« 1970年の英国海軍 | トップページ | 1980年の英国海軍 »

2011年1月30日 (日)

咲花駅(磐越西線)

本日の駅紹介は磐越西線・咲花駅。

2016年7月31日記、新駅舎画像及び記事の追加、加筆修正を実施しました。

Sakihana0140803

新潟県五泉市に所在する無人駅で、開業は昭和36年(1961年)11月1日。
開業当時から五泉市の所在で、磐越西線新潟県内区間駅としては最新の駅です。
当駅開業の経緯については資料に行き当たる事が出来ず正確なところは不明なのですが、当然当駅至近の「咲花温泉」が関係しているであろう事は容易に推察できるところであります。
咲花温泉は開湯が昭和29年(1954年)と比較的新しいものの、月岡、岩室両温泉と並び県都新潟の手近な奥座敷として知られております。
しかし大ホテルを有する月岡温泉、弥彦観光とセットで売る岩室温泉に比べて近隣に観光地が無く大手資本の進出も無く、また阿賀野川河畔という野趣に富むロケーションも相まって、新潟駅から僅か30km強しか離れていないにも関わらずその情景は実に鄙びていて、通好みなのであります。

Sakihana02
Sakihana03
咲花駅の旧駅舎、2007年8月撮影。
建築財産票によると駅舎は昭和36年12月竣工です。

Sakihana04
Sakihana05
咲花駅旧駅舎内の様子、2007年8月撮影。
純粋に待合室のみの機能で、ここだけを見ると有人駅だった事は無いようですが果たして?
室内にはご覧の通りベンチと券売機一台。ゴミ箱は駅舎の外にありました。
撮影時は真夏でもあり虫がうじゃうじゃ・・・。
私の住まいの街ではまずお目にかからない巨大なアブが数匹、獲物を求めてブンブン飛び回っておりました・・・。
待合室内も総じてうす汚い印象で、SL「ばんえつ物語」の停車駅としては少々似つかわしくない感が否めません。
しかし「乗車自体が観光」のSL列車の停車が地元温泉にどれだけお金を落としているかと言えば正直・・・?
それを考えれば地元が待合室の美観その他についてあまり考えないのも仕方無い事かもしれません。
同じく「ばんえつ物語号」停車の日出谷駅もかなりのモノでしたしね。

Sakihana0021215
Sakihana0031215
咲花駅の新駅舎、2015年12月撮影。
建築財産票によると平成26年(2014年)2月4日。
面積は91.1平方メートルで、旧駅舎に比べて4倍強のボリュームなのですが、見た目だとそれほどの差は感じられません。
デザインは周辺の鄙びた雰囲気によく似合うクラシカルなもので、バリアフリー対応のスロープもうまく取り込んだものになっていて、鉄道建築協会の2014年度協会賞佳作にも選ばれています。

Sakihana12
旧駅舎時代の咲花駅駅前、2007年8月撮影。

Sakihana0041215
現在の駅前広場の様子、2015年12月撮影。
画像右側の建物は、以前から建っている公衆トイレ。
このトイレがあるので当駅駅舎にはトイレはありません。

Sakihana0051215
新駅舎の通路の様子、2015年12月撮影。
画像奥がホームです。
通路の手前左側がバリアフリーのスロープ、その向こうが待合室出入り口。
通路右側が展望台出入り口ですが、残念ながら施錠されていて立ち入ることは出来ませんでした。
「SLばんえつ物語号」シーズンオフの冬季は閉鎖しているのか、それとも他に理由があるのか?

