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2008年8月26日 (火)

越後線・小島谷駅

本日の駅紹介は越後線・小島谷駅。

2016年3月6日記、大幅リニューアルを実施しました。

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新潟県長岡市に所在する列車交換設備を持つ無人駅で、2005年12月末日までは三島郡和島村の玄関駅でした。(和島村は2006年元日に長岡市と合併)

さて小島谷駅は大正2年(1913年)4月20日に越後鉄道の駅「与板」として開業しました。
(開業当時は三島郡島田村の所在、島田村は昭和30年3月末日をもって和島村と合併して消滅しました)
与板は島田村からほど近い与板藩二万石の城下で、明治維新後も郡役所が置かれた三島郡一帯の中心地であり、その玄関口とすべく、島田村の所在にも関わらずその地名を駅名としたそうです。(当駅から与板の中心街まで直線距離で約5km)

しかしそんな「捕らぬ狸のなんとやら」も、大正4年に長岡鉄道の「与板」駅(こちらは与板の中心に設置)が開業した事で水泡に帰し、越後鉄道「与板」駅は当地区が島田村と合併する前の村名である「小島谷」に改名されました。
なお、越後鉄道は昭和2年(1927年)10月に国有化され、越後線となり現在に至っております。

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小島谷駅駅舎は建築財産票によれば昭和46年10月の竣工で、内部はローカル駅定番の長ベンチが2脚と自動券売機が1台あるきりの素っ気無い様子。
なおトイレは駅舎の外側(建物の向って右側)にあり、水洗です。
上は2013年10月、下は2006年10月撮影で、2006年当時は早朝だというのにタクシーが一台待機中。
この時に国道116号線へ向う、旧和島村のメインストリートを歩いた際にはタクシー会社の小さな営業所があったのでそこから来ていたのでしょう。
上の撮影時にはタクシーの影は無く、現在の待機体制がどうなっているのか気になるところ。

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小島谷駅駅舎内の様子、2013年10月撮影。
私が小島谷駅を最初に訪問した2004年6月はまだ有人駅で、事務室の奥では初老の職員が暇そうにしておりましたが、
その窓口も今では完全に塞がれ、時刻表とお知らせが貼ってあるだけ・・・。
無人化されたのは2004年11月末との事です。
駅有人の時間帯は朝7~8時頃から夕方の16~17時頃までだったと思いますが、その間当駅に発着する列車は上下合わせて10本ほど。
越後線南部区間(吉田-柏崎間)の旅客形態は通学客の利用がメイン、平日の日中の利用は推して知るべし。
また周辺は完全なクルマ社会で、当駅前後の越後線と並行して競合する路線バスは存在しない状況です。

公共交通が見放されているような地域での有人駅小島谷。
恐らく良寛の里・和島村の玄関駅としての意地と面子としての有人だったのでしょうね。
それも長岡市との合併を目前についに息切れしてしまったという事なのでしょうか・・・。

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小島谷駅前広場の様子、2013年10月撮影。
画像右側のバスは折り返し待機中の長岡駅前行。
当駅と長岡駅間には越後交通のバス路線が設定されています。
2015年度ダイヤでは上下合わせて七本で、全区間の所要時間は一時間強。
私は2005年3月に長岡-小島谷間で、この撮影時には小島谷-長岡間でこの路線を利用しましたが、前者は長岡駅前出発時で両手の指で数えられるほどの乗客の少なさで、途中での乗降も片手で数えられる程。
その数少ない乗客も私以外は与板で全員降りてしまい、与板~小島谷駅間の二十分は私の貸切状態・・・。
その当時と比べても四本も減便されてしまっているのがこの路線の現状です。この撮影時に乗車した際は、出発時の乗客は私一人、与板で乗ってくることも無くガラガラで長岡駅前に到着という状態でした。
いずれも日曜の午後なので、平日はもっと利用があるのだろうと思います。
しかし土休日は全便運休でも文句は言えないのではないかと。
その辺の割り切り方が凄い頸城バスなら問答無用でそうするでしょうなぁ。

