« 本気か画餅か護衛艦48隻体制 | トップページ | 長鳥駅(信越本線) »

2010年12月17日 (金)

外堀が、埋まりつつある中期防

昨日のエントリー「本気か画餅か護衛艦48隻体制」に関連して、次期中期防
正面装備調達規模が明らかになりました。
→http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/guideline/2011/chuuki.html

昨日のエントリーでは、次期中期防の期間を2012~16年としておきま
したが、来年度から中期防期間になりますので訂正させていただき
ます。

さて2011(平成23年度)~15年(平成27年度)における海上自衛隊
の建艦計画は次の通り。

護衛艦 3隻
潜水艦 5隻
その他 5隻
計  13隻(約5.1万トン)

この中身を推測するに、護衛艦3隻のうち1隻は24DDH(19,500
トン)でほぼ確定、潜水艦は「そうりゅう」型5隻として計1.45万
トン。
その他については補助艦で退役時期を迎える潜水艦救難艦「ちよだ」代艦
として「ちはや」の改良型6,000トン、海洋観測艦「すま」代艦として
(「わかさ」も代替時期ですが、代替措置繰り延べ?)「しょうなん」型二番艦
(2,900トン)、掃海艇「えのしま」型3隻(計0.171万トン)とすると残る
護衛艦2隻の排水量枠は約0.64万トン。
この2隻が噂の3,000トン台DDとすれば計算が合います。
または「ちよだ」代艦調達を繰り延べして掃海艇は4隻(0.228万トン)
で、護衛艦2隻の排水量枠は約1.2万トンとなって「あきづき」型(もしくは
この拡大改良型)2隻の調達が出来るでしょう。

護衛艦建造予算は3隻で最大2,500億円強というところで、「あたご」
型DDGのBMD能力付加改修(2隻で600億円以上?)と「あさぎり」型
「はつゆき」型DDの延命改修費用を加えても護衛艦関連予算は3,500
億に満たない規模に縮減された事になり、次々期中期防を考えると非常
に厳しい結果です。
財務省としては、次々期中期防はこの予算枠を既成事実として更なる削減
を要求するのは確実ですから。
次々期中期防では金喰い虫のDDG「はたかぜ」「しまかぜ」代艦調達が
まったなしで、例え次々期中期防の予算が今回規模であっても護衛艦48隻
体制どころか現在の海上防衛体制は抜本的に見直し縮減しなければやって
いけません。
その前兆としての、今回明記された地域配備護衛艦の機動運用化なのかも
しれません。
次々期中期防策定時には防衛計画大綱が再度改訂され、正面装備の大削減
は必至かと。
これは海自に限った話では無く陸自も空自もそうなるでしょう。
外堀は埋まりつつありますね。

陸自の重装備をざっくり削減して海空重視だの「動的防衛力」だのとカッコ
イイ言葉を並べてその実はこうですから、結局民主党は所詮「ミンスw」党
なのだと諦めるより他ありませんな。

|

« 本気か画餅か護衛艦48隻体制 | トップページ | 長鳥駅(信越本線) »

軍事」カテゴリの記事

コメント

防衛費は2002年以降、一貫して削減され続けています。財政再建を掲げた小泉政権下で始まったことです。自民党は今頃になって民主党の方針を批判していますが、物忘れがひどすぎるようです。

投稿: 近江臣 | 2010年12月24日 (金) 01時18分

ついでに言わせていただくと、民主党が間抜けなのは自民党がせっかく減額を続けていた「思いやり予算」の5年間維持を約束してしまったことです。

投稿: 近江臣 | 2010年12月24日 (金) 01時28分

小泉政権下では現自民党参院議員当時財務省主計官
のあの御方が、
「潜水艦なんて時代遅れ!」
「敵の飛行機はMDで撃ち落しますから戦闘機は
減らせます!」や「自衛隊の任務から災害派遣を外し
ます!」
と噴飯モノの主張をなさって防衛予算削減に辣腕を
振るわれたのは記憶に新しいところです。
彼女の言い分は現在の民主政権の防衛政策以下の
シロウトの狂暴さそのものでした。
勿論総論としてそれが小泉政権の意を汲んだもので
ある事も確かで、日本を主体的に位置づけた防衛政策
に後ろ向きであったのは民主党政権と同じです。
しかし自民と民主で異なるのは、自民が一方で主体的
な防衛政策に後ろ向き(にならざるを得ない)なのを
自覚していて、それが故に対米関係を最重視していた
のに対して、民主はその辺も極めて無自覚且つ鈍感で
あるという点です。
恐らく政権が船出した時には、鳩山前総理の持論
「駐留無き安保」を実践しようとも考えていたと
個人的に思っております。
その最初の一里塚になるのが普天間の一件だったので
しょう。
それが現実の厳しさにぶち当たってどうにもならず、
ご指摘のように思いやり予算も向こうの意のままです。
政府間で一度合意に達したものをひっくり返して今
なお実現可能な代案も無い体たらくですから、日米
安保を維持し続けるなら米国の要求を呑むしか他に
道は無いですからね。
なにしろ思いやり予算を削減する絶好のカードを政権
自ら無自覚に捨てちゃったんですから。

私は民主党はもう少しサヨク的な「骨」があると
思っておりましたので、政権を獲ったならばただちに
日米安保解消と「東アジアの軍事的緊張を和らげる
先駆け」「周辺諸国との相互信頼醸成を率先実行」の
為に自衛隊をただちに大削減して中国に急傾斜すると
予想しておりました。
しかしそれをやるほどの度胸も全く無いようです。
まぁ、度胸が無いのは私達有権者も同じですから、
この国民にしてこの政権ありなのでしょう。
ちなみに些か手前勝手な言い分ですが、当ブログの
昨年8月末のエントリー

ttp://bakenokawa.tea-nifty.com/mfd/2009/08/post-5957.html

に書いているように、私は民主には一切投票しませ
んでしたw
掲げる政策も構成員の顔ぶれもあまりに胡散臭す
ぎると以前より思っておりました故。

投稿: みさっち | 2010年12月24日 (金) 22時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 本気か画餅か護衛艦48隻体制 | トップページ | 長鳥駅(信越本線) »