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2007年12月23日 (日)

恐怖劇場アンバランス「吸血鬼の絶叫」への遥かな道

いささか旧聞な話で恐縮ですが、去る8月下旬にDVD「恐怖劇場アンバランス」VOL.6がリリースされました。

「恐怖劇場アンバランス」アイキャッチ

「恐怖劇場アンバランス」は円谷プロが「怪奇大作戦」終了後の1968年夏から翌年春までに全13本を製作した一話完結・一時間枠のホラー/ミステリーシリーズですが、様々な理由から当初企図されたゴールデンタイムでのオンエアは叶わず、1973年の1~3月の夜11時台にひっそりと放送されたという曰くつきの作品であります。
これまで「通」なマニア以外にはその存在を知られる事もなかった不遇のシリーズでしたが、「デジタルウルトラシリーズ」の隠し玉として全話晴れてDVD化。
その怪奇にして妖美不可思議な世界の全貌を我々の前に知らしめる事となった次第です。

さてこの「恐怖劇場アンバランス」ですが、その作品カラーは製作前半と後半で世界観が全く異なるものになっております。
製作前半(製作第一話~第七話)はオリジナル脚本による、徐々にその色を薄めつつも、「現代科学では解明できない」現代の怪談を志向した作品に仕上がっています。
一方、製作後半(製作第八話~第十三話)は原作付きの作品で、例えるなら昔の土曜ワイド劇場の短縮版のようなムードの推理サスペンスに仕上がっておりま
す。
(その内の一本、奇々怪々な製作第十話「木乃伊の恋」は例外ですが)

私がこの作品の存在を知ったのは、特撮情報雑誌「宇宙船」vol.3での怪奇特集を読んだ時でした。
モノクロの「レインコートを身に纏った白骨死体」のキャプションに「吸血鬼の絶叫」、「口から血を流して横たわる絶命?した男」のキャプションに「墓場から呪いの手」。
解説文には、
「ウルトラQは宇宙を志向していた点でホラーではないがアンバランスは・・・」。
もうね、このモノクロ写真とキャプションと解説文・・・これだけで私の幼心は凄まじい恐怖と、怖いもの見たさの好奇心が渦を巻いて心底震え上がりましたよ、いやマジな話。
特に「吸血鬼の絶叫」・・・、物心ついた頃から「強制的に化外のモノに変身させられる」というシチュエーション(自我の崩壊、個の独立の抹消)に底無しの恐怖心を抱いていた私にとって「血を吸われたら人間でなくなってしまう」(強制性の象徴)吸血鬼という存在は心中に巣食う拭いきれない恐怖と不安の具現化した存在なのでありまして、あの特集を読んでからしばらくの間、恐怖心と不安感に苛まれて落ち着かない日々を過ごしていたのをよく覚えております。

まぁしかし、自我が確立して現実世界と自分の内面世界にうまく折り合いをつけられるようになると、吸血鬼、「吸血鬼の絶叫」という存在に対する感じ方もおのずと違ってまいります(私的幼年期の終わり、もう一つの恐怖「二度とはずれない仮面」に対しても以下同文)。
断片的に作品の内容を知るにつれ、恐怖と妄想の入り混じった好奇心が渦を巻いて一人で盛り上がっていた青春時代、ビデオで製作第三話「死体置場の殺人者」、第五話「死骸を呼ぶ女」そして前述の「木乃伊の恋」を見る機会に恵まれましたが、お目当ての「吸血鬼の絶叫」を見る事は叶わず。
見た三本が面白くなかった訳では決してなく、「死体置場の殺人者」はテレビホラーとしては私的に最恐作品ですけどね、しかしお目当てを見れなかった未練を引きずりつつトボトボと歩んで参った今日この頃にございました・・・。

そんなこんなで迎えた今年の春、飛び込んできたビッグニュース!
「恐怖劇場アンバランス」待望のDVD化!!
全六巻のリリースで放映順そのままのカップリング(「アンバランス」は「ウルトラQ」同様に製作順と放映順が全く違います)。
と言う事は、最終巻vol.6は「吸血鬼の絶叫」を含め未見のホラー作品三本の揃い踏みっ!
これはもう見ずして死ねるかっ! 幼少のみぎりより抱いてきた恐怖と妄想と辛抱堪らん好奇心の乾きを癒せる日がこようとは・・・、まったくもって感無量の心持にございました・・・!
そしてそれから数ヶ月、いよいよその日がやって来た! ついに長年の宿願の叶う瞬間がやってまいりました!


 DVD恐怖劇場アンバランスvol.6のメニュー画面

満を持して再生ボタンオンっ! 
「主人公に杭を打たれて絶叫する吸血鬼」!
(「アンバランス」は本編開始前に、有名なナレーション「心臓の弱い方~」と共にその回の世界観を端的に示すシーンが流れます)
吸血鬼キタ――――(゚∀゚)――――!! o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o~♪

杭を打たれて絶叫する吸血鬼アイキャッチ

・・・今回は私の長年の思いの丈をぶち込んだ渾身の「吸血鬼の絶叫」レビューをする予定だったのですが、暑苦しく語り過ぎた所為で紙面が尽きてしまったようです。今宵はこれまでにしとう存じます・・・。
過ぎたるは及ばざるが如しってこういう事なのネ。

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