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2010年12月 4日 (土)

東柏崎駅(越後線)

本日の駅紹介は、越後線・東柏崎駅。

2017年3月20日記、画像貼り替えと加筆修正を実施しました。

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新潟県柏崎市に所在する無人駅で、越後線国有化以前の1912年(大正元年)11月11日に越後鉄道の比角駅として開業し、昭和44年に現駅名に改称されました。
駅開業時は刈羽郡比角村の所在だったようで、比角の地名は今日でも当駅東側にその名を留めています。
なお、比角村は1926年(大正15年)9月に柏崎市に編入されて今日に至ります。
現在では柏崎駅と当駅間に市街地が連続して広がっていて、かつての市と村を隔てた境界はどこにあったのかも判然としません。 柏崎市の官公庁は柏崎駅よりもここ東柏崎駅の方がずっと近くにあって、新潟駅と白山駅、東三条駅三条北三条両駅の関係を彷彿とさせます。
官公庁が駅から近いからなのか、電化前の越後線唯一の優等列車であった気動車急行「ひめかわ」は、柏崎駅からたった1.6kmの当駅に停車していたのがこの駅最大のハイライトと言えます。
まぁ多分、お役人様の出張手当等のセコい事情もあったのかなぁと邪推するところではありますが(笑)。
平成19年度版柏崎市統計年鑑によると、平成18年度の東柏崎駅乗車人員は55,000人(一日平均約151人)。
無人駅の数値ゆえアバウトではあるのでしょうが、この数字は予想外に高いもので、越後線南部区間の拠点駅・出雲崎駅の6割、寺泊駅の7割です。
駅周辺に高校が三校あるゆえの事だと思われますが、過疎ローカル線の無人駅としてはなかなかの利用実績です。
ちなみに平成16年度の乗車人員は45,100人(一日平均約124人)で、二年間で実に一万人増。
新潟県の公立高校が全県一学区になったのは平成20年からなので、平成16~18年度では他地域からの広域通学流動はまだ生じていないはずで、それにもかかわらず二年間で乗車一万人増というのはその要因について少々首を捻るところなのであります。

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東柏崎駅駅舎の様子、2013年6月撮影。
建築財産票によると昭和28年11月の完成です。
、遠目にも目立つ鮮やかな青色の屋根が特徴で、戦後のドライな建物の造りと戦前由来の屋根や出入り口の上屋の造りが合わさった、高度経済成長突入以前の過渡期の日本社会を象徴するようなその姿なのであります。
画像右側の跨線橋は自由通路で、構内を行き来するものではありません。
画像からは切れていますが、その右横には公衆トイレがあります。
しかしぶっちゃけ、汚かったです・・・。
大便器に軍手が詰め込まれている、そういう荒れ方なので後はお察しください。
私は当駅にこれまで2005年、2006年、2013年の3回訪問しましたが、いずれの時もそういう状態だったので、アレが常態なのかはたまた私が訪れた時はたまたまそうだったのかどうか。

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東柏崎駅前通りの様子、2013年6月撮影。
駅前広場の手前向かって右側に派出所があるのですけれど、それにも関わらず治安面では少々不安に感じるのです。
原因は後述する、構内を渡る自由通路あたりです。

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駅前通りを少し進むと県道に出ます、2013年6月撮影。
前回訪問の2006年11月と同様、典型的なシャッター通りです。
この道を1.5km進むと柏崎駅に行き着きますけれど、この辺りにそんな都会的?な匂いはしません。
この通りには「諏訪町三丁目」バス停があり、鉄道補完では北越後観光バス運行の柏崎市循環バス・半田方面先回り線(平日6本、土休日4本、柏崎駅前へ直行)と比角方面先回り線(平日5本、土休日4本で柏崎駅前から諏訪町三丁目に先回り、柏崎駅前に行くには遠回り)と出雲崎車庫線(出雲崎車庫へは平日のみで上下7本、途中の椎谷止まりは平日上下8本、土休日上下9本)、越後交通運行の曽地経由柏崎長岡線(平日上下17本、 土休日上下16本)が発着しています。
出雲崎車庫線は椎谷止まりも含めて柏崎、刈羽両駅への移動に利用できます。
曽地経由柏崎長岡線は柏崎、長岡両駅の他に西中通駅への移動に利用できます。
またここから300m程北の「裁判所前」バス停には、柏崎市循環バスの西本町先回り線(毎日6本で柏崎駅前へ直行)と東本町先回り線(柏崎駅前からの先回り、平日7本 土休日5本)が発着しています。
線路を跨ぐ自由通路で東柏崎駅東口に出て、そこから約1km南には「日吉町」バス停があって、西山経由柏崎長岡線が発着していて平日上下16本、土休日上下12本の運行。
こちらは柏崎、西中通、西山礼拝の各駅への移動に利用できます。
荒浜と刈羽両駅へは最寄バス停から駅までやや距離があるので利用の際はご注意ください。

