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2017年7月16日 (日)

白山駅(越後線)

本日の駅紹介は越後線・白山駅。

白山駅の駅名標

新潟県新潟市中央区に所在する有人駅で、開業は大正元年(1912年)8月25日。
開業時の所在は既に新潟市ですけれど、当時の市域は現在よりもずっと小さいものでした。
白山駅はその時代の新潟市内最初の鉄道駅なのです。
また当時は越後線の前身である私鉄越後鉄道の起点として、同社の本社や現業機関が置かれていて会社の中枢を成していたのです。
昭和2年に同鉄道が国有化された後も、当駅の越後線の起点としての位置は不動で、その状態は戦後の昭和26年まで続いていました。
昭和26年12月に、戦時下の昭和18年に造られた新潟-関屋間の信越本線貨物支線が越後線に統合され、それに伴い白山駅は新たな越後線上に移転して、線区の起点から中間駅に格下げされた形になりました。
それが現在の駅の所在地になります。
旧駅の敷地は市立鏡淵小学校の用地になったとの事ですけれど、駅移転から既に63年を経過していて当時の面影を見出すことは至難です。
白山駅は新潟市役所を始め主な官公庁に近く、また周辺には新潟最高のエリート校である県立新潟高校(五教科250点満点で230点は取らないと合格できません)や新潟商業高校も所在していて、新潟市の文教地区の玄関駅にもなっています。
しかしその割には駅も駅周辺も地味で、その辺は出自である越後鉄道を引きずっているかのようです。

JR東日本によると、2015年度の白山駅1日平均乗車人員は5,437人で、同社新潟県内有人67駅中、新潟、長岡両駅に次ぐ第3位。
その座を信越本線・亀田駅と争っています。
現在急ピッチで工事が行われている新潟駅の高架化工事は来年度(平成30年度)に第一期として越後線高架化が完成予定で、平成33年度には高架化が完成予定です。
高架化完成時には信越線と白新線の列車の白山駅乗り入れが行われる予定で、当駅は後述するようにその受け入れ準備を整えています。
そうなれば当駅は名実共に新潟市のサブターミナルとなって、駅の利便性は更に向上するのでしょう。
上越新幹線接続の特急「いなほ」はともかく、「しらゆき」は白山駅始発という日もいずれ訪れるのではと夢想するところであります。

白山駅北口出入り口
白山駅北口出入り口、2017年5月撮影。
白山駅は2010年から駅改修が始まり、旧駅舎の解体と南北自由通路の設置、駅構内のホーム増設が実施されて2014年3月に一応の完成を見ています。
私が駅改修後の当駅を訪れたのは2014年9月でしたが、その時は駅前ロータリーがまだ工事中でした。

白山駅の駅前ロータリー
白山駅の駅前ロータリー、2017年5月撮影。
画像右手の上屋奥が駅出入り口です。
かつての白山駅は駅前広場が狭く、路線バスは乗り入れていませんでした。
現在はこのように立派なロータリー化されていて、新潟交通のBRT萬代橋ライン(対新潟、関屋、青山各駅の相互移動に使えます)が発着しています。

白山駅前を出発する新潟交通運行のBRT
白山駅前を出発する新潟交通運行のBRT、2017年7月撮影。
懐かしの「かぼちゃ電車」カラーであります。

白山駅前通りの様子
白山駅前通りの様子、2017年5月撮影。
新潟県第三の繁忙駅の駅前とは思えない昭和的な通りです。
かつてはこの道路に新潟交通電車線の軌道線が敷設されていたのです。
軌道線が廃止されて早や四半世紀、その面影はもう残っていません。
新潟市役所やその至近の電鉄線白山前駅跡へは、画像奥に向かって1km弱。

新潟交通電車線白山前駅跡周辺の様子
白山駅から東に1km弱のこの界隈が、かつて新潟交通電車線の起点・白山前(県庁前)駅の所在したところです、2017年6月撮影。

白山前駅跡
ここが白山前駅跡です、2017年6月撮影。
後背の建物は新潟市役所で、かつてはここに新潟県庁が建っていました。

白山公園
白山前駅跡至近の白山公園、2017年6月撮影。
明治6年に開設された、近代日本最初の公園のひとつに数えられるところです。
平成元年に日本の都市公園百選にも選ばれてもいますけれど、初詣の習慣が全然無い無宗教無信心の私にとってはあまり縁が無いところであります。

