妙法寺駅(越後線)
本日の駅紹介は越後線・妙法寺駅。
新潟県長岡市に所在する無人駅で、臨時停留所時代に遡ればウイキによると大正2年
(1913年)5月27日の開業です。
開業当時は三島郡島田村の所在で、その後島田村は昭和30年3月に隣の桐島村と合併
して和島村となり、平成18年元日をもって長岡市に編入されて今日に至ります。
駅は海岸から2km弱内陸に入った地域にあります。
しかし遠くに小高い丘(山)や森を見るここに海の気配は毛ほども漂っていません。
そんな地勢の田圃の中に静かに佇んでいるのが、この妙法寺駅です。
当駅は単線上の棒駅。
かつては島式ホームで列車交換設備を持っていたとの事ですけれど、撤去され埋められ
たその部分には木や雑草が生い茂り、昔日の姿はホームの形状に僅かに見出すのみです
。
ホーム上は上屋も無くベンチも無し。
その為ホーム長は実際以上に長大に映ります。
ホーム出雲崎側から吉田方を望む
同じく吉田側から出雲崎方を望む
駅裏から見た駅全景、2004年6月撮影。
2006年10月現在、駅裏での耕作は止められ一面に雑草が生え、測量が始まりショベルも
入っていました。
何かの造成工事を始める様子でしたが、その後越後線南部区間にノータッチなので、どんな
事になっているのかはわかりません・・・。
出雲崎方踏切から見た駅の様子
小作りの駅舎は建築財産票によれば昭和55年12月28日の竣工で、許容積雪量は
130cm。
駅舎内には窓口跡がはっきり残っていて、駅舎改築からしばらくの間は有人駅であった
事を暗示しています。
推測するに、少なくとも越後線電化完成の昭和59年4月まではそうだったのではない
か? 果たして実際はどうなのでしょうか。
駅舎内には自動券売機一台と無人駅定番の擦れた朱色のベンチが二脚。
トイレはホーム側にあって男女兼用、非水洗でペーパーはありません。
駅前広場は無く、駅舎左右に未舗装のスペースがありますけれど、せいぜい駐車2台分
といったところ。
駅舎右手に遊具を置いた小さな公園があるのがアクセントと言えましょう。
申し訳程度の駅前通りには、当駅を最後に訪問した2006年10月時点で昔ながらの
食料品店(ヤマザキブランドの飲料自販機がちょっと珍しい)と理髪店がある他は古い
民家が建ち並んでいます。
駅前通りの様子、画像中央に小さく見えるのが妙法寺駅
駅前通りを300m程進むと国道116号線に行き当たりますが、目視出来る範囲で
コンビニなどは確認できませんでした。
通行量の多い国道にはバス路線の設定は無く、この地域の公共交通機関は妙法寺駅に
上下20本が停車する越後線のみ。
時は秋、朝陽を浴びつつクルマはびゅんびゅん通過して、タイヤの音が電車で降り立っ
たストレンジャーには何となく物悲しく・・・。
信号はボタン式で、周辺の歩行者の少なさを如実に物語っております。
国道を越えた辺りはお寺が集中するエリアになっておりまして、その中核になっている
のが日蓮宗総本山・村田妙法寺です。→HPはこちらへ。
妙法寺駅は恐らく地区名の「村田」よりも周辺で著名なこの妙法寺にあやかって命名さ
れたのでしょう。
パッと見だけでしたが、案内立て札によると天和二年(1682年)に建てられた朱色
の門が風格を感じさせて○。
無宗教の私でも、宗教宗派関係なく歴史ある建築物には圧倒させられます。
その横にひっそりあった看板がコレ。
「村岡城跡ハイキングコース」
こちらのブログ様によると、南北朝時代に築城されたのだとか。
近年このような城跡に興味を持ち始めた身としてはぜひ一見を・・・、しかし案内では
村岡城跡まで所要19分、次の電車まで残り20分、8時7分発吉田行に乗らねばなら
ぬのです。
城跡を見聞したいのは山々なれど、次の吉田行は10時55分!
前述したように路線バスもありませんから、見聞すると丸二時間はこの地で立ち往生で
す。
両隣の小島谷、出雲崎両駅まではそれぞれ3km、5km。
時間がもったいないし、どちらかまで歩いてみてもいいだろうか・・・
うーむ、しかしこんな機会もそうは無いだろうし、この際だからもういっちゃえ!と
覚悟を決めてハイキングコースを登り始めたものの、獣道に毛が生えたような下は足場
が悪く傾斜も予想以上に急。
前途を見れば鬱蒼としていて、季節がスズメバチの活動最盛期なのを考えるとこのまま
先に進むのは危険かもと弱気が頭をもたげてきて、結局引き返して心残りのまま駅への
道へ・・・この間わずか五分、ミッドウェーの運命の五分間に類するものかどうかの
答えは未だ出ていません。
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