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2017年3月11日 (土)

小出駅(上越線)

本日の駅紹介は、上越線/只見線・小出駅。

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小出駅の駅名標

新潟県魚沼市に所在する有人駅で、同市の玄関駅であります。
開業は大正12年(1923年)9月1日で、当時の所在は北魚沼郡小出町。
小出町は六日町と並ぶ魚沼地方の主要な町で、駅の風格もそれに相応しいものになっています。
戦時下の昭和17年11月1日に只見線・小出-大白川間が開業して、当駅は上越線と只見線が乗り入れる現在の形が確立されました。
人口約一万三千人の小出町は平成の大合併の号令下、2004年11月1日に北魚沼郡の諸町村と合併して新自治体の魚沼市の中心部となり、当駅は人口約三万七千人の新たな市の玄関駅となって今日に至ります。

さて小出駅は魚沼市(旧小出町)中心部とは魚野川を挟んで対岸にあり、街の中心部とは1km近く離れています。
越後堀之内駅から街の中心部に至るには魚野川を鉄橋で渡らねばなりませんから、その辺の事情もあるのだろうとずっと思っていましたけれど、小出町史によると駅があのようなやや不便な場所に設けられたのは、鉄道に対して町にそれほどの熱意が無かったからのようです。
町の意識として、鉄道の駅を町発展のツールとする意識が大きくなく、駅が町の中心から離れていても許容範囲内なら無問題というわけです。
大正時代ともなれば、客貨両面に渡る鉄道の威力は広く知られるところだったでしょうに、何とも淡白な話なのです。
新潟県の駅紹介にあたっては、新潟県内の市町村史を調べて駅設置の謂れを勉強しているのですけれど、このようにユルい話は当駅に関するこの話がほとんど唯一なのですよ。
こういう町の意識の下、小出停車場は町内を流れる魚野川西岸の現在地に置かれることになったのです。
川岸の縦深の無い地形に駅を設置した事は、後世になって大きなツケとなって返ってきました。
それが上越新幹線の駅設置の問題です。
小出は長岡-越後湯沢間のちょうど中間に位置していて、駅設置に程よいところであります。
只見線と接続していて、その辺のアドバンテージもあります。
しかし新幹線駅は、人口規模で小出町とほぼ同格の南魚沼郡大和町内の浦佐駅に決定。
時に昭和46年10月であります。
この結果に憤懣やる方ないのが小出町で、町史によるとこの翌月に「町民総決起大会」を挙行して浦佐駅へ異議アリと高らかに宣言します。
昭和47年2月には、総勢225人もの大陳情団が上京して時の通産大臣・田中角栄氏に直談判するまでにエスカレート。
しかし角栄氏の回答は、「新幹線の駅は技術的問題があるので簡単には動かせない」でありまして、眦を決して談判に及んだ陳情団にとって無情なモノなのでした。
まぁこの駅に新幹線の駅を作るとなると、直線で入るとルートの根本的変更が必要ですし、現在そのままのルートから駅に入るとなると急カープは避けられません。
加えて前述した駅周辺の地形の余裕の無さ。
あの場所に浦佐駅と同規模の立派な駅を作るのはかなり無理があります。
計画段階で大陳情団を繰り出してアピールしておけば、町内の別位置に新駅を設置するのも可能だったかもしれませんが、ルートが確定してしまってから騒いでも遅すぎますなぁ。
かくて昭和48年秋には上越新幹線・浦佐駅の建設が始まり、全ては終わってしまったのです。
新幹線開業前は浦佐駅に対して断然優位であった小出駅も、開業によって在来線特急「とき」が全廃されると一気に斜陽化。
昭和60年3月改正で急行「佐渡」「よねやま」が廃止されると、当駅に停車する幹線筋の優等列車は消滅。
JR移行後まもなく只見線の急行「奥只見」が廃止されて、当駅はついに優等列車の停車しない実質電化ローカル線の小さな拠点駅になって今日に至るのです。

そんな小出駅の2015年度一日平均乗車人員は、JR東日本によると940人。
同社の新潟県内有人67駅中42位です。
高校が付近にある為に学生の集中があり、市の規模を考えれば健闘しているように思えます。

