白新線・黒山駅
本日の駅紹介は、白新線・黒山駅。
新潟市北区(旧豊栄市)の東端に所在する無人駅で、ここから1kmほど東に進むと隣
の新発田市市域に入ります。
鉄道キロで新潟駅から当駅までの距離18km、新潟市西端の越後線・岩室駅からのそ
れは48km!
東京で言えば、東京駅から東海道線で大船を過ぎたあたり、中央線で八王子あたりまで
、大阪で言えば大阪駅から東海道線で山科あたりまで、山陽線で舞子あたりまでの距離
に相当します。
単に東西の距離だけではなく南北のそれも、新潟駅から新潟市南端の信越線・矢代田駅
までの距離は21.5km・・・。
これだけのボリュームある広大な市域に住んでいるのは約81万人、これで政令指定都
市と胸を張って言っていいものか、読者の方々はどのようにお思いでしょうか・・・?
おっと閑話休題。
ウィキペディアによれば、当駅開業は1957年(昭和32年)2月のこと。
昭和27年12月に白新線・新発田-葛塚(現・豊栄)間が開通した際には駅設置は見
送られています。
当駅周辺は後述するように半農半住の大変静かな地域、現在でもそうなのですから白新
線開通時はさぞや・・・と思われます。
新発田-葛塚間の部分開業では、その需要は地域のローカル輸送のみで列車の運行本数
も少なく、駅としての旅客需要も見込まれず、信号場としての列車交換設備もそれが必
要とされるほどの列車本数がなく、隣の佐々木駅にその機能があれば充分なレベルに過
ぎなかったのでしょう。
当駅開業の前年4月には葛塚-沼垂間が延長して、
(沼垂-旧・新潟駅間は信越線に乗り入れ、なお沼垂駅は昭和33年4月に現・新潟駅
開業により旅客輸送を廃止→詳細はこちらへ)。
日本海縦貫線の一翼を担う路線に生まれ変わった事で列車本数も増え、
(とはいえ、当時は信越線・新津駅から水原経由で秋田方面に抜けるのがメインルート。
昭和36年にデビューした日本海縦貫特急「白鳥」も当初は新潟駅に立ち寄らなかった
ほどです)
列車交換設備の増強に迫られたゆえの当駅開業であったのかなぁと推察する次第です。
現在、白新線は新潟-豊栄間については普通列車が日中20分間隔で運行されており
(豊栄駅には特急「いなほ」全7往復と快速が停車します)、大都市近郊の公共交通機
関として一定の機能を果たしております。
しかし豊栄駅から先となると、普通列車は日中一時間に一本という過疎ダイヤに・・・
。
その過疎ダイヤ区間最初の駅がこの黒山駅です。
駅周辺の佇まいを見ればそれも仕方が無いかとも思いますけれど、新潟-新発田間のダ
イレクトな需要を考えれば、せめて一時間半に二本ぐらいにしてもバチは当たるまいに
・・・とも考えますけどね。
JRとしては新潟-新発田間直通旅客は、
「速くて快適な特急を御利用ください!(自由席特急料金510円ナリ、ちなみに乗車
券は480円ナリ。特急で所要20分、普通で所要40分強)」
が普通列車増発よりは余程美味しいのはわかります。
(関西の「速くて快適な新快速」が羨ましい・・・)
しかし仮にも天下の政令指定都市の近郊区間がこれでは、せっかくのSuicaも泣く
というものです(笑)。
同様の事は越後線・内野-巻(吉田)間、信越線・新津-矢代田(東三条)間にも言え
る事です。
さて当駅駅舎は待合室機能のみの簡素なもので、建築財産票が見当たらなかった為にこ
の建物の竣工がいつだったのかははっきりしません・・・。
室内の様子、壁際の古びた木製ベンチの風情等から察するに、駅開業当時からなのかな
ぁとも思います。
室内にはベンチの他には無人駅定番型の自動券売機が一台(自動改札が新潟地区に導入
される以前は未設置だった気が・・・それだけ当駅定期外旅客の数は少ない事の表れ?
