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2010年3月21日 (日)

加茂駅(信越本線)

本日の駅紹介は信越本線・加茂駅。
新潟県加茂市に所在する有人駅で、明治30年(1897年)11月20日の開業です。
加茂市は人口3万人強で、その人口規模は新潟県の19市中最下位。
但し、面積は17位で人口密度は第8位です。
開業当時は南蒲原郡加茂町の所在で、加茂町は戦後の昭和29年3月に市制を施行し今日に至ります。
平成の大合併後、加茂市は北隣の田上町と共に、北東側からは大膨張を遂げた新潟市、西側からは県央地域の中心である三条市に挟まれた形になりました。
商圏では完全に三条市側に傾斜しているものの、現市長(1995年から現職)の方針によって三条を含む周辺市町村とは合併せずに、現在まで独立独歩の姿勢を崩しておりません。
現市長については色々と話が聞こえておりますけれど、まぁ良くも悪くも押しの強い方なのは確かです。
この加茂市の方針の影響をモロに受けているのが前述の田上町で、三条市との合併は間に加茂市が有る為に飛び地になってしまいイマイチ、また新潟市が北隣の旧小須戸町と広域合併して境を接するようになった為にその影響を強く受けるようにもなって、中々難しい立場に置かれているのです。

ここ加茂の地に鉄道敷設が計画された当初、駅設置に当初考えられたのは、現駅から1km強離れた石川地区(加茂市役所の少し先辺りか?)だったそうです。
しかし当時の町長以下関係者は町の中心寄りへの設置を陳情し、軟弱地盤という不利も克服して現在位置への設置に漕ぎ着けたという経緯があったとの事で、鉄道忌避から駅を町外れに設置した柏崎駅とは対極の行き方ですね。

JR東日本によると、2008年度の加茂駅一日平均乗車人員は3,063人。
同社新潟県内有人77駅中第10位を誇ります。
当駅より上位9駅のうち、六日町駅と犀潟駅はほくほく線特急旅客通過分も併せているので、実質的には加茂駅は第8位と言っても差し支えないでしょう。
市の人口規模を考えると異常にも思える賑わいですが、ウィキペディアで触れられているように、加茂市と県都新潟を結ぶ高速バスは2010年3月時点で設定されておりません。
高速北陸道のインターから相当に離れているのが未設定の要因でしょう。
その結果、新潟市との往来は自家用車と信越線の二択になる為にこのような利用状況になっているものと思われます。
しかしながら信越線の新津-長岡間は普通列車データイム毎時一本に特急と快速がプラスアルファという不便なダイヤ・・・。
新潟-東三条間(加茂駅では折り返し不可)を増発して、せめてデータイム毎時二本にすれば利便性も・・・と私のような素人は考えがちですが、費用対効果を考えると増発は会社に優しくないと判断しての現行ダイヤなのでしょうね。
万事保守的で現状維持一刀流なのが新潟支社の真骨頂ですので。

さて加茂駅駅舎は東側と西側にそれぞれ置かれていて、街の中心部に面しているのは東側です。

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加茂駅の東側駅舎の様子、2006年10月撮影。
建築財産票を確認出来なかったのですが、資料によると昭和34年1月の改築です。
駅舎は平屋の横長で長大ですけれど、内科のクリニックが入っているので鉄道駅舎として
のスペースは実はそれほど広くありません。
駅舎内にはコンコースと仕切られた待合室があり、2008年3月時点ではキオスクが営業しておりました。
(日曜も営業していて、営業時間は昼の休憩を挟んだ0710~2000)
待合室の開放時間につていの表示はなかったものの、2008年5月の日曜20時過ぎに立ち寄った際は既に待合室は閉鎖されておりましたので、窓口営業終了(訪問当時は2000、現在は1930)と共に閉められているものと思われます。
現在もキオスクが健在ならば、営業時間も短縮されている事でしょう。
コンコースにベンチはありませんので、窓口開放時間外はホームのベンチに座って待つ事になります。
トイレは駅構内外共に設置されています。

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日曜夜の加茂駅駅舎内、2008年5月撮影

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加茂駅西側駅舎の様子、2008年3月撮影。
この駅舎は元々蒲原鉄道(1985年3月に加茂-村松間廃止)のものだったそうで、正調国鉄式の東側とは趣も異なるこじんまりとしたもの。
なんとなく大都市部の私鉄の小駅のような雰囲気です。
人が数人いたので撮影は遠慮しましたが、その内部は自動改札機2台と券売機が一台。
待合スペースは人工皮革張りの一人掛けベンチ8脚が置かれて、2008年3月時点ではストーブを使用中。
また、こちら側にも男女別のトイレがあります。
なお西側駅前は住宅街になっていて、面白味はありません。