白山駅南口
駅改修に伴い新設された白山駅南口、2017年5月撮影。
以前はこちら側に出るのに、越後線のガード下をくぐって大回りしなければならなかったのです。
付近には県立がんセンターがあって、通院やお見舞いで訪れる方にとっては利便性が飛躍的に向上しました。

白山駅地下の南北自由通路
白山駅地下の南北自由通路、2017年5月撮影。
画像左側が窓口と改札です。

自由通路からみた改札口周り
自由通路からみた改札口周り、2017年5月撮影。

構内側から見た改札口周り
構内側から見た改札口周り、2017年5月撮影。
自動改札機は六機設置されていて、流石は県内第三の繁忙駅。
右側のベンチは旧駅舎の流用品の気配。

構内待合室の様子
構内待合室の様子、2017年5月撮影。
駅の利用状況の割には小さな待合室ですが、通勤通学がメインの駅なのでこれで事足りるということなのでしょう。
日中は毎時3本が確保されていますしね。

白山駅3-4番島式ホームの4番線側から関屋駅方を見る
駅改修で新設された3-4番島式ホームの4番線側から関屋駅方を見る、2017年5月撮影。
4番線は吉田方面乗り場です。

3-4番島式ホーム端から新潟駅方を見る
3-4番島式ホーム端から新潟駅方を見る、2017年5月撮影。

白山駅と新潟駅の間に架かる信濃川鉄橋
白山駅と新潟駅の間に架かる信濃川鉄橋、2017年6月撮影。
越後線の新潟-関屋間現ルートの前身である信越本線貨物支線の鉄橋として昭和18年に供用を開始してから今年(2017年)で74年。
新潟駅高架化に伴って越後線は新潟駅からこの鉄橋の手前まで部分複線化されますが、この鉄橋は手付かずのまま。
JR東日本に架け替える予定は無いようです。
白山駅のホームを増設して信越線や白新線の列車を乗り入れさせても、鉄橋が単線では冬季の強風時にはダイヤ混乱の心配があります。
新潟駅のホームは高架化の代わりに減らされるので、収容力不足でますますもって心配。
地震津波対策などを絡めて、鉄橋の架け替えに国からおカネを引っ張ってきてなんとか出来ないのだろうかと思うところです。
でもなぁ、この街の議員先生といえば、自民の若手と野党第一党のコテコテの左派だしなぁ。
国と掛け合ってカネを取ってくる豪腕はとても期待できないのであります。

信濃川鉄橋を渡るE129系電車
信濃川鉄橋を白山駅に向けて渡り終えるE129系電車、2017年6月撮影。
この鉄橋は私のような高所恐怖症にはもう辛抱タマランところなのであります。
ここを渡る時はいつも目を瞑ってます。
今、突然震度7に直撃されたら川に転落して逝くな・・・と震えながら。

3-4番島式ホームの3番線側から見た白山駅構内中央部の様子
3-4番島式ホームの3番線側から見た白山駅構内中央部の様子、2017年5月撮影。
地下からホームへのアプローチは、階段、エスカレーター、エレベーターという三段構えの至れり尽くせり。

3-4番島式ホーム上屋下の様子
3-4番島式ホーム上屋下の様子、2017年5月撮影。

3-4番島式ホーム端から関屋駅方を見る
3-4番島式ホーム端から関屋駅方を見る、2017年5月撮影。
右横の古めかしいホームは以前から存在する1-2番ホームで、端部は立ち入り出来なくなっています。
平成25年に供用を開始した新ホームと昭和26年以来のホーム、その歳の差は62。

3-4番島式ホームの関屋駅方から見た白山駅構内
3-4番島式ホームの関屋駅方から見た白山駅構内、2017年5月撮影。

1-2番島式ホームの上屋下
駅が現在位置に移転した昭和26年以来の1-2番島式ホームの上屋下、2017年5月撮影。
当駅ホームは新旧いずれも待合室はありません。
この辺は通勤通学駅としての性格ゆえなのでしょう。

