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2016年4月の記事

2016年4月30日 (土)

プリンス氏提供の楽曲とバブル絶頂期の「TIME the MOTION」

去る4月21日、世界中のミュージシャンに多大な影響を与えたカリスマ、プリンス・ロジャーズ・ネルソン氏が亡くなられました。
享年57歳、若すぎる死です。
ご冥福をお祈り致します。

・・・とは申しましても、私は洋楽にはほとんどノータッチなので、プリンス氏の楽曲はテレビやラジオで流れているのをイージーリスニングする程度。
それよりは小比類巻かほるさんのアルバム「TIME the MOTION」に楽曲を2曲提供している方が印象に残っているのです。
「TIME the MOTION」は、小比類巻かほるさんがSonyからTDKに移籍して最初のアルバムで1989年11月のリリース。
私は発売当時は何故か買いそびれてしまって、2007年7月にこのブログで小比類巻かほるさんに関する記事を書いてから本格的に探し始めてゲットしたのです、リリースから実に20年後の事(恥)。

プリンス氏が提供したのは「TIME the MOTION」11曲中の2曲で、5曲目の「MIND BELLS」と6曲目の「BLISS」。
ブックレットの巻末2Pで、この二曲に携わったスタッフについて名前を列記してあり、当時の熱の入れようがわかります。
しかしこの2曲が傑作かと言われると、あくまで私の個人的な感想としてはうーむ・・・。
私はこの二曲はmp3化していません。
つまり日頃聴くことはないということ。
一言で言えば平板で単調なんですな。
「TIME the MOTION」の他の曲、特に去年惜しくも亡くなられた大内義昭さん提供のメロディアスな楽曲と比べると、ギャップが有り過ぎてアルバムの統一感を乱しちゃってる感強しなのです。
小比類巻さんに元々あちらの音楽に対する親和性が高かったのに加えて、発売当時は日本もバブル最高潮でギョーカイもおカネ持ちぞろいでしたから、その辺のイケイケな事情もあったのかなぁと思いますけれどね。

小比類巻かほるさんと言えば、前回(と言っても9年前の話)記事を書いた後、色々探索を続けて、「TIME the MOTION」に加えて「FRONTIER」と「KOHHY 2」も中古ショップでゲットに成功。
これで80年代~90年代の彼女のアルバムはライブ盤を含めて全部入手出来ました。
近年はベスト盤やSONY時代のアルバム4枚再版もあって、私の聴く音楽といったら、小比類巻かほるさんと宇宙戦艦ヤマト関連で埋め尽くされています。
昔は渡辺美里さんの方が聞く機会が断然多かったのですけれど、歳取れば取るほどに、小比類巻さんに急速傾倒しちゃってます。
個人的に順不同で10曲挙げろと言われたら、

”Hold on Me”
”I’m Here”
”Only You Can Save My Song”
”TIME FLIES”
”TONIGHT”
”MOVING ACTION”
”TIME GOES BY”
”FORGET THE MEMORY”
”SUPER HERO”
”Only You My Way”

このあたりです。

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2016年4月17日 (日)

熊本地震

去る14日の夜に、熊本県で最大震度7という大きな地震が起きました。
熊本同様に内陸活断層型の新潟中越地震で最大震度7を記録した新潟県に住む私にとっては、千キロ以上離れた土地の天災とはいえ、とても他人事とは思えずその後の様子を注視していたところです。
また個人的にも学生時代の悪友に熊本出身の者がいたので、九州では唯一縁があったのが熊本なのです。
翌15日は比較的落ち着いたようにも見えて、これで順次収まってくれればと願っていたのですけれど、16日未明の再度の大きな地震、その後頻発する地震、移動する震源・・・。
気象庁によると、こういう地震活動は過去に例が無いとの事で、今後が大変に気がかりなところです。
被災された方々並びに御家族、御親戚、御友人の方々、これしか言えない自分が歯がゆい限りなのですが、心よりお見舞い申し上げます。
余震は頻発してはいるものの、一回当たりの規模は小さくなってきているようにも見えます。
このまま少しつづでも確実に減っていってほしいと、今はひたすら祈るのみです。

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2016年4月15日 (金)

