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2010年3月13日 (土)

柏崎駅(信越本線)

本日の駅紹介は、信越本線及び越後線・柏崎駅。

2017年2月24日記、リニューアルを実施しました。

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新潟県柏崎市に所在する有人駅です。
柏崎市は新潟県内30市町村(平成28年12月現在)中、第6位の8万5千人強の人口を持ち、新潟県中越地方において重きを成す主要都市の一つです。
JR東日本によると2015年度の柏崎駅一日平均乗車人員は1,739人で、JR東日本新潟県内有人67駅中25位で、県北の中心都市である村上市(人口6万人強)の玄関駅村上と同レベルにあります。
2008年度が2,102人なので、この七年間で約二割減少していて、街の人口規模を考えるとかなり寂しい数字になってしまっています。
ちなみに柏崎市の人口は2008年当時で約9万2千人で、七年で約8%減なのです。
柏崎刈羽原発が中越沖地震発生以降の長期運転休止が続いていて市の経済に影響が出ていることと、広域合併した旧町村部の過疎化によるものなのでしょう。

柏崎駅は柏崎旧市街地の南端に位置しておりますが、これは日本の鉄道創成期によく見られた地元の「鉄道忌避」事情によるものだそうです。
日本海からの北風が強く吹き付けるここ柏崎は、昔から大火の多い土地で知られており、それゆえ火の粉を吐き出す汽車は火事の誘発因子と見られてしまいます。
しかし街のこれからの発展を考えれば鉄道敷設を拒み通すわけにもいかず、結局住民の感情論と鉄道のもたらす実利との折り合いから、当時街外れであったこの地に駅が設置されたとの事です。
こうした事情の下、柏崎駅は1897年(明治30年)8月1日に当時の北越鉄道の駅として開業し、1912年(大正元年)11月11日に越後線の前身である越後鉄道の駅としても開業しました。

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リニューアル前の柏崎駅駅舎、上は2008年4月、下は2005年5月撮影。
建築財産票を確認できなかったのですが、昭和42年の改築だそうです。
屋根の上に掲げられた「越の誉」の看板がトレードマーク。
「越の誉」は柏崎市に所在する原酒造の誇る日本酒であります。
横長二階建ての駅舎は国鉄地方幹線主要駅の典型というべきスタイルで、茶色のシブい色使いでした。

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リニューアルされた柏崎駅舎、2014年5月撮影。
2013年10月に改装が完了しています。
外壁の改修と色の変更がメインで、建物自体に大きく手を加えたものではありません。
外壁は隣の鯨波駅同様に、盛夏の日本海を想起させる鮮やかな青色に変わりました。
駅前広場にはご覧のようにタクシー多数が待機中です。
しかしここまでリニューアルしたということは、築半世紀のこの建物をまだまだ使い続ける意思の表れということに他ならず、この東側よりも近年は栄えている駅南側との連絡は地下道のままということです。
利用の実態に即した、コンパクトな橋上駅舎に改築するのがベストだと思うのですけれど、問題は現在の柏崎市にそれを実行できるだけの余裕があるかどうかですね。
柏崎刈羽原発が再稼動すれば街の実入りも増えて、実行する余裕も生まれるのかもしれませんが・・・。

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駅横の柏崎駅前バスターミナル、上は2008年4月、下は2016年9月撮影。
2008年4月時点ではターミナル内に「柏崎災害ボランティアセンター」の真新しい張り紙がありました。
地震から九ヶ月後の事でありますが、表面上はすっかり日常に復帰した様子です。
しかしまだまだ被災の傷は癒えていないのだ表層だけを見て物事判断しちゃいけないなぁと痛感したものです。
またこの8年間、私が危惧していた路線の大規模な廃止再編は幸い無く、今日でも鉄道補完に足る路線が健在なのは何よりです。
このターミナルからは、いずれも北越後観光バス運行の谷根線(鯨波駅)、杉平線(茨目安田北条越後広田各駅)、宮平北線(茨目、安田両駅)、岡野町車庫線(茨目駅)、市内循環線(東柏崎駅)、越後交通運行の長岡柏崎線(西中通刈羽西山礼拝各駅)が出ています。
ちなみに路線バスの乗り場は駅南側にもあって、そちらからはフロンティアパーク線と新潟産業大学線(いずれも茨目駅)が出ています。
バスターミナルの向こう側は、2008年4月時点では一面広大な更地になっていました。
これは日本石油加工柏崎工場の跡地で、新市民会館用地への転用が決まり、柏崎市文化会館アルフォーレが2012年7月に開館しています。

