« 直江津駅(信越本線・えちごトキめき鉄道) | トップページ | 白山駅(越後線) »

2017年7月 9日 (日)

春日山駅(えちごトキめき鉄道)

本日の駅紹介はえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン・春日山駅。

JR東日本所属時代の春日山駅駅名標
えちごトキめき鉄道移管後の春日山駅駅名標

新潟県上越市に所在する有人駅で、現在はえちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインの所属です。
開業は昭和3年(1928年)10月26日で、当時の所在は中頸木郡春日村で、同村唯一の玄関駅でした。
春日村はその後昭和30年に高田市へ編入され、同市は昭和46年に直江津市と合併して新自治体の上越市となり今日に至ります。

信越本線直江津-高田間は6.7kmもの距離があるので、その中間地点の春日村村内に駅が設置されても全く不思議ではないのですけれど、明治19年にこの地へ鉄道が敷設されて以来、当局が駅設置に積極的に動くことはなかったようです。
それに業を煮やしたのかどうかは定かではありませんが、大正末期に至って、春日村が誘致運動を開始。
その甲斐あってようやく春日山駅誕生にこぎつけたそうです。
当時は上越線が全通しておらず、新潟-東京間のメインルートは信越線でしたから、複線化の進まぬ当時に輸送力を増強する為には列車交換設備の拡充が不可欠です。
春日山駅誕生には地元の熱心な誘致活動と、信号場を必要とする当局の思惑が合致した結果ではなかったかと推察する次第ですが真相は果たして?

春日村から高田市時代はこれといって特徴の無い地方幹線の小駅に過ぎなかった春日山駅ですけれど、上越市発足に伴い市の行政機能は高田と直江津の中間に位置する春日地区に移転しました。
そして当駅はその最寄り駅として、これまでになかった位置付けになります。
しかし何分クルマ社会な地方都市のことゆえに、それが直接当駅の利用に結び付いたとは残念ながら言い難いのです。
当駅がJR東日本所属時代に統計に載っていた最後の年の2013年度一日平均乗車人員は732人で、漸増状態とはいえ同社新潟県内有人75駅中50位。
上越線・塩沢駅と同レベルで、一日平均2000人を余裕で越す直江津、高田両駅には大差をつけられてしまっています。
この辺はやはり、そもそもの出自が村の駅だったことの限界でしょうか。
新潟県第三の都市の官庁最寄り駅だというのに、国鉄時代は特急はもちろん急行が定期停車することもなかったようです。
しかし当駅がJRから切り離されたその日に運転を開始した特急「しらゆき」5往復の内、1往復の当駅停車が実現。
皮肉なことに、JRの駅では無くなってしまった途端にJRの特急列車が停まるようになったのです。

JR東日本所属時代の春日山駅駅舎の様子
JR東日本所属時代の春日山駅駅舎の様子、2011年6月撮影。
建築財産票によると、平成14年12月5日の完成。
トイレは画像左側の駅舎とは別棟の建物です。
この建物は仮駅舎的なモノで、本命をいずれ建てるという話のようですが、一向に具体化していません。

えちごトキめき鉄道移管後の春日山駅駅舎
えちごトキめき鉄道移管後の春日山駅駅舎、2016年9月撮影。
駅名板が変わったこと以外はJR時代と変化無しです。

春日山駅前広場の様子
春日山駅前広場の様子、2016年9月撮影。
駐輪場に上屋が無いのは、駅舎が仮住まいであることの表れなんでしょうか。
人気観光スポットの「春日山」のお膝元らしく、周辺の大きな観光案内板が設置されているのは来訪者にとって心強いところです。
路上のバスはくびきバス運行の直江津-中央病院線で、直江津駅北口と春日山、高田市街地を結んでいます。

JR所属時代の春日山駅駅舎内の窓口とホーム出入り口周りの様子
JR所属時代の春日山駅駅舎内の窓口とホーム出入り口周りの様子、2011年6月撮影。
実用本位の簡素でそっけない造りです。
仮住まいの駅舎という話も頷けますな。

駅舎内の待合空間
駅舎内の待合空間、2011年6月撮影。
駅舎内は吹き抜けで、ベンチは駅舎内の壁南側にまとめて設置されています。

えちごトキめき鉄道に移管後の駅舎内窓口と自動券売機
えちごトキめき鉄道に移管後の駅舎内窓口と自動券売機、2016年9月撮影。
窓口の表記と自動券売機がえちごトキめき鉄道型に変わった以外は変化無し。
JR時代から宣伝掲示の類が少なく少々寂しい駅舎でしたので、三セクに変わっても印象は変わらないのです。