宇宙戦艦ヤマト2199の世界観における、ガミラス戦末期の未成宇宙戦艦と宇宙巡洋艦

これまで私の百パーセント妄想レベルの、「宇宙戦艦ヤマト2199」におけるヤマト帰還後の地球防衛体制再構築について述べて参りました。
前回までに、短中期的に想定される現実的な脅威「ガミラス反乱軍」による地球への戦略攻撃(遊星爆弾や惑星間弾道弾)に対する有効な迎撃体制の確立と、迎撃体制防衛と惑星・衛星基地再建及び資源輸送護衛用の、従来型コスモタービン機関装備の各種宇宙空母や宇宙突撃駆逐艦の再整備について語り終えたところで、今回はガミラス戦中に計画された未成の艨艟について書き散らしておこうと存じます。

宇宙戦艦ヤマトがコスモリバースシステム受領の任務を帯びてイスカンダルへの長征に旅立った後、地球ではイスカンダルから地球への最初の使者、ユリーシャ・イスカンダルの乗船「ユリーシャシップ」に搭載されていた波動コアの解析が、「ヤマト」建造で獲得した波動機関に関する知見も踏まえて全力で進められます。
解析の結果、このコアは基本的に「ヤマト」に搭載されたものと同種と判明します。
従って、「ユリーシャシップ」の波動コアを使用した「ヤマト」二番艦を建造するのに技術的な問題はありません。
しかし「メ2号作戦」の成功で地球に遊星爆弾が降ることは無くなったとはいえ、あらゆる残存資源やエネルギーは敵性植物の毒素の地下浸透速度を遅らせる為に使用し、またパニックによる人類自滅を防ぐ為の民生安定に全力を注がねばならない状況では、「ヤマト」二番艦の建造など、とても不可能な話です。
それどころか、「ヤマト」帰還まで地球を守り抜くのに必要なはずの、建造途中の新鋭戦闘艦を竣工させる余裕さえ無くなっていたのです。

「ヤマト」が地球を旅立った時点で、地球各地の地下ドックではガミラス戦の戦訓に基づく宇宙戦闘艦が資材やエネルギーの枯渇、建艦計画破棄などで完成の目処が立たないまま放置されていました。
一つは改「金剛」型宇宙戦艦。
ガミラス戦役緒戦の外惑星防衛戦で戦没した「金剛」型宇宙戦艦「ヨシノ」「ミョウコウ」「ヒエイ」「チョウカイ」「フソウ」の代艦として、2193年に5隻の建造が承認され、「カ号作戦」の戦訓を盛り込んだ「金剛」型の改良型として2196年中の竣工を企図して順次着工されました。
建造所のスペースの制約から「金剛」型の設計をベースにしつつ、新兵器「陽電子衝撃砲」をより弾力的かつ迅速に運用する為の改設計が行われています。
具体的には、決戦兵器たる36サンチ陽電子衝撃砲を「コンゴウ」「ハルナ」「キリシマ」のような艦首固定式ではなく、上甲板に単装の限定旋回式砲塔(旋回半径は左右に20度)として配置したことです。
当時の地球の技術では、陽電子衝撃砲を完全な砲塔型にする為に必要な主機関-陽電子衝撃砲間のエネルギー供給ラインの小型化や冗長化が困難であったので、限定旋回式にせざるを得なかったのですけれど、これで砲撃時に艦首を目標に完全に正対する必要はなくなりました。
例えて言えば、「キリシマ」の固定式陽電子衝撃砲が空対空ミサイル・サイドワインダーのB型とすれば、改「金剛」型の旋回式陽電子衝撃砲は、サイドワインダー拡張捕捉モードを備えたG/H型と言えましょうか。
この新型陽電子衝撃砲の迅速な射撃運用を担保する為に、船体下部の四番光線砲塔を撤去して、余剰空間を陽電子衝撃砲用の予備コスモタービンを搭載。
主力兵器の高圧増幅光線砲については、既存の36サンチ砲では敵駆逐艦に対してさえ効果が薄い事が実戦の手痛い洗礼で明らかになったことから、より大出力が求められます。
しかしコスモタービン主機関で生み出せる光線出力はすでに限界近くに達していて、陽電子衝撃砲射撃補完用の予備機関を併用しても40サンチ砲が限度なのです。
幸い、40サンチ連装光線砲についてはガミラス襲来以前から試作が行われていた為、急遽この砲を制式化して搭載することとしました。
ただ40サンチ光線砲でも、標準砲戦距離で敵駆逐艦に多少の損害を与えるのが精一杯で、敵巡洋艦に対しては相当に踏み込んでから命中させない限り、戦果は望めません。
しかし新型空間魚雷も反物質弾頭型空間重魚雷も実用化の目処が立っていない時点で、正攻法の戦闘で僅かでも敵艦に損害を与えられる主力兵器は高圧増幅光線砲をおいて他に無く、改「金剛」型宇宙戦艦には40サンチ連装高圧増幅光線砲三基が搭載されることになりました。
威力は36サンチ光線砲よりも約三割向上していますけれど、機関に相当の負担がかかる為に射撃速度は36サンチ光線砲よりも劣ります。
射撃速度の低下については部内で問題視されて、光線砲塔一基を撤去してコスモタービンを一基増設して高射撃速度の連装二基とする案やコスモタービン増設の上で艦幅を拡大して三連装砲塔二基とする案が検討されました。
しかしタービン増設連装二基案は艤装要領が大きく変更されて竣工にかなりの遅れが見込まれること、タービン増設三連装二基案は艦型の変化に加えて三連装光線砲の新規開発も必要なことから断念されます。
他の装備や防御要領、機動性能は、近代化改装後の「キリシマ」と同一です。
と言うよりも、改「金剛」型宇宙戦艦の設計が「キリシマ」の改装にフィードバックされたのです。

