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2010年4月 3日 (土)

三条駅(信越本線)

本日の駅紹介は信越本線・三条駅。

2017年4月15日記、画像の貼り替えと加筆修正を実施しました。

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新潟県三条市に所在する有人駅で、開業は1898年(明治31年)6月16日。
開業当時の所在は南蒲原郡三条町で、その後周辺諸村と合併して昭和9年に市制を施行し、今日に至ります。
今日、三条市の玄関駅と言えば誰に聞いても当駅の東隣にある東三条駅と答えますけれど、旧来の三条市街地最寄は当駅であって鉄道開設当初、当駅が「三条」と名付けられたのも当然なのです。
(現在は弥彦線・北三条駅が市役所最寄であり、また僅かではありますが三条駅よりも旧市街地に近いです)

上野-新潟間に信越線(長野)経由で急行列車が運転を開始したのは大正11年ですが、その2年後にはこの急行が当駅に停車するようになって、三条駅の発展もいよいよ始まるかに思えました。
しかしその翌年、東隣の一ノ木戸駅に越後鉄道参宮線(現・弥彦線)が乗り入れるようになると、次第に立場は逆転。
その後程無くして、越後鉄道は国有化され一ノ木戸駅は東三条駅と改名され、信越線急行列車の停車駅の座も三条駅から東三条駅に移って三条の玄関駅として発展を遂げていく一方、三条駅は旧市街地に近い立地ながら地域輸送に徹する、けして廃れてはいないものの急行が停車しない地味な駅として地味に歩んでいく事になります。
JR東日本によると、2015年度の三条駅一日平均乗車人員は1,660人で、同社新潟県内有人67駅中27位。
東三条駅のそれは2,870人(第10位)ですから、当駅の利用はその約6割。
優等列車通過と他線との接続無しというハンデがありながら、この数字はなかなか侮れないものと言えます。
なにしろ新潟都市圏外で優等列車通過で他線との接続も無いJR東日本新潟県内有人駅で最も乗車人員が多いのは、この三条駅なのですから。

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三条駅の駅舎の様子、上は2012年6月、中は2008年3月、下は2005年9月撮影。
大正15年の改築で、新潟県内のJR駅有数の古豪であります。
瓦葺の屋根に、上屋付きの出入り口などなど非常の味のある、私のような駅フェチにはもう辛抱たまらん風格なのであります。
駅前広場にはタクシー待機スペースは三台分、ただし常時待機というわけではないようです。
一般車用には「お客様駐車場」が数台分、30分以内の時間制限付きになっていました。
駅構外のトイレは駅舎左側の別棟がそれです。

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三条駅前の様子、2012年6月撮影。
駅前には派出所と旅館兼食堂、それにボウリング場。
この当時は通りを少し進むとコンビニのセーブオンがありました。
信越本線の新津-長岡間はデータイム毎時一本の過疎ダイヤですので、とりあえずの時間潰しにはボウリングで少し体を動かすのも気分転換になって吉でしょう。
ちなみに私は恐縮ながらハウスボール・ハウスシューズで最高235の猛者です、わはは!

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三条駅自由通路の東口出入り口、2013年6月撮影。
駅舎の経年を考えるといずれは改築が必要ですが、この自由通路がある以上、橋上駅舎化という選択は取らないかもしれませんね。
過剰に二重投資だもの。

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自由通路東口から先を見通す、2013年6月撮影。
画像左奥に見えるのは広大な駐車場を持つスーパーウオロクです。
きょうびの田舎のスーパー出店に際しては広い駐車場が必須で、ゆえに古くからの市街地には出店できず、商圏は郊外に移って駅前通りは衰退してしまうのです。

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少し歩いてから振り返って自由通路東口を見る、2013年6月撮影。
こちら側はまだまだ田圃も多く、特に長岡方はそれが顕著。
三条駅と東光寺駅間は、信越本線の新潟-長岡間で沿線人口密度が最も少ないのでは?と思うところ。
土曜朝の上り普通列車に乗ると、三条駅で学生たちがごっそり降りて車内は閑散化。
見附駅到着までその状態が続くのです。

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三条駅駅舎内部の様子、2013年6月撮影。
駅舎内は天井が高く広いコンコースと仕切られた待合室。
自動券売機は一台設置。
前述したように古い建物ですけれど、内部には手が入れられて近代化されています。
自動改札機が導入されているので、駅構内撮影に改札開始を辛抱強く待つ必要は無いのが精神衛生的に非常に良いのです。

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駅舎のホーム側とその先の跨線橋出入り口の位置関係、2012年6月撮影。

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下りホームの東光寺駅方から見た三条駅構内の中枢部、2012年6月撮影。

