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2006年9月28日 (木)

五日町駅(上越線)

本日の駅紹介は、上越線・五日町駅。

2016年7月17日記、リニューアルを実施しました。
2017年4月15日記、無人化後の画像追加及び加筆修正を実施しました。

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新潟県南魚沼市に所在する有人駅で、大正13年(1923年)11月18日の開業です。
開業時の所在は南魚沼郡大巻村の所在で、同村の玄関駅でした。
大巻村は昭和31年に周辺諸村と共に六日町と合併してその北部地域になり、その六日町は平成16年11月に北隣の大和町と合併して市制を施行し、新自治体の南魚沼市になって今日に至ります。

五日町駅は旅客駅としては上越線全盛時代の主要駅であった六日町駅と、上越新幹線の駅に選ばれた浦佐駅の狭間にあって地味な存在ですが、かつては貨物駅としてこれら2駅を凌ぐ活況を呈していたのです。
当駅の裏手にそそり立つ巨大なセメントサイロはその象徴でありまして、このサイロを要するセメントターミナルには、上越新幹線と関越自動車道工事の最盛期は秩父や青海から一日三本のセメント専用列車が到着していたそうです。
両者の完成後も三国川多目的ダム(五日町駅から南東方向へ約11km)の建設用に使われたとの事です。
またセメントターミナルと同時に設置された石油基地からは、魚沼全群に石油を配送していたそうで、当地方の産業活動の要のような立ち位置だったのです。
しかし20世紀末から今世紀初めにかけて順次その役目を終えて、当駅に出入りする貨物列車の設定も平成18年3月をもって廃止、永らく有人体制を保ってきた駅は平成26年7月1日をもってとうとう無人化されてしまったのです。

JR東日本によると、五日町駅が通年で有人駅であった最後の年の2013年度の一日平均乗車人員は237人で、同社新潟支社新潟県内有人75駅中63位。
上越線の新潟県内区間の有人駅では石打駅越後川口駅よりも当駅の方が多いのですが、飯山線との接続駅で運転上の拠点である越後川口駅はともかく、上越線のCTC化によって運転上の拠点では無くなった石打駅よりも先に無人化されてしまったのは、「みどりの窓口」の有無によるところが大きいのだろうかと推測している次第です。
かつて急行列車が停車していた石打駅にはそれがあり、優等停車が叶わなかった当駅にはそれが置かれなかったのです。
石打駅の旅客需要は上越新幹線開業後に低下の一途を辿り、五日町駅よりも下位になるまでに落ち込んでしまいましたが、既得権益としての「みどりの窓口」ゆえに無人化を免れ、それが無い当駅は整理しやすかったのではないかと勘ぐっているのですよ。

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五日町駅駅前と駅舎の様子、2016年9月撮影。
建築財産票を見つけられなかったので、竣工年月は不明でした。
財産票は構内側の予想外のところに貼ってある例が何駅かあったので、この駅もその類かもしれません。
当駅の最大のアクセントは駅裏にそそり立つ巨大なセメントサイロ。
駅正面から見ると、平屋の駅舎を圧する中世ゴシック建築の教会の尖塔のような趣です

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有人時代、窓口営業終了後の19時前の五日町駅舎内部の様子、2009年7月撮影。
内部は吹き抜けで、有人駅仕様の自動券売機が一台。

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無人化後の五日町駅駅舎内部、2016年9月撮影。
自動券売機は有人駅仕様から無人駅仕様に代わり、管理ができないからなのか掲示板には何も貼ってありません。

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五日町駅下りホーム(長岡方面乗り場)の改札口周りの様子、2016年9月撮影。

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下りホームの六日町駅方から見た五日町駅構内、2016年9月撮影。
この時点では二番線は六日町方とは接続していましたけれど、浦佐方は雑草に埋もれて構内からは確認できませんでした。
この中線、現在の上越線の過疎ダイヤでは全く不要の存在でしょう。
ちなみに、上越新幹線開業前の最後の改正ダイヤ(昭和55年10月改正)で、普通列車が優等列車を当駅で退避していたのは一日たったの一回だったのです。

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下りホームの浦佐駅方から見た五日町駅構内、2013年7月撮影。
横取り線には保線車両が留置中です。

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下りホームの端から浦佐駅方を見る、2016年9月撮影。

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五日町駅跨線橋内部の様子、上は有人時代の2013年9月、下は無人化後の2016年9月撮影。
ご覧のように通路も広く、優等列車停車駅並みのボリュームがある跨線橋です。
窓がロックされて容易には開きそうにもないので、俯瞰の構内撮影は断念。
無人化後は駅舎内の掲示板同様に管理の問題からか、ポスターは一切貼ってありません。
貼ってあった時は正直、宣伝ウゼーと思ったりもしたのですけれど、こうして何も貼っていないと殺風景で寂しいですな。
無人化された駅のもののあわれであります。

