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2015年10月20日 (火)

黒山駅(白新線)

本日の駅紹介は、白新線・黒山駅。

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2017年3月12日記、旧駅舎時代の記事と統合して加筆修正しました。

黒山駅の駅名標

新潟市北区(旧豊栄市)の東端に所在する無人駅で、ここから1kmほど東に進むと隣の新発田市市域に入ります。
大合併後の新潟市の西端に位置する越後線・岩室駅と当駅の距離は実に48km。
日本海側初の政令指定都市になる為の合併がいかに広範囲に渡るものであったことか。
果たしてそれが良かったのかどうか。

黒山駅の開業は1957年(昭和32年)2月11日で、昭和27年12月に白新線・新発田-葛塚(現・豊栄)間が開通した際には駅設置は見送られています。
当駅周辺は後述するように半農半住の大変静かな地域、現在でもそうなのですから白新線開通時はさぞや・・・と思われます。
新発田-葛塚間の部分開業では、その需要は地域のローカル輸送のみで列車の運行本数も少なく、駅としての旅客需要も見込まれず、信号場としての列車交換設備もそれが必要とされるほどの列車本数がなく、隣の佐々木駅にその機能があれば充分なレベルに過ぎなかったのでしょう。
当駅開業の前年4月には葛塚-沼垂間が延長して、(沼垂-旧・新潟駅間は信越線に乗り入れ、なお沼垂駅は昭和33年4月に現・新潟駅開業により旅客輸送を廃止。
日本海縦貫線の一翼を担う路線に生まれ変わった事で列車本数も増え、(とはいえ、当時は信越線・新津駅から水原経由で秋田方面に抜けるのがメインルート。昭和36年にデビューした日本海縦貫特急「白鳥」も当初は新潟駅に立ち寄らなかったほどです)列車交換設備の増強に迫られたゆえの当駅開業であったのかなぁと推察する次第です。

少々古い資料で恐縮ですが、新潟市統計年鑑によると、黒山駅の2008年度年間乗車人員は75,000人。
日割りで単純計算すると一日当たり約205人になります。
無人駅のデータは実態と相違する場合ありという但し書き付きではありますけれど、2016年現在で当駅の2008年度と同じレベルあるいはそれ以下の新潟県内有人駅は
越後川口寺泊潟町津川石打津南越後下関府屋の8駅を数えます。
それを考えれば、流石は政令指定都市・新潟市中心部の至近にある駅、待合室は後述のローカル然としたものであってもなかなかどうして侮れないのだなぁと、認識を新たにするわけであります。

黒山駅のかつての駅舎その一
黒山駅のかつての駅舎その二
かつての黒山駅駅舎(待合室)の様子、上は2007年3月、下は2013年3月撮影。
待合室機能のみの簡素な建物です。
建築財産票が見当たらなかった為に、竣工日が不明のままだったのが残念でした。
2007年3月時点では、駅名板も国鉄時代のようなひらがな表記でローカル色が濃いものでしたけれど、6年後にはJR東日本正規のものへ取り替えられていました。
建物の外観は全く変化が無いのですけれど、駅名板が変わっただけで印象が随分変わります。
ああ、やっとこの子もパパに認知してもらえたのねという感じですかね。

白新線と並走する駅前の県道
駅から徒歩数分で行き着く、白新線と並走する県道、2013年4月撮影。
駅周辺の沿道は静かな住宅地です。
黒山地区に路線バスは運行されておらず、公共交通機関は白新線のみです。
北側にしばらく歩くと新潟交通運行の路線バス新潟新発田線が運行されている県道に出ますが、直線距離で1.5km近くあります。

かつての駅待合室
かつての駅待合室内の様子、2007年3月撮影。
壁に作りつけのベンチがあるきりでひどく狭い室内です。
そこにまず自動券売機を置いたので、ただでさえ少ないベンチの着席人数が実質一人分減ってしまっています。
こんなところにsuicaの簡易改札機を置くのは、本来はかなりいただけない話だと思うのですよ。
しかしまぁ、この待合室で列車を待つ人もあまりいないのでしょうし、これはこれで仕方無い事と申せましょうか。

