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2016年5月22日 (日)

ほくほく大島駅(北越急行ほくほく線)

本日の駅紹介は、北越急行ほくほく線・ほくほく大島駅。
新潟県上越市に所在する無人駅で、開業はほくほく線開通と同時の平成9年(1997年)3月22日。
開業当時の所在は東頸城郡大島村で、同村にとっては待望久しい鉄道駅の誕生でした。
ほくほく線・十日町-犀潟間が国鉄北越北線として昭和48年に着工して、約四半世紀を経ての駅開業だったのです。
大島村はその後、平成の大合併で平成17年に周辺諸町村と共に新潟県第三の都市である上越市に合併編入されて今日に至ります。

ほくほく大島駅は東に難工事で有名な全長約9.1kmの鍋立山トンネル、西に全長約1.6kmの深沢トンネルに挟まれた保倉川の谷合いの僅かな明かり区間に位置していて、トンネルの多いほくほく線の中にあっても、両方向共にこれほどトンネルとの間合いが小さい駅は他にありません。

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ほくほく大島駅駅舎全景、2010年5月撮影。
なお撮影は全て2010年5月です。
私は新潟県内の他の駅には最低2回は降りているのですけれど、当駅に関してはこの訪問が今のところ最初で最後です。
訪問から6年も経つので、今年もう一度行って最新の状況を見てから書こうかとも思ったのですが、駅も周囲も6年前とほぼ変化が無いようですので、やや古い話になりますが述べておこうと思います。
画像右側が、難工事で有名な鍋立山トンネル側です。
三階建ての最上階が古民家風のデザインになっていて、鄙びた当地域の雰囲気をよく表しています。
駅前広場は広大ですが、日曜の午前中のこの日は軽トラが一台止まっているだけ。
上越市統計年鑑によると、平成19年度(2007年度)のほくほく大島駅一日平均乗車人員は約78人です。
上越市内のほくほく線諸駅と比較すると、秘境駅として扱われることもある大池いこいの森駅の約4.3倍、くびき駅の約9割、うらがわら駅、虫川大杉駅の約6割です。
旧村の人口規模としてはほぼ同等のうらがわら駅(浦川原村)と比較しても劣位にあるのは、中心街に立地しているうらがわら駅と、後述するように旧村中心部と距離がある当駅の違いでしょうか。

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ほくほく大島駅駅舎内部の様子。
ゆったりとした空間で居住性も良し。
内部には自動券売機とコインロッカー。
居心地が良いのはこのスペースが三階部分にあって、外とは完全に隔離されているという心理的な要因も大きいかと。
地平スペースにある待合室って、無意味そうな人の出入りとか生活雑音とか無意識の内に身構えるところがあるんですよね。

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まつだい駅方から見た、ほくほく大島駅ホームの様子。
画面奥が鍋立山トンネルです。
当初の予定通りに当駅が列車交換駅として完成していたら、どのような姿の半トンネル駅になっていたことやら。
トンネルを見ながら、列車の待ち時間にそんな妄想に耽ってみたりするのです。

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有効長2両のほくほく大島駅ホーム端から虫川大杉駅方を望む。
駅を出てすぐ直下の県道と保倉川をオーバークロスして、深沢トンネルへ突入します。
ほくほく大島駅は当初列車交換駅として計画され、鍋立山トンネル出入り口はその為の複線規格で施工されていますが、深山トンネル側はご覧の通り単線規格で、こちら側に交換設備を張り出すことは最初から想定していなかったのでしょう。

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ほくほく大島駅のホーム出入り口付近の様子。
鍋立山トンネルに高速で出入りする特急「はくたか」は実に迫力があって、画像右下の柵の存在とその注意書きを実感できたものでした。
「はくたか」が消えて一年あまりを過ぎ、その注意書きが有効なのも一日上下併せて三本の超快速「スノーラビット」だけとなりました。

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まつだい駅方から見た、ほくほく大島駅ホームの様子。
こちら側から見ると幾分かは開放感があります。

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鍋立山トンネル出入り口の様子。
複線規格で設計されたトンネルがよく理解できます。

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ほくほく大島駅に到着するHK100形電車「ゆめぞら」の直江津行。

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ほくほく大島駅ホームから、これから歩く県道の旧大島村中心部方面を望む。
一見すると谷あいの深い山中に分け入る気配。

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ほくほく大島駅ホームから見た、県道の旧大島村役場方面を望む。
画像左下は当駅駅前広場です。
地図を見ると、この先約2.5kmに「大島」集落があります。
昔はそちらの方が村の中心だったのでしょうか。
国道253号線の整備で村の軸心が現在の場所に移ったとか?

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県道から見たほくほく大島駅付近の様子。
駅至近の見所といったら「深沢の大けやき」ぐらいです。

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ほくほく大島駅至近の深沢諏訪神社。
この神社の境内に「深沢の大けやき」があります。

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これが「深沢の大けやき」。
樹高40m、幹囲5m、推定樹齢約800年だそうです。

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ほくほく大島駅から国道253号線沿いの旧大島村中心部に向って県道を歩きながら、駅方面を振り返って一枚。
デジカメのデータによると、駅を出発して約5分後の景色です。
5月も半ばだというのに、日陰にはまだわずかに雪が残っていましたっけ。

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ほくほく大島駅から約10分歩いて、国道253号線に到達。
この界隈が旧大島村の中心街になります。
付近にはヤマザキショップとスーパーが各一軒という按配。
山間の名うての豪雪地帯ゆえ、三階建ての家が目立ちます。
私も子供の頃、魚沼に住んでいたことがあるので実感としてわかるのですが、マジで一階からは出入り困難でしたからねぇ。
だから屋根の雪下ろしの手伝いといっても、二階から雪の上に出て脚立立ててちょこっと登るだけ。
雪の降らない地域の方は勿論、同じ新潟県でも小雪の新潟市住まいでは想像を絶するレベルの雪、雪また雪だったのです。
なお、駅からここまではスクールバス兼用のコミュニティバスが設定されていますけれど、土休日は残念ながら全便運休です。
2016年4月現在で、ほくほく線のうらがわら駅から虫川大杉駅経由で旧大島村への東頸バス運行の路線が一日四往復設定されていますが、こちらも土休日は全便運休。
まつだい方面へのバス路線は設定されていないので、ほくほく大島駅訪問はほぼ鉄道のみでという事になります。

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