« 越後岩塚駅(信越本線) | トップページ | 小千谷駅(上越線) »

2009年12月 5日 (土)

塩沢駅(上越線)

本日の駅紹介は上越線・塩沢駅。

2016年7月17日記、リニューアルを実施しました。

Shiozawa1010904

新潟県南魚沼市に所在する有人駅で、大正12年(1923年)11月18日の開業です。
開業当時は南魚沼郡塩沢町の所在で、相応の人口規模(2万人弱)を持つ町として永らく存在感を示してきましたが、時代の流れには抗えずに平成17年10月1日をもって、その十一ヶ月前に誕生した南魚沼市に編入され今日に至ります。

塩沢駅は旧塩沢町の中心地区にあります。
しかし上越新幹線開通以前の上越線全盛期において、特急は勿論急行でさえ一本も停車する事はありませんでした(スキーシーズンの臨時列車は除く)。
以前紹介した塩沢町内の石打駅(当駅から越後湯沢方面へ7.3km)には急行「佐渡」「よねやま」各一往復が停車するのにです。
南魚沼の中核である、「佐渡」「よねやま」全便に加えて特急「とき」の停車駅でもある六日町駅と当駅間は3.9km。
この近さも急行停車選定に当たってマイナスポイントとは思いますけれど、それにしてもこの扱いはしかし・・・。
塩沢町より人口の少ない大和町の玄関・浦佐駅には最終的に「とき」「佐渡」各一往復が停車するようになったというのに。

2015年度の一日平均乗車人員は668人で、JR東日本新潟支社県内有人67駅中49位。
駅付近に高校が所在する為に学生の集中があり、ここ十年はこのレベルで堅調な利用実態です。

Shiozawa01
塩沢駅の旧駅舎の様子、2005年8月撮影。
建築財産票を見つけられなかったので竣工年月は不明。
見たところ国鉄標準型駅舎が現れる以前の昭和20年代後半~30年代初めの建物という印象を受けます。
出入り口がシェルター状になっているのは豪雪地域ならでは。
しかし駅舎直前の樹も合わせて、見通しは悪く無人時間帯の防犯的には問題がありそう。
ちなみにトイレは画像右手に駅舎とは別棟にありました。
駅舎との間に上屋が架かっているのもまた、冬季の備えでしょう。
駅前広場は相応の広さで、この日はタクシーが一台待機中。

Shiozawa03
Shiozawa02
塩沢駅旧駅舎内部の様子、2008年4月撮影。
駅舎内は吹き抜けで、寒冷地の有人駅にもかかわらず待合室は仕切られておりません。
自動券売機一台とプラベンチが12人分、キオスク跡とおぼしきスペースに自販機が設置されていました。

Shiozawa11_2
旧駅舎のホーム側の様子、2005年8月撮影。
かつてのキオスクはシャッターで閉鎖されていました。
跨線橋出入り口は幅広で、優等列車停車駅級であります。

Shiozawa1020613
塩沢駅新駅舎の様子、2013年6月撮影。
建築財産票によると平成24年(2012年)11月15日の竣工。
許容積雪量は圧巻の340cm。
上越線の新潟県内区間では他に小出駅が駅舎を改築していますが、モダンなデザインの小出駅のそれに比べてこちらは後述するメインストリートの街並みに合わせた古風なもの。
地方駅の駅舎の改築に際しては、バリアフリー関係以外は地元負担というのが近年の常ですけれど、地元負担の場合は街作り、街のイメージに合ったデザインに出来るのが強みですな。
向かって右側が待合室のスペースで、左側の業務事務関係の空間が比較的大きいのが、この駅の昨今の立ち位置を考えると少々違和感を覚えるところです。
もしかしたら除雪要員の待機場所も兼ねているのでしょうか?
なお、旧駅舎時代同様に駅前にはタクシー乗り場があって、タクシーが概ね一台待機中のようです。

Shiozawa1030613
駅舎向かって右側の様子、2013年6月撮影。
この辺は改築前と変わらず手付かずのまま。
なお旧駅舎時代は画像左側にあった駅構外のトイレは撤去されています。
近年の改築駅舎はどこもそんな感じで、来訪者にとっては少々シモの心配があるのですよ。

Shiozawa1040613
塩沢駅新駅舎内部の様子、2013年6月撮影。
それなりにボリュームのある建物ですが、営業用の空間はかなり手狭な印象。
当駅の二割強の利用実態の磐越西線・津川駅の改築駅舎とさほど変わりません。
画像右側が待合室です。