Sakihana0061215
Sakihana0071215
咲花駅新駅舎待合室の様子、2015年12月撮影。
室内には自動券売機が一台設置。
吹き抜けで虫が入り放題だった旧駅舎に比べて、新駅舎は待合室が通路と区分されていています。
木の清清しい匂いが漂っていてなかなか良い感じなのですけれど、待合室そのものは何となく窮屈な感じですな。
旧駅舎は吹き抜けの室内の四方にベンチが配置されていましたが、新駅舎は二面のみなので座れる人数は半減してもいます。

Sakihana06
旧駅舎時代のホーム東下条駅方から見た咲花駅構内、2004年12月撮影。
当駅は単線上の棒駅です。
「SLばんえつ物語号」停車に合わせてホームを延長したのが素人目にもくっきり。

Sakihana07
同じく馬下駅方から見た構内、2004年12月撮影。

Sakihana08
ホーム中央部の様子、2004年12月撮影。
「SLばんえつ物語号」停車駅に設置された戦前型表記の駅名票が目を惹くところ。

Sakihana0081215
Sakihana0091215
駅舎改築後の咲花駅ホーム中央部の様子、2015年12月撮影。
以前からあるホームの上屋と改築駅舎の屋根が不ぞろいでのマッチングがイマイチなのが残念。
屋根の連続性を追及してオールインワンのような形状にすれば、悪天候時の利用者に対するサービスにも繋がり美観上も宜しいのにと、無責任な来訪者は感じるところです。

Sakihana09
ホーム端から東下条駅方を見る、2004年12月撮影。
旅館の建物が見えるのでこちら側が開けているように思えますけれど、実際にはこちら側は袋小路になっていて、鉄路はコジマ山トンネルへ、温泉街を通る県道は街終端で行き止まりです。
車や徒歩で津川方面になお進む場合は、県道を馬下側に1km程戻って阿賀野川に架かる橋を渡り対岸の国道49号線に出なければなりません。
なおコジマ山トンネルには大正10年3月20日午後6時過ぎ、トンネル東側(咲花側)出口で大規模な土砂崩落が発生、それに乗り上げた上り列車(機関車と郵便車及び客車3両)が脱線転覆して郵便車のストーブから出火、
死者10名以上、負傷者20名以上の惨事の舞台という悲しい歴史があります・・・。

Sakihana10
同じく馬下駅方を見る、2004年12月撮影。
一見するとこちら側から山峡に分け入る面持がありますが、実際は3kmも進むと越後平野の入口である馬下に出ます。

Sakihana0131215
駅舎改築後の咲花駅を出発するキハ40系気動車の津川行、2015年12月撮影。

Sakihana17
旧駅舎時代の咲花駅に到着したキハ110系気動車の快速「あがの」新潟行、2004年12月撮影。
かつての急行「いいで」「あがの」は停車しなかった当駅ですが、国鉄末期には快速化された「あがの」一往復が土休日に停車するようになり、JR化以後は「あがの」通年停車と「SLばんえつ物語号」停車駅になって一気に華やいだ感があります。
ただ咲花温泉的には通過客がほとんどと思われる「ばんえつ物語号」よりは、「あがの」通年停車の方がありがたいのではないでしょうか?

Sakihana11
東下条駅方踏切から見た咲花駅全景、2007年8月撮影。
こうして見れば山間の典型的なローカル駅の風情。

Sakihana13
駅前の「佐取古戦場」石碑、2007年8月撮影。
当地は戊辰戦争激戦地の一つでもあります。

Sakihana14
咲花温泉街入口、2007年8月撮影。
旅館やホテルの間に廃墟と化したアパートが点在しているのが実に印象的。
元は温泉従業員用だったのでしょうか?
なお温泉街に一般商店は無く、温泉まんじゅうを売るみやげ物店が唯一食べ物を買える店です。

Sakihana15
Sakihana16
県道馬下側の様子、2007年8月撮影。
こちら側には民家もあります。しかし少し進むと人跡未踏の山奥の様相・・・。
しかしこれもつかの間の光景で、前述のように越後平野の入口まではあと僅かです。
なお路線バスの設定はありませんので、咲花駅及び温泉への公共交通機関は磐越西線のみになります。

|

« 1970年の英国海軍 | トップページ | 1980年の英国海軍 »

R010 磐越西線の駅」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 1970年の英国海軍 | トップページ | 1980年の英国海軍 »