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2008年4月 6日 (日)

新潟交通電車線廃線跡探訪その十四・味方駅跡

新潟交通電車線廃線跡探訪・第十四回は味方駅跡。
東関屋駅から15.5km、味方中学前駅から1kmの地点に所在しており、電鉄線の東関屋-白根間が開通した1933年(昭和8年)4月1日に開業しました、
味方駅は電鉄線最古参の駅の一つで、列車交換設備無しの棒ホーム駅ながら往時には
貨物の取り扱いも行われていて、広い駅構内が当時の活況を偲ばせます・・・。

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中之口川の堤防道路の味方中学駅方から俯瞰で見た味方駅。

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堤防道路の白根駅方から見た味方駅構内の様子。
線路の左側の敷地が貨物ホームと側線跡のようです。
旅客用ホームの先に貨物用ホームがありますが、駅用地の横幅が取れなかったゆえの構内配置でしょうか。

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味方中学前駅方から見た味方駅。
画像左側の堤防道路が壁になっていて、見通しは良くありません。

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白根駅方から見た味方駅構内の様子。

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前述の独特の構内配置ゆえに、短い旅客ホームははるか向こうにあると錯覚してしまうのです。

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この時点で駅舎は既に撤去済みだったのが残念でした。

2004年5月時点ではこのように線路と架線柱が手付かずで残り、草に埋もれつつはありましたが構内も往時の面影を残していましたが・・・。
2007年11月の再訪時には、線路は外されて痛々しい姿に変わっていました。

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堤防道路から見た、雑草と廃枕木に埋もれつつある味方駅の廃ホーム。

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並走する道路が比較的広く、旧貨物側線のフラットなところから重機が容易に入って来れる旧構内です。

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味方駅前の様子。
左側には郵便局が以前と変わらず。
3年半前と比べ、周囲は何の変化も無いのに駅跡だけは急激な変化・・・。
電鉄線廃止以来これまで止まっていた駅跡の刻が、一気に動き出して時代に追いつこうとしているようでした。

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この時期の近隣の諸駅跡同様に、廃枕木が束にされて置かれていました。

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他の諸駅同様に、架線柱は最後まで残っています。

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そしてそれから五ヵ月後の2008年3月時点の味方駅前の様子。
ホームも架線柱も完全に撤去されて、駅用地は更地になっていました。

さて、味方駅跡を訪れるにあたって、ぜひ押さえていただきたいのがこちら「笹川邸」。
画像は特記以外は2008年3月撮影です。

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道路の奥に見える建物が笹川邸正門、道路の右側が電鉄線跡。

前回、前々回は時間が無くて見学を断念した、私にとって非常に心残りなところでしたが、先月思い立ってついに訪問!
鉄道が走っていない土地へは足も遠ざかる身としては、思い立ったが吉日です。
この「笹川邸」は、1954年(昭和29年)、更に昭和53年、平成3年に追加でその建築総面積約4,800坪が国の重要文化財に指定されておりまして、江戸時代には味方組八か村(約八千石)を束ねる、小藩にもう少しでキャッチアップするほどの威勢を誇った大庄屋の面影を今に伝えています。

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笹川邸表門。建築されたのは天正年間(1570年代)との事です。
では入場料金500円也を払って邸内へ。
見学コースは決まっておりまして、順路の指示に従って見学するのが一応のルールです。
部屋の中にも入る事が出来、近世和式建築の真髄を目の当りにして驚倒する事請け合い。
日曜の午後とあって家族連れで騒がしいのかなぁ・・・との不安も、皆様思いのほか静かに見学されていて、秩序立ったいい雰囲気の中でじっくりと見て回る事が出来ました。



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1826年に再建された笹川邸の母屋。
画像右側の道を進んで見学に入ります。

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28畳敷の大広間。

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笹川邸当主の居間の様子。
内部は天気が曇りということも相まって、昼間でも薄暗いのです。

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採光を重視した廊下の造り。

この建物は明治維新後も昭和45年に至るまで笹川氏の邸宅で、それゆえ部屋には電灯
もついています。
それでも日中でこのような状態ですから、夜、それも近代文明の産物の存在しない昔のそれは果たしてどのような様子だったのか・・・。
闇、闇、闇・・・無音なのに何かが耳元に響いてくるような、漆黒の闇それ自体が身体に圧し掛かってくるようなあの感触・・・。
都市部で生活している身には、滅多に感じる事のないあの異様な感触が毎晩の事であったのだなぁと、畳敷きの間取りに佇みながら思うのでありました。

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笹川邸に隣接した味方界隈のもう一つの文化財、「諏訪神社」。
新潟県文化財第二十六号です。

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笹川邸付近の電鉄線廃線跡、上は2007年11月、下が2008年3月の状況です。
一冬越した廃線跡は架線柱も完全に撤去され、最早舗装待ちの砂利道のようです。
冬枯れで緑が少ないので色彩もくすんで、廃線跡が消えていく寂しさを一層つのらせます・・・。

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