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そのアルフォーレ開館に関連しての柏崎東口整備で割を食ったのが、柏崎東口公園のこれら展示物です。
いずれも2005年8月撮影で、上二枚は陸上自衛隊の汎用ヘリコプター「UH-1H」、一番下はD51形蒸気機関車。
D51形の正面撮影は晩夏の西日がきつくて逆光になってしまい、画にならないので断念したのが心残りでした。
その後、この辺りにはすっかりご無沙汰で、2012年6月に七年ぶりに足を運んだ時は、公園はすっかり様変わりしてしまっていてこれら展示物は影も形もありませんでした。
リサーチ不足でその事を全く知らず、昼間の順光でD51形の正面の画を撮ろうと思っていたのでガッカリという顛末。

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柏崎駅前通りの様子、2014年5月撮影。
駅前の様子は駅舎リニューアル後もこれといった変化はありません。

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夕刻の柏崎駅前通り、2006年10月撮影。
しかし地方都市駅前の常として、人通りは決して多いとは言えません。
この時点では駅から約500mのイトーヨーカドー丸大柏崎店が駅前通り唯一の集客力を
持つ店舗で、他は昔からの個人商店が多数を占めます。
実を言うと、この後柏崎駅には何度も訪れていますけれど、徘徊するのはいずれも駅周辺のみ。
駅前通り歩きはご無沙汰で、いずれ現在の街の様子をディープに見に行かなければならんと痛感しておるところです。
南口などは行っただけで撮影していませんしね。

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リニューアル前の柏崎駅駅舎内部、2008年4月撮影。
自動改札機は既に導入済みです。
ビジネスライクで少々殺風景な感じ。

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リニューアル後の柏崎駅駅舎内部、2016年9月撮影。
案内表示板が新設され、内壁その他の色使いもカラフルになり、賑やかな印象。
下の画像左側の待合室のさらに向こうに、エキナカコンビニのNew Daysが出店。

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ホーム側から見た柏崎駅駅舎内の様子、2016年9月撮影。

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0-1番線の東柏崎・茨目駅方から見た柏崎駅構内、2011年6月撮影。
島式ホームの右側の0番線は頭端型で越後線用、左側の1番線は主に信越線と越後線の一部の普通列車が発着します。
1番線は中線としての機能も持ち、2016年3月改正ダイヤでは上り普通列車3本が特急「しらゆき」を1番線で退避しています。
0番線の右側には側線が数本ありますが、草生して永らく使われていないようですね。
今となっては活用のアテもないのでしょう。

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0-1番ホーム端から東柏崎・茨目駅方を望む、2012年6月撮影。

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1番線鯨波駅方から見た柏崎駅構内、2016年9月撮影。
駅舎はリニューアルされましたが、構内は以前と変わらず。
地方幹線の主要駅らしく、右隣の本線ホームの上屋は長大です。
跨線橋も昔のままの風情ですけれど、バリアフリー化の波には抗えずにエレベーターが追加装備されています。
当駅に限った話ではありませんが、見ていると健常者のオバサンたちのエレベーターの利用が実に多いですな。
まだまだ若いのにアレでは、歳を取ると足腰にガタがくるのは確実。

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1番線端から鯨波駅方を望む、2016年9月撮影。
画像右側のコンテナの辺りはJR貨物の柏崎オフレールステーションです。

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柏崎駅跨線橋内部の様子、2016年9月撮影。
前述のようにエレベーターが追加装備されています。
過去の撮影画像を確認すると、2006年10月時点ではエレベーターはまだ未装備。
その次に当駅を訪れた2008年4月時点では装備済みです。
中越沖地震が起きたのが2007年7月ですから、震災復旧に加えてバリアフリー対策のエレベーター設置を行ったのでしょうか。

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跨線橋上から見た柏崎駅構内の直江津方、2016年9月撮影。
画像右側の駅舎のホーム側の外壁は以前のままの茶色で、リニューアルもここまで手が回らなかったのでしょうね。

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同じく長岡方の様子、2012年6月撮影。退避線と本線の間の二本の線路が印象的。
時々電車が留置されていました。
以前は画像左手の線路脇に、「上越-柏崎-長岡ミニ新幹線実現を!」の看板が立っていました。
上越新幹線長岡駅と北陸新幹線上越駅間の信越本線を標準軌化してミニ新幹線を運行する構想ですが、実現の目処が立たずに柏崎市長も「将来の夢」と語るまでに大きく後退してしまいました。
柏崎から東京まで新幹線で直行できるようにしよう!というのは、上越新幹線開業後に上野直通の特急「はくたか」と急行「よねやま」を相次いで失った街の悲願なのでありましょう。
また新潟県としても、新潟-関西間をミニ新幹線電車で乗り換えなしに行き来できれば、関西との交流活性化に大きくプラスになりそうです。
しかし何分、自治体のフトコロと、そして市民県民とよくよく相談しなければならない、大変におカネのかかる話なのであります。

