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2010年3月19日 (金)

水原駅(羽越本線)

本日の駅紹介は、羽越本線・水原駅。

2017年3月12日記、画像の貼り替え及び加筆修正しました。

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新潟県阿賀野市に所在する有人駅で、同市の玄関駅であります。
大正元年(1912年)9月2日の開業で、当時の所在は北蒲原郡水原町。
水原町は平成16年(2004年)4月1日をもって周辺3町村と合併して新自治体の阿賀野市となり現在に至ります。

水原駅は新潟都市圏のエアポケットとも言える羽越本線・新津-新発田間の中間駅で唯一の有人駅であり、また単線の当該区間において月岡駅と並び定期列車の行き違いも行われていて、営業及び運転上の中心として存在感を大いに示しています。
JR東日本によると2015年度の水原駅一日平均乗車人員は805人で、同社新潟県内友人67駅中45位です。
2006年度は972人だったので、九年間で約19%減。
当駅は県立水原高校の最寄り駅でしたが、同校は2007年に閉校。
同校と近隣の安田高校を合併した形で県立阿賀野高校が開校して当駅が最寄り駅になりましたが、同校は11クラスで旧水原高校の最盛期よりは定員が少なくなっていて、学生の集中がその分減っているのが水原駅の利用状況に反映されているのかもしれません。

さて、ここ水原の地は江戸時代には代官所が置かれ、明治初期には極僅かな期間ではありますが「水原県」の県都であった輝かしい歴史を誇り、阿賀野市を共に形成する旧町村(安田町・笹神村・京ヶ瀬村)とは街の造りも明らかに異なっていて「格の違い」を感じさせます。
しかしながら水原駅はそのかつての威光にあやかる事もなく、その歩みはいたって地味と申せましょうか・・・。
羽越本線の新津-新発田間にはかつて特急「白鳥」(大阪-青森間)が、更に特急「いなほ」(上野-秋田・青森間)が、また上越新幹線大宮暫定開業後暫くの間は特急「鳥海」(上野-青森間)が昼行列車として走っておりましたけれど、水原駅への停車は皆無。
寝台特急の定期停車実績もありません。
羽越本線の前述の区間を通る昼行急行列車は、昭和47年8月の羽越本線電化完成ダイヤ改正で廃止された不定期の気動車急行「鳥海」が最後で、当駅への停車実績は果たしてあったのかどうか。
昼間便廃止後も残存した夜行の「鳥海」は当駅を通過していて、70年代半ば以降はお盆に運行される大阪-青森間の臨時夜行急行以外の停車は無かったと記憶しております。
かつての町の「格」を考えると、水原駅に優等列車が停車しなかったのは気の毒に思えるところなのであります。

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水原駅駅舎の様子、2013年10月撮影。
建築財産票によると昭和40年10月の竣工。
横長平屋で窓がやたら大きい、この時期の国鉄駅舎共通の仕様です。
トイレは構内外にあって、構外のそれは駅舎向かって右側です。

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水原駅前広場から駅前通りを見る、2009年7月撮影。
道路はこの先二股に分かれていて、約1km直進すると国道49号線に、左を進むと旧水原町の中心商店街に出ます。
駅前には阿賀野市営バスが発着していて、鉄道補完では両隣の神山駅と京ヶ瀬駅に移動できます。
ただし平日のみの運行で、残念ながら土休日の駅廻りに活用することは出来ません。

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水原駅駅舎内部の様子、2013年10月撮影。
新潟県内で優等列車の停車実績が無いか僅少な駅としては、弥彦線の燕駅と並んで広い内部です。
撮影したのは窓口が営業を始める前なので、待合室は閉鎖されていてまだ利用出来ません。