2194年には「カ号作戦」で戦没した「コンゴウ」「ハルナ」の代艦として更に2隻の改「金剛」型宇宙戦艦の追加建造が承認されますが、「カ号作戦」後暫くして開始された地球への遊星爆弾攻撃本格化の影響で建造スケジュールは遅延を重ね、さらに国連宇宙軍が小惑星帯からの全面撤退を余儀なくされたことで、宇宙戦闘艦建造に必要不可欠な各種希少資源は、未だ敵の手が及んでいない水星から入手する他無くなってしまいました。
しかし水星は資源自体は豊富なものの、強烈な太陽風に晒され、両極以外の「昼」と「夜」の温度差が著しく、また地震活動が極めて活発でプラントの損耗が激しい過酷過ぎる環境であることから、採集される量は極めて少量になってしまうのです。
この少量の採集資源だけでは、残存宇宙艦艇の修理や小型艦艇を細々と建造する以外の余裕は無く、「ヤマト」建造が決定されるに及んで、大型戦闘艦艇の建造は完全に放棄の已む無きに至ったのです。
結局、改「金剛」型宇宙戦艦は4隻が着工されたものの、2195年には2隻の建造を中止して、その資材は「キリシマ」などの残存戦闘艦の近代化に充てることになります。
残りの2隻「イブキ」と「クラマ」は2198年の竣工を目途に建造を続行したものの、スケジュールは遅れに遅れ、「ヤマト」建造決定と同時に全ての工事が中止されます。
両艦の建造進捗率はそれぞれ83%と71%。

新型戦闘艦のもう一つのタイプは、改「村雨」型宇宙巡洋艦です。
迅速な建造を可能足らしめる為に、この新型巡洋艦も戦艦同様に既存の艦の改設計で纏められました。
改「村雨」型巡洋艦も改「金剛型」宇宙戦艦と同様に、その最大の眼目は限定旋回式陽電子衝撃砲の装備です。
上甲板に20サンチ陽電子衝撃砲の限定旋回式単装砲塔を一基搭載して、その迅速な射撃を担保する為の予備コスモタービンを砲塔直下に搭載。
通常兵装については、20サンチ高圧増幅光線砲は敵への牽制程度の意味しか成さないので思い切って撤去。
代わりに多用途誘導弾発射機多数とパルスレーザーを増設して、戦艦の対宙直衛及び水雷戦隊の突撃支援にあたります。
多種多様な弾頭を搭載した多数の誘導弾を同時投射して、敵のセンサーを一時的にでも能力低下させまた直接的な爆発効果で「敵に頭を上げさせない」効果を期待するものです。
「宇宙戦艦ヤマト2199」第一話Aパートで、「キリシマ」が敵艦隊との間に炎の壁を築いたのと同じ感じです。
命中は二の次でAKをバリバリ打ちまくるようなものですけれど、それでも低威力の20サンチ光線砲をパンパンと撃つよりはまだマシというものでしょう。
実弾の誘導弾は光線砲と異なり射撃回数に限度がありますが、水雷戦隊の突撃は彼我の実力差から成功を見込めるのは一度の海戦で一回がせいぜいなので、多用途誘導弾もそれに合わせた分と自衛用で構わないのです。
防御については対陽電子ビーム用装甲をバイタルパートに最初から装着しておきますけれど、巡洋艦の船体サイズや船体の強度余裕から見て残念ながら「無いよりはマシ」に過ぎません。
このクラスは2193年にまず9隻が予算承認されて、2195年までに合計32隻の建造が決定されましたけれど、その間の戦局の悪化や戦訓からこの種の中型戦闘艦の実効性に疑問符が付けられて再検討の結果、一隻も完成しないまま2197年に計画中止が決定します。
32隻の建造計画で実際に着工されたのは10隻、機関の搭載と基本艤装が終了して一応の進宙が可能なのは1隻のみ。
そして改「村雨」型宇宙巡洋艦計画破棄の代わりに新たに立案されたのが、新型宇宙空母計画です。
これまでは艦載機の能力不足が甚だしい為に空母建造まで立ち入らなかった国連宇宙軍ですが、ガミラス軍のポルメリア強襲空母に搭載された戦闘攻撃機DWG229 メランカに対抗可能な航宙防空戦闘機「コスモファルコン」に実用化の目処が立ちつつあり、さらなる高性能を追求した空間戦闘機「コスモゼロ」の開発に着手しつつある状況では、中途半端な攻撃力と機動力と貧弱な防御力の宇宙巡洋艦よりも優秀な性能の航宙/空間戦闘機を搭載した宇宙空母の方が有用性が高いと判断されたのです。
しかし戦局は既に悪化、ジリ貧から再起不能のドカ貧に陥りつつあって、新たな建艦計画を発動する余裕は急速に失われつつあり、新型宇宙空母は一隻も着工できないまま、2198年に計画中止されてしまいます。
しかし基本設計については、「村雨」型宇宙巡洋艦の船体を流用改造することで纏まっており、この設計が「ヤマト」帰還後に着手された敵戦略兵器要撃用の迎撃砲艦機動護衛用宇宙空母の速やかなる建造に大いに役立つことになったのです。

