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2012年2月18日 (土)

出雲崎駅(越後線)

本日の駅紹介は越後線・出雲崎駅。

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2017年3月12日記、出雲崎駅の旧記事版をこの新記事版に統合し、加筆修正しました。

当駅は新潟県三島群出雲崎町に所在する有人駅で、開業は大正元年(1912年)12月28日。
当時の越後鉄道の停車場としての開業で、開業当時は柏崎駅から東に順次延伸する鉄路の終端駅でした。
翌大正二年四月に当駅-地蔵堂駅(現・分水駅)間の開通によって、越後鉄道・白山駅-柏崎駅間が全通しています。 ここ出雲崎の地は江戸時代の天領で、北前舟の寄港地としてまた佐渡との中継点として栄えた土地で、周辺地域随一の人口と経済力を誇っており、出雲崎停車場開業当時は既に「町」でした。
当時の「町」は現在の凡百の「市」と同等かそれ以上の存在であり、大正初期においても当地のかつての威光がまだまだ残っていたことを窺えます。
明治22年の町発足以来、周辺町村を合併しながら今日に至っていますが、2016年10月現在の人口は4500人弱。
周辺町村の大半は平成の大合併の号令下で長岡市や柏崎市に合併編入されており、残っているのは原発城下の刈羽村と出雲崎町だけです。
柏崎刈羽原発が再稼動すれば潤う刈羽村と異なり、出雲崎町は人口分布から見ても今後長く単独でやっていくには厳しいのではと部外者は思うところでありまして、長期的には長岡市との合併編入もあり得るかと考えるところなのです。

なお越後鉄道の創立当初は、鉄路は町の中心である海岸地区を通る計画で、駅も尼瀬地区(道の駅越後出雲崎天領の里が所在する地区)に設置が考えられていたそうです。
しかし明治44年ごろには鉄路は現在の内陸ルートに変更し、現在の小木ノ城駅と、現駅から1km程新潟寄りに位置する沢田地区の競争になりましたけれど、結局両地区の中間地点で、町の中心に最も近い現所在地に決定したそうです。

もしも海岸沿いを通るルートがそのまま建設されていたら、寺泊、出雲崎両町は鉄道が中心街を通る事になり、また車窓が少々退屈な現ルートに比べれば、日本海を間近に望む、遥かに風光明媚なロケーションになっていたでしょう。
そうなれば観光には全く無縁な越後線の現行ルートと異なり、現在の五能線のようなビューポイントとしての売り出し方も出来たのにと、ちょっと惜しまれるルートの変更でした。
ちなみに前述の尼瀬地区は日石創業の地だそうで、明治14~15年頃にはまず手堀りで石油ブームが到来、24年には日石によって我が国初の油田の機械堀りに成功、27年には年産6100キロリットルを達成したそうです。
しかしそれをピークに以後減産の一途をたどり、出雲崎駅開業の頃には最早見る影も無しだったとの事・・・。
田中角栄氏の生地で、隣接する西山町が、昭和初期まで石油で大いに潤ったのと比べて、まさに明と暗なのでした。 Izumozaki102
出雲崎駅駅舎の様子、2011年6月撮影。
建築財産票によると、竣工は昭和56年11月29日。
三角屋根にシックな色使いの建物で、駅舎向かって左側は駐車場になっています。
駅舎向かって右側のベンチの少し先がバス停、その奥の小さな建物がトイレです。

出雲崎駅前バス停からは出雲崎車庫行(海岸の出雲崎町中心部)、大寺行、長岡駅前行が発着しています。
出雲崎駅前-出雲崎車庫間のバス所要時間は約10分です。
大寺は妙法寺駅から県道を出雲崎方に1km弱なので、越後線南部区間の駅巡りに活用可能です。

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出雲崎駅駅舎内部の様子、2011年6月撮影。
この時点では仕切りのない吹き抜けの待合空間です。
撮影したのは日曜の午後2時前ですが、JRの電化区間で屈指の過疎線区である越後線南部区間ゆえ、上下共にあと二時間列車が来ません・・・。 JR東日本によると2015年度の当駅一日平均乗車人員は215人で、同社新潟県内有人67駅中59位。
出雲崎町史記載のデータを基に計算すると、出雲崎駅一日平均乗車人員の変遷は下記の通りです。

大正2年(1913年) :   41人 
大正12年(1923年):  115人
昭和13年(1938年):  229人
昭和24年(1949年):  705人
昭和34年(1959年):1,484人
昭和44年(1969年):1,450人
昭和54年(1979年):1,021人

乗車人員は36年前比で実に79%減。
しかし平日上下22本という列車本数なので、輸送効率を考えれば中々に健闘しているとも思わせる利用状況なのです。
この健闘の要因は駅付近に所在する出雲崎高校の存在が大きいと思われます。
学生が周辺地域から集中する駅である為か、当駅の乗車人員に占める定期客すなわち学生の占める割合は実に92%になります。
定期外の乗車人員に占める割合は僅か8%で、私が当駅を訪問した休日の駅構内は人影もまばら。
列車間隔の空く午後はほぼ無人でガランとしています。

