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2008年11月28日 (金)

越後広田駅(信越本線)

本日の駅紹介は信越本線・越後広田駅。

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2016年7月24日記、画像張り替えと加筆修正を実施しました。

越後広田駅の駅名標

新潟県柏崎市に所在する無人駅で、1921年(大正10年)12月27日の開業です。
駅名はこの地域に1901年まで存在した広田村に由来しており、開業当時は刈羽郡北条村の所在でした。
なお北条村は戦後の昭和32年10月に町制を施行しましたが、昭和46年5月に柏崎市へ編入され今日に至っております。
また駅名の頭に「越後」が付いたのは、当駅開業以前の1899年に開業した磐越西線・広田駅の存在故なのでしょう、何事も最初にお手つきしたものの勝ちというわけです(笑)。

この地域は信越本線の北条-長岡間が当時の北越鉄道の手により開通した1898年12月以来、当局に停車場設置の必要性を認められず長らくその動きもなかったそうです。
しかし当地の地主の協力で駅用地を当時の鉄道省に寄付し、4年近く続けたという粘り強い設置運動の甲斐あって開業にこぎつけたという経緯があるとの事。
当駅開業まで信越本線の当該区間は北条-塚山間11kmに駅も信号場も存在せず、また駅設置運動が行われた時期は第一次世界大戦由来の戦争特需による好景気の時期とも重なり、旅客・貨物両方の輸送需要が高まっていた頃に当たります。
従って列車交換設備を持つ越後広田駅設置による、列車増発上のダイヤのネック解消が土地買収を伴わずに実施出来たというのは、関係当局にとっても中々美味しい話ではなかったかと推察する次第です。

手元の資料によると、北条町の中心は隣の北条駅ではなく当駅のある地域だったそうで、柏崎市への編入以前には公的機関の通勤に当駅が利用され乗降客も多かったとの事ですが、現在の静かな佇まいを見るに、にわかには信じがたい話なのであります。
柏崎市の統計によると、平成20年度の当駅一日平均乗車人員は約71人です。

越後広田駅は手元の資料によると貨物取り扱いは昭和46年12月に廃止、61年11月に無人化されております。
また無人化直前の同年9月に棒線化、つまり列車退避用の二番線がその機能を失っていたそうで、無人化共々、翌年春のJR移行直前の合理化策だったのでしょう。

越後広田駅駅舎
越後広田駅駅舎の様子、2013年6月撮影。
建築財産票によると平成7年(1995年)3月12日の竣工。
面積は52.2㎡、許容積雪量は90cmです。
瓦屋根の和風かつ古風な外観で、なかなか好印象の建物です。
同世代の平成改築駅舎の中には、妙なデザインセンスで清掃の不便さを考えずに天井を高くする設計(羽越本線・越後寒川駅など)がありますが、それらに比べて美観とメンテナンスの両方に配慮した良デザイン・良設計の産物と言えましょう。
ちなみにトイレは画像右手(駅前広場の端)にあります。

越後広田駅駅舎内部その1
越後広田駅駅舎内部その2
駅舎内部の様子、2013年6月撮影。
改築後、数年は使われていたであろう窓口はカーテンで閉ざされたまま。
2006年10月訪問時は自動券売機未設置でしたが、6年半ぶりの訪問となったこの時には設置されていました。
永らく自動券売機が置かれていなかったようなレベルの駅の改築駅舎が有人仕様なのは、傍から見るとおカネの無駄使いのような。
まぁ当事者には色々と訳アリの事情があったのでしょうけれど。

ホームから見た駅舎
駅舎ホーム側の様子、2006年10月撮影。

越後広田駅の上りホームその1
上りホーム(直江津方面乗り場)の柏崎方から見た越後広田駅構内、2013年6月撮影。
大正期に作られた広い構内です。

越後広田駅の上りホームその2
上りホーム端から柏崎方を見る、2005年8月撮影。

越後広田駅の上りホームその3
上りホームの長岡方から見た構内、2005年8月撮影。
緩やかな曲線を描くホームは奥行きがあって、なかなかに魅力的な情景です。
旧中線は長岡方のみ本線と繋がっていて、保線車両が留置されていました。
ちなみに当駅には長岡保線区の休憩所がありました。
画像右手の二階建ての建物がそれです。