小出駅駅舎その1
小出駅駅舎その2
まだ真新しい小出駅駅舎の様子、2012年5月撮影。
建築財産票を見つけられなかったのですが、ウィキペディアによると2011年8月26日の供用開始です。
下の画像の駅舎右側のガラス張りのところが待合室です。

小出駅前のバス乗り場
駅舎横の路線バス乗り場、2012年5月撮影。
駅前からは鉄道補完として、南越後観光バス運行の穴沢(入広瀬)・大白川線と上越線沿いの六日町線及び小千谷線が発着しています。
特に穴沢大白川線は、超過疎ダイヤの只見線各駅廻りの大きな助けになります。

小出駅の駅名板
町出身の俳優・渡辺謙氏の手による駅名板、2012年5月撮影。
当地域出身の有名人と言えば、私的には渡辺氏と戦隊シリーズ初期の名女形で現在はアクションコーディネーターの竹田道弘さんですな。
戦隊スーツを着ると、体型も挙動もどー見ても女子にしか見えない名人芸でした。

小出駅駅舎内部その1
小出駅駅舎内部その2
駅舎内部の様子、2012年5月撮影。
下の画像の左側が待合室入り口です。
改築で駅舎はすっかり小奇麗になりましたけれど、旧駅舎の持つ幹線の主要駅としての風格は随分薄れてしまいました。
なおトイレは駅構内にしかなく、駅周辺に気軽にトイレを借りられる店は無いのでその点ご注意の程を。

小出駅駅舎内部その3
待合室内部の様子、2012年5月撮影。
一面窓で鼻クソをほじっているのも外から丸見えですが、防犯上はこの方が良いですな。

小出駅の1番ホームその1
1番ホームに接する駅舎と上屋の様子、2012年5月撮影。
1番ホームは長岡方面乗り場になります。
トイレは改札口の向こう側で、新しい駅舎では当然の事ながらバリアフリー対応。

小出駅の1番ホームその2
1番ホーム(下り長岡方面乗り場)の水上方から見た小出駅構内、2012年5月撮影。
上越新幹線開業前はこのホームを目一杯使って、電車特急「とき」が一日5往復停車していたのです。
この時期には他に電車急行「佐渡」四往復と「よねやま」一往復、客車夜行急行「能登」の下りが停車していました。
当駅に「とき」が停車するようになったのは確か昭和47年3月改正からで、新潟-越後湯沢間の電車急行「ゆざわ」が同改正で廃止された代替措置がその始まりではなかったかと記憶しております。
ちなみに昭和55年10月改正ダイヤにおける、小出駅の優等列車停車は下記の如し。
下り                      上り
01:51急行「能登」金沢行        01:08急行「佐渡8号」上野行
03:38急行「佐渡7号」新潟行     08:01特急「とき4号」上野行
09:49特急「とき1号」新潟行      08:24急行「佐渡2号」上野行
11:05急行「佐渡1号」新潟行      11:02特急「とき10号」 上野行
11:48特急「とき5号」新潟行      11:08急行「よねやま」上野行
12:15急行「よねやま」直江津行   15:00特急「とき18号」上野行
16:20特急「とき15号」新潟行    15:06急行「佐渡4号」上野行
17:06急行「佐渡3号」新潟行     17:00特急「とき22号」上野行
18:47特急「とき21号」新潟行    17:42急行「佐渡6号」上野行
21:17特急「とき25号」新潟行    18:00特急「とき24号」上野行
21:49急行「佐渡5号」新潟行

小出駅の1番ホームその3
1番ホームの長岡方から見た構内、2012年5月撮影。
只見線ホームへ至る跨線橋が長いこともあって、地方幹線の主要駅らしい風格満々なのです。
ただホームの上屋は信越本線の特急停車駅に比べると短めで、この辺りはローカル輸送の実態を反映してのものではないかと推察できるところ。

小出駅の1番ホームその4
1番ホーム端から長岡方を望む、2012年5月撮影。

小出駅の1番ホームその5
1番ホーム上の跨線橋出入り口の様子、2012年5月撮影。
地方幹線主要駅としては標準的な幅です。

小出駅跨線橋その1
跨線橋内部の様子、2012年5月撮影。
只見線ホーム乗り場へ向って、途中から幅が狭くなっているのがポイントです。
電化幹線上越線さまとは格が違うんだぞぅと逆アピールしているようです。

