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2015年11月 1日 (日)

筒石駅(北陸本線)

本日の駅紹介は北陸本線・筒石駅。

筒石駅の駅名標


新潟県糸魚川市に所在する有人駅で、名立-能生間を結ぶ全長11,353mの頸城トンネル内にあります。
現在はえちごトキめき鉄道・日本海ひすいラインの所属です。
開業は大正元年(1912年)12月16日で、名立-糸魚川間開通と共に開業しました。
当時の所在は西頸城郡磯部村で、当初は村の玄関駅であることから村名そのままの「磯部」としたかったそうです。
しかし「磯部」駅は群馬県下の信越本線に既に存在していたので已む無く断念、駅が所在する地名を取って「筒石」と命名したとの事です。
磯部村は昭和29年に周辺諸村と合併して新自治体・能生町となり、能生町は2005年に糸魚川市と合併してここ筒石の地は上越市と境を接する東端部になり、今日に至ります。

北陸本線・糸魚川-直江津間複線電化による新線建設に当たっては筒石駅も廃止の危機に見舞われて、筒石地区でも近隣駅地区と共に反対運動を展開、これにより国鉄当局も当初の長大トンネル案を撤回して現在のルートに落ち着いたのですけれど、当駅の
場合は頸城トンネルの必要上から明かり部分に駅を移転するのは不可能で、次善の策として全国的に極めて珍しいトンネル駅になったのは皆様ご存知の通り。

筒石駅駅舎
筒石駅駅舎の様子、2014年6月撮影。
駅移転時からの建物ですが、無骨な造りの名立駅舎に比べてあまり古さを感じさせません。
トイレは駅舎右側にあって男女別。

筒石駅駅舎内の様子その一
筒石駅駅舎内の様子その二
筒石駅駅舎内の様子、2014年6月撮影。
有人駅でかつこじんまりとしているだけに、清掃も行き届いています。
自動券売機はJR時代も設置されておらず、乗車券入場券は常に窓口で購入。

いささか古い数字で恐縮ですが、糸魚川市統計年鑑によると筒石駅の平成19年度年間乗車人員は20,739人で、単純計算すると一日平均約57人。
JR東日本の新潟県内区間と西日本区間の通算では、有人駅中最下位になってしまっていますけれど、当駅の場合有人なのは旅客営業上の必要性からではないので致し方ありません。
旧北陸線新潟県内区間の他駅との比較では、市振駅とほぼ同じで梶屋敷駅の約半分というところです。
能生町史によると、昭和55年度の当駅一日平均乗車人員は約171人で、27年間で2/3も減少してしてしまっています。

ちなみに上越、糸魚川両市の統計年鑑から算出した、旧北陸線新潟県内区間諸駅の平成19年度一日平均乗車ランキングは下記の通りです(直江津駅は除く)。

1位 糸魚川駅 1,123人(定期56% 非定期44%)
2位 能生駅     437人(定期77% 非定期23%)
3位 青海駅     221人(定期77% 非定期23%)
4位 名立駅     148人
5位 梶屋敷駅   107人(定期74% 非定期26%)
6位 筒石駅     57人(定期84% 非定期16%)
7位 市振駅     56人(定期80% 非定期20%)
8位 有間川駅    43人
9位 親不知駅    41人(定期63% 非定期37%)
10位 谷浜駅     32人
11位 浦本駅     19人(定期84% 非定期16%)

青春18きっぷで乗降する客をどのようにカウントしているのかはわかりませんが、この数字を見る限りにおいては、有名なトンネル駅というネームバリューも乗降の実数にはあまり反映されていないようです。
ただ当駅の場合、入場券やJR時代の赤い青春18きっぷの販売等があって、実収入は乗降の実数以上であったのは確実でしょう。

筒石駅の駅舎と地下のホームを結ぶ階段
筒石駅地下ホームへの通路
地上の駅舎と地下のホームを結ぶ階段と、ホームへの通路、2014年6月撮影。
旅番組では筒石駅に降り立ったタレントが、地上までの道中がキツいとしきりにこぼしていましたけれど、土合駅に比べればモノの数ではないと申せましょう。
ホーム出入り口から改札まで撮影しながら上がってきて所要4分というところです。
土合駅の場合はやはり撮影しながら登って10分はかかりますからね。

筒石駅下りホームへの出入り口
筒石駅下り(直江津方面)ホームへの出入り口、2014年6月撮影。
風圧対策で引き戸は少々重いです。
ここで待っていると、列車が頸城トンネルに突入した轟音が早期に聞こえてきますから、撮影待ちのいい合図になったものです。

