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2016年12月11日 (日)

弥彦駅(弥彦線)

本日の駅紹介は、越後線・弥彦駅。

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新潟県西蒲原郡弥彦村に所在する有人駅で、開業は大正5年(1916年)10月16日。
開業当時の所在は既に弥彦村になっていて、以後今日まで弥彦村の玄関駅として、また万葉集にも歌われ越後随一の神社である「彌彦神社」、そしてその後背の弥彦山の玄関駅であります。
弥彦村は平成の大合併の大号令下、西蒲原郡内の分水町、吉田町と共に燕市との合併が模索されましたけれど結局破談。
分水、吉田両町が燕市と合併した後は、西蒲原郡唯一の自治体として歩んでおります。
吉田町史(現・燕市の一部)によると、弥彦村は昭和29年にも周辺町村(吉田町と粟生津村及び米納津村)との合併話が持ち上がりましたが、合併後の新自治体の町名を「吉田」か「弥彦」のどちらにするかで吉田町と弥彦村が対立し、合併協議会による採決では「吉田」の圧勝。
そもそも投票による新町名決定に反対だった弥彦村側は、投票前に全員退場してしまったんだとか。
かくして合併は吉田町と粟生津村、米納津村の三者で行われたのです。
まぁ弥彦村は彌彦神社に弥彦競輪場に弥彦山、集客力は周辺地域でも突出している感が強く、独自でやっていける目算もあったのでしょうね。
それなら大幅に譲歩してまで合併に加わるメリットはありません。
周辺自治体と合併してしまったら、村の独自性はどうしても薄れてやがて消えてしまうでしょうし。

JR東日本によると、弥彦駅の2014年度一日平均乗車人員は259人で、同社新潟県内有人67駅中57位。
特筆すべきはその内訳で、定期客と定期外客がほぼ同数です。
人口集積地域の玄関駅である新潟駅や長岡駅を除くと、新潟県内有人駅は定期客が乗車人員の6~9割を占めているのです。
その中にあって当駅の数字は極めて例外的なもので、駅付近に高校が無く学生の集中が無いとは言え、観光目的で当駅を利用する客がまだまだ無視できない顧客であることの証明でもあります。
ただ弥彦村史によると、今から50年前の昭和41年の当駅年間乗車人員は825,899人で、単純計算すると一日平均2,263人。
利用の絶対数は半世紀で約9割減であり、ここにもローカル線の厳しい現実があるのです。

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弥彦駅駅舎の様子、2011年6月撮影。
当駅舎は2013年秋にリニューアルされており、この画はそれ以前の姿です。
まぁリニューアルといっても、駅舎の外観が一変するようなものではありませんが。
建築財産票によると、大正5年10月の完成で許容積雪量は70cm。
当時の寺社建築をモチーフとした建物としては、長野駅の旧駅舎と並ぶ代表例なんだとか。
しかし大正5年といったら、海の向こうの西ヨーロッパでは一度の会戦で数万人が死傷する規模の戦いが飽きること無く続いていた頃ですよ。
日本だと帝国海軍二隻目の超ド級戦艦「山城」が完成した頃です。
そんな事を考えながらこの駅舎を眺めて、色々と物思いに耽るのであります。
なお駅前には燕・弥彦広域循環バス「やひこ号」が発着しています。
一日五往復で矢作、吉田両駅との行き来に利用できますが、運行は平日のみなのが来訪者には残念なところです。

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弥彦駅舎内部の様子、2011年6月撮影。
内部空間は極めて広く、弥彦神社参拝客で賑わった往時を今に留めています。
2015年秋には駅舎内が一部リニューアルされて、弥彦山へのハイキング客用の設備が整えられているとの事です。

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弥彦駅待合室内の様子、2011年6月撮影。
この時点では待合室開放時間は駅窓口営業時間と同一で、午前7時10分から午後17時30分まで。
待合室内にはキオスクがあり、現在も盛業中との事。
駅周辺にコンビニは見当たらなかったので、ちょっとした買い物に便利です。
弥彦山登山となれば、エネルギー補給の為にこちらで色々買っておくのが吉。

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改札口から見た弥彦駅駅舎内の様子、2011年6月撮影。
改札の柵も寺社っぽい感じ。
全てが彌彦神社にお参りする雰囲気を高めるような演出の建物なのです。

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ホームに面した駅舎の様子、2011年6月撮影。
上屋を支える支柱の造作がレトロでまた良いのですよ。

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弥彦駅ホームで折り返し待機中の、115系電車Y編成。
2011年6月撮影。
2015年3月改正で全編成運用から離脱して廃車されています。
私は取材目的で三回弥彦駅に降り立っていますが、電車は常にコレでしたなぁ。

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矢作駅方から見た弥彦駅構内の様子、2011年6月撮影。
ご覧の通りの棒線ですが、ホームは幅広です。

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ホーム端から矢作駅方を見る、2011年6月撮影。
一見すると山間部へ分け入るようにも見えますが、右カーブした線路は越後平野の北端に躍り出るのです。

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行き止まりの車止め方から見た弥彦駅構内の様子、2011年6月撮影。
現在、新潟県内で行き止まりの唯一の旅客駅が当駅です。

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ホーム終端部の様子、2011年6月撮影。

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車止め後方の路上から見た弥彦駅、2011年6月撮影。
ここから見ると、行き止まり駅特有の寂寥感と観光地の玄関駅という華やかさが絶妙にハーモナイズされて、見ても見飽きない独特の佇まいなのです。

