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2008年9月の記事

2008年9月13日 (土)

越後線・桐原駅

本日の駅紹介は越後線・桐原駅。

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新潟県長岡市に所在する無人駅で、開業は大正8年(1919年)12月5日。
開業当時の所在は三島郡寺泊町。
寺泊町は平成の大合併の号令下で平成18年(2006年)元日をもって長岡市に編入されて今日に至ります。

桐原駅は長閑な農村集落にある小駅で、ホームから見る風景は一面の田圃の海と後背の背の低い山々。
古きよき日本の風景がそこには満ち溢れていて、ホームのベンチに座りぽけーっと眺めるのは精神的な沐浴になるのです。
周辺人口は正直かなり少ないように見えるのですけれど、長岡市統計要覧によると平成19年度の桐原駅1日平均乗車人員は約60人。
これは周りの様子を実見すると驚くべき(といっては失礼)大きな数字なのでありまして、その小さな佇まいからけして侮ってはいけない存在なのです。

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桐原駅駅舎の様子、上は2006年10月、下は2004年6月撮影。
建築財産票によれば1984年(昭和59年)3月31日の竣工。
下の画像の建物右側(ドアが開いているところ)は男女兼用のトイレです。
改築時は有人駅だったようで、待合室と事務室、トイレを詰め込んだ全く隙の無い駅舎の小品です。
もし今後改築する時はトイレは置かないでしょうから、単なる小さな待合室そのものになってしまうでしょうねぇ。

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桐原駅待合室内部の様子、2006年10月撮影。
当時はローカル線定番だった朱色?の長ベンチと自動券売機が一台。
上の画の掲示ボードになっているあたりはかつての窓口の雰囲気。
閉鎖されてからだいぶ経っている印象。

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小島谷駅方から見た桐原駅構内の様子、2004年6月撮影。

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ホーム端から小島谷駅方を見通す、2004年6月撮影。

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桐原駅駅舎のホーム側の様子、2004年6月撮影。
この時点では駅名標は全て昔のままです。

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寺泊駅方から見た桐原駅構内、2004年6月撮影。
平坦な区間にも関わらず線路は緩やかな曲線を描いているので、見通しはよくありません。

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ホーム端から寺泊駅方を見る、2004年6月撮影。

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ホーム脇に目立つ空き地、2006年10月撮影。
ウィキペテ゜ィアに当駅がかつては島式ホームであったという記述がありますが、越後線南部区間の他の駅の元島式ホームと比べれば類似点があり、相当昔の話なのでしようけれど島式だった時期があったのでしょう。
また空き地は後述する農業倉庫に続いているので、かつてはここに農産物出荷用の貨物側線が敷かれていたと推察するところです。
土地の管理はきちんと行われているようで、このように草取りもきちんとされていました。

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くだんの空き地の先にある大河津農協の倉庫、2006年10月撮影。

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桐原駅に停車中の115系電車柏崎行、2004年6月撮影。

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桐原駅前通りの様子、2006年10月撮影。

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越後線と並走する国道116号線の桐原駅前付近、2006年4月撮影。
この時点で付近にはエネオスのGSと郵便局があるきりの、典型的な農村の風景。
郵便局の前に古びたバス停がありますが、これはスクールバス用のもの。
バス停の形状から察するに、昔は越後交通のバス路線が設定されていたのでしょうか。
しかし1990年代半ばの道路地図を見ると、この辺りにバス路線は設定されていないのです。

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国道を新潟方面に歩いて、最初の踏切を渡ったところにあるのがこの石碑。
石碑に刻まれている文字は漢字が大半で昔の言い回し、さらに文字が薄れていて読むのに難渋しましたが、かいつまんで言うと昭和19年に着手され24年に竣工した付近一帯の農業開拓竣工記念碑です。
桐原駅の海側にはよく区画された田圃が果てしなく広がっておりますが、これはその開拓事業によって生まれたものなのでしょう。
昭和19年といえば世は決戦一色、この事業も決戦に向けて食料問題を解決するための一策、事業に当たった方々はこれも敵に勝つ戦いだと眦を決して寝食も忘れて困難に立ち向かわれたのだと思います。
国は武運つたなく破れましたが、この地の農業開発は新生日本の生きて命を明日につなぐ為の貴重な糧を生み出したのです。

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