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下りホーム東光寺駅方から見た三条駅構内全景、2012年6月撮影。
明治期に作られた主要駅の貫禄十分な面構えと言えましょう。
古い駅の常として構内のホーム配置は千鳥型。

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下りホームの東三条駅方から見た三条駅構内、2005年9月撮影。

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三条駅跨線橋内部の様子、2013年6月撮影。
地方幹線の主要駅とローカル駅の中間的形態です。

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跨線橋上から見た三条駅構内長岡方の様子、2012年6月撮影。
新潟方には後述する自由通路が視界を塞いでいるので、跨線橋からの眺めはよくありません。

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三条駅の東西を連絡する自由通路内部、2013年6月撮影。
2005年4月の完成で、バリアフリー時代に相応しくエレベーターを有します。
駅舎があるのは西側で、東側は発展途上。

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自由通路上から見た三条駅構内の東三条駅方、2013年6月撮影。

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同じく構内の東光寺駅方を見る、2013年6月撮影。

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三条駅の旧島式ホーム上屋下の様子、2012年6月撮影。
画像右側が上り長岡方面乗り場です。
かつては中線の2番線を擁して、当駅で普通列車の優等列車退避も行われていました。
昭和55年10月改正ダイヤを見ると、当駅では普通列車の優等退避が上り1本、下り2本ありました。
当時は信越線長岡-新津間を走る昼行優等列車は29往復(特急21往復、急行8往復)で、同区間の中間駅では当駅の他にも押切見附、帯織、東三条、羽生田、矢代田の各駅で普通の優等退避、急行の特急退避が設定されていたのです。

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旧島式ホームから下りホームの駅舎側を見る、2005年9月撮影。
両ホーム共に上屋は短めで、優等列車の停車しない当駅の立ち位置を象徴しているよう。

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旧島式ホームの東三条駅方から見た三条駅構内、2012年6月撮影。
画像中央が駅の東西を連絡する自由通路です。
ホームのこの辺りは、今日では完全に遊休化。

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旧島式ホーム端から東三条駅方を見通す、2012年6月撮影。
私が当駅で本格的に構内撮影をした2005年9月点で、本線との接続は切れていました。
当駅の場合は隣が中線を有する大駅の東三条駅ですし、中線が切られるのは素人目に見ても已む無しでしょう。

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旧島式ホームの東光寺駅方から見た三条駅構内、2012年6月撮影。
旧2番線の線路は廃線そのものの様相で残存。

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旧島式ホームの端から東光寺駅方を見通す、2012年6月撮影。
中線と上下本線の合流はしばらく先で、構内有効長は相当に広いのです。

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下りホームに建つ、三条駅開業以来の煉瓦製ランプ小屋、2012年6月撮影。

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三条駅に到着した115系電車新潟行、2013年6月撮影。

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三条駅を出発する115系電車長岡行、2012年6月撮影。

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三条駅を出発して東光寺駅に向け加速する115系電車長岡行、2012年6月撮影。

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三条駅を通過する485系電車T編成の新潟行特急「北越」、2013年6月撮影。

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三条駅上りホームを通過する485系電車T編成の金沢行特急「北越」、2013年6月撮影。

さて三条駅周辺の見所として押さえておきたいのが本成寺。
法華宗陣門流の総本山で、節分の鬼踊りで新潟県内で有名なところです。
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本成寺正門の威容、2012年6月撮影。

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本成寺の本堂、2012年6月撮影。

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本成寺境内の豪壮な鐘楼堂、2012年6月撮影。
こういう建物のミニチュアが欲しいところです。

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本成寺境内の千仏堂、2012年6月撮影。
またの名を六角堂と言い、六角形のこうしたお堂は他に例が無いんだとか。

本成寺は弥彦線の北三条駅からも約1.5kmで、三条駅-本成寺-北三条駅のルートで三角形の二辺を往くことになります。
三条駅と北三条駅は最短でその距離1.5km。
三条駅を出て右手(ボウリング場側)を進むと、平成16年7月新潟・福島豪雨で決壊し、大きな被害をもたらした五十嵐川を橋で越え、三条の旧市街地に入ります。
旧市街地を通る県道に出て左折しつつ進み、通りを二つほど越えて右折し直進すると高架駅である北三条駅に着きます。
私は二度、それぞれ三条駅と北三条駅から出発して歩いてみましたが、三条駅から歩いたほうが迷わず行けてベストかと。
北三条駅は高架駅の為両方向に道が開けていて、うっかり進む方向を間違えるとトンでもないところに行ってしまいます。
私はそれで迷ってパニくって大汗掻いた苦い経験があるのです。

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