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2009年11月24日 (火)

空自FXはF-35で決定か!?

備忘録的に気になる事に一言・・・。

防衛省は航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に次世代戦闘機F35採用をする
方向で調整に入った。
→http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2009112201000381/1.htm>

あれほど恋焦がれていたF-22ラプターは輸出不可と米国に事実上の引導を
渡され、結局選定作業を一年先延ばししたF-4の後継機問題ですが、防衛省
はこれで一応の方向性を決定した事になります。
しかしうーむ・・・F-35ですか、しかも当面の導入はたったの40機。
F-35プロジェクトが多国間開発である事から、我が国は武器輸出三原則の
見直し無しにこれに参加する事は困難で、それはすなわち導入手段がFMS
のみになります。
またF-35購入に当たっては、「お布施」のレベルの高さによって優先順位が
決められておりますので、それを額面通りに受け取るとかなりの「お布施」を
しない限り、後発の日本の購入の順番は後回しにされて差し迫ったF-4の
退役にはとても間に合わないのです。
ただ・・・、聞くところによると「お布施」支払済みの国々からも計画撤退や導入
機数の大幅削減の動きがあるとやらで(リーマンショック以来の財政危機に
加えて、開発計画の遅れや性能に比して安価と言われたコストの増大などで)、
購入の順番自体は速まりそうです。
米国としてもこういった不穏な動きがある中、日本が手を挙げて穴埋めしてくれ
るのは願ったり叶ったりでしょう。

このように導入手段がFMSだけという事は、当然これまでの空自主力戦闘機
装備の大前提だったライセンス生産が出来ず、現在生産中のF-2支援戦闘機
のラインが閉じる2011年度以降は日本国内での戦闘機生産基盤が失われる
という防衛政策上、実に由々しい事態に繋がります。
勿論F-4後継機を純外国機にした場合、ライセンス生産可能となっても2012
年度から即生産という訳にはいきません。
ラインが動き出すのはその数年後でしょう。
しかしこれから先生産の目処が全く立たないのと、数年先には確実に再開でき
るのとでは、同じ生産空白期間でも意味合いは全く異なります。
前者の場合、業界は戦闘機生産事業から完全撤退という事になるでしょう。
一度完全撤退した場合、再建には相当の期間と費用が必要と思われ、国産
戦闘機F-3の夢も事実上潰えることになります・・・。

米軍向け価格よりかなり高いFMS価格、それより更に高額を要するライセンス
生産を巡っては、各方面から色々な意見が出ていたところです。
確かに高額です、F-15のライセンス生産末期の価格は一機120億円もした
のですから。
FMS導入なら100億程度で買えたでしょう。
しかしライセンス生産は高い稼働率を維持する為には必要不可欠です。
ブラックボックス以外の部品は国内で容易に入手出来るのですから。
FMSでは部品も米国の都合待ち。
米軍優先で、悪く言えば海外ユーザー向けは「余裕があったら送るからね~♪」
ですよw
家電製品のアフターサービスとは訳が違うのです。
戦闘飛行隊が現在の2倍あるなら話は別ですが、防衛計画大綱別表で戦闘
飛行隊の数も戦闘機保有数もがっちり枠をはめられている空自は、必然的に
少数精鋭です。
それを支えるのがライセンス生産に裏打ちされた機体の高稼働率であり、
パイロットの高錬度なのです。
その前提を自ら崩そうとしている日本の空の守りはどうなるのか、周辺諸国
が軍拡に走る中で・・・。

それにそもそもF-35の性能自体が日本の戦略環境には合致しているとは
言い難いと思うのです。
有り体に申せば、F-35の位置付けは「自衛能力の高い中ステルス攻撃機」。
防衛政策を抜本的に変更し、要撃戦闘機を削減してその代わりに新たに敵地
侵攻能力を備えた戦闘攻撃機を導入するというのなら相応しい存在でしょう。
空中給油機の増勢とセットで北朝鮮のミサイル基地を爆撃するというのであれ
ばです。
そうでは無く純粋にあの機を迎撃戦闘機に、しかも戦闘機生産基盤喪失と
引き換えに導入する価値は果たしてあるのだろうかと甚だ疑問に感じるところです・・・。

F-2支援戦闘機の生産縮小は自公政権下で決定した事で、現政権にはそれを
反故にする上で何のしがらみも無いでしょう。
であるならば、焦ってF-35に手を出してドツボに嵌るよりは、F-2の改良型
(現在アップデートが進みつつある既存生産機の仕様ベースで)を生産したほうが
良いのではと考える次第です。
(私は以前はタイフーン導入派タイフーン万歳!でしたけれど、現在は違います
ので裏切ってごめんなさい)
F-2は米国との共同生産なので、生産縮小によりラインを閉じる先方のメーカー
担当分を日本で行う事になり、契約上色々と解決しなければならない問題も発生
するでしょう。
しかしそれを踏まえてもなお、F-2改良型生産の方が日本にとっては旨みが
多いと思うのです。
そしてF-35については、すぐにでも米国との協議の場を設けて日本仕様の
要撃型共同開発と出来うればライセンス生産(F-2同様の共同生産も止む無し)
について話し合うべきです。
F-22導入が不可能である以上、ステルス性と先進アビオニクスを持つ新世代機
の叩き台はF-35以外に無いのですから選択の余地は無い筈です。
共同開発機を新型機扱いにして別のナンバーを振ってしまえば、武器輸出三原則
のしがらみからも、F-35計画参加国のブーイングからも逃れる事も出来ます。
(多分・・・)
そして開発されたF-35ベースの新型機をF-15非近代化型の後継として導入
するのが、無い知恵を絞りきった末の私の出した最善の結論なのですが、如何に!?

・・・でもまぁ、身も蓋も無い話をしてしまえば「純減」でしょうけどね。
防衛計画見直しは来年度実施されますけど、そこで戦闘飛行隊2個以上の純減
が決まってしまえば、F-35もF-2改良型もハイサヨウナラ。
または来年の今頃、例の「仕分け作業」でF-X計画が槍玉に挙げられ、必死に
計画の妥当性、必要性を説く防衛官僚や空自制服組に対して豪腕・レンホー先生
が決して目が笑っていない笑顔で一言、

「諦めてください♪ 以上です」

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