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1番ホームの小木ノ城駅方から見た出雲崎駅構内、2013年10月撮影。
対向式ホーム2本に跨線橋という、ごくごくシンプルな造りです。
列車交換の無い場合、列車発着は1番線になっています。

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1番ホーム端から小木ノ城駅方を見る、2011年6月撮影。

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1番ホーム駅舎側の様子、2004年5月撮影。
この時改札が開いたのは列車到着一分前!
私は機会を捉えてまた再訪出来るのでまだよいものの、遠来の人が駅構内を撮ろうとしてこれでは洒落になりません・・・。
何しろ、改札抜けたら列車がホームに入りかかっているんですからね。
この時は雨が降っていたからなのか少々極端でしたけれど、この後3度の訪問いずれも改札は列車到着10分未満で、駆け足でホーム一面を撮るのが精一杯です。

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1番ホームの妙法寺方から見た出雲崎駅構内、2011年6月撮影。
当駅三度目の訪問になった2004年10月時点では、駅名標は昔ながらのものでしたが、今回訪問では全てJR東日本標準型に代わっていました。
2番ホームのそれも取り替えたということは、当駅の列車交換設備は安泰という事でしょうか。

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1番ホーム端から妙法寺駅方を見る、2011年6月撮影。
左側にモーターカーの車庫が見えます。

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列車到着まで切迫していた為に、跨線橋を全力で駆け上がってとりあえず跨線橋内の様子、2011年6月撮影。
手ブレと光量不足で、画像を修正してもご覧の有様。

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跨線橋上から小木ノ城駅方面を望む、2004年10月撮影。
画像左の2番ホームの隣に横取り線が見えます。

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同じく妙法寺駅方面を望む、2011年6月撮影。
画像右の2番ホーム隣にすっかり草生した横取り線が僅かに見えます。
この旧横取り線本線妙法寺方とは繋がっておらず、車止めが置かれています。

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2番ホームの小木ノ城駅方から見た出雲崎駅構内、2004年10月撮影。
前述のように駅名標はこの時点では古いまま。
ホームの黄色いラインもまだ引かれておりません(現在は引かれています)ので、全てが国鉄時代のままのようです。

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2番ホーム端から小木ノ城駅方を見る、2004年10月撮影。
出雲崎駅のホーム配置は古い駅の例に漏れず千鳥型ですが、同時期に作られた国有鉄道の駅とは異なり顕著なものではありません。
このホームの有効長が6両なのを見てもわかるように、開業当時は比較的大きな町の玄関駅なのに関わらず、構内は小さめです。
この辺は当駅の元々の出自を偲ばせるのです。

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2番ホームの妙法寺駅方から見た出雲崎駅構内、2004年10月撮影。
画像左側に車庫が見えますが、2011年6月訪問時には解体されていました。

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2番ホーム端から妙法寺駅方を見る、2004年10月撮影。

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2番ホーム待合室内の様子、2011年6月撮影。
2017年3月改正ダイヤでは、この2番ホームに停車する列車は19:16発柏崎行164Mのみ。

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出雲崎駅1番ホームに到着した115系電車吉田行、2013年10月撮影。

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小木ノ城駅方の踏切から見た出雲崎駅構内、2011年6月撮影。
なお、ここから下の画像は全て同日の撮影になります。

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妙法寺駅方の踏切から見た出雲崎駅構内。

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出雲崎駅前通りの様子。
駅前にはスーパーのフランチャイズ店?が一軒。
周辺に店が無い為か、来店客は意外と言っては失礼ですが多いです。

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駅前通りから小木ノ城方の踏切を渡ると、国道116号線に出ます。
こちらにはコンビニが一軒。
コンビニも周辺に無い為か、こちらの入りも上々のよう。

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出雲崎駅前に到着する出雲崎車庫行バス。
内陸の出雲崎駅と海岸沿いの出雲崎中心街との連絡は駅開業時からの課題で、当初は次の四案が検討されたそうです。
1.軽便鉄道 2.人力鉄道 3.ケーブルカー 4.自動車
ヲタ的には1か3が実現していれば、もう辛抱たまらん萌え具合だったのですが、結論は残念ながら4の自動車に。
出雲崎駅開業から約9年半後の大正11年7月に連絡自動車が運行を開始します。
なおこの自動車は町営ではなく、駅前の旅館が経営したとの事です。

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出雲崎駅前から10分で、海岸沿いの国道402号線に出て終点・出雲崎車庫に到着。
出雲崎駅前-出雲崎車庫間の運賃は200円です。

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車庫前から国道402号線寺泊方面を見る。
画像左側は「いずもざき海遊広場」。トイレも設置されております。

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車庫前からこれから進む柏崎方面を見る。
出雲崎町の市街地は東西に長く、折り返し地点の旧北国街道入り口までここから2km以上歩く事になりました。

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出雲崎車庫から約1.5km歩いて、「越後出雲崎天領の里」(画像右側)に到着。
時代館(入場料500円)とレストランが併設されており、出雲崎の観光拠点として賑わっていました。