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加茂駅西口駅前の様子、2008年3月撮影。

加茂駅構内は二面二線で、両ホーム間は地下道で連絡しております。
本線の間にかつての通過線の名残が一本残存。
2008年3月現在、この線は上下線の新潟方とのみ繋がっていて、長岡方へは構内中程で切れております。
対向式のホームは千鳥形で、一番ホームは新潟方に、二番ホームは長岡方に張り出す形になっていて、二番ホームの張り出し部が曲線を描いているのが構内最大の特徴と言えましょう。
私が当駅の構内を撮りまくった2005年9月、この張り出し部分にはそれは見事なオオスズメバチが多数出没しておりまして・・・(恐)。
構内写真を骨までしゃぶり尽くすがごとく撮りたい身としては、列車の短編成化ですっかり余剰になった張り出し部もフォローしたかったところ、しかしあのスズメバチの群れを目の前にしてはそれは無謀というものでした(マジで生命が幾つあっても足りなひ・・・)。

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1番ホーム(長岡方面乗り場)の羽生田駅方から加茂駅構内を望む、2005年9月撮影。

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1番ホームの保内駅端から先を見通す、2005年9月撮影。
2番ホームの大きな張り出し具合がわかります。

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1番ホームの中程から長岡方を望む。
旧通過線には保線車両が停車中。
構内に光量のある有人駅は、夜の方が風情があります。
2008年5月撮影。

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1番ホーム駅舎寄りの様子、2005年9月撮影。

Kamo21
加茂駅2番ホーム地下道直前から長岡方を望む。
ホーム上屋の面積は大です、2005年9月撮影。

Kamo22
同じく新潟方を望む。
早くも除雪用DLが試運転中でした、2005年9月撮影。





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2番ホーム中程から新潟方を望む、2005年9月撮影

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2番ホームの羽生田駅方から加茂駅構内を望む、2005年9月撮影



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加茂駅二番ホームに停車中の115系電車新潟行、2005年9月撮影。
このポジションから長岡寄りは、恐怖のスズメバチ出没ゾーンなのですよ。

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加茂駅2番ホームに停車中の583系電車急行「きたぐに」、2008年3月撮影

前述したように、かつて当駅には蒲原鉄道も発着していて、2番ホーム裏手に専用ホームがありました。
旧ホーム跡は現在西側駅舎横の駐輪場になっていて、かつての面影は見られません。

加茂駅東口は商店街の起点ともいうべき立地で、駅前広場はロータリーになっており、2008年3月春分の日の午前中に数えたところ、タクシーは11台も待機!
実質第8位という駅の利用実態も伊達ではないというところでしょうか。
駅前すぐにスーパーと他テナントが入っている商業施設があり、2008年3月時点ではそこから商店街を僅かに進むとヤマザキデイリー(早朝から深夜までの営業)がありました。
他は昔ながらの個人商店が連なります。

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駅舎から見た加茂駅東口駅前の様子、2008年3月撮影

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日曜夜の深閑とした加茂駅前商店街、2008年5月撮影

商店街のすぐ東側には信濃川の支流である加茂川が流れていて、川には幾つもの橋が架けられております。
橋から川を、そして特に南東方面(旧蒲鉄線村松方面)に山並みを望む様子は、流石「北越の小京都」と言われるだけの風情と情緒を感じさせます。

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加茂川に架かる橋から南東方向を望む、2008年3月撮影

・・・しかし商店街の日中は路駐が目に付き、あまり誉められたものではありません。
駅近くの加茂山公園とその中にある青海神社は、列車の待ち時間に見学する価値有りですけれど、こちらも境内駐車禁止の看板が出ているそばから平気な顔で路駐、参道にも路駐・・・。
外部からの訪問者の目には、少々ルーズに思えますです・・・。

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青海神社入口と社殿、2006年10月撮影

こういう街の雰囲気から来るものなのか、加茂駅を利用する学生のマナーも正直な話相当にアレで困りモノです。
体の大きい体育会系の学生たちがホーム上に車座で座り込み、周りを睥睨。
自動改札化されて列車がない時間帯でも出入り可能になった為に、ホーム上で飲み食い奇声。
加茂-東三条間の車中では、満員でも向かいの座席に土足を上げながらギャハギャハとバカ笑いをしつつ座席を激しく蹴り続けるとか、お菓子を食べては良心の咎めなど全く感じていない様子でゴミを文字通りポイ捨てとか。
羞恥心が無いのかなんなのか理解不能。
それも一度や二度ではありません。
あくまで私の主観ですが、新潟県内有人駅の中では学生のマナーの悪さは断トツトップです。

前述の蒲原鉄道の、当駅周辺の唯一の遺構が旧陣ヶ峰駅跡。
加茂駅から新潟方面に1km強のところにあり、県立病院を目標に進めば道に迷う事無く辿り着けるでしょう。
信越線車中からも、旧駅跡直前のオーバークロスの古びた橋脚を確認出来ます。
下の画像はいずれも2008年3月撮影。
立ち入り禁止の看板等が無かったので行ってみましたけれど、旧駅入口には近所の小学校の注意喚起の看板はありましたので、何かしらの危険が無いとは言いかねます。
行く場合はくれぐれもご注意の上、自己責任にてお願い致します。

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県道から見た旧陣ヶ峰駅跡。

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旧ホームから加茂側を望む。

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同じく村松側を望む。

最後に動画を二本。

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