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2017年7月29日 (土)

小針駅(越後線)

本日の駅紹介は越後線・小針駅。

小針駅の駅名標

新潟県新潟市西区に所在する有人駅で、開業は昭和35年6月1日。
開業当時の所在は既に新潟市でした。
戦前の当地周辺は旧新潟市近郊の田圃で宅地化がされておらず、それゆえに駅設置が見送られていたようです。
昭和30年代に入るとようやく当地でも宅地開発が行われるようになって、地元と新潟市が協力して国鉄に駅設置を要望。
当局は当初、まだまだ人口が少ないことを挙げて駅設置に難色を示したそうですが、その後の宅地化の急速な進展と地元及び新潟市の粘り強い活動で、ようやく小針駅開業にこぎつけたのです。
戦後間もなく、戦時下に作られた信号場の多くが続々と駅に昇格した後は、国鉄の新駅設置のハードルが非常に高くなったなぁと強く感じさせる小典型なのが小針駅設置のいきさつなのです。
山間の小駅ならまだ理解も出来ますが、旧新潟市内でも越後石山駅と東新潟駅は永らく駅昇格させてもらえないという不遇の時期を経験していますしね。
信号場上がりの山間の小駅が出来る一方で、地方大都市近郊の新駅には渋い顔をする国鉄当局。
これに不条理を感じてしまうのですよ。
やはり国会議員の政治力の差があったりするのかなと勘ぐってしまいます。
新潟市からは有力な政治家が出てないからなぁ。

さてそんな経緯で誕生した小針駅の2016年度一日平均乗車人員は、JR東日本によると2,651人。
同社新潟県内有人67駅中13位で、同じ越後線内の巻駅よりやや多く、内野駅よりやや少ないレベルです。
かつて当局が設置に難色を示した駅とは思えない利用状況で、戦後生まれの駅としてはこれもやはり越後線内の新潟大学前駅に次ぐものです。
ちなみに今から約半世紀前の昭和40年度年間乗車人員は、新潟市史によると36万三千人。
単純計算すると一日平均約994人で、当局に設置を渋られた駅としては破格と言ってよい利用状況でした。
当時は越後線の運行頻度が現在の半分以下だったことを考えると、朝夕の混雑は相当なものだったのでしょう。
しかしこの数字をもってしても、現在は乗車人員で当駅より下位にある寺尾駅関屋駅の後塵を拝していたのです。
昔からこれだけの数字を残す諸駅がありながら、現在もなお「地方交通線」なのが越後線なのであります。

小針駅駅舎の様子
小針駅駅舎の様子、2015年12月撮影。
建築財産票によると昭和35年6月の完成。
つまり駅開業当時からの建物です。
同時期に建てられた諸駅の駅舎と比較すると、何となく安っぽさを感じさせるのは気のせいでしょうか?

改装工事に入っている小針駅駅舎
改装工事に入っている小針駅駅舎、2017年7月撮影。
当駅は新潟市が策定した「にいがた交通戦略プラン」では、当駅のバリアフリー化が謳われているものの駅舎改築の予定はないようです。
また鉄道運輸機構のPDFを見ると、当駅にエレベーター付きの跨線橋を平成29年度中の完成予定で整備すると明記されているので、この工事はその関連のものかもしれません。
バリアフリー施策として、駅舎前にスロープの設置も並行して行うつもりなのかも。
答えは近いうちに出るでしょう。

斜め視線で見た改装着手前の小針駅駅舎
斜め視線で見た改装着手前の小針駅駅舎、2012年3月撮影。
向かって左側に男女別のトイレがあります。
水飲み場があるなど、昭和30~40年代の匂い漂う駅舎です。

駅舎から見た駅前広場の様子
駅舎から見た駅前広場の様子、2012年3月撮影。
画像右側は上屋付き二階建ての駐輪場で、通勤通学需要の多さを伺わせます。
当時の新興住宅地の只中に設置されたこともあってか、駅前広場はやや控えめ。
ロータリー等の整備は行われていません。
タクシーは常駐しているようで、駅の南方まで大きく広がった駅勢圏を反映してのことなのか。

小針駅の南方を越後線と並走する県道
小針駅の南方を越後線と並走する県道、2012年3月撮影。
この道路には新潟交通運行の路線バス寺尾線、越後線の北側を並行する西大通りには路線バス西小針線がそれぞれ運行されていて、越後線・新潟-内野間の諸駅の移動に使えます。
まぁ越後線の当該区間の運行頻度を考えれば、駅巡りにバスを使う必要もないのですけれど。

小針駅駅舎内の自動改札機群
小針駅駅舎内の自動改札機群、2015年12月撮影。

みどりの窓口と一台のみ設置の自動券売機
みどりの窓口と一台のみ設置の自動券売機、2015年12月撮影。
駅の利用状況から見て、券売機が一台きりなのは心もとないところなのです。
まぁ利用客の多くが定期やsuicaならこれでよしという当局の割り切りなのか。

以前の駅舎内待合室
以前の駅舎内待合室、2015年12月撮影。

現在の駅舎内待合室
現在の駅舎内待合室、2017年7月撮影。
上の画像撮影の後、駅舎構内側にバリアフリー対応のトイレを作った関係からか、待合室の空間が大きく縮小されています。

小針駅北口の様子
小針駅北口の様子、2012年3月撮影。
建築財産票によると平成17年(2005年)2月撮影。
跨線橋直下の空間をうまく利用して組み込まれています。

