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2005年10月28日 (金)

キティホークの後継空母はやはり原子力艦か

米海軍はかねてより懸案であった横須賀を事実上の母港とする空母「キティホーク」
(CV-63)2008年退役後の後継艦として原子力空母配備を決定したそうです。

「キティホーク」は1961年の就役で今年44年目の大ベテラン。
80年代末にはSLEP(艦齢延長計画)を実施しておりますが、これ以上の延命は
費用対効果が悪すぎて選択の余地なし。
一方、2008年以降も現役に留まる予定だった米海軍最後の通常動力型空母

「J.F.ケネディ」(CV67)は1968年の就役。昨年までは2018年に退役という
スケジュールで、「キティホーク」の後継はこのフネかと思われたのですが、例の
やらずもがなのイラク戦争の戦費増大も影響したのか、来年に退役させるとの
観測も当の米海軍筋からチラホラといった状態。

原子力空母配備の話も数年前からチラホラ目にしてましたが、日本国民の核に
対する感情を考慮し、横須賀への空母配備は取り止め、ハワイかグアムに再配備、
地元も経済効果を期待してウェルカムなんて話がもっともらしく聞こえ、あるいは・・・
と思っておりましたが、結局泰山鳴動して鼠一匹も出ずってのは大げさ?

台湾有事や北朝鮮問題の先鋭化の可能性を考えると、ハワイでは即応性にやや
不安、グアムではインフラ整備に巨額のカネが必要でしょうし(今まで空母配備して
いなかったんだから、ゼロから始めなきゃ)、そのカネの捻出が一大事、ならば原子
炉は停泊中止めるからと適当な事言って日本人を丸め込んで・・・なんでしょうな。
配備してしばらく運用した後で、やっぱり原子炉関係も横須賀でメンテしたいから
その設備にかかるお金、君たちお願いね♪なんて、なし崩し的にタカられそうな
悪寒・・・。
日米安保は日本の生命線だと強く思うし、米海軍の日本への空母常駐も多少軍事
を聞きかじればやむを得ないと思うけれど、日本人の手の及ばぬ原子炉が日本の
(それも首都圏の)港に半永久的に存在し続ける(配備されるニミッツ級原子力空母
の後継艦も原子力推進と決まっていますので、将来、横須賀配備艦が退役すれば、
米海軍が前方展開戦略を続ける限り、後継艦は当然原子力推進)事に対して、
日本政府は米政府に声を大にして、一言物申して欲しい。

それにしても・・・米海軍当局者は「日本国民の微妙な感情を考慮云々」なんて
言ってたけど、その微妙な感情の原因が自分たちにあるって事をわかっている
のかねぇ? 
どーも他人事のように聞こえてならないんだけど・・・。

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コメント

おはつです。ROMはしょちゅうしてましたけど。
原子力なら、日本の原発の方がよっぽど危険でしょ。
スパイのミッションとして易しいのは、米空母の爆発より、日本の原発爆発でしょ。
体育は軍人訓練だし、何とか大会の入場行進はヒットラーがはじめたことだし、それをいわないで、原子力空母だけ騒ぐのは、靖国神社に総理が参拝するたびに「公的参拝ですか?私的参拝ですか」って聞くレポータ並みの感覚って感じちゃう。
日本は戦争に負けてアメリカに占領されているんだから、しょうがないんじゃない?問題は船の種類じゃなくて基地の有無。占領軍がいつ引き揚げるのかってことじゃない?

投稿: ヨ-コ | 2005年10月30日 (日) 10時50分

「スパイのミッション」って・・・そういう具体的なテロの危険性の事を問題に書いてませんけど?

私が言っているのは「原子力空母を配備される」という、政治的に象徴的な問題の事です。

世界中見渡しても、冷戦中の一時期、英国に
米海軍のポラリス原潜が配備されていたのを
除けば、外国の原子力艦を母港として開放してる国なんてありませんよ。それだけ原子力艦受け入れっていうのは、極めてシビアな問題です。

自国のコントロールが一切利かない原子炉で何か不具合起こっても、こちらからは具体的な処置は一切できません。そういう国民生活、ひいては国家経済に重大な影響を及ぼす可能性がある事をハイハイと受け入れようとしているとしか思えない日本政府の姿勢が問題なんです。コレを唯々諾々と受け入れれば、次は原潜の母港化って話になります。

米海軍は攻撃型原潜の数が、冷戦後ますます多様になった任務に比して不足してますから、紛争地帯への展開速度を速めて(紛争地帯により近い基地に配備したい)、数の不足を補いたいんですから。その意味で、ここで原子力空母の母港化をあっさり認めるって事は、後から原潜がわらわらやってきても拒めないって事です。首都圏にほど近い軍港に外国製の
原子炉が常に存在しているって、世界的に見ても異様な光景です。


「アメリカに占領されたから仕方がない」って
いう論法で、相手の求めるままに従うっていうのは、健全な主権国家の取るべき道ではないでしょう?
アメリカとの同盟関係は、防衛のみならず国際経済上も日本にとって有形無形のプラスに
なっていますから、左巻きのお歴々が言う廃棄だの解消だのは考えられませんが、連中のやり方に、常に釘をさしておく、こちらからの要求もはっきり相手に伝える、そういう意思や覇気がなくて一体どうする!って事です。

投稿: みさっち | 2005年10月30日 (日) 13時46分

さっそくに、コメントいただき恐縮です。
確かに覇気の無い申し様でした。不平等条約を改正するような、粘り強い対応が必要ですね。
反省です。

投稿: ヨ-コ | 2005年10月30日 (日) 17時38分

「不平等条約」! そうですね、いい例えです。
大体、日本国民の税金で在日米軍の光熱費まで支払っていて、基地の存在は米国の世界戦略に大きく寄与しているのですから、日本は同盟の役割を十分果たしています。
それ以上の問題については、日本の国益と照らし合わせて十分な議論を経て決定すべきだと思います。
こちらとしては危ない思いをしてまで原子力空母を配備されるのですから(後々は原潜も)、その運用にも縛りをかけるぐらいの事を連中に吹っかけてもよいのでは? 日本有事への対処を最優先とする言質を取るぐらいの勢いで。

投稿: みさっち | 2005年10月30日 (日) 18時22分

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