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2016年1月17日 (日)

中条駅(羽越本線)

本日の駅紹介は羽越本線・中条駅。

平木田駅はこちらへ← →金塚駅はこちらへ

2017年8月記、
中条駅は2016年12月をもって旧駅舎の営業を終了し、橋上駅舎完成までの間は仮駅舎で営業しています。
仮駅舎と工事中の駅構内の様子については「改装中の中条駅」をご覧下さい。

中条駅の駅名票

新潟県胎内市に所在する有人駅で、開業は大正3年(1914年)6月1日。
開業当時の所在は北蒲原郡中条町で、同町は周辺諸村を逐次合併編入して町勢を拡大。
新潟県内の町としては亀田町や六日町と共に、小さな市よりも存在感の大きい屈指の存在でした。
平成の大合併では隣接する黒川村と合併して新自治体「胎内市」が誕生し、中条駅は人口三万人の新たな市の玄関駅になりました。

古くから県北地域の人口集積地域の一つであった中条町でしたが、産業構造は昔ながらの農業中心でした。
しかし昭和31年に日本海に面する村松浜で天然ガスの試掘に成功し、大手のガス化学工業会社が当地に進出。
さらに昭和37年に新潟県では初の「低開発地域工業開発促進法」に指定されて、県北
地域最大の工業地帯に変貌していったのです。
当駅構内西側の側線群はそれに伴って整備されたもので、当駅から北に2km弱にある(株)クラレ中条事業所へは専用線が引かれていました。

さてJR東日本によれば、2014年度の中条駅一日平均乗車人員は1,193人で、同新潟支社新潟県内有人67駅中33位。
新潟支社では駅への自動改札機導入の下限は基本的に一日平均1,000人程度で、当駅は新潟都市圏の駅を除けば五泉駅と共にその最下限に属しています。

中条駅の駅舎その一
中条駅の駅舎その二
中条駅駅舎の様子、上は2012年5月、下は2003年11月撮影。
平屋の典型的国鉄様式というべき建物で、建築財産票によると昭和41年11月の完成。
この建物の驚異的なのは、許容積雪量が360cm!であることです。
財産票の表記の間違いじゃないの?と疑ってしまう数字。
駅の改築に町が費用負担をしたのかどうかは残念ながら定かではありませんが、もししたのであればそれほど剛健な建物に出来るほど町の財政に余裕があったという事でしょうか?
駅前広場はロータリーになっていて、タクシーが数台待機しております。
ロータリーに発着する路線バスは新発田線で、平日のみの運行で一日四往復→ダイヤはこちらへ
なおこの路線は海岸側の県道経由なので、金塚、加治両駅へのアクセスには使えません。
ちなみに「路線バスの旅」青森-新潟編で一行が乗り継ぐ予定だったのがこの路線。
最終便に乗れれば、新発田で新潟行き最終便に余裕で乗り継げるはずだったのですよ。
また当時は平木田-中条間にコミュニティバスが走っていて、一行はギリギリそれに乗れたのですが、現在は廃止されています。
現在あのルートを進むとなったら、坂町-中条間は歩く以外の選択無しですな。

中条駅駅舎内部その一
中条駅駅舎内部その二
駅舎内部の様子、上は2013年6月、下は2008年4月撮影。
下の画像撮影時点では待合室内でキオスクが営業中でした。
営業時間は07:00~17:30。
当駅至近にコンビニは無く、スーパーウオロクへは少々歩くのでちょっとした買い物に重宝する存在でしたけれど、時流には抗えずにこの半年後に撤退。
この時期は県内の駅でキオスク撤退が相次いでいました。
キオスク跡は観光案内所になりましたが、担当のおねいさんが一人いるだけの正直力を入れているとは言い難い印象で、上の画像撮影時には売店を併設していましたけれど、品揃えはキオスクより明らかに見劣りするものでしたね...。

中条駅の1番ホームその一
1番ホーム中央部の様子、2011年4月撮影。
国鉄時代ほぼそのままのスタイル。

中条駅の1番ホームその二
1番ホーム(新潟方面乗り場)の新発田方から見た中条駅構内、2011年4月撮影。
画像右手のコンテナ群はJR貨物に所属するオフレールステーションのモノ。
貨物列車による輸送は過去帳入りになって久しい当駅ですが、物流拠点としての機能は未だ健在。

中条駅の1番ホームその三
1番ホーム端から新発田方を見通す、2011年4月撮影。

中条駅の1番ホームその四
1番ホームの村上方から見た構内、2011年4月撮影。
中線(2番線)のホーム有効長が本線のそれよりもずっと短いのがよくわかります。

中条駅の跨線橋
跨線橋内部の様子、2012年5月撮影。
国鉄時代の急行列車停車駅として標準的な広さですな。
画面奥の窓の上に防犯カメラが見えます。
私は遭遇したことがないのですけれど、噂では当駅利用の学生諸君のお行儀はよろしくないのだとか。
一説では下越地方のヨコヅナという声も。

跨線橋上から構内の新発田方を望む
跨線橋上から構内の新発田方を望む、2012年5月撮影。

跨線橋上から構内の村上方を望む
同じく構内の村上方を望む、2012年5月撮影。

中条駅の島式ホームその一
島式ホームの2番線新発田方から見た構内、2012年5月撮影。
2番線では、2015年3月改正現在で普通列車の特急退避が一日二回行われています。

中条駅の貨物側線群
3番ホームの新発田方から貨物側線群を見る、2012年5月撮影。
胎内市による中条駅西口整備事業では、この広大な空間を活用して西口を整備し、同時に駅舎を橋上化するとの事です。
事業計画は平成29年度までになっているので、話が順調に進めば再来年には面目を一新した新たな駅の姿を見られるのでしょうか。
→計画についてはこちらを。