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信越線用の2-3番島式ホームの3番線(直江津方面乗り場)端から見た柏崎駅構内、2016年9月撮影。
ホームの有効長を示す黄色い線がホームの端まで伸びています。
長編成の急行きたぐにや、迂回運転時の特急「はくたか」収容の名残でしょうか。

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島式ホームの端から茨目駅方を見る、2014年5月撮影。

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島式ホームの長大な上屋周り、上は2016年9月、下は2011年6月撮影。
国鉄の地方幹線主要駅の典型と言える無骨なスタイル。
ホーム上には待合室が置かれていて、撮影画像を確認すると2008年4月時点ではまだ国鉄時代の建物でした。
その次に当駅を訪ねた2011年6月には現在のJR東日本定番型に変わっています。

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島式ホームの2番線(長岡方面乗り場)の鯨波駅方から見た柏崎駅構内、2011年6月撮影。
島式ホームは2番が鯨波駅方に、3番が茨目駅方にそれぞれ張り出した形状になっています。

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島式ホーム端から鯨波駅方を見る、2016年9月撮影。
画像右側のJR貨物柏崎オフレールステーションにはコンテナで一杯。

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島式ホームの3番から側線群を見る、2011年6月撮影。
この時点で活用しているのは3番の隣の線路だけのようでした。
残りは緑に覆われつつある状況。
柏崎駅も橋上化が当面無理なのであれば、東三条駅のように自動改札機と自動券売機のみの簡易な南口を造るという手もあると思うのですよ。
ただ、この側線群の為に既存の跨線橋から伸ばす延長部が相当の長さになってしまうのが問題ですねぇ。
それに今の跨線橋も相当の経年のはずで、そんな古い構造物に今更手を加えても費用対効果は宜しくないのかも。
さらに島式ホーム側のエレベーターの移設の必要も生じそうなのが痛いところ。

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快速「越乃Shu*Kura」停車駅の証である駅名標、2016年9月撮影。
信越線の主要駅にして、前述の原酒造の最寄である柏崎駅が停車駅に選ばれるのは至極当然の話でありましょう。

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柏崎駅1番線に停車中の115系電車直江津行、2016年9月撮影。
上り特急「しらゆき2号」を退避中です。

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柏崎駅0番線に到着した朝の越後線吉田発のE129系電車、2016年9月撮影。
このまま次の吉田行までの約二時間半をここで折り返し待機するのかと思っていたら、間もなく長岡方に引き上げていきました。

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黄昏時の柏崎駅0番線で客待ち中の115系電車吉田行、2005年8月撮影。

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柏崎駅1番線に到着した越後線吉田発の115系電車、2011年6月撮影。

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柏崎駅3番線に停車中の115系電車直江津行、2016年9月撮影。

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柏崎駅2番線で快速「越乃Shu*Kura」が客待ち中、2014年5月撮影。
留置中の115系電車との競演であります。

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柏崎駅2番線を出発する485系電車T編成の快速「くびき野」新潟行、2014年5月撮影。

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柏崎駅3番線に停車中の485系電車R編成の特急「北越」金沢行、2008年4月撮影。

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柏崎駅2番線から出発するE653系電車の特急「しらゆき」新潟行、2016年9月撮影。
デザインといい色合いといい四連という短さといい、大手私鉄の特急列車のようです。
国鉄時代の上越新幹線開業前の昭和55年10月改正時点では、当駅に出入りする優等列車も色とりどりでした。
特急列車は485系電車の大阪直通の「雷鳥」3往復と「白鳥」1往復、上野直通の「はくたか」2往復、金沢へは「北越」1往復、大阪直通の寝台「つるぎ」が1往復で計8往復。
急行列車は大阪直通の客車夜行「きたぐに」1往復と長野・名古屋直通の気動車「赤倉」1往復、金沢-青森間の気動車「しらゆき」1往復、長野へは電車の「とがくし」2往復、上野直通の電車「よねやま」と夜行客車の「能登」各1往復、新潟県内ローカルの気動車「ひめかわ」が1往復で計8往復。
合計16往復の優等列車が発着していたのです。
しかしそれから40年近く経った今日、たった四両の特急「しらゆき」が5往復顔を出すのみ。
上越新幹線と北陸新幹線の開業で最も割を食い埋没してしまっているのが、この柏崎駅なのですよ。

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EF510形電気機関車牽引の貨物列車が柏崎駅3番線に進入、2016年9月撮影。
今なおJR貨物の駅が所在するここ柏崎も、今では貨物列車はこうして素通りです。

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