« 馬下駅(磐越西線) | トップページ | 亀田駅(信越本線) »

2017年6月13日 (火)

早通駅(白新線)

本日の駅紹介は白新線・早通駅。

早通駅の昔の駅名標

新潟県新潟市北区に所在する有人の自動改札設置駅てす。
開業は昭和32年(1957年)2月11日で、開業当時の所在は北蒲原郡豊栄町。
豊栄町は昭和45年に市制を施行して豊栄市になり、県都新潟市と境を接する街として発展して来ましたけれど、平成の大合併の号令下で平成17年3月に新潟市に合併編入されて、同市北区となり今日に至ります。
早通駅の置かれた早通地区は、昭和40年代半ばから県営団地の造成を皮切りに宅地開発が進められた地域で、当駅はその街並みの只中にあります。
しかし早くから開発が行われて来た故なのか、周辺の雰囲気は私が子供の頃と左程変わっておらず、部外者の目には近年に橋上駅舎化されて、更なる発展の機会を得た両隣の豊栄、新崎両駅周辺に比べてやや古めかしく映ってしまうのです。

JR東日本によると、2015年度の早通駅1日平均乗車人員は1,118人。
同社新潟県内有人67駅中36位で、特急列車の停車する羽越本線・中条駅よりもやや少なく、信越本線・矢代田駅や越後線・青山駅と同レベルです。
新潟市の統計によると早通地区の人口は約1万人なので、それを考えると人口比では当駅の利用状況は相当に良いと申せましょうか。
当駅周辺に高校は無いので学生の集中は無く、新潟市中心部への通勤通学が主要な顧客です。

Hayadoori0021215


早通駅南口の様子
早通駅南口の様子、2015年12月撮影。
建築財産票によると完成は平成17年3月11日なのですが、当駅への自動改札機導入は3月10日なので腑に落ちないところです。
ウィキペテ゜ィアや「広報とよさか」によると、この南口は昭和45年10月に当駅がそれまでの新崎方の踏切付近から現在位置に移転した際に作られたものなんだとか。
当時の写真を見ると周囲には何も無く、それゆえに広大な駅前広場とロータリーを設置できたということなのでしょう。
新潟県の駅紹介を書いていて、最も驚いた事のひとつがこの話でした。
子供の頃からの印象で、こちら側が駅開設時からの出入り口だとずっと思い込んでましたからねぇ。
万事物事は、先入観に囚われず見て調べてみるべしと改めて思い知りました。
閑話休題、南口駅前ロータリーには新潟交通運行の路線バス・万代シティ-豊栄線が乗り入れています。
鉄道補完では豊栄、新崎(最寄バス停から少々距離アリ)、新潟の各駅への移動に使えますが、本数は少なく2017年3月改正ダイヤでは平日1日9往復と過疎ダイヤになっています。
また何度か訪れた日中見た限りでは、駅前にタクシーの待機はしていないようですけれど、駅前にはタクシーの営業所があります。

早通駅南口の自動改札機
早通駅南口の自動改札機、2015年12月撮影。
前述したように当駅への自動改札導入は2005年3月です。

跨線橋上から俯瞰で見た早通駅南口駅前通り
跨線橋上から俯瞰で見た早通駅南口駅前通りの様子、2015年12月撮影。
背の低い建物が密集する住宅街です。
通りにはセブンイレブン以外、昔からの店舗が点在していて集客力のある建物はありません。
駅前広場とロータリーは昔の仕様で、昨今のそれのようにメリハリのついた整備はされていないのでどことなく混沌とした印象。

早通駅北口の様子
早通駅北口の様子、2015年12月撮影。
当駅設置から昭和45年まではこちら側が唯一の出入り口でした。

自動改札機導入以前の早通駅北口
自動改札機導入以前の早通駅北口、2003年11月撮影。

早通駅北口自動改札周りの様子
北口自動改札周りの様子、2015年12月撮影。
こちら側は完全に無人化されています。

早通駅北口ロータリーの様子
北口ロータリーの様子、2015年12月撮影。
混沌としてとりとめのない印象の南口と異なり、小さいながらもよく整備されていて印象の良いところです。

1番線の豊栄駅方から見た早通駅構内
1番線の豊栄駅方から見た早通駅構内の様子、2011年6月撮影。
当駅構内は直線上に2本のホームがあるのみのシンプルな構造の上、貨物ホーム跡などの遺構も無いためにこれといった見せ場も無く地味です。


1番ホーム端から豊栄駅方面を見通す
1番ホーム端から豊栄駅方面を見通す、2013年4月撮影。
一見すると複線に見えますが、構内有効長が広いだけの単線です。

1番ホーム中央部の様子
1番ホーム中央部の様子、2013年4月撮影。
新潟方面への列車のほとんどが発着するこのホームは上屋も2番のそれに比べて長く、ベンチも設置されていて利用実態を無言の内に物語っているよう。
ただしホーム上の待合室の居住性は2番の方が上ですな。

2番ホームから見た1番ホームの改札周りの様子
2番ホームから見た1番ホームの改札周りの様子、2015年12月撮影。
建物の右側が自動改札機導入に伴って作られた部分です。
画像左側が待合室です。