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2016年4月 8日 (金)

ヤマト帰還後の地球防衛第三段階その2・宇宙空母とコスモMACシップ

前回「ヤマト帰還後の地球防衛第三段階・宇宙突撃駆逐艦の再整備」では、地球にとって中短期的な脅威であるガミラス反乱軍の戦略兵器(遊星爆弾や惑星間弾道弾)を迎撃する砲艦の護衛と空間輸送船団護衛用の、改「磯風」型宇宙突撃駆逐艦建造について述べました。
地球製波動機関が実用化されない間は、固定式の貧弱な決戦兵器としての陽電子衝撃砲しか搭載運用出来ない従来型の戦艦や巡洋艦は無用の長物であり、陽電子衝撃砲以外でガミラス軍艦艇に有効な主力兵器としての新型空間魚雷を搭載し、機動性も高い突撃駆逐艦の再整備がコスト的にも実効性においても優れているのです。
そして突撃駆逐艦と並んで、いやそれ以上に有利に戦えるのが実戦でそれを十二分に証明済みの航宙戦闘機であり、それを搭載する宇宙空母なのです。

地球の防衛力整備第一段階の月面迎撃要塞、その防衛には月面基地航空隊再建で充分でしょう。
月防衛用としてとりあえず二個航空団を配備(当初はコスモファルコンを装備、一個航空団は二個飛行隊で編成、定数32機なので二個航空団の所要は64機)。
ゆえにこの段階で必要とされる空母は母艦搭乗員の急速養成に必要な発着艦訓練用の練習艦のみです。
これは適当な大きさの輸送船を改造すればよいでしょう。
イメージとしては、第二次大戦中に米海軍が五大湖で運用していた外輪船改造の練習空母になります。
次の段階、月-火星宙域への迎撃砲艦常時哨戒配備に際しては、砲艦の配備宙域によっては月面基地からのエアカバーが充分で無い場合、特に航空団の装備機が足の短いコスモファルコンの場合は、ガミラス強襲空母の襲撃に備えて宇宙空母によるエアカバーの提供が必要になります。
この場合は輸送船改造では機動力に劣る為、手頃な大きさで早急な建造に適した艦型として「村雨」型宇宙巡洋艦の設計を流用(迎撃砲艦と同じ)するのが適当かと思われます。
光線砲と固定式陽電子衝撃砲、空間魚雷発射管を全撤去して、代わりに「ヤマト」で採用されたロータリー式格納庫2基とコスモシーガル用格納庫を設置。
艦前部の光線砲塔二基とその上下の射撃機構の代わりにロータリー式格納庫、艦後部の光線砲塔とその上部の射撃機構の代わりにコスモシーガル用格納庫とします。
搭載機定数は当初はコスモファルコン、後にコスモゼロ空間戦闘機最大12機と捜索救難用コスモシーガル2機とします。
艦の搭載兵装は自衛用に留め、対空迎撃ミサイル及びパルスレーザー。
防御様式については迎撃砲艦と同一とします。
イメージとしては第二次大戦中の米海軍軽空母「インデペンデンス」級といったところ。
建造数については、理想としては迎撃砲艦一個隊に一隻の割合で配備するとして、所要16隻になります。
しかし中型艦艇は迎撃砲艦の建造が優先される事と、母艦任務に従事可能な搭乗員が当面限られる事を考えて、この段階で空母については突撃駆逐艦のような砲艦の直接護衛では無く、状況に応じた機動護衛として、建造数は4隻とします。
すなわち高錬度の母艦を常時一隻有事即応としておくのです。
火星基地が再建されて防衛ラインが拡大した際には、足の長いコスモゼロ装備の火星航空団を新編しますが、火星-小惑星間は月-火星間と比べても相当に広大な宙域で、基地航空団のみでは迎撃砲艦のエアカバー実施は極めて困難です。
一方でこの段階になると、地球及び月の宇宙艦艇建造所の増設及び拡充に伴って艦艇建造能力が増強され、且つ母艦搭乗員錬成が軌道に乗りつつある事から、宇宙空母部隊は12ないし16隻体制に移行して、火星-小惑星間四象限に各一隻ずつ常時配備する事とします。
この時点では月面航空団の装備機は航続性能に長け自立航法システムの充実したコスモゼロに改変が進んでいるのと、防衛ライン拡大に伴い月-火星間の迎撃砲艦への敵艦の奇襲可能性が大幅に減じられるので、とりあえずこちらへの護衛用宇宙空母配備の必要は無くなるでしょう。

