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2016年4月 8日 (金)

ヤマト帰還後の地球防衛第三段階その2・宇宙空母とコスモMACシップ

前回「ヤマト帰還後の地球防衛第三段階・宇宙突撃駆逐艦の再整備」では、地球にとって中短期的な脅威であるガミラス反乱軍の戦略兵器(遊星爆弾や惑星間弾道弾)を迎撃する砲艦の護衛と空間輸送船団護衛用の、改「磯風」型宇宙突撃駆逐艦建造について述べました。
地球製波動機関が実用化されない間は、固定式の貧弱な決戦兵器としての陽電子衝撃砲しか搭載運用出来ない従来型の戦艦や巡洋艦は無用の長物であり、陽電子衝撃砲以外でガミラス軍艦艇に有効な主力兵器としての新型空間魚雷を搭載し、機動性も高い突撃駆逐艦の再整備がコスト的にも実効性においても優れているのです。
そして突撃駆逐艦と並んで、いやそれ以上に有利に戦えるのが実戦でそれを十二分に証明済みの航宙戦闘機であり、それを搭載する宇宙空母なのです。

地球の防衛力整備第一段階の月面迎撃要塞、その防衛には月面基地航空隊再建で充分でしょう。
月防衛用としてとりあえず二個航空団を配備(当初はコスモファルコンを装備、一個航空団は二個飛行隊で編成、定数32機なので二個航空団の所要は64機)。
ゆえにこの段階で必要とされる空母は母艦搭乗員の急速養成に必要な発着艦訓練用の練習艦のみです。
これは適当な大きさの輸送船を改造すればよいでしょう。
イメージとしては、第二次大戦中に米海軍が五大湖で運用していた外輪船改造の練習空母になります。
次の段階、月-火星宙域への迎撃砲艦常時哨戒配備に際しては、砲艦の配備宙域によっては月面基地からのエアカバーが充分で無い場合、特に航空団の装備機が足の短いコスモファルコンの場合は、ガミラス強襲空母の襲撃に備えて宇宙空母によるエアカバーの提供が必要になります。
この場合は輸送船改造では機動力に劣る為、手頃な大きさで早急な建造に適した艦型として「村雨」型宇宙巡洋艦の設計を流用(迎撃砲艦と同じ)するのが適当かと思われます。
光線砲と固定式陽電子衝撃砲、空間魚雷発射管を全撤去して、代わりに「ヤマト」で採用されたロータリー式格納庫2基とコスモシーガル用格納庫を設置。
艦前部の光線砲塔二基とその上下の射撃機構の代わりにロータリー式格納庫、艦後部の光線砲塔とその上部の射撃機構の代わりにコスモシーガル用格納庫とします。
搭載機定数は当初はコスモファルコン、後にコスモゼロ空間戦闘機最大12機と捜索救難用コスモシーガル2機とします。
艦の搭載兵装は自衛用に留め、対空迎撃ミサイル及びパルスレーザー。
防御様式については迎撃砲艦と同一とします。
イメージとしては第二次大戦中の米海軍軽空母「インデペンデンス」級といったところ。
建造数については、理想としては迎撃砲艦一個隊に一隻の割合で配備するとして、所要16隻になります。
しかし中型艦艇は迎撃砲艦の建造が優先される事と、母艦任務に従事可能な搭乗員が当面限られる事を考えて、この段階で空母については突撃駆逐艦のような砲艦の直接護衛では無く、状況に応じた機動護衛として、建造数は4隻とします。
すなわち高錬度の母艦を常時一隻有事即応としておくのです。
火星基地が再建されて防衛ラインが拡大した際には、足の長いコスモゼロ装備の火星航空団を新編しますが、火星-小惑星間は月-火星間と比べても相当に広大な宙域で、基地航空団のみでは迎撃砲艦のエアカバー実施は極めて困難です。
一方でこの段階になると、地球及び月の宇宙艦艇建造所の増設及び拡充に伴って艦艇建造能力が増強され、且つ母艦搭乗員錬成が軌道に乗りつつある事から、宇宙空母部隊は12ないし16隻体制に移行して、火星-小惑星間四象限に各一隻ずつ常時配備する事とします。
この時点では月面航空団の装備機は航続性能に長け自立航法システムの充実したコスモゼロに改変が進んでいるのと、防衛ライン拡大に伴い月-火星間の迎撃砲艦への敵艦の奇襲可能性が大幅に減じられるので、とりあえずこちらへの護衛用宇宙空母配備の必要は無くなるでしょう。