1番ホームの新崎駅方から見た早通駅構内
1番ホームの新崎駅方から見た早通駅構内、2013年4月撮影。
当駅のトイレは1番ホームの跨線橋直下にあります。

1番ホーム端から新崎駅方を見る
1番ホーム端から新崎駅方を見る、2013年4月撮影。

早通駅跨線橋内部の様子
早通駅跨線橋内部の様子、2015年12月撮影。
当駅の跨線橋は昭和45年10月に駅の移転及び列車交換設備設置に伴って造られたものです。
その後の国鉄標準型と比べると、その内部の造りは大きく異なっていて天井の造作などは無骨そのもの。
この跨線橋は自由通路になっていて、自動改札導入以降は二つのホームの相互移動には使えないのが当駅最大の特徴になっています。
南口は1番ホーム専用出入り口、北口は2番ホーム専用出入り口になっているのです。
単線上の駅である当駅の場合、列車交換や優等列車の退避が無い場合の列車は上下共に1番線発着が基本になっていて、特に新潟行は朝の特急退避1本以外は全て1番発着です。
しかし2番の列車発着も2015年12月時点で、1日20本(内19本は豊栄・新発田・村上方面行)もあるのです。
構内のホーム相互間の行き来が出来ない新潟県内の駅としては他に信越本線の越後石山駅の例がありますけれど、あちらは複線上の棒駅なのでホームは方面別に明確に区別されていますから、まだわかりやすいと言えましょう。
しかし当駅の場合は単線上の駅ゆえに上下が混在した状況で、利用者にとって不便さは否めません。
新崎-豊栄間の複線化が絶望的な状況下で、これを解消する最善の対策としては橋上駅舎化がベストでしょう。
また白新線の新潟市内各駅では新崎、豊栄両駅の橋上駅舎化に続いて近年は黒山駅の駅舎(待合室)改築や大形駅の駅前広場拡張整備、東新潟駅跨線橋へのエレベーター設置と利便性の強化が図られており、早通駅の抜本的改修が実施されれば市内の白新線全駅で一応手が入れられたことになります。
しかしそれには何分、先立つモノとの相談が必要。
最近は越後線の巻駅や前述の越後石山駅橋上駅舎化に向けてのアクションも起こっていますし、新潟市としては早通駅と越後石山駅という市内の二大不便駅のどちらを先に解消するのか、遠くない将来に判断を求められることになるのでしょう。

跨線橋上から早通駅構内の豊栄駅方を見る
跨線橋上から早通駅構内の豊栄駅方を見る、2013年4月撮影。

跨線橋上から新崎駅方を見る
同じく新崎駅方を見る、2015年12月撮影。

2番ホームの豊栄駅方から見た早通駅構内
2番ホームの豊栄駅方から見た早通駅構内、2015年12月撮影。
昭和45年10月に駅が現在位置に移転した時点でのホーム長は90mだったそうなので、この辺りは国鉄末期に延伸された部分と思われます。

1番ホームから見た2番ホーム待合室の様子
1番ホームから見た2番ホーム待合室の様子、2013年4月撮影。
2番ホームの上屋は改札口と待合室の辺りのみしか設けられていません。

2番ホームの北口改札付近の様子
2番ホームの北口改札付近の様子、2013年4月撮影。
2番ホーム内にトイレはありませんので、利用の際はご注意ください。
前述したように、2番ホームから1番ホームへの移動は直接出来ず、一度改札を出る必要があります。

自動改札機導入以前の早通駅2番ホーム(画像右側)と跨線橋の位置関係
自動改札機導入以前の早通駅2番ホーム(画像右側)と跨線橋の位置関係、2003年11月撮影。
跨線橋を使って2本のホームを行き来できる構造であったことがわかります。

新崎駅方の踏切から見た早通駅構内
新崎駅方の踏切から見た早通駅構内、2008年9月撮影。
ウィキペディアや「広報とよさか」によれば、開業当初の当駅はこの踏切の手前に置かれていて(画像左側)、ホーム長は僅か60mだったとか。
気動車3両でイッパイイッパイの短さだったのです。

早通駅を通過する485系電車R編成の特急「いなほ」酒田行
早通駅を通過する485系電車R編成の特急「いなほ」酒田行、2011年6月撮影。

早通駅を通過するE653系電車の特急「いなほ」酒田行
早通駅を通過するE653系電車の特急「いなほ」酒田行、2015年12月撮影。
2017年3月改正ダイヤでは、朝の特急「いなほ1号」を上り普通列車が当駅で交換待ちしています。

早通駅で行き違う115系電車湘南色の新潟行とE129系電車豊栄行
早通駅で行き違う115系電車湘南色の新潟行とE129系電車豊栄行、2015年12月撮影。

列車交換を終えて早通駅を出発する115系電車新潟行
列車交換を終えて早通駅を出発する115系電車新潟行、2015年12月撮影。

早通駅で上下のE129系電車が行き交う
早通駅で上下のE129系電車が行き交う、2015年12月撮影。
新潟県内のJR直流電化区間では、これからはこの光景が日常のモノになるのです。

早通駅2番線を出発するE129系電車村上行
早通駅2番線を出発するE129系電車村上行、2015年12月撮影。
昭和55年10月改正ダイヤでは、当駅に停車する定期列車は上下合わせて26本。
日本海側有数の大都市近郊の路線としてはあまりにも少ない数字でした。
それが現在では上下合わせて90本を越えます。

E127系電車同士が、春の早通駅で行き違う
白新線では2015年3月改正をもって過去帳入りしたE127系電車同士が、春の早通駅で行き違う、2013年4月撮影。

E127系電車内野行が早通駅1番線に進入
E127系電車内野行が早通駅1番線に進入、2013年4月撮影。

|

« 馬下駅(磐越西線) | トップページ | 亀田駅(信越本線) »

R009 白新線の駅」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 馬下駅(磐越西線) | トップページ | 亀田駅(信越本線) »