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2008年8月 4日 (月)

弱者ノ兵法ヨク健闘ス

夏の全国高校野球第90回大会第2日目第4試合、我が県代表の新潟県央
高校は東兵庫代表・報徳学園と対戦して2-4でサヨナラ負けを喫しました。
ソースはこちら

県央の対戦相手が報徳に決まった時は、
「あぁ、今年は甲子園2日目で夏が終わりか・・・」
と溜息をついたものです。
県央高は確かに最近メキメキと力を付けてきていますが、なにぶん公立校で
甲子園は春夏通じて初出場。
過去の甲子園出場公立校では新潟南(夏2回出場で2勝・ベスト8進出)と
新発田農(夏6回出場で3勝)の健闘が光りますが、それは県レベルで突出し
た好投手の存在に寄るところが大でした。
新潟の場合、長打力は他県、特に強豪県のそれに対して明らかに落ちるので
打ち勝つ野球は望むべくもなく、必然的に時々現れる全国レベルの実力を持つ
大エースを全面に押し立てて守り抜く野球をする以外に勝機を掴めないのです。
記憶に新しいところでは一昨年県勢初のセンバツベスト8を成し遂げた日本文理、
昨年夏2勝の新潟明訓(共に私学)がその好例です。
そうした投手不在で継投によって勝ち上がってきた県央。
初出場、相手は全国にその名を知られる強豪・・・正直なところ期待薄なのでした。

試合が始まる直前は、せめて完封負けとダブルスコアだけは免れてくれと勝つ
事など頭の片隅に無い敗北主義者の典型と成り果てていた私でしたが、
いざ試合が始まってみたらこれまでの県勢では考えられない大胆な攻撃で、
一回表に早くも得点! 
ヒットで出て二盗、進塁打、スクイズ。たとえ長打力が無くとも、しぶとい打撃と
足技が使えれば全国レベルの好投手を捉える事が出来るお手本のような鮮やか
な攻撃。
選手も初出場とは思えない冷静さでプレーにも地に足がついており、回を重ねる
ごとに凡退し「こんなはずでは・・・」と顔をひきつらせながらベンチに帰る報徳の
選手が増えるのを見て、これはひょっとしてひょっとするかもと心中に沸きあがる
狂喜乱舞を感じ始める私なのでありました。
五回表に一死からヒット-バント-タイムリーと教科書通りの攻めで2点目を上げ
た時には、あと1点取れれば確実に勝てる! 
試合前の敗北主義はどこへやら、6回表に先頭打者が死球で出塁した時には
「これで勝った!」
と確信したものでした。
これから当たっている下位打線に回ってきますから、手堅く進塁させて一死二塁
の場面を作れれば下位の誰かに一本出る可能性大です。
・・・ところがその後バント失敗と盗塁失敗、直後二塁打が出たものの後続が続かず
ちぐはぐな形で無得点、嫌な展開・・・。
その裏に今まで一安打に抑えていた石田投手から古村投手への継投、同点ツーラ
ン、サヨララツーラン。
手数とフットワークは明らかに勝っていてこのまま行けば判定勝ちというところで、
たった二発のクリーンヒットにテンプルとチンを捉えられ、マットに沈んだ不運なボク
サーのような結末となってしまいました。
途中まで勝利の手ごたえをビンビンに感じさせてくれた試合だけに、残念!と
いう他言葉がありません。

巷ではあの投手交代の是非について色々語られておりますが、私はあの回まで
は例え失点しても石田投手に任せたほうがと思いますけれどねぇ・・・。
五回まで一安打に抑え、芯に捉えられた打球もほとんどなかった投手を、
四球出したからもう限界(四球はそれまでも多かったのです)と変えるのは少々
勝負を急ぎ過ぎの気がしてなりません。
県央の監督さんは勝つ気マンマンでしたから、焦って勝ち急いじゃったんでしょう
か、継投は県央の勝利の方程式ですからね・・・。
でもそれが時としてうまくいかないのは、また予想外の結果を生み出すのは甲子
園に棲む魔物の仕業。
今回はその魔物に運良く気に入られての好投なのですから、ここは魔物の
気まぐれに悪ノリしちゃっても罰は当たらなかった気がします。

また、あそこで続投して例え同点にされても、ナインは
「あの報徳相手に6回2失点でよく踏ん張った、まかせとけ後はオレたちが・・・」
と納得し気持ちの切り替えが出来たのではないかと思います。
二番手の古村投手もランナーを背負って投げるのと試合仕切り直しの七回頭から
投げるのとでは気分的に全然違うでしょう。
まぁ、全ては結果論。過ぎた事を今更愚痴っても無意味なのはわかっております
がそれでもやはり、ねぇ・・・。

投手交代については色々と物申したい事あれど、初出場とは思えない選手の
落ち着いたプレー、コンパクトに振って好投手をも捉えるしぶとい打撃、足技の
妙に堅守。
これまでの大エースにおんぶにだっこの県勢とは一味も二味も違う戦い方は、
強豪と言われる他のチーム(新潟文理、中越、新潟明訓)もぜひ参考にしていた
だきたい。
公立校にもやり方次第ではあそこまで戦えるのです、諸条件に恵まれた私学校なら
もっとやれるはずです。来年センバツを見据えたこれからの戦いに県央のいわゆる
「弱者の兵法」を取り入れるチームが増えるのを大いに期待しております。

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コメント

よりによって、
韓国金メダル取っちゃったね…

投稿: aryarya | 2008年8月24日 (日) 10時53分

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