小針駅北口内部の様子
小針駅北口内部の様子、2012年3月撮影。
こちら側は終日無人です。

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小針駅北口廻りの様子、2012年3月撮影。
出入り口前はご覧のように狭隘な生活道路です。
当駅は南北両側共に住宅地になっています。
こちら側から従来からの駅出入り口の南口へ行くには、構外連絡地下道を通るか駅前後の踏切を渡っていました。
前者は特に夜間、防犯上の問題があり得ない話ではないですし、後者は相当に歩くことになります。
したがって北口が新設されたのは、当駅北側の利用者にとって実に歓迎すべきことであったでしょう。


1番線の青山駅方から見た小針駅構内
1番線の青山駅方から見た小針駅構内、2017年5月撮影。
1番線は吉田方面乗り場です。
当駅構内は直線上の対面式ホーム二本というシンプルな構造。
昭和三十年代半ばと比較的近年の設置なので遺構の類もなく、構内に目を見張るモノはあまりありません。

1番線端から青山駅方を見る
1番線端から青山駅方を見る、2017年5月撮影。
手前の踏切はとにかく通行量が多く、日中でも遮断機が上がっている間はクルマの途切れることがありません。

1番ホームに面した駅舎の構内側の様子
1番ホームに面した駅舎の構内側の様子、2012年3月撮影。

跨線橋出入り口から見た1番ホームの駅舎方
跨線橋出入り口から見た1番ホームの駅舎方、2012年3月撮影。

跨線橋出入り口方からみた1番ホームの駅舎方
跨線橋出入り口方からみた1番ホームの駅舎方、2017年5月撮影。
画像右の衝立の向こうで改装工事が行われています。
また上の画像を見ていただければわかるように、以前は幅が狭かった上屋の右側に新たな上屋が増築されています。
私は2015年12月以来、当駅にはご無沙汰だったので、細かく手が加えられている当駅の構内外にいちいち驚く始末でした。

1番ホームの跨線橋出入り口廻りの様子
1番ホームの跨線橋出入り口廻りの様子、2017年5月撮影。
画像左側の柱が増築された上屋のものです。

特徴のない小針駅構内にあって、唯一私の目を惹くのが跨線橋下のこの空間
特徴のない小針駅構内にあって、唯一私の目を惹くのが跨線橋下のこの空間、2012年3月撮影。
待合室を建てるには丁度良さそうな大きさなのですが。

1番線の寺尾駅方から見た小針駅構内
1番線の寺尾駅方から見た小針駅構内、2012年3月撮影。

1番線端から寺尾駅方を見る
1番線端から寺尾駅方を見る、2017年5月撮影。

2012年3月当時の小針駅跨線橋内部
2012年3月当時の小針駅跨線橋内部。
なんとはなしに、荒んだ印象を抱かせます。
開口部は多いものの、波板状の日よけ?が付いていてあまり意味がないような。
この構造では、私の大好きな跨線橋上俯瞰撮影は事実上不可能です。

現在の小針駅跨線橋内部の様子
現在の小針駅跨線橋内部の様子、2017年5月撮影。
2015年12月に訪れた時には既にこのようになっていました。
無意味と思われる開口部が塞がれて、壁面が綺麗に整備されたことで印象はグッと良くなりますな、
上部の窓の位置も低くなったので、構内俯瞰撮影が三脚無しでもなんとか可能になったのは、私のようなスキモノにとって実に喜ばしい話なのであります。

跨線橋上から見た小針駅構内の青山駅方
再整備された跨線橋上から見た小針駅構内の青山駅方、2015年12月撮影。

同じく寺尾駅方を見る
同じく寺尾駅方を見る、2017年5月撮影。
画像右側の路上の小屋は、前述の構外連絡地下道の出入り口です。

2番線の青山駅方から見た小針駅構内
2番線の青山駅方から見た小針駅構内、2017年5月撮影。
2番線は新潟方面乗り場です。
このホームは右隣の生活道路と同一レベルにあるので、道路の延長のような趣も。

跨線橋出入り口から見た2番ホームの青山駅方
跨線橋出入り口から見た2番ホームの青山駅方、2017年5月撮影。
2番ホーム上に待合室はありません。

2番ホーム上から見た小針駅駅舎
2番ホーム上から見た小針駅駅舎、2017年5月撮影。

2番線の寺尾駅方から見た小針駅構内
2番線の寺尾駅方から見た小針駅構内、2015年12月撮影。

青山駅方の踏切から見た小針駅構内
青山駅方の踏切から見た小針駅構内、2017年5月撮影。

寺尾駅方の踏切から見た小針駅構内
寺尾駅方の踏切から見た小針駅構内、2017年5月撮影。
駅と踏切との距離は多少あった方が間合いが程好く取れて良いですな。
当駅の場合、青山駅方の踏切はホームに近過ぎて画が単調になり過ぎです。

小針駅1番線から発車するE129系電車内野行
小針駅1番線から発車するE129系電車内野行、2017年5月撮影。

小針駅2番線に進入するE129系電車新潟行
小針駅2番線に進入するE129系電車新潟行、2017年5月撮影。
2017年3月改正ダイヤでは、当駅での列車交換は一日十回。
越後線・新潟-内野間の交換可能駅(当駅の他に白山、関屋、寺尾の各駅)の中では最小回数です。

真夏の小針駅を出発加速する115系電車吉田行
真夏の小針駅を出発加速する115系電車吉田行、2005年8月撮影。

弥生春未だの小針駅を出発するE127系電車内野行
弥生春未だの小針駅を出発するE127系電車内野行、2012年3月撮影。

小針駅2番線に停車中の115系電車新潟行
越後の地にとって実に貴重な冬晴れの朝、小針駅2番線に停車中の115系電車新潟行、2015年12月撮影。

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