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2017年4月 9日 (日)

黒井駅(信越本線)

本日の駅紹介は、信越本線・黒井駅。

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新潟県上越市に所在する無人駅で、開業はまず貨物駅として明治35年(1902年)7月1日。
その前年、当駅付近に米国のスタンダード石油傘下のインターナショナル石油によって直江津製油所が完成し、当時の北越鉄道が石油関連の貨物輸送拠点として黒井駅を開設しました。
この時点では客貨分離が図られており、旅客営業は当駅の直江津方約1km地点に設置された「春日新田」駅で行っています。
黒井駅はその4年後の明治39年9月1日に旅客営業を開始しています。
この直前に春日新田駅が廃止されているので、当駅が旅客営業を開始したのはその代替措置であったようです。
当駅誕生のきっかけとなった直江津製油所は、その後日本石油に売却された後、大正11年に閉鎖。
黒井駅はその最大の顧客を失って危機に陥る・・・かと思いきや、製油所廃止から間もなく、当駅付近に大手の各種工場が相次いで進出。
これによって当駅はそれら工場の物流拠点として活況を呈するようになったのです。

黒井駅の開業当時の所在については、私の調べでは何とも判断がつきかねるのが正直なところであります。
駅南方の地名から推察すると中頚城郡大瀁村ではないかとも思えるのですけれど、当駅周辺は複数の自治体の境界線上にあるので断言が出来ないのです。
ともあれ駅名票にある中頚城郡頸城村は、昭和32年(1957年)4月に大瀁村と明治村が合併して誕生し、平成17年1月に上越市に合併編入されて今日に至ります。

やや古い資料で恐縮ですが、上越市統計要覧によると平成19年度の黒井駅年間乗車人員は9万人。
単純計算すると一日平均約247人です。
この数字は有人駅の潟町駅を凌ぐもので、通学以外にも周辺工場への通勤需要があるのかもしれません。

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改築後の黒井駅北口の様子、2014年6月撮影。
こちら側が従来からの駅出入り口になります。
駅の南北を結ぶ自由通路は2011年6月に竣工しました。
これに伴い旧駅舎は解体撤去されています。

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自由通路の供用開始に伴って新設された黒井駅南口の様子、2012年6月撮影。
この時点ではこちら側は全くの未開発エリアです。

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自由通路上の駅構内出入り口付近の様子、2012年6月撮影。
自動券売機が一台置いてあるだけの、簡素極まりない出入り口です。

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犀潟駅方から見た黒井駅構内の様子、2012年6月撮影。
画像右側がJR貨物の黒井貨物駅。
旅客駅と生きた貨物駅が併設されているのは、新潟県内では当駅と白新線・東新潟駅ぐらいですな。
かつての黒井貨物駅は、約1km南にある直江津港の発展とリンクして盛況を呈していました。

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ホーム端から犀潟駅方を見る、2012年6月撮影。

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黒井駅の島式ホームの様子、2012年6月撮影。
ホーム右側の1番は下り長岡方面、左側の2番は上り直江津方面乗り場です。
当駅のホーム上屋は昭和41年3月の完成。
おそらく旧駅舎と同時期に建てられたのでしょう。
信越本線・北長岡駅のそれと類似した印象。
隣が貨物駅のせいか、実用本位の雰囲気が強まって旅情は感じられませんなぁ。

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ホーム中央部から見た黒井駅自由通路南口側、2012年6月撮影。

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ホーム上の待合室内の様子、2012年6月撮影。
ホーム上の待合室も、近年はこういう形態が増えました。
待合室も以前は犀潟方のホーム上屋端に設けられていましたが、自由通路化に合わせて出入り口近くの現在位置に移動しています。

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自由通路に通じる出入り口付近の様子、2012年6月撮影。

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黒井貨物駅構内で待機中のEF81形電気機関車455号機、2012年6月撮影。

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ホーム端から直江津駅方面を見る、2012年6月撮影。

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自由通路上から俯瞰で見た黒井駅構内の様子、2012年6月撮影。
前述したように当駅の元々の出自は貨物駅なのがよくわかります。
構内は犀潟駅方に向って広がっています。

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同じく直江津方を俯瞰で見る、2012年6月撮影。
こちら側は線路群が収束していくのを望見できます。

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黒井駅1番線から出発する115系電車長岡行、2012年6月撮影。