Shiozawa1050613
待合室内部の様子、2013年6月撮影。
内部は空調付きで四人掛けのベンチが三脚。
ベンチの数は小出駅改築駅舎の待合室と比べて半分しかありません。
また待合室の空間自体も小出駅のそれよりずっと小さいのです。
塩沢駅の一日平均乗車人員は小出駅のそれの約74%なので、この空間がそれに見合ったものなのかどうかビミョーなところであります。

Shiozawa1060613
塩沢駅新駅舎ホーム側の様子、2013年6月撮影。
画像右手がトイレで、当然の事ながらバリアフリーで綺麗です。
ただし内部は待合室同様に手狭感を拭えず、男子用は小用一個と個室ひとつ。

Shiozawa09
旧駅舎時代の一番ホーム上越国際スキー場駅方から見た塩沢駅構内、2005年8月撮影。
既に廃止されている二番線とホームは手付かずで、荒れるにまかせたまま。

Shiozawa12
旧駅舎時代の一番ホーム六日町駅方から見た塩沢駅構内、2005年8月撮影。
三番線には115系電車長岡行が停車中。
ご覧の通り、駅裏は未開発です。

Shiozawa07
旧駅舎時代の跨線橋上から上越国際スキー場前駅方面を望む、2008年4月撮影。
2006年9月訪問時点では無かった旧二番ホームの白い柵が目立ちます。

Shiozawa08
同じく六日町駅方面を望む、2008年4月撮影。
少雪だったとはとはいえ、4月も中旬に差しかかろうかという時期でも未だ残雪が。
線路間の融雪溝が雪国の鉄道の象徴です。

Shiozawa1070805
旧駅舎時代の島式ホーム上越国際スキー場方から見た塩沢駅構内、2005年8月撮影。
国鉄が汽車型ダイヤだった頃は、70系電車も115系電車も6両+クモユニが常態だったので、私の立っている辺りまで編成がかかっていたのでしょう。

Shiozawa1080805
島式ホーム上から見た旧駅舎の様子、2005年8月撮影。
上屋は駅舎及び跨線橋出入り口までをカバーしていて、客車二両分というところです。

Shiozawa10
島式の旧二番ホーム六日町駅方から見た塩沢駅構内、2005年8月撮影。

Shiozawa1090613
駅舎改築後の塩沢駅構内を上越国際スキー場方から見る、2013年6月撮影。
安全上は必要不可欠であるとはいえ、旧二番ホームの白い柵はマニアの美的感覚的にはすこぶる宜しくないところであります。
ちなみに上越線隆盛末期の昭和57年8月の時刻表を見ると、塩沢駅での普通列車の
優等列車待避は上下共ゼロで、その時点で既に2番線の存在はダイヤが乱れた際の予備程度でしかなかったのでしょう。
ウィキによると2番線の使用を停止したのは昭和59年11月。
その時点で当駅を通過する昼行優等列車は特急「鳥海」一往復と急行「佐渡」三往復(内一往復は季節列車)、「よねやま」が一往復のみ。
この過疎ダイヤでは2番線の使用停止も当然のなりゆきと言えましょうな。
旧二番線は2014年5月確認時点で、越後湯沢方で1番線と繋がっていました。

Shiozawa1110613
塩沢駅跨線橋内部の様子、2013年6月撮影。
前述したように、優等列車の停車しない駅のそれとしては幅広です。
もしこの跨線橋が昭和38年以降の竣工であるならば、昭和38年に開校した駅付近の高校の通学生で混みあうことを考慮したのかも。

Shiozawa1200514
跨線橋上から島式ホームを見る、2014年5月撮影。
ホームの上屋が延長されていました(ダーククレーの部分が延長部です)。
以前からこの上屋のボロさは気になっていましたが、改築では無く延長とは想定外。
つまり以前からの年季の入った部分は当分の間使い続けるということでしょうか。
構内旅客設備の改良や更新の場合は、全額JRの負担なのかどうか。