)と簡易Suica改札機。
室内は狭く、またホームに待合室は無し。この事も、当駅利用客の大半が定期客である
事を強く窺わせます。毎朝列車到着ギリギリに駅に飛び込んでくるのですから、待合室
を使う事なんて滅多にないでしょうからね。
さて駅前に出ると、広場は車3台の駐車がギリギリといった按配のささやかなスペース
。
向かって右手にはトイレが設置された休憩所と併設の駐輪場。
トイレは男女別で水洗、内部もなかなか綺麗で安心して用足しできる・・・と思いきや
、せっかくの水洗の勢いがなんともショボくてなんだかなぁ~・・・。
私は小用なのでそれでも済んだのですけれど、大はちゃんと流れるんでしょうね?
私が利用した時たまたまそうだったのかもしれませんけれど、日常的にああなのである
ならばぜひとも改善していただきたいところです。
駅前通りは、画像を見ていただければわかる通りの大変静かな佇まい。
駅前通り
県道の駅入り口付近
駅を出て200mも歩くと県道・新発田豊栄線に出ますが、こちらも周囲の商店は酒屋
が一軒きりで静かなもの。県道にはバス路線の設定は無く、日曜日中の通行量は少なく
て見知らぬ来訪者を警戒する吠え立てばかりが強く響きます。
県道を渡り少し進めば家並みは途切れ、眼前には北蒲原の田圃の海。
駅裏手も耕作地になっており、白新線と県道に挟まれた土地に民家が密集しております
。
駅構内は二面二線で、一番線は一線スルー式。
ホームに上屋はなく完全に吹きさらし、遮蔽物のない北側から絶えず吹き付ける冬場の
季節風は身体に堪えます・・・。
それぞれ一番線新潟方面と二番線新発田方面を望む
一番線が一線スルーゆえに、普通列車が通過列車退避の際は二番線に入って通過を待ちま
す。
その事もあってホームは行先別にはなっておりませんので、乗車の際にはホームの確認
が必要でしょう。
またこの駅も平木田駅同様、二つのホームの位置関係は対称関係になっておりません。
通過列車が高速で駆け抜ける一番ホームは新発田方面に向かって伸び、退避列車用の二
番ホームは新潟寄りに伸びています。
それぞれ新潟方面と新発田方面を望む
ホームを連絡する跨線橋は、一番ホームの待合室すぐの位置と二番ホーム東端を結んで
おり、それゆえに跨線橋の形状も新潟県内の他駅ではあまり見られない独特の形状を
しております。
また当駅海側(待合室の反対側)には側線が四線敷かれております。
それぞれ新潟側と新発田側を望む
これは新潟東港鉄道線(貨物専用線)と白新線新潟方面との連絡に利用されているそう
です。
新潟東港鉄道線とその前身である新潟臨海鉄道太郎代線についてはウィキペディアにて
詳細が記されておりますので、興味のある方はご参照ください。
旧臨海鉄道線が黒山駅を出て最初の踏切。2004年7月撮影。
線路は草生して廃線の如き様相ですが、線路の踏切部分が舗装されていないのでまだ
「生きている」線路です。
また当駅は白新線内唯一の無人駅で、前後は直線区間とロケーションもまずまずなので
、私は駅撮りに度々訪れます。
下の画像は2004年7月に運転されたキハ58系「なつかしの急行羽越号」と、昨年
3月に運転された蒸機D51+原型色12系客車「SL村上ひな街道号」です。
おまけ
くだんの休憩所の日陰でお昼寝中の茶トラぬこさん。
回りに苛める人もいず、安心してこうして昼寝と洒落込める環境なんでしょうな~。
首輪はしていませんが毛艶も良く、こちらを警戒しませんでしたから飼い猫なのかもし
れません。この時のカメラのズーム機能がイマイチなのと、気持ちよさそうな昼寝を
妨げるのははばかられたのでアップでの撮影は控えましたけれど。
回りの人たちがどこそこさんの飼い猫だと認識していて苛められることもなく、従って
邪魔くさい首輪無しでも身の安全が保障されている・・・。
こういう静かな土地柄ゆえなんですかねぇ、ぬこさんにとってはいい事だよなぁ・・・。
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