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2009年7月時点の水原駅駅舎内部の様子。
窓口の前にベンチが置かれ、待合室の中はベンチがぎっしり。
駅舎内部のベンチ着席人数は2013年10月時点の倍以上です。
2009年7月から2013年10月までの間にベンチの交換があって、その際にごっそり減らしたのでしょうな。
前述した当駅の右肩下がりな利用状態を見切られた感強しです。
新潟都市圏の駅に自動改札機が導入された頃には、水原駅の乗車人員は設置基準の下限ギリギリでもしかしたら・・・というレベルでしたけれど、今日ではまず無理なところまで低落してしまっているのです。

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1番ホームの上屋下廻りの様子、2013年10月撮影。
1番ホームの上屋は駅舎に接する部分とその延長部で、旅客車2両分程度と短め。
この辺はやはり優等列車の停車しない駅の造りで、広々とした駅舎内部とは好対照です。

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1番ホームの神山駅方から見た水原駅構内の様子、2013年10月撮影。
この辺りが現在のホーム使用長の端で、6両編成がこの黄色い太線に収まります。

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1番ホーム端から神山駅方を見通す、2013年10月撮影。
こちら側は現在のホーム使用長とホームの終端との差があまりありません。
構内の有効長は広く、ホームが途切れても構内の終端まではなお相当の距離があります。
また水原駅は開業から百年を経た古い駅ですけれど、現在のホーム配置は古い駅のホーム配置の定番であった千鳥形でないのが特徴と言えましょうか。
電化前のホームはもっと長くて千鳥形だったのではないか?と、そんな想像をさせるのですよ。

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1番ホームの京ヶ瀬駅方から見た水原駅構内、2013年10月撮影。
こちら側のホーム使用長は跨線橋直後辺りまで。

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かつての貨物線跡の様子、上は2006年10月、下は2013年10月撮影。
下の画では線路跡も完全に草に埋もれています。

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水原駅構内の跨線橋兼自由通路内部の様子、2013年10月撮影。
こちらは跨線橋部で、画像右の仕切りの向こうが自由通路になっています。
当駅付近の踏切は駅から距離があるので、この措置は妥当なものと言えましょう。
この措置で跨線橋通路の幅は半分になってしまいましたけれど、ここを通る必要がある2番線発着の列車は僅少なので、左程の問題ではないのです。

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跨線橋上から見た水原駅構内の新発田方の様子、2013年10月撮影。

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自由通路上から見た水原駅構内の新津方の様子、2013年10月撮影。

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2番ホームの神山駅方から見た水原駅構内、2013年10月撮影。
2番線は列車行き違い時のみに列車が発着していて、2017年3月改正ダイヤでは、このホームに出入りする定期旅客列車は1日2本。
昔の時刻表を紐解くと、昭和55年10月改正ダイヤでは当駅で普通列車2本(いずれも上り列車)が下りの特急「いなほ」2本の通過を退避していたようです。
「いなほ」2本のうち1本は秋田行最終便で、当駅通過は19:20過ぎ。
水原界隈の人が東京から帰ってくる丁度良い便なのですし、普通列車を退避させるだけではなく自らも停車してみればよかったのにと、この駅の冷遇ぶりに同情するマニアとしては強く思うわけであります。

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2番ホーム端から神山駅方を見通す、2013年10月撮影。
元々は島式であったというこのホームは幅広です。

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2番ホームの上屋辺りの様子、2013年10月撮影。
上屋の造りは島式ホーム用のもので、当駅の元々のホーム配置を表す遺構のようになっています。

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2番ホームの上屋下の様子、2013年10月撮影。
待合室は無く、ベンチの着席定員は8人です。
昔の時刻表を見ると、当駅で列車交換が行われるのは元々少なかったようです。
まぁその当時は現在と違って、上下できっちりホームを使い分けていたのでしょうけれど。

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2番ホーム上から1番ホームの上屋部分を観察、2013年10月撮影。

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2番ホームの京ヶ瀬駅方から見た水原駅構内、2013年10月撮影。
こちら側の方が、このホームがかつて島式であったことをより強く実感できます。

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2番ホーム端から京ヶ瀬駅方を見る、2013年10月撮影。
画像右手のかつての3番線跡は市道に転用されています。
同様の例は信越本線の来迎寺駅にも見られます。