構内から見た旧待合室
1番ホーム側からみた、かつての駅待合室の様子、2013年3月撮影。
せめて待合室と跨線橋の間だけでも、上屋があればいいのにと思うところでした。
なお当駅にはトイレは無く、待合室から向かって右側の公衆トイレを使用します。
休憩所と駐輪場を併設しています。

黒山駅の新駅舎その一
黒山駅新駅舎の様子、2015年10月撮影。
私は白新線には2014年夏からご無沙汰だったので、当駅駅舎改築の話は聞いていたものの、どんな状況になっているのかは把握しておりませんでした。
それが10月17日、朝の白新線普通列車に乗車していたら、当駅の新駅舎が既に完成しているのを見て驚愕。
帰りに早速降り立って、出来立てホヤホヤの新駅舎を見てきました。
撮影当日の17日初電より使用開始との事でした。
この時点では駅前はまだ工事中でしたが、駅舎本体は完工しています。
個人的にはデザインも奇をてらわず、実用性とデザイン性を程よく合わせた建物で好感を持てました。
画像左手の公衆トイレは健在です。
この新駅舎にもやはりトイレは設置されておりませんので、用足しは引き続きそちらでどうぞ。

黒山駅の新駅舎その二
正面からでは収まりきれないので、斜めから新駅舎全景を一枚、2015年10月撮影。
旧駅舎に比べると、建物は巨大化しているのですが、これには理由があります。

車椅子用のスロープ
その理由がこれ、車椅子用のスロープがあるのです。2015年10月撮影。
こんな田舎の駅でも、世はすべからくバリアフリーなのですな。

黒山駅の新駅舎内部その一
黒山駅の新駅舎内部その二
新駅舎内部の様子、2015年10月撮影。
ベンチは窓に沿って配置され、着席人数も以前の倍というところ。
採光も上々で、居心地は旧待合室に比べても断然上です。
自動券売機とSuicaの改札機も新型化されていました。
その配置も旧待合室時代と違って無理のない形です。

ホーム側から見た新駅舎
ホーム側から見た新駅舎の様子、2015年10月撮影。
前述したように私は白新線ご無沙汰だったので断言できないのですが、左側に見える建物が新駅舎完成まで使われていた仮待合室だったのでしょうか?

黒山駅の1番線その一
1番線の新発田方から見た黒山駅構内、2013年3月撮影。
駅舎改築後も構内に変化はありません。
戦後生まれの比較的新しい当駅ですが、2面2線のホーム配置は顕著な千鳥型です。

黒山駅の1番線その二
1番線の新潟方から見た構内、2013年3月撮影。
列車交換以外はこの1番線に列車が発着します。

黒山駅の1番線その三
1番線端から新潟方を見通す、2013年3月撮影。

黒山駅の跨線橋
跨線橋内部の様子、2013年3月撮影。
国鉄時代の小駅の標準型です。
窓が高所では無いのが俯瞰フェチにとっては良い事なのです。

跨線橋上から構内の新潟方を見る
跨線橋上から構内の新潟方を見る、2013年3月撮影。

駅舎改築後の構内新発田方を跨線橋上から見る
駅舎改築後の構内の新発田方を跨線橋上から見る、2015年10月撮影。
画像右下が新駅舎です。
駅舎は変わっても周辺は相変わらず宅地と農地の混在した長閑な風景。
画像左側の線路は当駅から分岐して新潟東港方面に延びる貨物線用の新潟東港専用線です。

2番ホームの跨線橋出入り口
2番ホームの跨線橋出入り口の様子、2013年3月撮影。
当駅ホームの幅がいかに狭いかを認識できる象徴的な画と申せましょう。

黒山駅の2番ホームその一
跨線橋出入り口から2番ホームを新潟方に見通す、2013年3月撮影。
ホーム上には待合室も上屋もベンチさえも無いので、視線の目標がホーム先端に向かっていきます。
それゆえにホームの長大さは実際以上に見えるのです。