このような機動作戦・機動護衛用宇宙空母の他に必要となるのが、輸送船団護衛用の空母です。
太陽近傍や水星の工場で製造される反物質や、水星で採取されるヘリウム3などの希少資源の輸送ルートである地球-水星・太陽近傍間については、太陽の強大な重力の影響から敵艦が直接この航路沿いにワープアウトする事は困難と考えられる為、護衛については万が一の事態に備えた突撃駆逐艦で充分でしょう。
しかし火星、小惑星帯、さらには近い将来の木星圏、土星圏への再進出を考えた場合、基地・施設再建・補給船団に対する経宙脅威を想定した護衛用宇宙空母の随伴が必要になります。
ただ護衛空母といっても、そのイメージは第二次大戦中のイギリス海軍が運用した「MACシップ」です。
MACシップは対潜警戒用に複葉のソードフィッシュ艦攻を数機搭載した簡易空母でしたが、この宇宙船団護衛用コスモMACシップはユニット型ロータリー式格納庫と整備ユニットを任意の船倉に搭載する簡易式とします。
ユニット型ロータリー式格納庫は、コスモファルコン/コスモゼロなら4機、コスモシーガルなら2機を搭載出来るものです。

火星基地の一応の再建が終わるのが「ヤマト」帰還の約五年後とすると、地球人類が木星圏、土星圏に再進出するのは約七年後になります。
私のこの世界観の設定では、地球製波動機関を搭載した実戦型宇宙巡洋艦の一番艦完成は2206年。
その翌年には数隻の新型巡洋艦が就役しますが、これらは「カ号作戦」で撃破されて火星宙域に漂うガミラス艦の残骸を、火星輸送船団の航路確保の為の掃宙を兼ねて回収し、コスモナイトに類似の金属を再利用して製造したエネルギー伝導管を波動機関に装備して就役させたもので、波動機関の本格的量産には土星の衛星・エンケラドゥスでコスモナイトを採集する必要があります。
従って木星圏よりまず土星圏再進出を優先すべきかもしれません。
その際には大型の輸送船や工作船からなる採掘船団を、輸送兼務のコスモMACシップと就役したての地球製波動機関搭載新造巡洋艦数隻、場合によっては宇宙戦艦ヤマトも護衛に付けて、万が一の事態に備えるべきでしょう。
その後の木星圏再進出と合わせて、木星、土星への拠点再建用宇宙船団は合計8群。
常に1群が任務に当たっています。
船団は輸送船、工作船、補給船、観測船で編成され、基地や拠点の再建が軌道に乗るまでは相当に大規模なものになりますが、コスモMACシップは当面1群あたり8隻程度を充てて、コスモファルコン/コスモゼロ12機による船団の直衛と、コスモシーガル10機による捜索救難及び軽輸送、人員輸送任務に就くのです。
そして現地滞在中は特に航空基地造成までの間、ガニメデやタイタン、エンケラドゥスの周回軌道に留まって空間戦闘機によるエアカバーを提供します。
太陽系内の防衛ラインが更に拡大され、波動機関搭載宇宙空母が就役して間接護衛に就くようになっても、波動機関のコスト高から一般的な輸送船は相当先までコスモタービン機関のままと考えられるので、コスモMACシップはその数を減らし搭載機をコスモシーガルやその後継機(コスモハウンド?)に変えながらも、船団に密着して長期に渡り地味ながら欠かせぬフネとして使われ続けるのです。