中条駅の島式ホームその二
島式ホーム上から新発田方を見通す、2011年4月撮影。

中条駅の島式ホームその三
島式ホーム上から見た駅舎の様子、2011年4月撮影。
こうした典型的国鉄風を見れるのも、あと僅かなのでしょうね。

中条駅の島式ホームその四
島式ホームの2番線端から村上方を見る、2011年4月撮影。

中条駅の島式ホームその五
島式ホームの3番線端から新発田方とその右側の遊休余剰化した側線群を見る、2011年4月撮影。

中条駅前通りその一
中条駅前通りその二
駅前通りの様子、上は2008年4月、下は2012年5月撮影。
下の画像中央の道を進むと旧町そして胎内市の中心地区へ至ります。
中心地区は核となる店舗が無く、道も狭いので大規模な再開発無しでは活性化は難しいなあという印象で、商業集積は当駅から平木田方に数百mのスーパーウオロクから市役所にかけて集中しているよ
うです。
クラレを始めとした事業所群からは近いので、商売上はその方が良いのでしょうね。

中条駅から出発する115系電車
1番線から出発する115系電車の新潟行普通列車、2013年6月撮影。
中線では下り貨物列車が待機中。

中条駅から出発するE127系電車
1番線から出発するE127系電車新潟駅、2013年6月撮影。

中条駅から出発するキハE120+110気動車の快速「べにばな」米沢行
3番線から出発するキハE120+110気動車の快速「べにばな」米沢行、2011年4月撮影。

中条駅で特急退避待機中のキハ40系
2番線で特急退避待機中のキハ40系酒田行普通列車、2014年4月撮影。

中条駅に停車中のキハ52形気動車
今では完全に過去帳入りとなったキハ52を後部とした夕刻の米沢行普通列車と貨物側線のタンク車、2004年9月撮影。

中条駅に停車中の485系電車特急「いなほ」
3番線に停車中の485系R編成秋田行特急「いなほ」、2012年5月撮影。
新潟-中条間は約40kmで自由席特急券が¥510と安上がりなのと、時間帯によっては普通列車が過疎ダイヤなせいか、当駅でのいなほ利用はかなり多い印象を受けます。
当駅に特急列車が停車するようになったのは、うろ覚えでいささか恐縮ですが昭和53年10月改正ではなかったかと思います。
ちなみに昭和55年10月改正ダイヤにおける中条駅の優等列車停車は下記の如しです。
下りの急行「羽越1号・べにばな2号」と「羽越3号・べにばな2号」は新潟-坂町間併結運転です。

下り
803  寝台急行天の川  06:19発 秋田行
811D 急行羽越1号           秋田行
612D べにばな2号    07:58発 仙台行
501  急行きたぐに    09:48発 青森行
2041M特急いなほ1号  11:48発 秋田行
501D 急行しらゆき    15:13発 青森行
2043M特急いなほ3号  15:46発 青森行
813D 急行羽越3号    16:11発 秋田行
614D べにばな2号           仙台行
2045M特急いなほ5号  19:46発 秋田行

上り
2042M特急いなほ2号   09:57発 上野行
812D 急行羽越2号     11:19発 新潟行
611D 急行べにばな1号  11:55発 新潟行
502D 急行しらゆき     13:38発 金沢行
2044M特急いなほ4号   13:58発 上野行
814D 急行羽越4号     16:26発 新潟行
2046M特急いなほ6号   17:06発 上野行
502  急行きたぐに     20:11発 大阪行
613D 急行べにばな3号  21:18発 新潟行
802  寝台急行天の川   22:00発 上野行

当駅を通過する優等列車は、寝台特急「日本海」二往復と夜行急行「鳥海」でしたが、前者はわかりますけれど後者が停車しないのは少々腑に落ちないところです。
坂町駅には停車するのに、当駅はスルー...。
「鳥海」は新聞輸送も使命の一つで、当駅が新聞輸送の拠点駅ではなかったとすれば通過もわからないではないですが。
でも羽越線内の他の急行停車駅の大半には停車してるんですよね。
吹浦駅には上下共、鼠ヶ関駅には下りが停車していますし。
特急停車駅で「鳥海」が通過なのは当駅のみ。

中条駅を出発するE653系電車特急「いなほ」その一
中条駅を出発するE653系電車特急「いなほ」その二
中条駅が最も華やぐ一時、2014年4月撮影。
酒田行831Dを2番線で待機させ、1番線からE653系電車特急「いなほ10号」新潟行が、3番線からは同じく特急「いなほ7号」秋田行が同時発車です。

中条駅で待機中のEF81形電気機関車牽引の貨物列車
2番線で待機中のEF81形電気機関車牽引の下り貨物列車、2013年6月撮影。

中条駅を通過するEF81形電気機関車牽引の貨物列車
酒田行普通列車を待機させて1番線を通過するEF81形電気機関車牽引の上り貨物列車、2004年9月撮影。

踏切から見た中条駅構内
村上方の踏切から見た構内、2008年4月撮影。
新発田方の駅至近に踏切は無く、駅至近で東西を結ぶ道はこれしかなく、道幅も狭いことから駅西に宅地が広がっている現状では朝晩の渋滞が相当のモノであろうことは容易に想像できるところ。

踏切から村上方を見る
踏切から村上方を見る、2008年4月撮影。
画像左側の線路が撮影の前月に廃止されたクラレ専用線です。
羽越本線の線路に比べて規格が明らかに違うのがよくわかります。

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