新潟駅構内、2017年5月撮影。
2017年2月から供用を開始した跨線橋併設エレベーターが目を惹きます。

エレベーター未設置の頃の跨線橋の様子
エレベーター未設置の頃の跨線橋の様子、2012年3月撮影。
この方向から見た跨線橋の背部の見付けは、無味乾燥で宜しくないと個人的に常々感じているところで、その点からもエレベーター設置は見映えも良くなってなかなか感じが良いのです。

1番線端から大形駅方を望む
1番線端から大形駅方を望む、2016年8月撮影。
画像奥に見える陸橋は、前述の当駅不遇時代に客が徒歩移動を強いられた苦難の道です。

東新潟駅跨線橋内部の様子
東新潟駅跨線橋内部の様子、2017年5月撮影。
JRになってからの建物ですが、内も外も国鉄末期色が濃厚に漂っているのです。
せっかくバリアフリー化したのですから、ここもせめてお色直しぐらいすればいいのにと感じてしまうところ。

バリアフリー化施策に伴って、新設されたエレベーターの出入り口
バリアフリー化施策に伴って、新設されたエレベーターの出入り口、2017年5月撮影。

跨線橋上から見た東新潟駅構内の新潟駅方
跨線橋上から見た東新潟駅構内の新潟駅方、2017年5月撮影。

同じく大形駅方を見る
同じく大形駅方を見る、2017年5月撮影。

バリアフリー化を完了した跨線橋と新設されたエレベーター乗り場
バリアフリー化を完了した跨線橋と新設されたエレベーター乗り場、そしてこれからの新潟の主役電車・E129系、2017年5月撮影。


2番線の新潟駅方から見た東新潟駅構内
2番線の新潟駅方から見た東新潟駅構内、2017年5月撮影。
2番線は新発田方面乗り場です。
このホームは前述のように「日本一不便な駅」の一つとテレビで言われるほどだった当駅の利便性の悪さを解消する為に設置されました。

2番ホームの上屋下と跨線橋の位置関係
2番ホームの上屋下と跨線橋の位置関係、2017年5月撮影。
このホーム上に待合室はありません。

2番ホーム上から見た駅舎構内側の様子
2番ホーム上から見た駅舎構内側の様子、2017年5月撮影。
自動改札の左隣が待合室です。

前述の陸橋を上りつつ、東新潟駅構内を見てみる
前述の陸橋を上りつつ、東新潟駅構内を見てみる、2017年5月撮影。

東新潟駅2番線に進入するE129系電車豊栄行
東新潟駅2番線に進入するE129系電車豊栄行、2016年8月撮影。

東新潟駅2番線に停車中のE129系電車豊栄行
東新潟駅2番線に停車中のE129系電車豊栄行、2016年8月撮影。

東新潟駅1番線に停車中の115系電車新潟行
東新潟駅1番線に停車中の115系電車新潟行、2013年9月撮影。

残雪の残る弥生の東新潟駅を発車加速する115系電車村上行
残雪の残る弥生の東新潟駅を発車加速する115系電車村上行、2012年3月撮影。

白新線では2015年3月をもって過去帳入りしたE127系電車豊栄行が2番線に停車中
白新線では2015年3月をもって過去帳入りしたE127系電車豊栄行が2番線に停車中、2013年9月撮影。

東新潟駅2番線を通過するキハE120二連の気動車快速「べにばな」米沢行
東新潟駅2番線を通過するキハE120二連の気動車快速「べにばな」米沢行、2013年9月撮影。
白新線には快速が昔から設定されていますけれど、当駅はスルーされています。

東新潟駅1番線を通過する485系電車R編成の特急「いなほ」新潟行
東新潟駅1番線を通過する485系電車R編成の特急「いなほ」新潟行、2013年9月撮影。


新潟貨物ターミナルに一両常駐している、JR貨物所属のDE10形ディーゼル機関車
東新潟駅に隣接する新潟貨物ターミナルに常駐している、JR貨物所属のDE10形ディーゼル機関車、2012年3月撮影。
新潟県広しと言えども、駅構内からディーゼル機関車の働く様子を日常的に見られるのは当駅だけでしょう。
ディーゼル機関車大好きな私はいつも目が釘付けなのであります。
2017年7月時点では白新線の車窓から構内外れに3両を確認出来ましたが、ウィキペディアによると常駐は一両ということなので、残りの二両は休廃車なんでしょうな。
しかし国鉄時代から活躍するこの機関車も、早晩HD300形あるいはDD200形に置き換えられる運命です。

新潟貨物ターミナルを陸橋上から見る
新潟操車場の後身である新潟貨物ターミナルを陸橋上から見る、2012年3月撮影。
画像左側が東新潟駅、右側にかつて駅の下りホームがありました。

陸橋の北側から見た新潟貨物ターミナルの様子
陸橋の北側から見た新潟貨物ターミナルの様子、2012年3月撮影。
日本海縦貫線随一の規模を誇った旧新潟操車場の血統を受け継いだ、日本海側最大の鉄道貨物拠点であります。

のかつて東新潟駅下りホームが置かれていた界隈を見る
陸橋を降りつつ、画面奥のかつて東新潟駅下りホームが置かれていた界隈を見る、2012年3月撮影。
当時の面影は残っていません。

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陸橋の北側から東新潟駅を遠望、2012年3月撮影。

新潟貨物ステーションの北隣には、JR東日本所属の新潟新幹線車両センター
新潟貨物ステーションの北隣には、JR東日本所属の新潟新幹線車両センターがあります、2012年3月撮影。
引退して随分経つ初代MAXのE1系電車の先頭車両が留置されているのを、陸橋上から観察出来ます。

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