1-2番島式ホームの関屋駅方から見た構内
1-2番島式ホームの関屋駅方から見た構内、2017年5月撮影。

1-2番島式ホーム端から関屋駅方を見る
1-2番島式ホーム端から関屋駅方を見る、2017年5月撮影。
遊休化した部分を柵で封じてあります。

1-2番島式ホームの1番線新潟駅方から見た白山駅構内
1-2番島式ホームの1番線新潟駅方から見た白山駅構内、2017年5月撮影。
1番線は新潟方面乗り場です。

1-2番島式ホーム端から新潟駅方面を見る
1-2番島式ホーム端から新潟駅方面を見る、2017年5月撮影。

4番線を出発したE129系電車内野行
4番線を出発したE129系電車内野行、2017年5月撮影。

白山駅で列車交換を終えて出発する115系電車長岡行
白山駅で列車交換を終えて新潟駅に向け出発する115系電車長岡行、2017年5月撮影。
2017年3月改正ダイヤでは、当駅で1日20回の列車交換が行われています。
しかしこの115系電車の後部編成のこの色はちょっとやり過ぎでしょうと苦言をば。
115系が70系電車由来の所謂新潟色で走っていたことなんてないでしょ。
なんか悪ノリし過ぎですわよ。

4番線に到着したE129系電車吉田行
4番線に到着したE129系電車吉田行、2017年5月撮影。

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白山駅3番線に停車中の115系電車吉田行
白山駅3番線に停車中の115系電車吉田行、二枚共2014年9月撮影。
2017年3月改正ダイヤでは上下合わせて五本の定期列車が発着する中線ですが、新潟駅高架化完成後は信越線や白新線からの乗り入れ列車の発着ホームになる予定です。
しかし折り返し列車の専用にするのなら、従来からの島式ホームはそのまま越後線用として、新ホームは頭端式にすれば工費も節約できたのでは?と思うのは、多分シロウトの浅はかさなのでしょうな。

1番線から出発するE127系電車新潟行
1番線から出発するE127系電車新潟行、2014年9月撮影。

新潟県高校会館
ホーム上から見た駅の南側にある「新潟県高校会館」、2015年12月撮影。
進歩的教職員さまの集うアジ・・・もといっヘイワ護憲反戦の殿堂であります。
窓にぴちっと張られた色とりどりの「アベ政治を許さない」。
このフレーズに全てが集約されております。

白山駅の旧駅舎
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さてここからは、改築以前の白山駅の昔日の様子をかいつまんでご紹介。
白山駅の旧駅舎は建築財産票によると昭和26年12月の完成、2011年6月撮影。
つまり駅の移転以来の建物でした。
昭和20年代から30年代に建てられた他の駅舎との類似が無い、極めて独特のデザインです。
駅前広場はロータリーになっていますが、ロータリーとしての明確な整備は行われていないので雑多な印象でした。

白山駅旧駅舎内の窓口と自動改札周りの様子
白山駅旧駅舎内の窓口と自動改札周りの様子、2011年6月撮影。

改札口は出入り口がはっきり区分されていました
改札口は出入り口がはっきり区分されていました、2012年3月撮影。

待合室とキオスクの出入り口
待合室とキオスクの出入り口、2012年3月撮影。
キオスクは休憩を挟んで07:45~19:00の営業で、休日定休。
待合室は現在の構内待合室に比べると広く、駅に来て列車が来るまで相応の時間を待つことの多い、駅舎完成当時の汽車型ダイヤに見合ったものと言えましょうか。
なにしろ越後線は昭和59年の電化以降に都市型ダイヤが導入されるまで、今日の目で見ると驚くべき運行頻度だったのですから。
昭和55年10月改正ダイヤでは、下り新潟方面が20本(うち4本は休日運休、1本は急行「ひめかわ」)、上り吉田方面が22本(うち3本は休日運休、1本は当駅止まり、1本は急行「ひめかわ」)。
ちなみに平成29年3月改正ダイヤでは、上下合わせて106本(うち2本は休日運休)です。

改札口とその向こうにホームへ向かう通路
白山駅旧駅舎の改札口とその向こうにホームへ向かう通路、2008年5月撮影。
改札前の広い空間とホームへの地下道、大都市圏の駅のような雰囲気であります。