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島式ホーム(越後湯沢方面乗り場)上の待合室とその先の跨線橋出入り口、2013年9月撮影。
上屋は跨線橋と待合室を結ぶ形で架かっています。

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待合室内部の様子、2009年7月撮影。
建築財産票によると、完成は昭和34年12月。
電車特急「とき」のデビュー前、急行列車が電気機関車牽引の客車列車だった時代に建てられたのですよ。
かつて、利用客たちはこの待合室の中から、当駅に脇目も振らず駆け抜けていく上越路のスタァたちを眺めていたのですなぁ、それを思うとなおの事、対旅客としては電化ローカル線と化して久しいこの線区の栄枯盛衰を想うわけであります。
なお待合室の面積は25.4平方メートルで、ホーム上の待合室としてはかなり広い部類に入ります。

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島式ホーム浦佐駅方の中線寄りから見た五日町駅構内、2013年9月撮影。
初秋の朝7時台の朝日は光量が大きく、順光でも撮影には少々難アリ。

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島式ホーム六日町駅方の三番線寄りから見た五日町構内、2013年9月撮影。
画像右側には雑草が繁茂しつつある、かつての貨物側線がその形をなお留めていました。

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旧島式ホーム端の浦佐駅方、2016年9月撮影。
旧貨物線は本線との接続が切られています。

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島式ホーム端から六日町駅方を見る、2013年9月撮影。
画像中央には行き止まりの側線?が一本。

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六日町駅方の踏切から見た五日町駅構内、上は2004年10月、下は2016年9月撮影。
上の画の頃は当駅に出入りする貨物列車の設定がまだあった頃で、貨物側線も現役感バリバリ。
下の画では貨物側線に雑草が生い茂っているのがわかります。

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五日町駅に停車中の115系電車越後湯沢行、2013年9月撮影。

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五日町駅に停車中の115系電車長岡行、2004年3月撮影。
私が取材目的でこの駅に初めて降り立ったのがこの時でしたなぁ。

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五日町駅を出発し加速するE129系電車長岡行、2016年9月撮影。
上越線・長岡-水上間の普通列車は2016年3月ダイヤ改正で全列車がE129系電車に更新されています。

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五日町駅に停車中のE129系電車水上行、2016年9月撮影。

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五日町駅の貨物側線に留置中の、EF64型電気機関車重連、2004年3月撮影。

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五日町駅に進入するEH200型電気機関車牽引の上り貨物列車、2013年9月撮影。
EF64形の後継機であるEH200型も、すっかり上越路に定着しました。
見慣れると、国鉄型電気機関車の重厚さとは違った軽快さに魅力を感じるようになりました。

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駅舎から見た夏夕刻の五日町駅前通り、2009年7月撮影。
駅前すぐに観光案内所がありますけれど、スキーのオフシーズンは入り口に黄色い板が打ち付けてあって何ともうらぶれた風情。
この地にスキーシーズン以外で観光に来る人はまずいないと思われますので、案内所を閉鎖しておく事は当然だと思いますが、ああいう姿を晒しておくのは外部の人間から見てあまり好ましいものではありませんねぇ。
当時は駅前には食堂が一軒というところでした。

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上越線と並走する県道の五日町駅付近の様子、2016年9月撮影。


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五日町を出発して駅前通りを進んで約三分後、行く手には国道17号線。

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五日町駅を出て約5分で国道17号線に到達、2009年7月撮影。
国道沿いにはコンビニが一軒ありますが、駅からは少々距離があります。
この国道には南越後観光バス運行の路線バス小出-六日町線が走っていて、平日は上下21本、土休日は14本。
特に平日は上越線の補完として使えますが、この路線は五日町駅前には入ってこないので、当駅巡りの際は要注意。
五日町駅前に乗り入れる路線として、国道とは反対側の八海山入口経由六日町-浦佐線がありますけれど、こちらは平日上下13本、土休日上下10本と本数は少なめ。
さらに山側に大きく迂回するルートなので、国道経由よりも時間がかかります。

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国道の向こう側に見えるのが五日町スキー場、2009年7月撮影。
五日町駅からは約1kmです。
このスキー場、地元の農家の方々が農閑期の冬場に出稼ぎ以外の収入を企図して、資金を出し合って作ったものだそうです。

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