越後広田駅の跨線橋
跨線橋内部の様子、2013年6月撮影。
通路の狭いローカル駅仕様です。

跨線橋上から見た構内その1
跨線橋上から構内の長岡方を望む、2013年6月撮影。

跨線橋上から見た構内その2
同じく構内の柏崎方を望む、2005年8月撮影。

越後広田駅の旧島式ホームその1
旧島式の下りホーム(長岡方面乗り場)の柏崎方から見た構内、2013年6月撮影。
鉄道隆盛時代の名残りの白線が郷愁を誘うのです。

越後広田駅の旧島式ホームその2
旧島式ホーム上の上屋と跨線橋周りの様子、2013年6月撮影。
対面、旧島式両ホーム共に、上屋は跨線橋出入り口の車両一両分程度と短め。
旧島式ホーム上に現在待合室はありません。

越後広田駅の旧島式ホームその3
旧島式ホーム上から見た駅舎と上屋と跨線橋の位置関係、2005年8月撮影。

越後広田駅の旧島式ホームその4
旧島式ホームの長岡方から見た構内、2005年8月撮影。
画像右端に側線がチラリと映っています。
架線柱の外側にあることから、電化後にはせいぜい保線車両の留置ぐらいにしか使われていなかったのでしょうね。

越後広田駅の旧島式ホームその5
旧島式ホーム端から長岡方を見る、2013年6月撮影。
くだんの側線は下り本線と一応繋がっているようです。

越後広田駅を出発する115系電車
旧島式の下りホームを出発する115系電車湘南色の長岡行、2013年6月撮影。

越後広田駅に停車中の115系電車
上りホームに停車中の115系電車直江津行、2013年6月撮影。
こうした光景も間もなく過去帳入り、まもなく新鋭E129系電車に置き換わります。

越後広田駅を通過する485系電車特急「北越」その1
上り線を通過する485系電車R編成の特急「北越」金沢行、2013年6月撮影。

越後広田駅を通過する485系電車特急「北越」その2
下り線を通過する485系T編成の特急「北越」新潟行、2013年6月撮影。

越後広田駅を通過するEF81形電気機関車牽引の貨物列車
下り線を通過するEF81形電気機関車牽引の貨物列車、2006年10月撮影。

越後広田駅を通過するC57形蒸気機関車牽引の「SL信越線120周年」号
上り線を通過するC57形蒸気機関車牽引の「SL信越線120周年」号、2006年10撮影。
この時、ご同業は一人もいませんでしっけ。
近所の見物人もごく僅かでした。
この後、土底浜駅で撮影した時は見物人が鈴なりで、呆けた爺さまが私の前にグイッと割り込んで来てバカみたいにはしゃいでましたな。

「複線五千粁」の記念碑
対面式ホーム上にある「複線五千粁」の記念碑、2006年10月撮影。
これは昭和47年5月26日、越後広田駅-北条駅間3.3kmの複線化で国鉄の複線総延長が5001kmに達した記念からだそうです。

越後広田駅前
駅前の様子、2006年10月撮影。
駅前広場は中央にある樹と当駅設置記念の石碑の所為でロータリー状になっており、また車数台分の駐車スペースがあります。

越後広田駅前通り
駅前通りの様子、2013年6月撮影。
付近はスーパー、コンビ二共に無し。
車の往来も少なく、実に長閑。

路線バスの通る県道
島式ホームの向こう側には、路線バスが運行されている県道が通っています、2006年10月撮影。
当駅界隈からこの県道に出るには、上下両方向共に500mほど進まねばならず、自転車や徒歩には少々不便なところです。
県道を走る北越後観光バス運行の柏崎駅前-杉平線は平日上下9本、土休日上下7本で、当駅、北条駅、安田駅を経由して柏崎駅に向かいます。

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