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2016年4月 5日 (火)

ヤマト帰還後の地球防衛第三段階・宇宙突撃駆逐艦の再整備

前回「ヤマト帰還後の地球防衛第二段階・迎撃砲艦と火星基地再建」では、地球に対する短中期的な脅威となるガミラス反乱軍の地球圏に対する遊星爆弾や惑星間弾道弾攻撃を阻止する為の迎撃砲艦や防衛ライン拡大に必要な火星基地の再建について延べました。
月や火星の要塞群に大口径陽電子衝撃砲や反物質弾頭型迎撃誘導弾を配備し、月-火星間と小惑星帯に迎撃砲艦を常時哨戒配備させる事で、相当な規模の戦略攻撃に対処可能となるのですが、敵が迎撃砲艦や要塞群に対して艦艇による先制攻撃を仕掛けてきた場合は、迎撃体制の弱体化で地球圏に対する敵戦略兵器の落着を許してしまう可能性が大きくなります。
それを防ぐには、迎撃施設や迎撃砲艦を守る為の対艦戦闘用艦艇が必要になるのです。

しかし以前に延べたように、本格的な宇宙艦隊再建には地球製波動機関の実用化が必要不可欠です。
それが未だ叶わぬこの段階において整備する戦闘用艦艇は、砲塔式・連射可能な陽電子衝撃砲以外でガミラス軍艦艇に対抗可能な兵装を装備したフネになります。
すなわち、新型空間魚雷を運用し、機動性においてガミラス艦艇に対抗可能な宇宙突撃駆逐艦と、ガミラス戦末期の地球本土防空戦と「ヤマト」航空隊の活躍で現状の技術レベルでも敵と互角以上に渡り合える事が証明済みの航宙戦闘機を搭載する空母なのです。

宇宙突撃駆逐艦については、基本設計は「磯風」型のそれを踏襲しつつ当面の戦闘航海/進出範囲に見合う量に推進剤を減らし、それによって捻出された空間を機動性能及び防御力の強化に充て、新型魚雷に見合った能力を持つ新型戦闘システムへのアップグレードと戦訓に基づく兵装の改変を行います。
「村雨」型宇宙巡洋艦の設計を流用した迎撃砲艦同様に、この新造突撃駆逐艦の行動範囲を戦闘航海で小惑星帯、最大進出範囲(片道)で土星圏とした場合は、冥王星宙域への戦闘航海が可能だった「磯風」型に対して推進剤の搭載量は9割減が可能と思われます。
これなら推進剤は全て艦内タンクに搭載出来るので、被弾に対して脆弱と思われる増槽に頼る必要も無くなり艦の防御上も有利に働くでしょう。
機動性の強化は姿勢制御ノズルの増設を実施し、可能であれば突撃魚雷戦時の加速性能を向上させる為のブースト機能を機関に組み込みたいところですが、これは艦体の強度余裕を充分に考える必要があります。
防御力については破片衝突によるチープキルを低減させる為に艦橋及び機関室、推進剤タンク周りへの装甲材増着。
空間魚雷以外の兵装については、役立たずの対艦砲と牽制程度の効果しか無い5インチ光線砲の撤去。
これらの代わりに四連装パルスレーザーを二基搭載し、対宙防御戦闘と航路上のデブリ排除に使用します。
この仕様の改「磯風」型宇宙突撃駆逐艦を、まず月面要塞防衛用として一個水雷戦隊分(16隻)を緊急に建造配備。
次に月-火星間配備の迎撃砲艦整備と並行して、砲艦護衛用として64隻を建造。
迎撃砲艦は四象限に各一個隊(2隻)を常時哨戒体制に置くので、砲艦一個隊に対して駆逐隊一個(4隻)を護衛に付けるのです。
これとは別に、火星基地再建用資材輸送船団及び太陽近傍及び水星の工場で製造される反物質やヘリウム3などの希少資源輸送護衛用として二個水雷戦隊(32隻)を配備します。
これを「ヤマト」帰還後四年以内に実行するので、この間に建造する改「磯風」型宇宙突撃駆逐艦は合計96隻。
訓練用としてはガミラス戦を生き残った「磯風」型駆逐艦数隻を、新型仕様に改装して使用する事とします。
深宇宙早期警戒システムが構築され、火星基地の再建が完成した後は防衛ラインの拡大によって、火星公転軌道の外側から小惑星帯にかけての四象限に計8隻の迎撃砲艦を配備する事になりますが、月-火星間に配備する砲艦部隊に対する敵艦艇の奇襲の可能性は防衛ライン拡大によって大きく減じる事が出来るので、この宙域における突撃駆逐艦部隊は砲艦の直接護衛から機動的な間接護衛に転換できます。
したがって火星-小惑星間の砲艦護衛に兵力を大きく割く事が可能になり、この段階での駆逐艦新造は二個水雷戦隊分で充分でしょう。
この段階(「ヤマト」帰還から5年後を目処とする)での水雷戦隊の配備状況は下記の通りです。
月:二個戦隊(月面要塞防衛用一個、砲艦部隊間接護衛用一個)。
火星:五個戦隊(砲艦部隊直接護衛用四隊、火星防衛用一個)。
その他:二個戦隊(空間輸送護衛任務)。
実戦配備用の改「磯風」型突撃駆逐艦の定数は144隻になります。