直江津駅方から見た春日山駅構内
直江津駅方から見た春日山駅構内、2011年6月撮影。
当駅はかつて2面2線で列車交換可能な駅でしたが、平成14年12月にそれまでよりも直江津方に400m移動しています。
したがって事実上新駅といって差し支えないのが現在の駅の姿です。

ホーム端から直江津駅方を見る
ホーム端から直江津駅方を見る、2011年6月撮影。

ホーム上屋下の様子
ホーム上屋下の様子、2012年6月撮影。
手前が駅舎側になります。

高田駅方から見た春日山駅構内
高田駅方から見た春日山駅構内、2012年6月撮影。
前述したように事実上の新駅ゆえに、遺構の類は無く余り見所はありません。

ホーム端から高田駅方を見る
ホーム端から高田駅方を見る、2011年6月撮影。
当駅のホーム有効長は6両です。

不自然な線路の曲がり方と横取り線の分岐
不自然な線路の曲がり方と横取り線の分岐をホーム端から望見できます、2012年6月撮影。
あの辺りがかつての春日山駅跡になります。
昔の時刻表を紐解くと、昭和55年10月改正ダイヤでは1日2回、昭和60年3月改正ダイヤでは1日5回の定期旅客列車の交換が当駅で行われていました。
早い時期から遊休化していたわけではなく、国鉄末期には普通列車の増発もあって交換回数が増えてさえいたのです。

駅舎反対側の線路と並行する道路から見た春日山駅構内
駅舎反対側の線路と並行する道路から見た春日山駅構内、2011年6月撮影。
駅舎が見えないと、平凡なローカル線の小駅のように見えます。

道路上から見た春日山駅駅舎のホーム側の様子
道路上から見た春日山駅駅舎のホーム側の様子、2011年6月撮影。

春日山駅に進入する485系電車T編成の快速「くびき野」新潟行
春日山駅に進入する485系電車T編成の快速「くびき野」新潟行、2005年6月撮影。

485系電車T編成の普通列車新井行
快速「くびき野」編成の新井駅への回送を兼ねて朝に設定されていた、485系電車T編成の普通列車新井行、2011年6月撮影。

春日山駅に到着した189系電車の普通列車「妙高」長野行
春日山駅に到着した189系電車の普通列車「妙高」長野行、2011年6月撮影。

春日山駅を出発する115系電車直江津行
春日山駅を出発する115系電車直江津行、2012年6月撮影。
えちごトキめき鉄道に移管後の当駅で115系電車を見れるのは、快速「くびき野」の後身である通称「新井快速」と、新井快速用車両の直江津からの送り込み列車のみになりました。

春日山駅に到着したET127系電車妙高高原行
春日山駅に到着したET127系電車妙高高原行、2016年9月撮影。
JR時代は上越界隈で定期運用されることのなかったこの電車も、今や妙高はねうまラインの主役の座に。

春日山駅に停車中のET127系電車新井行
秋の陽を浴びながら春日山駅に停車中のET127系電車新井行、2015年10月撮影。
こちらのカラーリングはJR所属時代そのまま。
この電車に乗り慣れていた私は、七ヶ月ぶりに旧友と再会した気分。
でも車内は雰囲気がなんとなく荒れていました。
乗客が荒んでいるということではなく、車内清掃があまり行き届いていない感じを受けてしまったのです。
JR西日本時代の北陸本線の電車もそんな感じでしたっけ。
それを考えるに、何だかんだ言ってもJR東日本はやはり凄いやと再認識させられるのであります。

春日山駅に停車中のE653系電車特急「しらゆき」
春日山駅に停車中のE653系電車特急「しらゆき」上越妙高行、2015年10月撮影。
上越地方にお住まいの方以外は現地に宿泊しない限り、陽の出ている時間帯で当駅に停車する「しらゆき」を撮影できるのは、午後の6号のみです。
私もこれを撮るために、トキ鉄内の特急料金210円也を払って高田駅まで一駅乗車しました。

春日山駅に停車中のほくほく線直通HK100形電車
春日山駅に停車中の、ほくほく線直通HK100形電車越後湯沢行、2016年9月撮影。
JR信越本線時代は実施されていなかったほくほく線電車の乗り入れも、三セク化によって実現の運びに。
本数は少ないですが、JRから乗り入れてくる「新井快速」以外はロングシートのET127系電車ばかりになってしまったこの線区で、クロスシート車に乗車券だけで乗れるのは貴重な事なのであります。