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1番線の妙法寺駅方から見た小島谷駅構内の様子、2013年10月撮影。
当駅は列車交換駅ですが、交換の無い場合の列車発着はこのホームになります。

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ホーム端から妙法寺駅方を見通す、2013年10月撮影。

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旧貨物ホーム跡の様子、2013年10月撮影。
当駅の貨物取り扱い廃止は昭和46年との事です。

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構内から見た小島谷駅駅舎の様子、2013年10月撮影。

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桐原駅方から見た小島谷駅構内、2013年10月撮影。
当駅は退屈になりがちな直線上にありますが、ホームの千鳥配置が良いアクセントになって、なかなか面白い画になります。

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小島谷駅跨線橋内の様子、2013年10月撮影。
無人駅の跨線橋内としては綺麗な部類ですな。

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跨線橋上から妙法寺方面を望む、2013年10月撮影。

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同じく桐原方面を望む、2013年10月撮影。

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2番ホーム端から桐原方面を見通す、2013年10月撮影。
元々の出自が田舎の私鉄なので、構内は狭いのです。

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2番ホームの妙法寺駅方から見た小島谷駅構内、2013年10月撮影。
無人化されて久しい当駅ですけれど、越後線南部区間の運転上の要衝として存在感を放っており、2015年春改正ダイヤ時点では一日四回の列車交換が当駅で行われています。
他には西山駅で四回、出雲崎駅と寺泊駅で各一回という状況です。
最初にこのホームを見た時には、狸がちょこちょこ動き回っていたりして、またうす暗い曇天だったこともあってすっかり廃ホームの風情でした。
背後の林ももっと鬱蒼としていたような気がします。
しかしこうして秋晴れの明るい陽の中で改めて見物すると、そんなうらぶれた雰囲気を感じさせないのですから、人間の感覚って周辺の色彩その他に大きく左右されるのだなぁと改めて感じた次第です。

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小島谷駅における列車交換の様子、2013年10月撮影。
上の画像左側の吉田行が先着して待機し、右側の柏崎行の到着を待って出発です。

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桐原方の踏切から見た小島谷駅構内、2013年10月撮影。

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妙法寺方の踏切から見た小島谷駅構内、2013年10月撮影。
こちら側から駅へは少々距離がありますが、手前の小さな鉄橋と後背の小山がアクティブな距離感をを出していて良い感じ。

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さて駅前の越後線と平行する道を新潟方面に少し進むと、旧和島村のメインストリートに出ます、2013年10月撮影。
手前の右手に少し入ったあたりにスーパーが一軒ある以外は、
個人商店が点在する程度で、この撮影の七年前に訪れた時とさしたる変化はありませんでした。
旧和島村役場が図抜けて立派な建物なのには、再訪してもやはり違和感がバリバリでしたけど。
この道を直進して国道116号線に出て、なおに柏崎方面に数百m進むとこの地域の生んだ偉人「良寛さま」に関する観光施設があります。
くだんのタクシー待機もそれを当て込んでなのかもしれませんが、過疎ダイヤの越後線を使って訪れる酔狂な暇人はなかなかいないのではとも思うのですね。

小島谷駅と言えば忘れられないのが、駅前にいた兄弟とおぼしきくろよもぎぬこさんたち。

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2006年10月朝、秋晴れの朝陽を一杯に浴びながらご機嫌でごろんごろん中のぬこさんと、その脇でぼーっと佇むぬこさん。
ごろんごろんのぬこさんは私が近づいても頭を撫でても構わずごろんごろん。
見ているこちらまで自然に笑顔になるご機嫌ぶりでした。
一方彼氏の相棒はというと、こちらを胡散臭そうな目で見やりながら、しゃがんでいる私のすぐ横を通って少し距離を置き、こちらを見るとも見ないでもなくまたぼーっと・・・(笑)。
彼らは体つきもふっくらとして栄養状態はよさそうでした。
首輪はしていませんが人馴れしている事からして近所で飼われているのでしょう。
あれから十年近く経ちますが、おそらくは彼らも天に召されているのでしょう。
小動物のいのちは実に短くはかない。
昔、十年ほど居候の猫と暮らしていた私には、そうした彼らがひたすら愛しい。

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