筒石駅構内の様子その一
筒石駅構内の様子その二
筒石駅構内の様子その三
筒石駅構内の様子その四
筒石駅構内の様子その五
頸城トンネル内の筒石駅構内の様子、2014年6月撮影。
駅構内は典型的な千鳥配置ですが、撮影した画を見ると、駅名票無しではどっちがどっちやらさっぱりわからない始末(大汗)。
現在(2015年10月末)のところ、筒石駅に降り立った直近のこの日は通過する特急「はくたか」「北越」の動画撮影が目的で、入場券で構内に入り二時間ほど上下のホームを行ったり来たりしておりましたが、18きっぷオフシーズンの土曜日だからなのか、ご同業は皆無でしたなぁ。
この日に限らず私が当駅に降り立ったのは2004年から2014年の11年間で計6回のいずれも、18きっぷのオフシーズンの土日でご同業とは未遭遇。
新幹線や特急に揺られてはるばるここまで来る人は実は少数ってこと?

筒石駅に停車中の国鉄交直流急行色475系電車
筒石駅に停車中の青一色の413系電車
筒石駅に停車中の北陸地域色413系電車
いずれも過去帳入りの、筒石駅に停車する普通電車の面々。
上の国鉄交直流急行色475系電車は2012年6月、中の青一色の413系電車と下の北陸地域色413系電車は2014年6月撮影。
419系のマトモな画像を撮れず終いだったのが心残りです。

筒石駅を通過する特急「北越」
筒石駅を通過する特急「はくたか」
筒石駅を通過する特急「北越」と「はくたか」、2014年6月撮影。
私の機材と腕では闇の中を高速で通過する列車をマトモに捉えられるはずがなく、動画からのキャプチャ画像になります。

高台から見た筒石駅全景
高台から見た筒石駅全景、2014年6月撮影。
ご覧のように、車数台の駐車スペースと駐輪場を有していますが、この日は車二台、自転車は無し。

筒石駅前の様子
海岸沿いの筒石集落へ至る道に足を踏み出しつつ、振り返って駅舎を撮影、2014年6月撮影。

筒石駅から海岸への道の様子
筒石駅から海岸への道中、2008年5月撮影。
当駅訪問の場合、何がキツいかと言ったらこの道の行き来です。
いい歳をしたオッサンの割にはそれなりの脚力を誇る私でも、この坂道は少々難敵。
距離は1km弱とさほどのものではないのですが、私の足では国道に下りるまでたっぷり10分はかかります。
日常的にジョギングや高速ウォーキングをして体脂肪率5%台の健常者のオッサンでもこんな調子ですから、年配の方は歩いて駅までなどかなり無理がありますな。

筒石駅近くの北陸自動車道
海岸への道中で上に架かる北陸自動車道と切り立った山の壁面。
2008年5月撮影。
この地域の地形の峻険さがよくわかります。

海岸沿いの国道8号線と筒石漁港その一
海岸沿いの国道8号線と筒石漁港その二
海岸沿いの国道8号線と筒石漁港、2008年5月撮影。
集落の特に年配の方にとっては、鉄道よりも路線バスの方が遥かにバリアフリーで便利なのは確実で、事実、日祝運休の能生-直江津間の路線バスは労災病院発着で、年配者の通院の行き来に適したダイヤになっております。
→ダイヤはこちら
能生-筒石間に限っては仙納線も使えますけれど、こちらも日祝は運休なので駅巡りに使えるのは実質土曜日のみ。
→ダイヤはこちら

筒石地区の北陸本線旧線跡のサイクリングロード
北陸本線旧線跡のサイクリングロード、2008年5月撮影。
私が次に筒石駅を訪れるとしたら、このサイクリングロードを歩き通すついでにトキ鉄の気動車を撮影する時ぐらいでしょう。
私はウォーキングが趣味なので列車の待ち時間が長く他にする事も無い場合は駅間を積極的に歩くことにしているのですけれど、この旧線跡は谷浜-有間川間と能生界隈の一部しか歩いた事が無いのです。
機会を見て有間川-浦本間をぜひ歩き通してみたいところなのです。

筒石川橋梁跡その一
筒石川橋梁跡その二
旧線の遺構である、筒石川橋梁跡、2008年5月撮影。
この橋梁跡については予備知識無しで遭遇したので、まだこんなデカブツが残っていたのかと驚きましたなぁ。
周辺は整備されて遺構など残っていないので、古びた橋脚だけが鎮座ましましている光景は異様の一言。

筒石地区の日本海に沈む夕陽
初夏の夕暮れ、日本海に沈む夕日、2012年6月撮影。
昔の金曜ロードショーで流れていた、物寂しいトランペットの演奏が聞こえてくるようです。
これから盛夏を迎えるというのに、何故か晩秋のように感傷的になって夕映えの海をしばらく見てましたっけ。

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