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2016年4月 1日 (金)

ヤマト帰還後の地球防衛第二段階・迎撃砲艦と火星基地再建

本題に入る前に・・・
「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の公式製作発表が3月31日に行われました。
待望の続編がいよいよ現実の話になったわけです。
しかし「2202」となると、前作から約二年後の話。
コスモリバースシステムによる地球復活や防衛艦隊の再建等は、ご都合主義に陥らずにどうするつもりなんだろーか?
前にも書きましたが、短期間で40隻近い波動機関装備の戦艦を完成させるなんて、どう考えても無理があり過ぎ。
波動砲もどうするつもりなんですかね?
せりにゃんこと芹沢軍務局長が何故か出世して軍参謀総長に就いていて、例のドヤ顔ドヤ声で、「イスカンダルとの和親条約で禁じられておるのはヤマトの波動砲復元だけである!」とでっかい声で吼えまくり、拡散波動砲の実戦配備を強行しちゃったりするのかね?
コスモ神重徳かコスモ辻政信か、はたまたコスモ牟田口廉也か。
空間防衛総隊司令から艦隊総司令に転じた土方さんがそれに強く反対して解任された後、辺境の警備戦隊司令に島流しされた後、色々あってヤマトの新艦長に就いたりするんだろうか?
これから情報も小出しで流れてくるでしょうから、その都度要チェックですな。

さて「2202」とは違って現実的?にヤマト帰還後の地球防衛を考える(妄想する)第三段として延べさせていただくのは、「迎撃砲艦と火星基地再建」のお話。
前回「ヤマト帰還後の地球防衛の第一段階・大口径陽電子衝撃砲と反物質弾頭型誘導弾」では、「ヤマト」帰還後の地球防衛力再建の第一段階として、大口径陽電子衝撃砲と反物質弾頭型空間超重魚雷の投射能力を設けた複数の月面要塞を、「ヤマト」帰還後の最初の一年間で構築する事が必要と述べておきました。
これによって、遊星爆弾や惑星間弾道弾数発程度の攻撃に対する同時対処能力を持つことになるのです。
その次の段階として成すべき事は、防衛ラインを延伸して迎撃縦深性を高めることです。
具体的には月-火星間の任意の宙域に、陽電子衝撃砲を搭載した迎撃砲艦を配備して、敵戦略兵器の軌道を早期に逸らします。
建造する砲艦は可及的速やかなる配備が必要なので、新設計は行わず従来の航宙艦の設計を流用する形で行います。
設計流用の候補は「金剛型」宇宙戦艦と「村雨」型宇宙巡洋艦になりますが、想定される残存建造所の数や速やかなる建造の必要性を勘案して、「村雨」型が対象になります。
「村雨型」宇宙巡洋艦をベースとした迎撃砲艦の要点は下記の如し。

