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2007年5月20日 (日)

FXはやっぱりF-15ですかねぇ

昨年の一月、「タイフーンJはいかが?」というエントリーで、我らが航空自衛隊の
次期戦闘機に欧州製のタイフーン戦闘機を強力にプッシュした私でございます。
某巨大掲示板の某板の某スレッドでは「タイフーンは良い子出来る子~♪」と工作
活動を何気に行っていたワケ有りでしたが、当時の反応は
「いぁ! らぷたー! らぷたー!
もうらぷたー入れるので話は全部ついてるの! はぁ? たいふーん? 
おめばっかじゃねーの?(プゲラッチョ)」・・・。
世界ダントツ最強戦闘機ラプター(多分三十年後も最強だと思う)が日の丸付けて
飛ぶ日の来る事を信じて疑わない誠にお目出度いネット世論でございましたが、
その後米国からは観測気球と一概に片付けられないようなネガティブな報道の
数々・・・。
それを受けてネット世論でも、もしたしたらラプターは売ってくれないかもしれないと
いう事で、にわかにタイフーン待望論が浮上してまいった昨今の流れにございます。

本来なら、ようやく世論がオレ様の読みについてきたとちょっとは自慢しても良いか
なと感じる今日この頃といきたいところではありますが、残念ながらタイフーン
導入の目はないなぁ、次期戦闘機はF-15FXだろうなぁと宗旨変えを余儀な
くされた次第・・・。

イージス艦の情報漏洩問題に代表される日本の情報管理の杜撰さ、それにも関
わらずスパイ防止法の制定に具体的な動きのない朝野の危機感の無さ(国民
投票法案を性急に通す事より、こちらのほうが国益上余程重要だと思うのです
が・・・。まぁ与党内の某宗教政党や中朝のハニトラやら利権誘導やらに引っ掛
かってスネに傷持つお歴々が大騒ぎするからなんでしょうが)、対北政策に
おける弱腰ぶりによく表れているポストブッシュ(十中八九日本に厳しい民主
党政権)体制へのシフト傾向・・・。
ラプター導入どころの話ではない上に、情報漏洩等によって生じた米国の「対日
不信」を更に増幅しかねない欧州機への「浮気」は政治上許されないでしょう。
平和ボケの代償の一つが、四十年前に基本設計された戦闘機を泣く泣く導入させら
れるという情けない話になるわけです。
また古い設計の機だからといって価格が安いというわけでは決してなく、つい先日
韓国空軍の新型戦闘機20機導入案件で決まりそうなF-15K(の恐らく改良型)
のお値段が一機150億円になるとかならないとか・・・。
我が国が押し付けられそうなF-15FXも機動性向上の為のエンジン換装、レー
ダーFCSの新型化等々でそれぐらいにはなりそうです。
巷では韓国のF-15K追加導入を時代遅れと嘲笑する向きが多々ありますが、
この件に関しては我々もあまり大きな事は言えませぬ・・・。

現有F-4EJ改の代替としてだと、導入機数は50~60機というところで、その
程度ならライセンス生産は非効率的で米国からFMSで購入となります。
我が国の航空防衛産業に利する事はなく、稼働率の維持に一抹の不安を禁じえ
ないFMSによる導入・・・。
ラプターならその超絶性能と引き換えで我慢できましょうが・・・。
設計が新しく将来の発展性も相応に有するタイフーンなら、ファントムのみならず
近代化改修に不適なF-15PreMSIPの早期退役代替を合わせて150機程度
の導入-日本の独自仕様に基づく2020年代前半に至るまでのライセンス生産
も可能でしたが、これ以上いじる余地のないF-15FXをそこまで引っ張る事は
できません。
あくまで「ファントムの代替」限定で、次々期防末に策定されるであろうF-15Pre
MSIPの代替にはまた違った機種選定が必要になります。
その候補本命と思われるF-35も攻撃機としてはともかく、要撃戦闘機としての
資質は甚だ???。
現時点でさえ陳腐化間近で、機体寿命に基づく退役時期には飼っておくだけ無駄
と言えそうなF-15PreMSIPには早々に見切りをつけてタイフーンで後継一本化
というのが予算上・戦力維持上・ギョーカイのお仕事上最もコストパフォーマンスが
良いだろうと今なお思っている不肖みさっちですが、事ここに至って嘆いてみても
せん無き事でございます・・・。

・・・まぁしかし、物事をあまりネガティブに捉えていても仕方がないので、一機200
億円でラプターを買うところを150億円でF-15FXを買う事になれば(どちらを
買うにせよ必要な機数は同じ)、50機買うとして2,500億円の節約になります。
コレをF-15MSIP型の近代化改修に当てれば、一機当たり40億円として約62機
分になります。既存の計画と合わせれば約100機のMSIP型全機の改修も可能!
ラプター導入となれば予算不足で全機の改修は不可能と思われますので、防衛力
の底上げには地味ながら有益だと思われます。
メーカーの中の人のマンパワーの限度から、年間に改修できる機数は限られている
ようですが、予算先付けで滞りなく推進していただきたいものです。

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