白山駅の仮設跨線橋
白山駅の改装はまず構内から始まり、従来の地下道が閉鎖されて代わりに跨線橋が設置されていました、2011年6月撮影。

仮設跨線橋内部の様子
仮設跨線橋内部の様子、2011年6月撮影。
窓はサッシではなく、しかも半透明だったので俯瞰撮影が出来ず残念。

島式ホーム上の仮設跨線橋出入り口
島式ホーム上の仮設跨線橋出入り口、2011年6月撮影。

改修工事中の白山駅構内
改修工事中の白山駅構内、2011年6月撮影。
この時期、島式ホームの1番線新潟方は仮設跨線橋下から先が立ち入り禁止になっていて、この2番線新潟方が張り出している形になっています。

旧2番線から関屋駅方を見る
旧2番線から関屋駅方を見る、2011年6月撮影。

旧2番線の関屋駅方から見た構内
旧2番線の関屋駅方から見た構内、2011年6月撮影。
この時点では、こちら側の工事はまだ未着手。

改修がまだ及んでいない島式ホーム端から関屋駅方を見る
改修がまだ及んでいない島式ホーム端から関屋駅方を見る、2011年6月撮影。

新潟方ホーム切断で短くなった有効長を補うために仮設された1番線のホーム端
前述の新潟方ホーム切断で短くなった有効長を補うために仮設された1番線のホーム端、
2011年6月撮影。

1番線の仮設ホーム端から見た白山駅構内
1番線の仮設ホーム端から見た白山駅構内、2011年6月撮影。
メリハリの付いたホームと遠方の跨線橋。
この姿の方が、改修以前よりも駅らしくて個人的には好みだったのですよ。

構内改修工事中の1番線から出発するE127系電車新潟行
構内改修工事中の1番線から出発するE127系電車新潟行、2011年6月撮影。

改修着手以前の2番線新潟駅方から見た白山駅構内
改修着手以前の2番線新潟駅方から見た白山駅構内、2005年8月撮影。
時代を感じさせる上屋の形状であります。
国鉄時代に移転した駅構内ですが、やはりどことなく私鉄的な匂いのする構内でしたっけ。

改修着手以前の島式ホーム端から新潟駅方を見る
改修着手以前の島式ホーム端から新潟駅方を見る、2005年8月撮影。

改修着手以前の島式ホーム関屋駅方から見た構内
改修着手以前の島式ホーム関屋駅方から見た構内、2005年8月撮影。
新潟県内第三の利用実績を誇る駅とは思えないローカルな雰囲気です。

改修着手以前の島式ホーム端から関屋駅方を見る
改修着手以前の島式ホーム端から関屋駅方を見る、2005年8月撮影。

白山駅から北に十数分歩けばそこは日本海
新潟市の実質都心の駅、あまり潤いの無い実用本位の硬質な駅という印象の強い白山駅ですが、北に十数分歩けばそこは日本海なのです、2017年6月撮影。

水族館のマリンピアや護国神社にほど近い、海岸沿いの道路
水族館のマリンピアや護国神社にほど近い、海岸沿いの道路、2017年6月撮影。
この日の天気は実に素晴らしく風もほどよく冷たくて体の熱冷ましには丁度良し。
白山駅-日和山海岸-関屋浜-関屋分水-新潟駅の約11kmを一気にトレッキング。

初夏の日本海の蒼さ
初夏の日本海の蒼さは素晴らしいのです、2017年6月撮影。

日和山海岸の突堤
日和山海岸の突堤、2017年6月撮影。
砂が風で移動しない為の防御用で、新潟海岸の砂浜を維持する為の施策の一つ。
立ち入りは制限されていないので、当然のことながら海釣り趣味の人がいます。

日本海に向かって伸びる突堤
日本海に向かって伸びる突堤、2017年6月撮影。

初夏の日和山海水浴場
初夏の日和山海水浴場、2017年6月撮影。

船上から海を見ているような感じ
船上から海を見ているような感じですな、2017年6月撮影。

突堤の先端には日本海の波しぶき
突堤の先端には日本海の波しぶきが、2017年6月撮影。
こんな穏やかな日でもこうなのですから、厳冬期のそれはさぞ凄いでしょうな。
新潟市の冬の季節風の強さといったら、上空で風の逆巻く音が聞こえ毎日台風が接近してきているようなものなのですから。

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