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東柏崎駅駅舎内部の様子、2013年6月撮影。
室内は吹き抜けで、窓口跡や改札周りなど、有人時代の面影を今なお留めています。
かつては有人であった駅舎内は現在待合室のみの機能ですが、その広さはかつて官公庁への用務や出張客で賑わいを見せていたであろう当駅華やかなりし時代を偲ばせます。
また高校が付近に集中する駅に付き物の、独特の荒れた感じもこの駅にはあるのです。
現在では遊休化著しい広い室内には、自動券売機とJR東日本定番型のベンチが15人分がポツンと置かれています。

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駅舎のホーム側はこんな感じ、2013年6月撮影。
緑色の太い支柱は構内を跨ぐ自由通路のものです。
上屋あたりの造りは立派なもので、幹線の優等列車停車駅に準じます。
流石は柏崎市の官公庁最寄駅の貫禄と申せましょう。

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ホームの柏崎駅方から見た東柏崎駅構内、2013年6月撮影。
画像右側の旧2番線はすっかり廃線の様相。
昔の時刻表を紐解くと、越後線電化後の昭和60年3月改正ダイヤでは、当駅で夜間に2回の列車交換が行なわれていました。
平成に入ってもダイヤが乱れた際の調整に使われていたという話を聞いた事がありますが、今日では無用の長物でしょうね。
ダイヤが乱れたら運休というのが昨今のトレンドですからね。

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ホーム端から柏崎駅方を見る、2013年6月撮影。
この時点では出発信号機はまだ残っていますが、当駅が列車交換駅に返り咲くことはおそらく無いでしょう。

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ホームの西中通駅方から見た東柏崎駅構内、2013年6月撮影。
ホームの現在の有効長を示す黄色い太線が既に引いてあります。
近隣の利用の少ない駅にはまだ未施行で、無人化され列車交換も無くなったとはいえ、越後線南部区間においては当駅の存在感はまだまだ大きいものがあるのです。

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ホーム端から西中通駅方を見る、上は2005年5月、下は2013年6月撮影。
2005年5月時点ではかつての貨物用ホームと思われる遺構が残っていましたけれど、その8年後の再訪では建物の敷地に姿を変えていました。

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東柏崎駅の東西を連絡する自由通路内部の様子、2013年6月撮影。
内部は荒廃していて、夜は通りたくないですな個人的には。
この時はゲロがあちこちにぶちまけられていましたよ。

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自由通路上から東柏崎駅構内の西中通駅方を見る、2013年6月撮影。
2番線が健在だった頃の構内連絡はどうしていたのか、それが大きな疑問なのです。
画像右側の旧2番ホームに何かの基礎跡らしいものがありますが、あれは跨線橋のものなのかはたまたホーム待合室なのか、それとも他の何かなのか。

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同じく柏崎駅方を見る、2013年6月撮影。
現在は使われていない画像左側の旧2番ホームの駅名標は撤去されています。
JR東日本定番型に更新しなかったということが、会社のこのホームに対する考えを無言のうちに表しているようです。

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東柏崎駅東口の様子、上は2005年5月、中は2006年11月、下は2013年6月撮影。
2013年6月時点でもそれ以前と変化は無く再整備は行われておらず、ルーズな印象。
ルーズなまま放置しておくと防犯上宜しくないのが常ですし、当駅周辺は住宅街なのでなおの事、もっと秩序だった形にすべきではと外野の野次馬は強く思うところです。

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2005年5月時点では廃ホームへの立ち入り禁止の表示は無かったので、入って見物してみました。
これは旧2番ホームの西中通駅方から見た東柏崎駅構内の様子。
古い時代の駅の常として、当駅構内のホーム配置もやはり千鳥型です。


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旧2番ホームから見た東柏崎駅駅舎の様子、2005年5月撮影。

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東柏崎駅旧2番ホーム柏崎駅方に残存していたボロボロの駅名票、2005年5月撮影。
すっかり廃ホームの気配で来訪者の感傷を誘うのです・・・。
市街地の中の見捨てられたエアポケットのような風情は実に虚無的と言えましょうか。