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黒井駅1番線を通過する北越急行ほくほく線HK100形電車の越後湯沢行、2012年6月撮影。
ホーム上の建物は閉鎖された旧待合室です。
北陸新幹線開業以前、ほくほく線列車は当駅を全列車通過していましたが、2015年3月改正でほくほく線列車の当駅停車が実現しました。
当時は下り(六日町方面)が朝の二本、上りが昼の一本の計3本。
2017年3月改正では上下各三本ずつ計6本に拡大しています。

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黒井駅2番線に進入する特急「はくたか」金沢行、2012年6月撮影。
ホーム端の貨物運行事務用と思われる建物が犀潟方面への視界を大きく遮っているので、ここからの画はあまり見栄えはしないのです。
しかし直江津方のホーム端は自由通路が視界を遮るので、これまたあまり宜しくない。
元々島式ホームというのは駅撮りに適しているとは言いかねるのですけれど、当駅の場合はそれら悪条件が重なるので駅撮りには向いていません。
目当てとするべきなのは旅客列車よりも貨物列車でしょうな。

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黒井駅2番線を通過する特急「北越」金沢駅、2012年6月撮影。
自由通路側を背景にする場合、直江津方面への列車はすれ違いざまの咄嗟撮影になるのでこれまたあまり宜しくないのです。

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黒井駅前通りの様子、2012年6月撮影。
駅付近に住宅、その周りは工場群という環境です。
この時点では駅周辺にこれといった店舗はありません。

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直江津方の踏切から見た黒井駅構内、2012年6月撮影。

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同じく直江津方を見る、2012年6月撮影。
20年程前の道路地図を見ると引込線(専用線?)がこれと同じような位置に健在なのですが、これがその跡なのでしょうか?

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まだまだこれからというところの、黒井駅南口の道路沿い、2012年6月撮影。
当駅南にはかつてナローゲージの頸城鉄道・新黒井駅が併設されていました。
昭和43年10月に新黒井駅乗り入れが廃止され、昭和46年5月に全線廃止されています。
駅跡には碑が立っていたことはよく知られており、私も探したことがあったのですが探し方が悪かったのか見つけられませんでした(涙)。
自由通路建設に伴う再開発前は、駅の南側は一面雑草で覆われて近づくことが出来ず、新黒井駅の遺構も全く窺い知ることが出来なかったのです。

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ここからは旧駅舎時代の黒井駅についてご紹介。
上は2006年11月、下は2004年9月撮影。
前述の自由通路建設に伴って撤去された建物です。
昭和41年に貨物駅の構内大改修が実施された際に改築されたとの事。
建築財産票は明らかに剥ぎ取られた跡がありました。
駅舎が存在していた当時の当駅は、独特の荒んだ雰囲気があり、そんなことをするDQNがいても全く不思議に思わない状況だったのですよ。

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黒井駅旧駅舎内部の様子、2006年11月撮影。
内部にベンチは無く、自動券売機が一台ポツンと置いてあるきりの素っ気無いところでした。
駅舎内外共に、工場地帯の立地に相応しい実用性のみを追求したような姿なのです。

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黒井駅旧駅舎のホーム出入り口付近の様子、2004年9月撮影。
ホームへは貨物線群を跨ぐ長大な跨線橋で連絡していました。
階段の右横にあるのがトイレで、男女兼用・水洗。

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旧黒井駅舎時代の長大な跨線橋、2006年11月撮影。
壁面の汚れのようなものは概ね靴跡です。
DQNたちが壁を蹴りまくっているのです。
こんなのは色々噂の加茂駅や中条駅でも、他の無人駅でもお目にかかれないものでした。

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そんな壁面にはこんな張り紙が、2006年11月撮影。
「蹴らないでください」
「喫煙禁止場所」
こんなのが張ってある駅も、そうそうお目にかかれるものではありません。
きょうびは防犯カメラが無いと実に危ない。

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旧駅舎から見た黒井駅の旧跨線橋、2004年9月撮影。
駅舎は素っ気無さ過ぎて、美的にはあまり宜しくありませんでしたけれど、この無骨かつ頑健な跨線橋は実に味わいがありました。
鉄骨が水色なのが清新なアクセントになっていて実に宜しい。
内部の荒れ方とは全てにおいて対照的です。

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旧駅舎・旧跨線橋時代の黒井駅構内を直江津方から見る、2004年9月撮影。
直江津港を臨む貨物拠点、そして周辺工場群の物流拠点。
そんな栄光の時代を濃厚に留めていたかつての姿です。
この頃はこの位置から列車を撮影しても、下り列車は充分に画になったのです。

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同じく犀潟駅方から見る、2004年9月撮影。

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直江津方の踏切から見た旧駅舎・旧跨線橋時代の黒井駅構内、2004年9月撮影。

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