Shiozawa1120613
島式ホームの上屋下の様子、2013年6月撮影。
島式ホーム上に待合室はありません。

Shiozawa1130613
島式ホーム上から見た塩沢駅の改築駅舎、2013年6月撮影。
駅舎だけでなく上屋も改築されています。

Shiozawa1140613
島式ホームの上越国際スキー場駅方から見た、駅舎改築後の塩沢駅構内、2013年6月撮影。

Shiozawa1150613
塩沢駅を出発する115系電車越後湯沢行、2013年6月撮影。

Shiozawa1160613
塩沢駅に停車中の115系電車長岡行、2013年6月撮影。
ご覧のように上屋の壁面は劣化が目立ち見栄えが悪いのです。
これを前述の上屋延長部で覆い隠したのですよ。

Shiozawa1170613
塩沢駅を出発するほくほく線直通のHK100形電車「ゆめぞら」号越後湯沢行、2013年6月撮影。
当駅にはほくほく線直通列車が定期停車しており、2016年3月改正時点で一日6往復が停車しています。

Shiozawa1210514
塩沢駅を出発し遠ざかる、ほくほく線直通HK100形電車一般型の犀潟行、2014年5月撮影。
旧二番線が六日町駅方では本線と切り離されているのがわかります。

Shiozawa1180514
塩沢駅を通過する特急「はくたか」越後湯沢行、2014年6月撮影。
この時は石打駅とセットで「はくたか」の通過をいかに効率的に撮るか、無い知恵を絞り尽くして行きましたなぁ。
朝の列車が比較的多い時間帯を選び、六日町駅からほくほく線の列車でこの駅に降り立ち、次の越後湯沢駅が来るまでの30分弱の間ホームに留まって撮影。
この位置だと午前中は逆光気味であまり宜しく無いのですが、これ以外に「はくたか」通過時にホームにいる言い訳が立たないので已む無し。
傍若無人に撮影しているように見えるかもしれませんが、私はこれでもビビり屋なので色々考えているのですw

Shiozawa1190514
塩沢駅を通過する特急「はくたか」金沢行、2014年5月撮影。

Shiozawa1220805
Shiozawa1240906
旧駅舎時代の塩沢駅前の様子、上は2005年8月、下は2006年9月撮影。

Shiozawa1230513
駅舎改築後の塩沢駅前の様子、2013年6月撮影。
来訪者歓迎の看板(というのか何と呼べばいいのか)は撤去されています。

Shiozawa1250513
塩沢駅前通りの街並み、2013年6月撮影。

Shiozawa05
Shiozawa1260513
塩沢駅から駅前通りを5分程進むと、県道沿いに広がる旧塩沢町のメインストリートに行き着きます。
上は2008年4月、下は2013年6月撮影。
道沿いには統一されたコンセプトの、真新しくもどこか郷愁を感じさせる大変好ましい作りの雁木作りの商店が軒を連ねております。
目を瞠られてつらつらと歩いてみたのですけれど、そこはやはり世の常なのか・・・。
土曜の午前中、閉めている店が目立ちました。
唯一活気があったのは通りの角の昔ながらのおもちゃ店。
子供達がゲーム漁りの最中でしたね、探せば何かしら掘り出し物を見つけられそうな懐かしい店構えです。
私が子供の頃はこういう店もまだ街のあちこちにあって、入り浸っては安くて小さいエルエスのプラモやらゴムボールやらを買ったものでしたなぁ・・・(遠い目)。
私の住まいの街では、もう昔ながらのおもちゃ屋なんて絶滅して久しいのですよ。

Shiozawa06
県道を十字路で突っ切ってなおも進むと国道17号線に行き当たります、2008年4月撮影。
国道には南越後観光バス運行の路線バス越後湯沢-六日町線が運行されていて、上越線の補完機能を持っており、駅巡りにも活用できるダイヤです。
この国道を六日町方面に1km程進むと、スーパー原信とセブンイレブンがありますが、駅からの距離は通算で往復3kmといったところ。食料補給には使い難い距離です。

列車の待ち時間内では余裕が無く行く事が出来なかったのが残念なのですが、塩沢駅周辺で見逃せないのが「鈴木牧之記念館」です→詳細はこちら

Shiozawa16

鈴木牧之は江戸時代後期の随筆家で、当時の雪国の生活をビビッドに描いた名著「北越雪譜」はつとに有名。
小中学校の社会や国語の先生をされている方は、児童生徒への話のタネとして見学しておくと吉かもしれませんよ!

|

« 越後岩塚駅(信越本線) | トップページ | 小千谷駅(上越線) »

R005 上越線の駅」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 越後岩塚駅(信越本線) | トップページ | 小千谷駅(上越線) »