搭載する陽電子衝撃砲は「金剛型」と同じ36センチ砲で、艦首固定式とするのも同様である。
迎撃砲艦の配備宙域は当面の間、月-火星間であり火星基地の再建後は小惑星帯にも配備する。
よって砲艦の戦闘航海範囲は小惑星帯まで、即戦闘を想定しない場合の最大進出範囲(片道)は土星圏までとする。
これは近い将来想定される希少資源採掘の為の外惑星再進出が、地球製波動機関の製作に必要不可欠なコスモナイト90を産出する土星の衛星エンケラドゥスまでであるからである。
冥王星宙域の戦闘航海が可能な「村雨型」の推進剤の搭載量は、それを小惑星帯までに絞り込む事によって相当の縮減が可能になる。
地球と各天体の平均距離を元に考えれば、搭載推進剤量は計算上約90%の縮減が可能である。
迎撃砲艦はこの縮減スペースに、36センチ陽電子衝撃砲本体及び砲の迅速な起動・射撃用の補助コスモタービン機関とこれに必要な燃料及び発電装置を搭載する。
これによって、一度の会敵で二発の連射を可能とする。
迎撃砲艦の任務はあくまで敵戦略兵器の地球圏落着を阻止する事にあり、敵艦艇との積極的な交戦は考慮しない。
よって36センチ陽電子衝撃砲以外の兵装は、対空迎撃ミサイルとパルスレーザーのみとする。
艦の防御性能は可能な範囲でこれを強化する(バイタルパートへの対陽電子ビーム用装甲増設)。
機動性に関しては砲撃時の迅速なる照準固定の為の姿勢制御ノズル増設を実施するが、敵艦艇との積極的交戦を考慮しない事から加減速性能及び最大速力は若干低下しても止むを得ないものとする。
艦の居住性については従来通りとする。

このようなコンセプトで建造される迎撃砲艦は、月-火星間の四象限に二隻ずつ、計8隻を迎撃哨戒任務に展開させることとします。
四周期で配備、訓練、整備休養を行う為、保有数は合計32隻。
迎撃哨戒任務に就く高錬度艦の迎撃確率を仮に八割と考え、月面要塞群の撃破確率と合わせると一象限からの戦略攻撃10発弱程度に対処可能と考えられます。
深宇宙早期警戒システムが構築されれば敵戦略兵器の数や地球圏落着時期を特定出来、それに合わせてこちらの迎撃体制も柔軟性をもって対応可能になるので、迎撃確率は更に高まるでしょう。
複数の象限から大量の戦略兵器を同時飽和的に撃ち込まれても、こちらも低錬度艦も含めて24隻を集中展開させて迎え撃った場合は、迎撃確率六割としても月面要塞群と合わせて30発弱程度の攻撃に充分対処可能になります。

この迎撃体制を「ヤマト」帰還後、出来れば二年で構築しつつ、更なる防衛ラインの拡大の為に火星基地の復旧に着手します。
ただし火星周辺は、「カ号作戦」による敵味方双方の膨大なデブリが存在するので、「ヤマト」のような重防御高機動力を併せ持つ艦が単独で進入するならともかく、防御力にも機動性にも欠ける輸送船多数が赴くにはデブリ衝突の危険が大きいと考えられます。
従って資源回収も兼ねたデブリ除去(掃宙)作業が必要不可欠であり、第一段階では残存大型輸送船を改造した掃宙母艦と新造の掃宙艇、必要ならば護衛艦艇(突撃駆逐艦及び護衛空母)を付けての掃宙作業を実施します。
最低限の安全航路を確保したならば速やかに基地復旧に着手すると共に、火星の二つの衛星フォボスとダイモスも迎撃要塞及び航宙艦艇用基地として整備します。
この体制構築は、「ヤマト」帰還後四年以内とします。
迎撃砲艦の保有数は実戦用64隻プラス砲撃練習用数隻です。
これにより火星公転軌道の外側四象限に迎撃砲艦を複数常時哨戒配備し、火星圏の迎撃網を構築することによって敵戦略兵器の地球圏落着を、仮に太陽系外縁の複数の天体からの大量の戦略兵器同時飽和攻撃を受けたとしても、月-火星間の砲艦や月面要塞群と合わせて一度だけなら全対処可能な迎撃能力を確保するのです。

もっとも短期的に想定される脅威=ガミラス反乱軍の推定規模や能力的に、かつての冥王星基地規模の根拠地を複数構築される事は心配する必要が無いと思われます。
冥王星基地よりも小ぶりの基地設営が精々といったところと考えられるので、実際はこの迎撃体制確立で地球圏に対する敵戦略攻撃の阻止はまず万全と思われます。
ただし、敵が戦略攻撃実施以前に戦闘艦艇をもって迎撃砲艦や迎撃拠点に攻撃を仕掛けて来た場合、迎撃能力の低下は免れません。
それを可能な限り阻止する為には、こちらも必要最低限の対艦戦闘用の航宙艦艇整備がまた不可欠となるのです。

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