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2011年7月23日 (土)

土市駅(飯山線)

本日の駅紹介は飯山線・土市駅。

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新潟県十日町市に所在する無人駅で、開業は昭和4年(1929年)9月1日。
開業当時の所在は中魚沼郡水沢村で、同村は昭和37年4月に十日町市に合併編入されて今日に至ります。

当駅は飯山鉄道の駅として、越後田沢-十日町間延伸と同時開業です。
しかし駅設置に当たっては、水沢村内で様々な動きがありました。
中里村史(現在は十日町市の一部)によると、飯山鉄道延伸計画時に会社側が中間駅として設置を考えていたのは当駅のみ。
しかし村側は当駅の両隣の地域にそれぞれ駅を設けて土市停車場設置は取り止めを主張。
当地域においては土市駅から十日町方に約1kmの伊達地区に駅を作るべしという要求でした。
この辺の詳しい経緯は生憎触れられておりませんでしたが、想像するに村内集落の発言力の差や有力者の介入など、お決まりのお家騒動だったのでしょう。
前述の資料によると、会社側はあくまで水沢村内1駅という方針だったようで、土市停車場を現在位置から伊達地区側に移動するという妥協案を示したそう
ですが、村側はこれに納得せず問題の解決には至らなかったとの事。
その後の土市、水沢両停車場設置最終決定までの顛末は残念ながら記述が無かったので、現在の土市駅が会社当初案の位置なのかそれとも妥協案を反映したもの(結局水沢停車場即ち越後水沢駅も設置したので、最早妥協では無く村側に押し切られた形なのですけれど)なのか、その辺は実に興味の湧くところであります。

現在の土市駅の利用状況については残念ながら資料が無かったのですが、十日町市史によると1992年の一日平均乗車人員は32人。
同年の十日町駅のそれが616人で、2010年度のそれは591人。
減少率約5%をそのまま当てはめると土市駅の現状推定は30人という事になります。
一日八往復が停車する駅としてこの数字が多いのか少ないのか、中々判断に迷うところではありますが・・・。

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土市駅舎の様子、2011年5月撮影。
建築財産票によると、竣工は平成12年12月。
これまでも度々述べたように、飯山線新潟県内区間の改築駅舎(内ヶ巻下条
魚沼中条、越後水沢、越後田中、そして当駅)は皆同じ基本デザイン。

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ホーム側から見た土市駅駅舎、2011年5月撮影。
トイレは設置されておりません。
周囲にトイレを借りられる店もないので、運悪く特に大きい方をもよおした時はかなりキツいのです・・・。

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土市駅待合室内部の様子、2011年5月撮影。
飯山線改築駅舎定番の一人掛けベンチが三脚。
券売機、乗車証明発行機共にありません。

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土市駅ホーム端から十日町駅方を見る、2011年5月撮影。
元々は島式ホームだったので、駅舎とホームは通路で連絡。

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ホームの十日町駅方から見た土市駅構内、2011年5月撮影。
ホーム中央部に比較的新しい上屋がかかり、その下にベンチが三脚。

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ホームの越後水沢駅方から見た土市駅構内、2011年5月撮影。
駅裏手は田畑になっています。


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ホーム端から越後水沢駅方を見通す、2011年5月撮影。
島式ホーム時代そのままの線路配置がよくわかる一枚。

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旧貨物ホーム跡?の様子、2011年5月撮影。
駅舎の向こう側(十日町方)にも不自然な空間が広がっているので、かつては十日町、長野両方向にスルーの形で引込線が引かれていたのでは?と想像させられるのですが、実際は果たして!?
なお土市駅の貨物取扱いは昭和45年12月に廃止、手小荷物取扱いについては昭和55年に一日平均7個の記録がありますので、その時点では当駅が有人駅であったと判断できそうです。

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土市駅ホーム中央部の上屋周り、2011年5月撮影。

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前述の十日町駅方に広がる空間、2011年5月撮影。
これを見ると、元地方私鉄のローカル線のローカル駅のそれとしては結構な規模かと。

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十日町方踏切から見た土市駅構内、2011年5月撮影。

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土市駅に到着したキハ110系気動車戸狩野沢温泉行、2011年5月撮影。

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土市駅前から国道へと至る短い駅前通りを見る、2011年5月撮影。
駅前広場は場違いな程広大で、隣の越後水沢駅とは好対照。
駅前広場の隅には派出所があって防犯上中々良い立地です。

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同じく国道側から駅を振り返る、2011年5月撮影。
画面中央の道路の左側に見える建物が土市駅駅舎です。

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土市駅付近の国道の様子、2011年5月撮影。
上が津南方、下が十日町方です。
すっきりとした直線道路で交通量は多いのですが、周辺には寿司屋が一軒ある程度でスーパー・コンビニ等無し。
開けている印象が強いのに関わらず、生活の便はあまり良さそうには見えません・・・。
まぁクルマで少々トバして十日町のジャスコ界隈に行けば買い物はあらかた済んでしまうわけで、不便と感じるのは一見のヨソ者だけなのかもしれませんが。
なお土市駅付近には南越後観光のバス路線が二系統設定されております。
十日町津南線は飯山線と相互補完の関係で、且つ飯山線より遥かに本数が多く駅巡りには便利です(越後鹿渡駅のみ最寄バス停から2km程ありますけれど)。
もう一系統の十日町田代線は、JRの不正取水で有名な宮中ダム経由で越後田沢駅前を通ります。
しかし土市駅前を経由する便は、特に土休日は僅少なので要注意。

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