黒山駅の2番ホームその二
2番ホームの新潟方から見た構内全景、2013年3月撮影。
単線上にある黒山駅では、列車交換がしばしば行われます。
2015年10月時点でこの2番線に発着する普通列車は、上り新潟方面が29本中5本、下り新発田方面が28本中6本でした。

陸橋上から見た黒山駅構内
新潟方の陸橋上から俯瞰で見た構内全景、2013年4月撮影。

陸橋上から新潟方を見る
同じく陸橋上から新潟方を見る、2013年4月撮影。
貨物線の側線は随分先まで伸びているのです。

黒山駅で交換するE129系電車と115系電車
黒山駅で行き違う新潟のこれからの主役・E129系電車と去り行く115系電車、2015年10月撮影。
115系電車がごく近い将来にいなくなるなど、未だに信じられないのです。

黒山駅で列車交換する115系電車
朝の黒山駅で列車交換する115系電車の村上行と新潟行、2007年3月撮影。

黒山駅に停車中の115系電車
1番線に停車中の湘南色115系電車、2013年3月撮影。

黒山駅を出発する115系電車
1番線を出発する115系電車新潟行、2013年4月撮影。

黒山駅に停車中のE127系電車
当駅に顔を見せることは少ないまま、大半がえちごトキめき鉄道に移籍したE127系電車、2013年4月撮影。
今まで当たり前に乗っていた電車で撮影意欲もあまり湧かなかった存在ですけれど、いざいなくなると寂しいですな。

黒山駅を通過する485系電車特急「いなほ」
1番線を通過する485系電車T編成の特急「いなほ」酒田行、2013年9月撮影。
これも既に思い出の彼方。

黒山駅を通過するEF510形電気機関車牽引の貨物列車
1番線を通過するEF510形電気機関車牽引の貨物列車、2013年3月撮影。

黒山駅を通過するD51形蒸気機関車牽引の「SL村上ひな街道号」
遠ざかる「SL村上ひな街道号」
1番線を通過するD51形蒸気機関車牽引の「SL村上ひな街道号」、2007年3月撮影。
客車は青のオリジナルな12系客車。
「ばんえつ物語号」用の客車には全然魅力を感じないのですけれど、原型の12系客車は萌え!の一言。
子供の頃は急行「きたぐに」でよくお世話になりました。
気動車の「羽越」とスピードは変わらず揺れず冷房完備で車内も煤けておらず綺麗。
最後に乗ってからもう30年以上経つなぁ。
その後乗った夜行の客車急行座席車は、「八甲田」も「津軽」も14系客車化された後だったもんなぁ。

黒山駅に運転停車中のキハ58系気動車「なつかしの急行羽越号」その一
黒山駅に運転停車中のキハ58系気動車「なつかしの急行羽越号」その二
黒山駅に運転停車中のキハ58系気動車「なつかしの急行羽越号」その三
2番線に運転停車中の「なつかしの急行羽越号」その四
「なつかしの急行羽越号」のサボ
2番線で列車交換の為に運転停車した「なつかしの急行羽越号」、2004年7月撮影。
この時期、新潟県内で度々運転された「なつかしのキハ58系気動車急行」シリーズであります。
往年の「羽越」は最短でも3両編成だったので、実際によく乗って現役時代を覚えている世代にとっては、2連の姿は少々寂しいものでした。
「羽越」は新潟駅発が朝と夕方という時間帯ゆえか、新潟駅を昼過ぎに出る「しらゆき」と比べていつも空いていて、夏休み中でも余裕で座れたものでした。

新潟東港専用線
黒山駅から新潟東港方面に延びる新潟東港専用線、2013年4月撮影。
線路にはご覧のように棒で締め切り扱い。
列車運行時以外はこうしておくんですかね。

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