跨線橋上から見た構内その1
跨線橋上から構内の水上方を見る、2012年5月撮影。
上越(画像右側)、只見(画像左側)両線間の空所が目に付きます。

跨線橋上から見た構内その2
同じく構内の長岡方を見る、2012年5月撮影。
画像右側の駅裏は道路一本隔てた向こうがすぐ魚野川です。

小出駅の上越線用島式ホームその1
島式ホーム中央部の様子、2012年5月撮影。
上り水上方面乗り場は画像左側の3番線で、右側の2番線(中線)に発着する定期列車は現在ありません。
ちなみに昭和55年10月改正ダイヤでは、当駅での普通列車の特急列車退避が1日3回ありました。

小出駅の上越線用島式ホームその2
島式ホーム2番の長岡方から見た構内、2012年5月撮影。
この2番線に今後定期列車が発着することはもう無いのでしょう。
豪雪地域ゆえに冬季にダイヤが乱れた際の保険で維持しているのかもしれませんが、ダイヤが乱れそうなら先手を打って運休させるのが常態ならば、その必要も無さそうです。
ローカル旅客はそれで良くても貨物列車はそうもいかないでしょうから、その辺の考慮もあるのかもしれませんけれど。

小出駅の上越線用島式ホームその3
小出駅の上越線用島式ホームその4
島式ホーム端から長岡方を見る、2012年5月撮影。

上越線ホームから見た只見線用ホーム
3番ホームから見た只見線の島式ホーム、2012年5月撮影。
跨線橋がひどく大きく見える、低くて小さなホームです。

小出駅の上越線用島式ホームその5
島式ホームの端から水上方を見る、2012年5月撮影。

小出駅の上越線用島式ホームその6
島式ホーム3番の水上方から見た構内、2012年5月撮影。
右手の只見線ホームはJR線のホームというより、軽便鉄道上がりのローカル私鉄線のそれのよう。
出自はまじりっけ無しの国有路線なんですけどね。

構内の転車台
只見線用ホームの先にある転車台、2012年5月撮影。

小出駅の上越線用島式ホームその7
構内中央部の様子、2012年5月撮影。
2番線の使用頻度はレールの色から察することが出来ます。

小出駅の只見線用島式ホームその1
跨線橋出入り口付近から見た只見線用島式ホームの様子、2012年5月撮影。

小出駅の只見線用島式ホームその2
只見線用ホームから見た構内、2012年5月撮影。
構内の離れ小島のような場所に只見線乗り場はあります。

小出駅の只見線用島式ホームその3
上越線用ホームのそれに比べて、幅のずっと小さい只見線用跨線橋出入り口、2012年5月撮影。

小出駅から出発する115系電車
1番線から出発する115系電車長岡行、2012年5月撮影。
当駅のかつての全盛時代を知る唯一の生き証人だったこの電車も、2016年3月ダイヤ改正で新鋭E129系電車に置き換えられて姿を消しました。

小出駅に到着した115系電車
3番線に到着した115系電車水上行、2013年5月撮影。
左側で待機中の只見線気動車は新潟色のキハ47+仙台色キハ40です。

小出駅で待機中のキハ40系気動車その1
3番ホームから見た只見線のキハ40新潟色+仙台色、2013年5月撮影。

小出駅で待機中のキハ40系気動車その2
只見線用の4番線で出発待機中の大白川行、2012年5月撮影。
前年7月の新潟福島豪雨で不通の大白川-只見間が復旧したのはこの約五ヶ月後でした。
大白川止まりの昼過ぎのこの列車、土曜でしたが学生も少なくガラガラでしたっけ。
何だかんだいっても、やはり最低でも只見まで行かないと意味が無い路線かも。

小出駅で待機中のキハ40系気動車その3
小出駅で待機中のキハ40系気動車その4
只見線が全線健在だった頃、小さな島式ホームに並び立つキハ40の両雄。
上は2003年8月撮影、取材目的で只見線に入った記念すべき最初の日でした。
下は2004年10月撮影で、昼過ぎの会津若松行の出発直前です。

小出駅前その1
駅舎前から見た駅前の様子、2012年5月撮影。
駅前には旅館とビジネスホテルがありますが、中心街から離れた駅界隈は公共交通の結節点で、商店街は形成されていません。