春日山駅ホームのすぐ下をアンダークロスして駅の東西を結ぶ道路
春日山駅ホームのすぐ下をアンダークロスして駅の東西を結ぶ道路、2008年5月撮影。
画像右側の白い建物が、新潟県第三の都市・上越市役所です。
市役所が人口の多い旧高田市内ではなく、直江津、高田に挟まれたこの地に建てられた事は、両市の合併が対等なものであった事の表れか。


上越市役所の所在する界隈
道路をくぐって上越市役所の所在する界隈に出ます、2012年6月撮影。

線路とアンダークロスする道路の春日山方
線路とアンダークロスする道路の春日山方、2006年10月撮影。
春日山駅は画像左方に位置しています。
この通りを道なりに2km程進むと、かつての越後上杉家の本拠地・春日山界隈に行き着きます。

春日山駅から春日山界隈への道のり
春日山駅から15分ほど歩くと、駅周辺の地方中核都市近郊の車の喧騒とは隔絶した鄙びた風景に変わってまいります、2011年6月撮影。

春日山城跡ものがたり館
駅から17分程歩いて、「春日山城跡ものがたり館」に到着、2011年6月撮影。
春日山一帯を見て回る前に、予備知識を仕入れるためにここで春日山や上杉氏の歴史についてのビデオ解説を見るのが良いでしょう。

春日山史跡広場
「春日山城跡ものがたり館」に隣接した春日山史跡広場、2011年6月撮影。

春日神社の入り口
史跡広場から数分で春日神社の入り口に到着、2011年6月撮影。
今から千年と少し前に、奈良春日神社の分霊を祀るためにこの地に建てられた神社です。
「春日山」の由来もこの神社からきています。
神社が現在位置に移ったのは1381年の事なんだとか。

春日神社の社殿
春日神社の社殿、2011年6月撮影。

林泉寺山門
春日神社から10分ほど歩いて林泉寺に到着、2011年6月撮影。
1497年に上杉謙信公の祖父であられる越後守護代・長尾能景公が、長尾氏の菩提寺として建立した曹洞宗の寺です。
越後の地に威勢を誇った上杉氏ゆかりの寺らしく、惚れ惚れする山門の造りであります。

林泉寺本堂
林泉寺の本堂、2011年6月撮影。



林泉寺境内の様子
林泉寺境内の様子、2011年6月撮影。

上杉謙信公のお墓
上杉謙信公のお墓です、2011年6月撮影。

林泉寺の宝物館
林泉寺の宝物館、2011年6月撮影。
上杉氏ゆかりの多数の展示物を解説付きで見学できます。
戦国女子の諸女はぜひ押さえておいてもらいたいところです。

春日山神社
林泉寺から12分ほど歩いて春日山神社に到着、2011年6月撮影。
上杉謙信公の時代の武士姿の方々のパフォーマンスが行われていました。
しかしぶっちゃけ私はこういうのはかなり苦手・・・。

春日山城址に向けて登り始めます
春日山神社からいよいよ春日山城址に向けて登り始めます、2011年6月撮影。

春日山城址への道のり
春日山城址への道のりは整備されているので、山登りではなくピクニック気分です。
2011年6月撮影。

直江屋敷への道
画像左手を登ると、「花の慶次」で慶次郎の莫逆の友・直江兼続で有名な上杉家の重臣・直江氏の館跡「直江屋敷」に行き着きます、2011年6月撮影。

直江屋敷
春日山神社から9分で直江屋敷に到着、2011年6月撮影。

直江屋敷から下界を見下ろす
直江屋敷から下界を見下ろす、2011年6月撮影。

史蹟 春日山城址
直江屋敷から5分で、史蹟 春日山城址に到着、2011年6月撮影。
春日山神社からここまで、あちこちフラフラしながら私の足で18分というところです。
「春日山城跡ものがたり館」からだと、途中春日神社、林泉寺、春日山神社に寄り道しつつ所要45分。



春日山城址から下界を見下ろす
春日山城址から下界を見下ろす、2011年6月撮影。
生憎この日は薄曇で、素晴らしい眺め!とはいかなかったのが残念。

|

« 直江津駅(信越本線・えちごトキめき鉄道) | トップページ | 白山駅(越後線) »

R016 北陸新幹線・えちごトキめき鉄道の駅」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 直江津駅(信越本線・えちごトキめき鉄道) | トップページ | 白山駅(越後線) »