このような機動作戦・機動護衛用宇宙空母の他に必要となるのが、輸送船団護衛用の空母です。
太陽近傍や水星の工場で製造される反物質や、水星で採取されるヘリウム3などの希少資源の輸送ルートである地球-水星・太陽近傍間については、太陽の強大な重力の影響から敵艦が直接この航路沿いにワープアウトする事は困難と考えられる為、護衛については万が一の事態に備えた突撃駆逐艦で充分でしょう。
しかし火星、小惑星帯、さらには近い将来の木星圏、土星圏への再進出を考えた場合、基地・施設再建・補給船団に対する経宙脅威を想定した護衛用宇宙空母の随伴が必要になります。
ただ護衛空母といっても、そのイメージは第二次大戦中のイギリス海軍が運用した「MACシップ」です。
MACシップは対潜警戒用に複葉のソードフィッシュ艦攻を数機搭載した簡易空母でしたが、この宇宙船団護衛用コスモMACシップはユニット型ロータリー式格納庫と整備ユニットを任意の船倉に搭載する簡易式とします。
ユニット型ロータリー式格納庫は、コスモファルコン/コスモゼロなら4機、コスモシーガルなら2機を搭載出来るものです。

火星基地の一応の再建が終わるのが「ヤマト」帰還の約五年後とすると、地球人類が木星圏、土星圏に再進出するのは約七年後になります。
私のこの世界観の設定では、地球製波動機関を搭載した実戦型宇宙巡洋艦の一番艦完成は2206年。
その翌年には数隻の新型巡洋艦が就役しますが、これらは「カ号作戦」で撃破されて火星宙域に漂うガミラス艦の残骸を、火星輸送船団の航路確保の為の掃宙を兼ねて回収し、コスモナイトに類似の金属を再利用して製造したエネルギー伝導管を波動機関に装備して就役させたもので、波動機関の本格的量産には土星の衛星・エンケラドゥスでコスモナイトを採集する必要があります。
従って木星圏よりまず土星圏再進出を優先すべきかもしれません。
その際には大型の輸送船や工作船からなる採掘船団を、輸送兼務のコスモMACシップと就役したての地球製波動機関搭載新造巡洋艦数隻、場合によっては宇宙戦艦ヤマトも護衛に付けて、万が一の事態に備えるべきでしょう。
その後の木星圏再進出と合わせて、木星、土星への拠点再建用宇宙船団は合計8群。
常に1群が任務に当たっています。
船団は輸送船、工作船、補給船、観測船で編成され、基地や拠点の再建が軌道に乗るまでは相当に大規模なものになりますが、コスモMACシップは当面1群あたり8隻程度を充てて、コスモファルコン/コスモゼロ12機による船団の直衛と、コスモシーガル10機による捜索救難及び軽輸送、人員輸送任務に就くのです。
そして現地滞在中は特に航空基地造成までの間、ガニメデやタイタン、エンケラドゥスの周回軌道に留まって空間戦闘機によるエアカバーを提供します。
太陽系内の防衛ラインが更に拡大され、波動機関搭載宇宙空母が就役して間接護衛に就くようになっても、波動機関のコスト高から一般的な輸送船は相当先までコスモタービン機関のままと考えられるので、コスモMACシップはその数を減らし搭載機をコスモシーガルやその後継機(コスモハウンド?)に変えながらも、船団に密着して長期に渡り地味ながら欠かせぬフネとして使われ続けるのです。

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