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「越後出雲崎天領の里」併設の「夕凪の橋」から見た柏崎方面の様子。
この頃から小雨がパラつくようになって、海も空もパッとしない色合いなのが残念。

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「越後出雲崎天領の里」の向かい側にある石油記念公園。
当地の石油に関する資料は前述の時代館で見る事が出来ます。
こちらには露天で掘削機や石油蒸留釜などを展示。
・・・しかしぶっちゃけ、新津の「石油の里」に比べると、展示品の質量共に見劣りしますな・・・。

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天領の里から柏崎方向に少し進んで一枚。
手前のバス停「尼瀬2区」は柏崎駅前-出雲崎車庫線のみのバス停ですのでご注意。
土日は途中の椎谷止まりになりますが、椎谷から天領の里までの距離は約9kmなので、出雲崎市街見学に使うのはちょっと無理ですね・・・。

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「夕凪の橋」から見えた立派な国道橋の頂点から天領の里方面を振り返り一枚。
画像左側に見える海に伸びる橋が「夕凪の橋」です。

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この辺まで来ると、周辺は俄かにローカル色に。

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夕凪の橋から徒歩約15分で、折り返し地点の旧北国街道へ。
ここから先の道は「妻入りの街並み」と呼ばれていて、北国街道の名残を今に伝えております。
ちなみに「妻入り」とは、道の解説板によると、
「切妻側面の三角形の側面方向に出入り口を設け、これを正面とする建築様
式」の事だそうです。
ちなみに江戸時代にはここ出雲崎が越後で最も人口密度が高かったとの事。
佐渡との交易中継地として大いに栄えていたのです。
今の静かな佇まいからは想像出来ない話なのであります・・・。

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旧街道入り口の「獄門跡」。
その名の通り、罪人を極刑に処し斬首した場です。
看板の字体が実におどろおどろしい。

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街並みの中に高々と屹立する「綱掘式削井機2号井」。
明治30年5月から昭和60年末まで使用されていたそうです。
この辺りから少し進んで右折すると「代官所跡」に出るはずだったのですが、ここまで来るのに道草を食いすぎて予定を大幅にオーバーしてしまい、帰りのバスの時間が切迫し始めたので已む無く今回の見学は断念。
二時間あれば街を一通り見て回れるだろうとスケジュール立てをして来たのですけれど、全く甘い見通しでした・・・。
最低、後一時間は必要でしたな。

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良寛さまが18歳で剃髪後、四年間を過ごした光照寺。
周辺にはこの他にも趣きのあるお寺が幾つかあります。

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内陸の出雲崎駅方面へ進む国道352号線付近まで戻ってきて、「妻入りの街並み」を振り返って一枚。
画像右側の店は、見たところ出雲崎市街地界隈唯一のスーパーのようです。

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「良寛堂前」バス停に近づく帰路の長岡駅前行バス。

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出雲崎市街地は日本海と山地に挟まれた狭隘な立地。
内陸に向かう国道352号は一気に高度を上げます。
バス車中から眼下の街並みを一枚。
画像中央に見えるのが前述の「いずもざき海遊広場」。

せっかくの機会ですので、電化前の出雲崎駅時刻表をご紹介。
昭和55年10月改正ダイヤから作成しました。
この当時は急行を含め上下25本で、新潟直通便は急行を含め上下23本。
2011年3月改正ダイヤでは上下20本で新潟直通便は5本。
2016年3月改正ダイヤでは上下20本で新潟直通便は僅か2本。
新潟市から当駅を訪れる場合、電化前よりもずっと不便になっているのが現状です。
高速のICからは距離があり、高速バスの利用もバス停まで相当の距離があり現実的な選択肢とは言えません。
上越新幹線か高速バスで長岡まで行き、路線バスに乗り換えるのが最も妥当な選択と言えましょうか。

出雲崎駅時刻表
昭和55年10月改正ダイヤから作成
緑は急行列車

下り
列車名 始発駅  発車時刻  終着駅  備考
125D 柏崎 05:41 新潟
131D 柏崎 06:47 村上
135D 柏崎 08:29 新潟
ひめかわ  青海 08:52 新潟 全車自由席 
137D 柏崎 10:10 新潟
141D 柏崎 11:53 新潟
143D 柏崎 13:22 新潟
147D 柏崎 15:29 馬下
153D 柏崎 17:12 新潟
155D 柏崎 18:40 新潟
157D 柏崎 20:19 新潟
161D 柏崎 22:23 吉田
上り
列車名 始発駅 発車時刻  終着駅  備考
124D 吉田 06:08 柏崎
126D 新潟 06:42 柏崎
128D 新潟 07:39 柏崎
130D 新潟 08:53 柏崎
138D 新潟 11:04 柏崎
142D 新潟 14:04 柏崎
144D 新潟 15:30 柏崎
146D 新潟 16:50 柏崎
148D 新潟 18:11 柏崎
ひめかわ  新潟 18:41 青海 全車自由席 
152D 新潟 19:34 柏崎
154D 新潟 (20:11)  出雲崎  当駅終着
156D 新潟 21:01 柏崎

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