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旧2番ホームの柏崎駅方から見た東柏崎駅構内、2005年5月撮影。
2013年6月時点では雑草が蔓延り廃線跡の雰囲気漂う旧2番線も、この時点ではこの通り綺麗なものです。
右隣の本線と比べてもあまり違わないのです。
越後線南部区間はJRの電化路線中屈指の閑散区間で、当駅に発着する列車は当時も今も変わらず上下19本に過ぎません。
それにしてもこの旧2番ホーム、今後どのように処置するのか。
駅舎も2017年で築63年になりますから、そろそろ改築も考えなければならないでしょう。
その時に将来の方向性を打ち出すことになるのでしょうか。

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柏崎駅方の踏切から見た東柏崎駅構内、2006年11月撮影。
現在使われている線路が分岐の副本線的で、事実上の廃線側が直線の本線的なのが面白いところです。

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東柏崎駅に停車中の115系電車柏崎行、2013年6月撮影。

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東柏崎駅を出発した115系電車柏崎行、2013年6月撮影。

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コメント

比角駅のそばで生まれ育った者です。
小学生までは、駅は遊び場でした。
駅名が変わった翌年の3月に、就職のために離郷するまで住んでいました。

いくつか昔の記憶を辿って補足します。

旧駅名の比角ですが、古文書に比角庄の名があることから、歴史的な地名としては比角の方が柏崎よりも由緒があるのではないかと考えられます。
それだけに、柏崎の東と言う意味に駅名が変えられてしまったことは残念です。

かっては、東側の2番線の方が乗降客が多く、駅舎も東側にあり、切符も売っていました。
(西側に駅舎があったかは記憶にありません)
写真のポイ捨て禁止の看板がある場所が、お察しの通り、駅舎の跡です。
番線の番号も逆だったと記憶しています。
柏崎側のポイントで、2番線側が本線になっているのも道理です。
構内踏切でした。
東側の駅舎で切符を買い、吉田方面は構内踏切を渡って行った記憶があります。
何枚かの写真に、1番線ホームの縁に1m四方位に色が変わっている部分がありますが、ここに階段があり、それを埋めた跡と思います。
1番線ホームの対面する位置に同じものが写っている写真もあります。
東側がメインだったのは、東側に理研ピストンリング(現リケン)の工場があり、従業員が通勤に使用したためではないかと思います。
市庁舎は当駅(西口)が近いとありますが、それは昭和40年頃に市庁舎が現位置に移転してからのことです。
しかし次第に乗降客が減り、西側は商店街があったことから優勢になり、昭和40年頃に駅舎が西側に移ってしまいました。
しばらくは、東側に6畳位の待合室だけが残っていましたが、いつしか無くなっていました。
おそらく、上下線ホームを1本化した時と思います。
ちなみに、県道とある写真の道路は、旧国道8号です。
道路の向こうは盛り場で、かっては映画館もあり、更に昔は遊郭もありました。

閑話休題
中線はありました。
貨物車が止まっていました。
蒸気機関車がいたこともあり、良く見に行きました。
貨物ホームについては記憶がありません。
西側は、あまり行かなかったので。

構外跨線橋は昔からありました。
昭和40年頃に建て替えられましたが、その前の跨線橋は、木製の踏み板がすり減って凹んでいましたから、おそらく開業当時からあったのではないかと思います。
古い跨線橋を渡るのが子供心に怖く、今でも帰省の折に渡ることがあるのですが、なんか怖いです。

40年以上前の幼少期の記憶ですので、勘違いや思い込みがあるかも知れません。

投稿: たつ | 2012年10月14日 (日) 01時13分

初めまして。番組制作会社、ロントラ株式会社の風見と申します。この度、テレビせとうち(テレビ東京系)で2013年9月14日に特別番組として「元気です!ニッポンの商店街」の放送を予定しております。当番組は「日本の元気な商店街を見ていたら経済再生のヒントが見えてきた」というコンセプトになっておりまして、その際に人気の商店街との比較のためシャッター通りとなってしまった商店街のお写真を使用したいと思っています。そこで、あなた様のブログを拝見していたところ、上から5枚目に大変よい写真があったので是非使用させて頂きたく、ご連絡致しました。突然の連絡で大変恐縮ではございますが、よろしくお願い申し上げます。

ロントラ株式会社 風見直希
kazami@lontra.co.jp 080-9657-9774

投稿: 風見直希 | 2013年8月28日 (水) 13時50分

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