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2012年2月12日 (日)

足滝駅(飯山線)

本日の駅紹介は飯山線・足滝駅。

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足滝駅は新潟県中魚沼郡津南町に所在する新潟長野県境の無人駅で、開業は昭和35年7月15日。
開業時点で津南町に所在していました。

足滝駅の国鉄駅としての開業は前述の通りですけれど、飯山線の前身である飯山鉄道時代に、信濃川流域電源開発工事に関連して昭和11年12月に足滝仮停車場が設けられていたのが、当駅の意外な歴史です。
あくまで電源開発工事に伴う資材搬入等が主目的でしたけれど、便宜的に旅客扱いも行っていたとの事で、山深く交通不便この地にとっては、この仮停車場は大いなる福音であっただろうと思われます。
昭和14年11月に工事が終了した後も、引き続き仮停車場として使用されておりましたが、昭和19年6月に飯山鉄道が国有化されると、足滝停車場は廃止。
戦後の昭和26年に駅復活の陳情書が地元から当局に提出されて、昭和35年春に復活が決定。但し請願駅として諸費用合計155万円を負担するという条件付きでした。
地元負担と言えば、昭和25年に開業した上越線・北堀之内駅は54万5千円、昭和28年に開業した信越線・長鳥駅は約230万円。
両駅共に幹線の駅であり、特に長鳥駅は相当の設備圧縮・簡素化を図ったとはいえ、簡易線規格の足滝駅とはそもそもグレードが違います。
しかし駅設置地元負担は平地の北堀之内駅の三倍近い金額、勾配区間に設けられて駅設置に相当の苦心をした長鳥駅の約7割というかなりの金額です。
当駅は画像をも見ればお分かりのように山深く極めて狭隘な立地ではありますけれど、この金額が果たして妥当であったのかどうかは非常に興味深いところです。

十日町市史によると、足滝駅の昭和40年度の一日平均乗車人数は49人、平成4年度は7人で、27年間で約86%の減少。
現在は更に少なくなっているでしょうね。
駅復活を切望しての大金負担も既に忘却の彼方という感じの利用実態です。
周辺人口を考えれば仕方のないのではありますが・・・。
また、昭和50年度から55年度にかけて36人から11人へ大幅に減少しておりますが、これは飯山線に並行する国道117号線の整備進捗と関連しているのかもしれません。
なお当駅は復活開業当初より「停留所」で恐らくは無人駅、貨物・手荷物取り扱いはありませんでした。

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越後田中駅方から見た足滝駅構内、2011年5月撮影。
なお画像は全て同日の撮影です。
駅は山地と信濃川に挟まれた狭隘な立地です。

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ホーム端から越後田中駅駅方を見る。
山深くレールも細く・・・森林鉄道のような趣であります。

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足滝駅ホーム上の待合室周りの様子。
豪雪地帯ゆえに、待合室の側窓はしっかりとガードしていますな。

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足滝駅待合室内部の様子。
建築財産票によると、昭和35年12月の竣工。
駅開業の五ヶ月後に完成した事になります。
室内には壁に作り付けのベンチとゴミ箱。
スコップ等が置かれていて、冬季の除雪待機所としても使われているようです。

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森宮野原駅方から見た足滝駅構内。

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ホーム端から森宮野原駅方を見る。
画像右が下へ降りる通路です。

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足滝駅に停車中のキハ110系気動車戸狩野沢温泉行。
降車は私ひとり、乗車はゼロ。

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森宮野原駅方のトンネル。

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線路を横断する通路。
200近い新潟県の鉄道駅でも、ここまでローカルなモノは足滝駅だけですな。

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線路上の通路から見た足滝駅。

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下へ降りる通路。
ほとんど登山道のようなノリであります。
以前のエントリーでも書きましたが、バリアフリーもへったくれも無いアクセシビリティへの無配慮ぶりは凄すぎますな・・・。
階段にするだけでもかなりの改善を見ると思いますけれどね。
飯山鉄道由来であろう通路壁面の仰々しい造りは中々に興味深い。

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下ってきて県道に出て振り返って一枚。
真ん中の道がホームに至る通路へ通じています。
画像真ん中右寄りの人家の屋根の少し上に足滝駅のホームがチラリと見えます。

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県道津南方の様子。
道沿いに人家がポツポツ。
行き交うクルマも無く、信濃川の流れる音に支配された閑寂なところです。
この道を進み、信濃川に架かる上郷橋を渡ると国道117号線に出ます。
その距離は約1km。
国道には越後湯沢・津南-森宮野原間の路線バスが走っています。
私は今回の取材時に、当駅東隣の越後田中駅から国道に出て津南まで路線バスを利用しましたが、津南-森宮野原便は小型のバスでした。
津南を見て回った後に飯山線で森宮野原に行き、津南まで引き返して行く形になる越後湯沢行に乗車して石打まで行きましたけれど、その便は古びた普通の路線バスです。
どちらにしてもガラガラでしたけどね・・・。

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足滝駅への通路は途中で二股になっていて、先ほどの道とは違って人があまり通っていなさそうな方を進むと、先ほどの駅入り口から森宮野原方に進んだ地点に出ます。
画像真ん中はそこから森宮野原方面を見た画。左側の川が信濃川です。
森宮野原まで歩いて行くのであれば、距離的には前述の上郷橋~国道経由よりもこの道を進む方が近いです、距離は約3km。
ただロケーション的には野生動物さんとの不意遭遇に注意したいところではあります。
下の画像は津南方の様子。

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コメント

足滝駅は本当に秘境駅ですね。昨年の2月に行ってみたのですが、雪で降り口がわからず、しばらく線路を歩きました。戻ってよ~く見るとどうやら道がわかり道路に降りる事が出来ました。
電車と電車の間隔が2時間も空いているのに、2時台の電車は除雪のため運休で、森宮野原からタクシーに迎えに来てもらいました。
駅前の民家は新しく栄村や飯山市の民家のほうが古民家が残り情緒がありますね。

ばけのかわさんのブログを拝見してまた駅を訪ねたいと思ってます。
それにしても飯山線の新しい駅舎は味わいが無さすぎですね。あとトイレがないというのは旅人はうっかり行けないですね。この辺の人はあまりトイレに行かないのでしょうか?
以前西大滝駅で民家のトイレを借りた事があります。

投稿: お絵描きおばさん | 2012年4月15日 (日) 16時27分

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