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おりしも入線してきた吉田発の115系Y編成、2011年6月撮影。
到着17分後に折り返し吉田行として出発です。
2016年3月改正ダイヤでは、弥彦-東三条間直通便は下り1本(最終列車)、上り4本(始発列車と10時~13時台に3本)です。
需要喚起の為には燕三条駅で上越新幹線との接続を改善すると共に、直通列車について配慮する必要があると思いますけれど、現状はこの通りです。
大半の列車は吉田乗換えですが、彌彦神社や弥彦山を訪れるメインと思われる中高年層は乗り換えを嫌いますからねぇ。

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矢作駅方の踏切から見た弥彦駅構内、2011年6月撮影。

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実に広大な弥彦駅前広場と駐車場、2011年6月撮影。
駅前にはタクシーが四台待機中。

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駅前にある廃業して久しい「弥彦観光ホテル」、2011年6月撮影。
心霊スポットとして有名な廃墟だそうですけれど、私はそういうものには興味が無いのでフーンここかってな具合でスルー。
債権問題が色々と面倒で放置せざるを得なかったようですけれど、駅前の一等地にこんなのがあるのは、村にとって実に宜しくない話であります。
諸問題をクリアした上で今月から解体工事を本格化し、2017年3月末に完了予定との事です。

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駅前通りを彌彦神社に向って少し進み、振り返って駅方向を一枚、2011年6月撮影。
駅周辺には前述の矢作駅方踏切の近くにコンビニがありましたけれど、弥彦駅から彌彦神社に向う村のメインストリートにはスーパー、コンビニ共にありませんでした。

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この辺りは人口8千人余りの弥彦村の、足に地の着いた日常の光景と言えましょう。
2011年6月撮影。

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彌彦神社に近づくと、そろそろ旅館の看板が目立つようになります。

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かくしてあちこちフラフラしながら、彌彦神社に到着。
私の足で駅から10分でした。
入り口はご覧のように改修中で残念。

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拝殿に向けて参道を行く。
周りの緑が実に清清しいのです。

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鳥居を越えてその先が拝殿。
世の中には、この鳥居を蛇蝎のごとく嫌う宗教や民族がいらっしゃいますな。

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かくして彌彦神社拝殿に到着。
普段信心の無い俗物の私でも、思わず背筋を正す威厳なのであります。

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拝殿を辞して参道を後にします。

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彌彦神社付近の駐車場とみやげもの店の並ぶ通り。

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彌彦神社付近から弥彦ロープウェイの山麓駅へ向う無料バス。
ここから山麓駅まで歩いて数分なんですけど。

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いよいよ本日のメインイベント、弥彦山登山に出発なのです。

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登山道に入って6分後、休憩所を通過。
時代劇に出てきそうな茶屋でココロを大きく動かされましたけど、とりあえず登山に集中。

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登山道に入って12分後の、二合目付近。
実を言うと、この先三合目でバテてしまって進撃を停止してしまったのです。
勾配が緩やかに見えたので、平地をガンガン歩くペースで進んだらあっという間に体力を消耗しちゃったのですよ。
「戻ってロープウェーで頂上に行っちゃおうか」なぞと弱気の虫に頭を支配されかけていたそんな時、天皇陛下によく似た上品そうな御老人が上がってきました。
歩みはゆっくりですけれどにこやかで実に楽しげに、時折立ち止まって周囲の木々を観察しながらです。
そんな御老体を見て、「オレ、このおじいさんより三周りは余裕で若いのに、こんな程度でくじけちゃいけないなぁ」と、己の弱さに恥じ入りながら前進を再開したのですわ。

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登山道に入って26分後、五合目を通過。
幸い、三合目以降は身体が順応してきたのと勾配にメリハリがあって歩き易くなったので、ペースも回復したのです。

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登山道に入って45分後、八合目を通過。

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かくして標高634mの弥彦山頂上に到着。
登山道に入って一時間ジャストでした。
初登山としてはごくごく平凡なタイムだそうです、まだまだ鍛錬が足りんなぁ・・・。
また登る機会があれば、ペースをうまく調整できると思うのでもう少し時間短縮できるかな。
日本百名山完全人力踏破を達成したあの人なら、30分ぐらいで登っちゃうんでしょうなぁ。

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弥彦山頂上から見た下界の西蒲原。

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同じく日本海の大海原とその先の佐渡島を見る。

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ここが弥彦ロープウエーの「山頂駅」です。

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山頂駅とその右側の弥彦パノラマタワー。
回転昇降式の展望台ですが、万代シティのレインボータワーですら恐ろしくて乗れなかった、筋金入りの高所恐怖症患者の私にはとても無理です・・・。

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弥彦ロープウェイ山頂駅の様子。

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帰路はロープウェイを利用するのが当初からの計画です。
登山でヘコたれたわけではないことを、誓って申し上げておきます。

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かくして山頂駅を出発して下界へ。
細いケーブル、揺れる車体、怖い、実に怖かった・・・
こんなモノの屋根の上でアクションする、スタントマンの方々や藤岡さんや宮内さんやドゥカヴニーさんは凄いです。

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怖いとはいいながらも、頑健な鉄塔の造作には思わず見入ってしまうのです。

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山頂駅から5分で山麓駅に到着です。
2011年6月時点では片道700円、2016年時点では片道750円、往復1,400円です。

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弥彦ロープウェイ山頂駅の様子。
ロープウェイは15分間隔の運行で、2016年5月時点では08:45~17:00です。

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