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2011年7月10日 (日)

燕駅(弥彦線)

本日の駅紹介は弥彦線・燕駅。

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新潟県燕市に所在する有人駅で、同市の玄関駅になります・・・しかし実際は南隣の燕三条駅にその座を奪われて久しい上に、商圏まであちらに移ってしまい地盤沈下の著しい、新幹線マンセーとロードサイドショップ全盛というダブルパンチに見舞われる地方小都市駅の典型と言える状況下にあります。

駅開業は大正11年(1922年)4月20日で、当時の所在は西蒲原郡燕町。
その後、昭和8年(1933年)8月には新潟電鉄(後の新潟交通電車線)が白根駅から当駅まで延伸して乗り入れます。
そして燕町は昭和29年3月に市制を施行して燕市となり、平成18年3月には周辺の吉田町や分水町と広域合併してその市域を大幅に拡大して、新潟県30自治体中第7位(平成23年4月現在)、人口8万1千人強の市として今日に至ります。
なお前述の燕三条駅は南隣の三条市との境界線上にあり、商圏も重なっている事から三条市と合併すれば県央地域に人口約18万4千人の新潟県第四の都市誕生となるのです。
・・・しかしこの両都市は実に仲が悪いのでまぁ・・・。
平成の大合併の嵐の中で燕市と三条市の合併も模索されましたが、結局破談になりました。
私は三条や燕にその辺の話を突っ込んで聞ける知り合いがいないので、市民の素の声がどうなのかはわからないのですが、仲の悪さは今に始まった事では無く相当に根の深いもののようです。

JR東日本によれば、燕駅の2009年度一日平均乗車人員は1,099人で同社新潟県内有人75駅中38位。
三条、燕、吉田と比較的狭いエリアに高校が多いその真っ只中に位置するので、学生の利用はかなりのものと思われます。
新潟県内の自動改札設置駅の一日平均乗車人員下限は、「周りの駅が設置するからついでに」の信越線さつき野駅を除けば磐越西線五泉駅で(1,181人)です。
当駅はJR東日本新潟支社で次に自動改札化事業が行なわれるとすれば、越後線・越後曽根駅や上越線・小千谷駅と共に、その候補となるかもしれません。

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燕駅舎の様子、2006年11月撮影。
建築財産票によると完成は昭和43年3月26日。
国鉄地方小都市駅の典型的スタイルです。
改築の話題が上るのもそれほど遠い話ではないでしょうけれど、駅裏が宅地化されている事を考えれば橋上駅舎化が妥当なところでしょうか。

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燕駅駅舎内の様子、2010年5月撮影。
駅舎内はゆったりとした造りで、コンコース・待合室共にこのクラスの駅としては極めて広大です。
駅舎改築時は新潟交通電車線が当駅に乗り入れ、燕市の代表的産業である洋食器製造をはじめとする金属加工業が元気で、その従業員の通勤用に駅にも相応のキャパシティが必要とされたのだろうと推測しますが果たして?
この時点での待合室開放時間は07:30~17:50で、日曜定休のキオスクも営業していて(営業時間は待合室開放時間と同一)、至近にコンビニの無い当駅利用客にとって貴重な存在だったかと思われますが、残念ながら2010年10月に撤退したとの事です。
最近は羽越線坂町・中条両駅や信越線見附駅から撤退するなどキオスクの勢力が急速に衰えていて、昭和の余韻が県内駅からまた一つ消え去ってしまいそうです・・・。

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1番ホームから見た燕駅改札周りの様子、2010年5月撮影。
今ではもう使われる事のない改札の柵がかつての駅隆盛の生き証人です。
跨線橋も幅広でこれもまた通勤客のかつての多さの生き証人。

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1番ホームの燕三条駅方から見た燕駅構内、2010年5月撮影。
トミックスの跨線橋を彷彿とさせる色と造りの良い味出してる跨線橋です。

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1番ホーム端から燕三条駅方を見通す、2010年5月撮影。

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1番ホームの西燕駅方から見た燕駅構内、2010年5月撮影。
ホーム配置の顕著な千鳥配置が燕駅構内の一大特徴です。
画像右側は旧貨物線。

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1番ホームの西燕駅方から先を見通す、2010年5月撮影。

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旧引込線の様子、2010年5月撮影。

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跨線橋上から西燕駅方を見る、2010年5月撮影。
本線と副本線の間にはかつて中線が2本ほどあったのでしょうか。

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同じく燕三条方を見る、2010年5月撮影。


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2番ホームの燕三条駅方から見た燕駅構内、2010年5月撮影。
何度か訪問して観察した限り、当駅の改札開始は列車到着のせいぜい七~八分前といったところで、日中一度の訪問で二番ホームまでくまなく撮影するのは非常に厳しいかと思います。
同好の士が一度の訪問で全て済まそうとお考えなのならば、駅窓口営業時間外の早朝もしくは夕方を強くお勧めします。
5~8月の特に薄曇の日を狙えば、夕方でも西日をあまり気にする事無く且つ光量充分な中で撮影できるでしょう。

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2番ホームの西燕駅方から見た燕駅構内、2010年5月撮影。
越後線東三条-吉田間で唯一列車交換が行なわれるのが当駅ですが、朝夕以外は過疎ダイヤゆえに活用の機会は少ないのが現状です。
平成23年改正ダイヤにおいて当駅で列車交換が行なわれるのは三回。
つまり二番ホームが乗客で賑わうのは一日三回のみ。

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燕駅1番線に到着した吉田行115系Y編成電車、2013年9月撮影。

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見る機会の少ない2番線停車中の東三条行115系Y編成電車、2013年9月撮影。

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燕駅を出発する吉田行115系電車L編成+S編成六連、2013年9月撮影。
弥彦線ではおそらくこれが最長編成でしょう。
日曜の朝とあって見事なまでのガラガラでした。


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燕三条駅方の踏切から見た燕駅構内、2010年5月撮影。

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西燕駅方の歩道橋から見た燕駅構内、2010年5月撮影。
かつて当駅から新潟市内の県庁前まで運行されていた新潟交通電車線は、当時島式になっていた2番ホームの隣(3番ホーム)から発着していました。
現在は再開発により跡地は生活道路と宅地に変わってしまい、当時の面影はほぼ皆無なのが非常に残念!・・・
なお、新潟交通電車線の駅舎は現在の駅前交番の場所に建っていたとの事です。

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燕駅前の様子、2006年11月撮影。
駅前広場はロータリーになっていて、路線バスが乗り入れタクシー数台が常駐しています。
駅舎改築に併せてそれまでの約5.5倍に拡張されたそうです。
しかし植樹などで視界が遮られている感覚的印象もあって、さほど広大なものには見えません。

路線バスは高速バス新潟-燕線と越後交通東三条-燕線、市営バス燕駅-分水間が主なところで、新潟交通電車線の代替バス燕-月潟線は、私が当駅前から月潟駅前まで利用した2008年3月現在で日中はわずか1便だけでした。
現在も運行されているか否か、またダイヤは残念ながら確認出来ませんでしたが、2008年秋には廃止話が持ち上がった路線でもあり、その存続については予断を許さないのは確かです。

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燕市旧来の中心商店街の様子、2006年11月撮影。
「サンロード宮町」という立派なアーケード商店街で、大半の店は営業していたもののやはり人影は少なくその大半は交通弱者の高齢者。
クルマで2~3Kmも走れば燕三条駅周辺の一大商業集積地ですから仕方の無い事なのですが、この地の金属加工業全盛時はさぞ賑わっていたであろうと思うと、燕駅の現在の姿同様に時代の流れもののあわれを強く感ぜずにはおれません・・・。

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