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2012年4月 1日 (日)

壮烈冥王星会戦と役立たずの陽電子衝撃砲

暫くアニメにはほぼ無縁で興味も関心もない状態の続いていた私
ですが、久しぶりに血が滾る新作アニメがいよいよそのベールを
脱ぎます。

その名は

宇宙戦艦ヤマト2199

1974年放映のイスカンダル遠征記をキャスト一新、新解釈も加えて
の完全リメイク作品であります。
公式サイトではPVが公開されていて、沖田艦長の抜錨!ヤマト
発進!にはシビれまくりなのですけれど、バンダイチャンネルでは
本編第一章の冒頭10分を4月6日11時59分まで無料公開中で、
早速視聴してみました。

冒頭10分はガミラス軍の太陽系内最大の根拠地となっている
冥王星宙域に進撃した地球艦隊対ガミラス艦隊の戦闘がメイン
なのですけれど、地球艦隊のオリジナル版に勝るとも劣らない
惨敗っぷりが泣けますな・・・。
今作での地球艦隊は、戦艦と巡洋艦の艦首にそれぞれ36サンチ
と20サンチの「陽電子衝撃砲」(ヤマトの主砲や副砲と同種の
兵器)を一門装備しているという設定なので、地球艦隊の敗北は
免れないにしても、衝撃砲の一撃必殺の威力で敵艦隊にも多大の
出血を強要する展開を期待しておったところでした。
しかし衝撃砲の射撃は一度も無く、通常火力の光線砲はガミラス艦
に弾かれて(空間屈曲シールドでも使っているようでしたな)全く
効果無し。
地球艦隊の巡洋艦は命中弾数発で轟沈、旗艦の戦艦「きりしま」も
敵の砲撃で装甲をあっさりと切り裂かれる始末。
地球艦隊の艦橋要員は気密服を着用していませんでしたが、アレは
やはり、敵弾を受けたら気密服を着ようが着まいが死は確実という
諦観がそうさせているのでしょうか・・・だとしたら悲壮この上無しです。
古代守の指揮する突撃駆逐艦「ゆきかぜ」の魚雷2発(新型魚雷と
いう設定なんだとか)で敵艦一隻を撃沈するのが唯一の戦果らしい
戦果。
その「ゆきかぜ」も、「きりしま」の撤退を援護する為に単艦で
敵艦隊に突撃して散華(突撃時に乗組員の歌う歌が、「海ゆかば」
を想起させて哀しい・・・)

巡洋艦と言えば、あの世界で地球艦隊に巡洋艦なる艦種の存在は、
敵にむざむざと勝利の凱歌を挙げさせるだけで、あらゆる点で資源
のムダ使いだと思うのですが・・・。
あの世界でガミラス相手に戦うのならば、機動力を妥協して代わりに
可能な限り防御力を充実させ、味方の水雷戦隊の指揮機能を有し、
水雷戦隊の突撃に際してせめて敵のセンサーをジャミング出来る
ような大出力の光線兵器を運用する戦艦か、機動力と魚雷投射能力
以外の全てを妥協して、肉薄突撃に特化した駆逐艦の二種類のみで
しょう。
巡洋艦は戦艦ほどの防御力は無く、搭載する中型光線砲はガミラス
相手には威力が小さ過ぎて、機動力は駆逐艦に劣ります。
旧日本海軍の重巡は、遠距離からの統制魚雷戦が重要な任務でした
けれど、ヤマト世界では機動力に優越する敵に対して魚雷を腰だめで
発射したところで、余裕で迎撃されるか回避されるかがオチでしょう。
巡洋艦はいっその事、雷装も光線砲も撤去して代わりに戦艦に準じた
大きさの衝撃砲(30サンチ?)とその運用を担保する予備の
核融合炉を艦内の余積目一杯を使って搭載するとか、陽電子衝撃砲は
20サンチのままで核融合炉を可能な限り増設して連射能力を持た
せて、水雷戦隊の援護射撃に徹するといった使い方しかあり得ない
と思うところです。

おっと閑話休題
地球艦隊の艦首陽電子衝撃砲はヤマトの波動砲と同じような使い方
しか出来ない(全エネルギーを衝撃砲に回す為に、エネルギー
チャージ中は回避運動もままならない)らしいので、連射が可能
なのか甚だ疑問な兵器です。
ゆえに艦隊レベルで整然と射撃陣形を組んで斉射しないと充分な
戦果は期待し得ないような・・・。
相手がこちらより数的に大幅に劣勢なら斉射も可能かもしれません
が、ガミラス艦隊は大型旗艦1、戦艦7、巡洋艦22、駆逐艦80以上
の大戦力。
地球艦隊の艦艇数については明らかでは無かったのですが、どう
考えてもガミラス艦隊よりかなり劣勢のようです。
数において劣る上に、個艦の火力・防御力・機動力でも明らかに
優勢の敵に対して、悠長にエネルギーチャージなどしている暇は
無いでしょうしねぇ・・・(しかも各艦一門しか搭載していない
ので、例え10隻単位で斉射に成功しても、全弾集中で敵戦艦一隻
を沈められるかどうかというところ、第2射チャージ中にまだ多数いる
敵にタコ殴りにされるのは必定)。
それに地球側の作戦目的は敵艦隊撃滅でも敵基地攻撃でもなく、
イスカンダルからの使者が地球圏に無事到着する為に敵を引き
付け持久して時間稼ぎをする事(艦隊壊滅と引き換えに作戦目的は
一応果たしています)。
陽電子衝撃砲斉射隊形時に、数に勝る敵に全方位浸透突撃でも
かけられたら僅かな時間で全滅しかねないので、あの作戦目的では
殺るか殺られるかの博打的な衝撃砲戦術は取れなかったのでしょう。
地球艦隊に出来る事は応戦しつつ戦場を機動して敵を引きずり回す
事ゆえに、個艦レベルで衝撃砲を使う事は即ち機動力の大幅低下に
直結しますから、これもまた出来ません。
こうしてつらつら考えると、艦隊戦闘では使えねー兵器だよなー
陽電子衝撃砲ってと、地球艦隊乗組員の恨み節が聞こえてきそうです。
地球圏に展開しての遊星爆弾機動迎撃であればまだ使えそうでは
ありますけれど。

衝撃砲ネタと言えば、私のような旧地球防衛艦隊マニア必読のSSが、
「ショックカノン咆哮す」(前編後編

ヤマトの主砲が最初から万全の体制で運用され充分な威力を発揮
した背景について書かれたSSで、まだ試作兵器の段階を抜け出て
いない新兵器・ショックカノン(真田志郎作)が冥王星宙域に
向かう沖田十三指揮の地球艦隊の戦艦と巡洋艦の艦首に搭載
運用されていたら・・・という、とにかく燃える展開なのであります。
作者の方はヤマト完結編も書いておられますが、こちらも超燃えな
展開です。
「ガミラスに出来た事なら我々にも出来る」と言って、火星空域を出撃
した地球艦隊主力を、ディンギル艦隊とヤマトを初めとする地球の
外周艦隊が激戦中の戦場ど真ん中にワープアウト(デスラー戦法の
艦隊版)させて戦況を一気に打開する山南防衛艦隊総司令や、
地球艦隊がディンギル艦隊を完膚無きまでに叩き潰したとの報告を
受けても驚きもせず「当然だ」と受け取るデスラー総統(ヤマト幹部
乗組員を初めとして地球艦隊の指揮官達を知悉しているので、
辺境の蛮族ごときの奇襲程度に彼らが負けるわけがないと確信し
ている)はカッコイイ!の一言ですな。

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