小出駅前で待機中の大白川行路線バス
駅前バス停で客待ち中の、南越後観光バス運行の大白川行路線バス、2012年5月撮影。

小出駅前その2
駅から中心街に向かって歩きながら振り返って一枚、2012年5月撮影。
駅は右手になります。

小出橋その1
町を分ける魚野川に架かる小出橋、2012年5月撮影。
両側に歩道の付いた立派な橋です。
画像奥が旧町そして魚沼市の中心街入り口になります。

小出橋上から見た小出駅構内その1
橋上から見た駅構内、2012年5月撮影。
ここからの眺めは素晴らしく、俯瞰フェチの私は色んな角度から撮りまくりましたなぁ。

小出橋上から見た上越線の長岡方面
橋上から構内の長岡方を見る、2012年5月撮影。

小出橋から見た魚野川その1
橋から見た魚野川下流方の様子、2012年5月撮影。
画像左端が小出駅、真ん中の鉄橋は只見線のそれです。
魚野川は鉄橋の向こう側で只見線沿いに流れる破間川と合流するのです。

小出橋上から見た小出駅構内その2
橋上から見た駅裏手の様子、2008年4月撮影。

小出橋から見た魚野川その2
同じく魚野川上流方の様子、2012年5月撮影。

小出橋その2
橋を渡り、振り返って一枚、2008年4月撮影。

旧小出町の中心街
旧町中心街の様子、2008年4月撮影。
豪雪地帯特有の頑健なアーケイド街です。
この辺りには集客力のある店舗はなく、昔ながらの個人商店が立ち並んでいます。
シャッターを閉めている店も目立つのですけれど、アーケイドの視覚的効果もあってそれほど寂れた印象は持ちません。
ただし横道に入ると、あぁ~・・・と口を突いて出てしまいそうな光景も。
前述の大白川行バスに乗るとそこを通ります。
ちなみにこれは小出駅から只見線の薮神駅に歩きながらの一枚。
昼過ぎの列車に薮神駅から乗るには、歩いて行くより他に道無しだったのです。

魚沼市営小出スキー場その1
魚沼市営小出スキー場その2
駅から徒歩10分の、魚沼市営小出スキー場のシーズンオフの様子、2008年5月撮影。
魚沼市域には合併前の旧町村運営のスキー場が点在していますが、いずれも状況は思わしくなく、最も集客性の高い只見線・越後須原駅最寄りの須原スキー場以外からは撤退の方針が打ち出された事があります。
幸い、この小出スキー場は2016年度時点で健在です。

小出スキー場から見た魚沼市中心街
小出スキー場から見た魚沼市中心街、2008年5月撮影。
ここからの眺めも実に素晴らしいのですよ。

小出駅の旧駅舎
小出駅旧駅舎の様子、2008年4月撮影。
建築財産票を見つけられなかったので、完成年月は残念ながら不明。
現駅舎と比べると、運転関係のスペースがある分横長でした。

小出駅旧駅舎内部その1
旧駅舎内の窓口と改札口、2008年5月撮影。
改札口の柵などは上越線全盛時代の遺構的な味わいをかもし出していたものです。
コンコースは実に広々としていて、上越新幹線開業以前は荷物を抱えた優等列車乗客がここで改札が開くのを待ち構えていたのでしょうね。
また旧駅舎時代はトイレも駅構内外にそれぞれあって、客はシモの心配をせずに済んだのです。

小出駅旧駅舎内部その2
改札口から見た旧駅舎内部の様子、2008年5月撮影。
昔はこのクラスの駅には大抵コインロッカーがありましたっけ。
画像左側が待合室出入り口です。

小出駅旧駅舎内部その3
改札口から見た待合室の様子、2008年5月撮影。

小出駅旧駅舎内部その4
待合室内にはキオスクがあって、至近に買い物処の無い当駅では貴重な存在でした。
2008年5月撮影。
この時の待合室開放時間は06:50~20:00で窓口営業時間と同一。
キオスク営業時間は07:40~13:20、14:20~18:00でした。

ホームから見た旧駅舎
島式ホームから見た、旧駅舎の1番ホーム側と上屋廻り、2004年10月撮影。

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