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水原駅裏の旧3番線跡を転用した市道、2013年10月撮影。
駅舎とは跨線橋兼用の自由通路で連絡しています。
上屋付きの駐輪場が整備されていて、相応の利用があるのでしょう。
しかし付近には工場があるなど宅地化はまだまだの様子。
駅舎の経年を考えると、それほど遠くない将来に日程化されるであろう改築にあたって橋上駅舎化が選択肢に上るか否かが、私の当駅に関する最大の関心事なのであります。

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京ヶ瀬駅方の踏切から見た水原駅構内、2013年10月撮影。
跨線橋が自由通路兼用になる前は、線路の反対側に行くにはこの踏切まで歩く必要があったのです。

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水原駅1番線に停車中の115系電車新津行、2013年10月撮影。
当駅の現在のホーム使用長一杯の6両編成で、羽越本線の新津-新発田間には朝晩のみの乗り入れでした。
電化路線だというのに普通列車の大半は気動車というところが、この区間の過疎化を如実に表しているよう。
なお現在(2017年3月現在)、この列車はE129系電車に置き換えられているそうです。

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早朝の水原駅で列車交換する、キハ40系気動車の新津行とキハE120とキハ110気動車酒田行、2013年10月。
当駅構内で行われる1日2回の列車交換のひとつがコレ。
もう1回は夜なので、陽の下で撮影できるのはこの交換のみです。
私もこの撮影をしに水原駅を訪れるには、信越線の朝イチの列車に乗る必要があって少々キツいのです。

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列車交換を終えて水原駅を出発した朝イチの酒田行気動車、2013年10月撮影。
土曜日にこの列車に乗ると、新発田駅から村上駅まで学生で立錐の余地無しの満員。
公立高校が全県一区制になって通学距離が広がった結果なのでしょう。
青春18きっぷが関係無い時期では、村上駅で学生たちがごっそりと降りて先ほどまでの喧騒が嘘のようなガーラガラで、酒田駅に向かって出発するのが常です。

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2005年5月時点の朝の列車交換はこうでした。
新津行の先頭車は懐かしのキハ52形。

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列車交換を終えて新津駅に向けて出発したキハ52とキハ47の気動車列車、2005年5月撮影。

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水原駅から10分弱で旧水原町中心商店街の様子、2009年7月撮影。
昔からの町並みですが道幅は広くすっきりしていて、流石は水原県都の風格であります。
なお新潟交通運行の路線バス・新潟-水原線はこの界隈を経由しています。
この路線は上下合わせて平日51本(うち急行便19本)、土休日43本(うち急行便14本)が運行されて、水原駅から新津駅乗換えの鉄道利用よりも乗車機会が圧倒的に多いのが特徴です。
運賃も水原-新潟間で鉄道が500円に対してバスは530円、所要時間は鉄道が新津駅での乗り換え時間がまちまちで一定していないのに対してバスは亀田駅界隈を経由する一般便で一時間強、亀田界隈を通過するバイパス経由の急行便で50分強。
水原地域と新潟市中心部の公共交通アクセスは路線バスが完全に上位なのです。
通勤者では水原から豊栄まで自家用車で出て、そこから頻発運転の白新線列車に乗るという方を知っていますが、朝晩だけでも新潟-水原間直通運転の列車があれば、そういう方の通勤も楽になると思うのですけれどね。
そういう需要は少ないと見切っているからやらないのか、はたまた新津駅でのスイッチバックが面倒でやらないのかは分かりかねますが・・・。

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水原駅から東へ約2kmに所在する瓢湖の記念碑、2003年11月撮影。

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梅雨明け間近の瓢湖の様子、2009年7月撮影。
瓢湖は冬季の白鳥飛来地として有名ですが、近隣の福島潟と共にオニバスの北限群生地でもあるのです。

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晩秋の瓢湖の様子、2003年11月撮影。
白鳥や水鳥で既に盛況です。

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